55 / 59
第55話 アイリスのお見舞いとキス
しおりを挟む
◆◆◆◆◆◆
まだ、入院中だ。何故か退院できない。もしや、僕は何者かにソフト監禁されているのではないだろうか?
そんな疑問が頭をもたげ始めた頃に、アイリスが病室を訪ねてきた。無論、手ぶらだ。だが、それでいい。何故なら、彼はBLゲームの主人公だからだ!
「アイリス=スノードロップ、今の話は本当なの?カール・ブィルヘルム先生と既にセックスを済ませたなんて。バッドエンド直行ではないか!」
「バッドエンドとは失礼だぞ、ライカ!それにしても、入院するとこれほどの高級な菓子が貢がれるとは・・ライカの不細工でこの量なら、『癒し係』の僕なら数十倍はもらえるはず。よし、入院する為にも菓子を食べよう!目標は、甘い尿を出すことだ!」
むしゃむしゃむしゃむしゃ
アイリス=スノードロップが、僕のお見舞いに来た時には驚いた。だが、アイリスのお目当てがお見舞いのお菓子だと判明して、なんとなくほっとした。
既に、アイリスにゲーム世界の主人公を求める事はやめにした。僕の精神が削られるからね。
「アイリス駄目だよ、糖尿病になるよ?」
「入院して男達に菓子を貢がせるには、身を張らねばならない!」
「だから、糖尿病になったら・・お菓子は貢いでくれないと思うよ?」
「なぜだ!?」
アイリスは相変わらずバカな子である。それよりも、彼が重要な告白をしたのを忘れ掛けていた。いかん、いかん。
「アイリス=スノードロップ、聞いて!」
「なに、ライカ?」
「カール・ブィルヘルム先生とセックスしたって本当なの?間違いなく、アイリスの口は『アンアン』言っちゃたの?」
「勿論、言いまくったとも。『いやぁーーん、やめてぇえーー、アンアン、駄目っーーー!』と口が勝手に動いて、すごく良かった」
うーむ。
「アイリス、アナルに突っ込まれたのは、本当に先生のぺニスだった?人肌バイブの間違いではない?」
「ライカ=ベラドンナは、実に失礼な奴だ。不細工の癖に。ぺニスと人肌バイブの違いぐらいは分かる。何故なら、理事長のテクニックに、僕は涎を垂らしながらよがりまくったからだ!素晴らしかった。あれは、最高の体験だった」
アイリスが菓子を食べながら、涎をたらし出した。うーむ。本当に、アイリスは先生と『アンアン』してしまったようだ。どうやら、このBLゲーム世界は終焉に向かうようだ。
残念ながら、モブの僕では世界の終焉を食い止める事は無理だったようだ。だが、仕方ない。主人公のアイリスが全て悪いのだ。そういう事にしておこう。だが、一応聞いておこう。
「で、アイリスと先生の関係はどうなったの?先生は、アイリスに伴侶申請してくれた?」
「ライカは、夢見る乙女なのか?残念だがカール先生は、今は別の生徒に夢中だよ」
「ふーん、因みに誰?」
「フィスト・ファックっていう平凡な子。今では常に地下の牢獄に繋がれて、様々な快楽を与えられているらしいよ?羨ましいよね。でも、フィスト・ファックは、先生のテクニックをもってしても、ぺニスが立たないらしいよ」
「フィスト・ファックーーー!」
僕は思わず笑い・・泣きそうになってしまった。そうか。灰色ぺニスは、先生に穴ファックされても勃起しないのか!ふぅー、コックさんが軍隊に行ったのは正解だった。メス化されても、勃起はするからね。
ああ、コックさん。今頃は、軍隊のムキムキ猛者達に穴を掘られているにちがいない。だけど、それは浮気にはカウントしないと、コックさんと約束してしまった。でも、嫉妬は感じるものだ。
「それで、アイリスはこれからどうするの?先生を諦めないで追いかけるの?」
「いや、先生に脈がないことが分かると、気持ちが切り替わった。僕は立ち直りが早いからね。何と言っても、僕は卒業までにアルファを恋人にしなくてはならないからね!」
「確かに!卒業後に待つ、不細工男との婚姻バッドエンドは避けたいよね。バッドエンド絵図ランキングでも、常に底辺をさ迷っていたものね。因みに、一位はアイリスが地下牢獄に繋がれて、先生に『アンアン』させられる絵図だったよ!」
「・・なるほど、ライカの入院が長引いている理由がわかった。可哀想に・・ライカは、この世界をゲームだと、本気で思い込んでいるようだな?だが、その不細工な顔では現実逃避もしたくなる。分かるぞ、ライカ!」
「いや、失礼な奴だな。僕は、ソフト監禁されているだけだから。僕は、通常運転だから安心して」
「いや、別に心配はしていないから大丈夫だ。因みに、僕はこれから、ウォーレン・ヒルを誘惑するつもりだ。僕は何としても、素敵なアルファを恋人にして、卒業しないといけないからね!普通のアルファには、興味さえわかない」
「その前向きさは、やはり主人公だ!」
不意に、アイリス=スノードロップが僕の額にキスをした。僕は驚いて目を見開く。アイリスは、にこりと笑いながら身を離す。
「『癒し係』の僕は、不細工にも平等に癒しを与えるのが仕事だ。コック・リングが去って寂しいようだが、前を向け。新しい恋をしろ。未来は広がっているぞ!」
「アイリス=スノードロップが、男前だ!」
「当たり前だ。では、菓子はたらふく食べた。お前に用はない、失礼する」
アイリスは、可愛いお尻をプリプリと振りながら、病室を後にした。なんだか、そのお尻を見ていると元気が出てきた。
◆◆◆◆◆
まだ、入院中だ。何故か退院できない。もしや、僕は何者かにソフト監禁されているのではないだろうか?
そんな疑問が頭をもたげ始めた頃に、アイリスが病室を訪ねてきた。無論、手ぶらだ。だが、それでいい。何故なら、彼はBLゲームの主人公だからだ!
「アイリス=スノードロップ、今の話は本当なの?カール・ブィルヘルム先生と既にセックスを済ませたなんて。バッドエンド直行ではないか!」
「バッドエンドとは失礼だぞ、ライカ!それにしても、入院するとこれほどの高級な菓子が貢がれるとは・・ライカの不細工でこの量なら、『癒し係』の僕なら数十倍はもらえるはず。よし、入院する為にも菓子を食べよう!目標は、甘い尿を出すことだ!」
むしゃむしゃむしゃむしゃ
アイリス=スノードロップが、僕のお見舞いに来た時には驚いた。だが、アイリスのお目当てがお見舞いのお菓子だと判明して、なんとなくほっとした。
既に、アイリスにゲーム世界の主人公を求める事はやめにした。僕の精神が削られるからね。
「アイリス駄目だよ、糖尿病になるよ?」
「入院して男達に菓子を貢がせるには、身を張らねばならない!」
「だから、糖尿病になったら・・お菓子は貢いでくれないと思うよ?」
「なぜだ!?」
アイリスは相変わらずバカな子である。それよりも、彼が重要な告白をしたのを忘れ掛けていた。いかん、いかん。
「アイリス=スノードロップ、聞いて!」
「なに、ライカ?」
「カール・ブィルヘルム先生とセックスしたって本当なの?間違いなく、アイリスの口は『アンアン』言っちゃたの?」
「勿論、言いまくったとも。『いやぁーーん、やめてぇえーー、アンアン、駄目っーーー!』と口が勝手に動いて、すごく良かった」
うーむ。
「アイリス、アナルに突っ込まれたのは、本当に先生のぺニスだった?人肌バイブの間違いではない?」
「ライカ=ベラドンナは、実に失礼な奴だ。不細工の癖に。ぺニスと人肌バイブの違いぐらいは分かる。何故なら、理事長のテクニックに、僕は涎を垂らしながらよがりまくったからだ!素晴らしかった。あれは、最高の体験だった」
アイリスが菓子を食べながら、涎をたらし出した。うーむ。本当に、アイリスは先生と『アンアン』してしまったようだ。どうやら、このBLゲーム世界は終焉に向かうようだ。
残念ながら、モブの僕では世界の終焉を食い止める事は無理だったようだ。だが、仕方ない。主人公のアイリスが全て悪いのだ。そういう事にしておこう。だが、一応聞いておこう。
「で、アイリスと先生の関係はどうなったの?先生は、アイリスに伴侶申請してくれた?」
「ライカは、夢見る乙女なのか?残念だがカール先生は、今は別の生徒に夢中だよ」
「ふーん、因みに誰?」
「フィスト・ファックっていう平凡な子。今では常に地下の牢獄に繋がれて、様々な快楽を与えられているらしいよ?羨ましいよね。でも、フィスト・ファックは、先生のテクニックをもってしても、ぺニスが立たないらしいよ」
「フィスト・ファックーーー!」
僕は思わず笑い・・泣きそうになってしまった。そうか。灰色ぺニスは、先生に穴ファックされても勃起しないのか!ふぅー、コックさんが軍隊に行ったのは正解だった。メス化されても、勃起はするからね。
ああ、コックさん。今頃は、軍隊のムキムキ猛者達に穴を掘られているにちがいない。だけど、それは浮気にはカウントしないと、コックさんと約束してしまった。でも、嫉妬は感じるものだ。
「それで、アイリスはこれからどうするの?先生を諦めないで追いかけるの?」
「いや、先生に脈がないことが分かると、気持ちが切り替わった。僕は立ち直りが早いからね。何と言っても、僕は卒業までにアルファを恋人にしなくてはならないからね!」
「確かに!卒業後に待つ、不細工男との婚姻バッドエンドは避けたいよね。バッドエンド絵図ランキングでも、常に底辺をさ迷っていたものね。因みに、一位はアイリスが地下牢獄に繋がれて、先生に『アンアン』させられる絵図だったよ!」
「・・なるほど、ライカの入院が長引いている理由がわかった。可哀想に・・ライカは、この世界をゲームだと、本気で思い込んでいるようだな?だが、その不細工な顔では現実逃避もしたくなる。分かるぞ、ライカ!」
「いや、失礼な奴だな。僕は、ソフト監禁されているだけだから。僕は、通常運転だから安心して」
「いや、別に心配はしていないから大丈夫だ。因みに、僕はこれから、ウォーレン・ヒルを誘惑するつもりだ。僕は何としても、素敵なアルファを恋人にして、卒業しないといけないからね!普通のアルファには、興味さえわかない」
「その前向きさは、やはり主人公だ!」
不意に、アイリス=スノードロップが僕の額にキスをした。僕は驚いて目を見開く。アイリスは、にこりと笑いながら身を離す。
「『癒し係』の僕は、不細工にも平等に癒しを与えるのが仕事だ。コック・リングが去って寂しいようだが、前を向け。新しい恋をしろ。未来は広がっているぞ!」
「アイリス=スノードロップが、男前だ!」
「当たり前だ。では、菓子はたらふく食べた。お前に用はない、失礼する」
アイリスは、可愛いお尻をプリプリと振りながら、病室を後にした。なんだか、そのお尻を見ていると元気が出てきた。
◆◆◆◆◆
31
お気に入りに追加
2,538
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる