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第41話 狂った精神
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◆◆◆◆◆
(精神病院・・要の精神世界・・)
あれ・・??
あれれ・・・??
どうして、親父が生きてるんだ?
俺、殺したのに。
おかしい。
なんで、親父は俺の腕をガムテープで、ぐるぐる巻きにしてるわけ?
「親父?死んだよなぁーーー??なんで、動いてるわけ」
「要ぇー、今から楽しい事しような」
親父がにやにや笑いながら、俺の腕の拘束を終えるとナイフを取り出した。そのナイフが不思議なくらい綺麗に、俺の服を引き裂いてゆく。
「なんでぇ?服、切り裂いてるの?」
男が笑う。
「馬鹿か、お前?お前を犯すために決まってるだろ?」
あっという間に裸にされてしまった。男が俺に跨って来て、ナイフを胸の突起に押し当てる。
「あうっ・・!!」
痛みが走り俺はびくりと身を震わせた。こいつ!まじで、刺しやがった。乳首の先から、とろりと赤い血が流れでる。その血を親父が美味しそうに舐め取る。
「うっ、ぐっ!」
俺は痛みに顔を顰め声をあげた。
「何だ、要。もう感じてるのか?淫乱な体をしているなぁ~」
いやらしく舌を胸の突起に絡ませ、卑猥な水音を立てる。
気持ち悪い。変態め。息子の乳首がそんなに美味しいかよ?
「変態」
男が笑って反対の乳首を指で弄る。
「んぅ・・ああ・・」
じわりと熱いものが、体の奥から沸き起こる。
「かなめぇ、何が変態だ。親父に弄られて感じてるのは、お前の方だろ?早く、言っちまえよ。犯してって!」
いきなり胸を弄っていた指が、双丘の隙間を割り開き挿しこまれる。
「あぁ・・ああ!!」
「一本じゃたりねーよな?三本?四本?五本目!!どうだぁ・・感じるだろ、要?」
「ひぃーー痛いぃーー!!」
乾いたそこに、指がただギシギシと音をたてて挿入される。涙が出てきた。
「痛い?うるせーよ、要!変態の癖に、処女のふりか?腕も飲み込んだ尻が、痛いわけないだろ!!」
「やめぇ!!いたいぃーーー!」
指の付け根まで押し込まれ、腸壁を擦りあげられる。摩擦でぎしぎしと体内が軋む。体を捻って逃れようとすると、親父が体重をかけてきた。肋骨に肘を入れられ呼吸が止まる。
息ができない。
「ぐぅ・・ううううぅ・・」
「いいぞ、要。穴が切れてきたな。これで、腕が入れられる」
やめろ!!
やめてくれ!!
痛みと恐怖で、涙がぼたぼた流れ出る。涎も唾液も溢れて、顔がぐちゃぐちゃ。
「ぁああ・・・ああっ・・・」
俺は恐怖で失禁していた。流れ出た液体が親父の腹を汚す。
「なんだ、汚いな!馬鹿か、お前!」
親父は指を引きぬくと、立ち上がって俺の腹を蹴り始めた。
「臭いし、汚いし!生きる価値なしだな、要。なんで生きてるの、お前」
うるさい。
うるさいいぃ。
「痛い、やめて!!」
「やめて欲しかったら、犯してって言えよ?父さん、犯してって?おら、この変態が!!」
誰が
お前なんか
お前なんか
お前なんか
痛い痛い痛いぃい!
「やめぇ・・犯してぇ、えぅ・・」
「言ったな、この変態。近親相姦野郎が!」
男が無理やり俺の足を掴むと、肩に乗せて腰を持ち上げ挿入する。
ずぶり
「うぐぅーーーー!」
慣れてるはずなのに。何で、こんなに痛いんだよ!!苦しい!
「分かるか、要ぇー!!俺はお前に殺されてさぁ!恨んで恨んで、あそこが大きくなっちまったんだよ!お前を死ぬほど犯すためによぉおおおおお!」
ズブズブ グチュ ギュ
「ああぁああ!!痛いぃいいい、ひぃ、あがっ、破れるぅうううう!!」
「破れろよ、死ねぇえええええ。」
「うぐぁあああああああああああ」
グチュ ギュググチュグチュ
死ぬ 俺、死ぬ。
助けて
助けて
たすけて
弘樹さんぁあああああああああああああああああああああああ
「要」
「要・・・今助けるよ」
弘樹さんが、親父の背後でナイフを振り上げていた。
ぐさ・・・・ぐさ・・・・・ぐさぐさぐさ
「ああぁ・・・・弘樹さんだぁ・・・・・」
弘樹さんが、男をナイフで刺してる。
男の背中はナイフの刺し傷でいっぱいなのに、まだ笑って俺を犯してる。
犯してる。この変態!!
死にながら俺を犯すな!!早く死ね、親父ぃいいいいいいいいいい!!
「あぁあああ・・」
「要、もう大丈夫だ。こいつは、死んだ。ただのゴミになったんだ」
すごいね!!
弘樹さんがそう言ったら、親父の体が本当にゴミになった。俺から汚いものを抜いて、弘樹さんがポーンって床に投げ捨ててくれた。ぐたってして、死んだかな?
いい気味だ。ゴミが!
ああ・・弘樹さん。
弘樹さん。
「要、目を瞑って。次に目が覚めたら花畑の中だから」
花畑?
ああ・・一度だけ、行ったことがあるよ。母さんがまだ生きている時に。連れて行ってもらった。
いい香りがする。
ああ・・本当だぁあああ
気持ちいい
「目を開けてごらん」
「眩しいよ、弘樹さん」
光がいっぱいだ。
空、青いね。お花いっぱい。
弘樹さん、ここ天国?
天国??
「要。お前のおかげで、俺は幸せになれたよ」
「本当?よかった。じゃあ、今は正美さんと一緒なんだね?」
「そうだよ、要。とても幸せなんだ。正実といつも一緒にいるんだ。朝も昼も夜も、ずっとね」
「ずっと、一緒なんだね。幸せなんだね。よかったぁああ」
「はるかを殺してくれてありがとう」
「いいよ!気にしないで!だって、俺の幸せは、弘樹さんの幸せだから!!よかったぁあ!和樹をやり損ねたけど、幸せになれたんだねぇ~」
「ありがとう、要。大好きだよ、要」
ああ、弘樹さん
俺なんかに、キスしてくれるの?
「んん・・・」
甘い
甘い。幸せ。
花畑いいなあ。
ずーーーっと、ここにいさせて。
◇◇◇
あ、れぇーー??
白い天井だ。
青い空は?
花畑は。
甘いキスは?
弘樹さんは。弘樹さん?弘樹さん?
ああ、そっかぁ。
「夢だったんだぁ」
そっかぁ。じゃあ、仕方ないやぁ。
でも、後半はいい夢だったな。弘樹さん、笑ってたな。よかった。本当によかった。
会いたいな。実物に会って、幸せな姿を確認したい。それで・・ああ、どうしよう!夢の中みたいに、弘樹さんにキスされたら!!
正美さんが嫉妬するだろうなぁー。でも、正美さん安心してね。俺、弘樹さんを取ったりしないから!
でも、いいなぁ。キスして欲しいな。
弘樹さん
大好き。好きだよ。
そうだ、会いに行けばいいや!
きっと、喜んでくれるよ。いっぱい、抱きしめてくれるはずだ。
そうだ、看護師さんと庭を散歩する時間に、病院を抜け出せばいいや。確か、次は女の看護師さんと一緒に散歩の予定だったよな。女の人なら、殴って気絶させて、植え込みに押し込んどけば見つからないよね。
ああ、よかった。
俺がいい子にしていたおかげで、皆優しいし油断してるし。最初は、酷かったものな。窓には鉄格子みたいなのはまっていたし、病棟は自由に移動できなかったし。
いっつも、誰か病室を覗き込んでいたもの。でも、俺が相手に笑いかけたら、相手も笑ってくれるって分かった。だから、俺は何時もニコニコすることにした。
先生もいい傾向だって言ってた。
薬のせいで脳の機能はちょっと駄目になったけど、薬が抜けると凶暴性もなくなったようだって。これからは、穏やかに生きていけるよって。
そうだよ、先生。
俺はいい人間なんだ!
弘樹さんと出会えたから、俺はいい人間になれたんだよ。穏やかで、何時だって人の幸せを願っているんだから!
そうだ、看護師さんは素手で殴った方がいいかな?石とかで殴った方が確実かな?
できれば、木原さんが一緒に散歩してくれる看護師さんならいいなぁ。
あの人、俺に甘いから。きっと、無理も聞いてくれる。病院の外門の近くまで、散歩させてくれる。それなら木原さんを殴って、外門から外に出ればいいし、もし締まっていたら乗り越えればいい。それにしても、精神病院ってもっと閉鎖的だと思っていたけど、結構オープンなんだよなぁ。
俺みたいに善良な入院患者ばっかりだったらいいけど、そうじゃない人もいるのになぁ?大丈夫なのかなぁ?こんな、すぐに外に出られていいのかな?
まあ、いいか。俺には関係ないし。好都合だし。ああ、早く弘樹さんに会いたいな。幸せな顔の弘樹さんに、会いたいよぉおおおおおぉ!
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(精神病院・・要の精神世界・・)
あれ・・??
あれれ・・・??
どうして、親父が生きてるんだ?
俺、殺したのに。
おかしい。
なんで、親父は俺の腕をガムテープで、ぐるぐる巻きにしてるわけ?
「親父?死んだよなぁーーー??なんで、動いてるわけ」
「要ぇー、今から楽しい事しような」
親父がにやにや笑いながら、俺の腕の拘束を終えるとナイフを取り出した。そのナイフが不思議なくらい綺麗に、俺の服を引き裂いてゆく。
「なんでぇ?服、切り裂いてるの?」
男が笑う。
「馬鹿か、お前?お前を犯すために決まってるだろ?」
あっという間に裸にされてしまった。男が俺に跨って来て、ナイフを胸の突起に押し当てる。
「あうっ・・!!」
痛みが走り俺はびくりと身を震わせた。こいつ!まじで、刺しやがった。乳首の先から、とろりと赤い血が流れでる。その血を親父が美味しそうに舐め取る。
「うっ、ぐっ!」
俺は痛みに顔を顰め声をあげた。
「何だ、要。もう感じてるのか?淫乱な体をしているなぁ~」
いやらしく舌を胸の突起に絡ませ、卑猥な水音を立てる。
気持ち悪い。変態め。息子の乳首がそんなに美味しいかよ?
「変態」
男が笑って反対の乳首を指で弄る。
「んぅ・・ああ・・」
じわりと熱いものが、体の奥から沸き起こる。
「かなめぇ、何が変態だ。親父に弄られて感じてるのは、お前の方だろ?早く、言っちまえよ。犯してって!」
いきなり胸を弄っていた指が、双丘の隙間を割り開き挿しこまれる。
「あぁ・・ああ!!」
「一本じゃたりねーよな?三本?四本?五本目!!どうだぁ・・感じるだろ、要?」
「ひぃーー痛いぃーー!!」
乾いたそこに、指がただギシギシと音をたてて挿入される。涙が出てきた。
「痛い?うるせーよ、要!変態の癖に、処女のふりか?腕も飲み込んだ尻が、痛いわけないだろ!!」
「やめぇ!!いたいぃーーー!」
指の付け根まで押し込まれ、腸壁を擦りあげられる。摩擦でぎしぎしと体内が軋む。体を捻って逃れようとすると、親父が体重をかけてきた。肋骨に肘を入れられ呼吸が止まる。
息ができない。
「ぐぅ・・ううううぅ・・」
「いいぞ、要。穴が切れてきたな。これで、腕が入れられる」
やめろ!!
やめてくれ!!
痛みと恐怖で、涙がぼたぼた流れ出る。涎も唾液も溢れて、顔がぐちゃぐちゃ。
「ぁああ・・・ああっ・・・」
俺は恐怖で失禁していた。流れ出た液体が親父の腹を汚す。
「なんだ、汚いな!馬鹿か、お前!」
親父は指を引きぬくと、立ち上がって俺の腹を蹴り始めた。
「臭いし、汚いし!生きる価値なしだな、要。なんで生きてるの、お前」
うるさい。
うるさいいぃ。
「痛い、やめて!!」
「やめて欲しかったら、犯してって言えよ?父さん、犯してって?おら、この変態が!!」
誰が
お前なんか
お前なんか
お前なんか
痛い痛い痛いぃい!
「やめぇ・・犯してぇ、えぅ・・」
「言ったな、この変態。近親相姦野郎が!」
男が無理やり俺の足を掴むと、肩に乗せて腰を持ち上げ挿入する。
ずぶり
「うぐぅーーーー!」
慣れてるはずなのに。何で、こんなに痛いんだよ!!苦しい!
「分かるか、要ぇー!!俺はお前に殺されてさぁ!恨んで恨んで、あそこが大きくなっちまったんだよ!お前を死ぬほど犯すためによぉおおおおお!」
ズブズブ グチュ ギュ
「ああぁああ!!痛いぃいいい、ひぃ、あがっ、破れるぅうううう!!」
「破れろよ、死ねぇえええええ。」
「うぐぁあああああああああああ」
グチュ ギュググチュグチュ
死ぬ 俺、死ぬ。
助けて
助けて
たすけて
弘樹さんぁあああああああああああああああああああああああ
「要」
「要・・・今助けるよ」
弘樹さんが、親父の背後でナイフを振り上げていた。
ぐさ・・・・ぐさ・・・・・ぐさぐさぐさ
「ああぁ・・・・弘樹さんだぁ・・・・・」
弘樹さんが、男をナイフで刺してる。
男の背中はナイフの刺し傷でいっぱいなのに、まだ笑って俺を犯してる。
犯してる。この変態!!
死にながら俺を犯すな!!早く死ね、親父ぃいいいいいいいいいい!!
「あぁあああ・・」
「要、もう大丈夫だ。こいつは、死んだ。ただのゴミになったんだ」
すごいね!!
弘樹さんがそう言ったら、親父の体が本当にゴミになった。俺から汚いものを抜いて、弘樹さんがポーンって床に投げ捨ててくれた。ぐたってして、死んだかな?
いい気味だ。ゴミが!
ああ・・弘樹さん。
弘樹さん。
「要、目を瞑って。次に目が覚めたら花畑の中だから」
花畑?
ああ・・一度だけ、行ったことがあるよ。母さんがまだ生きている時に。連れて行ってもらった。
いい香りがする。
ああ・・本当だぁあああ
気持ちいい
「目を開けてごらん」
「眩しいよ、弘樹さん」
光がいっぱいだ。
空、青いね。お花いっぱい。
弘樹さん、ここ天国?
天国??
「要。お前のおかげで、俺は幸せになれたよ」
「本当?よかった。じゃあ、今は正美さんと一緒なんだね?」
「そうだよ、要。とても幸せなんだ。正実といつも一緒にいるんだ。朝も昼も夜も、ずっとね」
「ずっと、一緒なんだね。幸せなんだね。よかったぁああ」
「はるかを殺してくれてありがとう」
「いいよ!気にしないで!だって、俺の幸せは、弘樹さんの幸せだから!!よかったぁあ!和樹をやり損ねたけど、幸せになれたんだねぇ~」
「ありがとう、要。大好きだよ、要」
ああ、弘樹さん
俺なんかに、キスしてくれるの?
「んん・・・」
甘い
甘い。幸せ。
花畑いいなあ。
ずーーーっと、ここにいさせて。
◇◇◇
あ、れぇーー??
白い天井だ。
青い空は?
花畑は。
甘いキスは?
弘樹さんは。弘樹さん?弘樹さん?
ああ、そっかぁ。
「夢だったんだぁ」
そっかぁ。じゃあ、仕方ないやぁ。
でも、後半はいい夢だったな。弘樹さん、笑ってたな。よかった。本当によかった。
会いたいな。実物に会って、幸せな姿を確認したい。それで・・ああ、どうしよう!夢の中みたいに、弘樹さんにキスされたら!!
正美さんが嫉妬するだろうなぁー。でも、正美さん安心してね。俺、弘樹さんを取ったりしないから!
でも、いいなぁ。キスして欲しいな。
弘樹さん
大好き。好きだよ。
そうだ、会いに行けばいいや!
きっと、喜んでくれるよ。いっぱい、抱きしめてくれるはずだ。
そうだ、看護師さんと庭を散歩する時間に、病院を抜け出せばいいや。確か、次は女の看護師さんと一緒に散歩の予定だったよな。女の人なら、殴って気絶させて、植え込みに押し込んどけば見つからないよね。
ああ、よかった。
俺がいい子にしていたおかげで、皆優しいし油断してるし。最初は、酷かったものな。窓には鉄格子みたいなのはまっていたし、病棟は自由に移動できなかったし。
いっつも、誰か病室を覗き込んでいたもの。でも、俺が相手に笑いかけたら、相手も笑ってくれるって分かった。だから、俺は何時もニコニコすることにした。
先生もいい傾向だって言ってた。
薬のせいで脳の機能はちょっと駄目になったけど、薬が抜けると凶暴性もなくなったようだって。これからは、穏やかに生きていけるよって。
そうだよ、先生。
俺はいい人間なんだ!
弘樹さんと出会えたから、俺はいい人間になれたんだよ。穏やかで、何時だって人の幸せを願っているんだから!
そうだ、看護師さんは素手で殴った方がいいかな?石とかで殴った方が確実かな?
できれば、木原さんが一緒に散歩してくれる看護師さんならいいなぁ。
あの人、俺に甘いから。きっと、無理も聞いてくれる。病院の外門の近くまで、散歩させてくれる。それなら木原さんを殴って、外門から外に出ればいいし、もし締まっていたら乗り越えればいい。それにしても、精神病院ってもっと閉鎖的だと思っていたけど、結構オープンなんだよなぁ。
俺みたいに善良な入院患者ばっかりだったらいいけど、そうじゃない人もいるのになぁ?大丈夫なのかなぁ?こんな、すぐに外に出られていいのかな?
まあ、いいか。俺には関係ないし。好都合だし。ああ、早く弘樹さんに会いたいな。幸せな顔の弘樹さんに、会いたいよぉおおおおおぉ!
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