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第50話 ハッシュが死にそう
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◆◆◆◆◆◆
ハッシュ・アルカロイドの心臓は止まってしまった。
自業自得ではあるが、彼を責めないで欲しい。彼は、童貞を捨てたかった。愛しいライカの裸体の前で、この機会を逃すまいと焦ってしまったのだ。
◇◇◇◇
「ねえ、ハッシュ~、僕も早く童貞をすてたいーー!!」
「まて、ライカ。駄目だよ。まずは、俺から童貞を捨てさせてくれ!!」
「えー、でも・・ハッシュのペニス、ふにゃってしてるよ」
「くっ、何回も射精した事が間違いだった。とにかく、もう少し待って・・ライカ」
「やだぁ、我慢できない!だって、僕のここをみてよぉおーー、びんびんだよぉお??」
「うおおおおーーーー、なんてことだ、ライカ。写真撮らせて・・はぁ、はぁ、写真集にするから!!」
「やんっ。もう我慢できない。ハッシュがやらせてくれないならーー、パウルのお尻に突っ込むーーー!!」
縄で縛られ床に転がされたパウル・ミュラーが、恐怖の表情を浮かべた。僕が近づくのを見て、体を捩って逃げ出そうとしている。もう、失礼だなぁ。幾らモブ男相手でも、そんなに嫌がらなくてもいいじゃないか。
「ねえ、パウル・・僕は童貞を捨てたいんだぁ。相手してぇ?」
「あほか、お前は薬を盛られてるだけや!今、縄抜けの最中やから、もうちょっと待て。直ぐに助けて、病院に連れて行ってやるから!!ちょっと待て、ズボンを脱がすな。うおおおーーー、何してる、ライカ!!」
「突っ込む、突っ込む!!」
素晴らしく勃起した僕のペニスを、パウルのお尻にくっつけると彼は暴れ出した。
「ぎゃあああーーーー、ライカに犯されるーーーーー!!」
「違うよぉ。犯すんじゃなくて、僕が童貞を捨てるの。いいでしょぉ、パウル・ミュラー?ね、挿入していい?」
「いいわけないやろ!!あかん、絶対にあかん!!」
「やぁん~、パウルってば、照れちゃって可愛いーーーーあはははっ!」
その時だった。突然、ふにゃちんハッシュに抱きつかれてベッドに連れ戻された。パウル・ミュラーは縄で縛られたまま、お尻を丸出しにしてもがいている。縄抜けの最中なのかな?
僕はハッシュにベッドに押し倒された。ハッシュが真顔で僕を見つめてきた。
「ライカ=ベラドンナ。俺はお前が好きだ」
「ハッシュ~」
「愛するライカを相手に、童貞を捨てたいとずっと思っていた。昔からだ」
「ハッシュ・・」
「ライカ、俺は童貞喪失に失敗して右折れしてしまった。こんな気持ちのままライカに挿入されたら・・泣く」
「ハッシュ、泣き虫だなぁ」
「そうだ、泣き虫なんだ。だから、もう一度・・俺に機会を与えて欲しい」
「いいよ、ハッシュ・アルカロイド。君に、機会をあげる」
「ありがとう、ライカ・・この機会を与えてくれた君に感謝する」
ハッシュは、注射器を手にしていた。僕はその注射器の先を見つめていた。その注射器の針は、ハッシュ・アルカロイドのふにゃっとしたペニスに突き刺さった。
「ハッシュ!?」
「勃起を促進する薬剤を最大量投与した。死ぬギリギリだが、計算上は死なないはずだ。いや、もはや・・ライカの尻の中で死ねるなら本望だ。直ぐにあそこは復活する。復活して・・おおお、もう復活してきた!!なんてことだ、計算よりも回復速度が速すぎる。うーん、投与しすぎたか?いやいや、それがどうした!ものすごい勃起力だ。ビンビンだ。素晴らしい、胸が高鳴る。はぁはぁ、息が少し苦しいが気のせいだ。これで、右折れも左折れもあり得ない。はぁはぁ、う、胸が高鳴り過ぎているような。だが、それがどうした。ライカと・・最愛の人と一つになるには、これくらいの苦しみは耐えられる・・・うっ、あれ・・まずいかも?え、挿入する前に、死ぬとか嫌なんだけど。やばいな・・これは、投与しすぎたか。焦りは禁物だった・・うぐっ、胸が痛い。計算を間違えたか。死ぬな・・だが、とにかく、ライカに挿入したい。死ぬ前に、ライカに挿入する・・童貞喪失・・・・・・・・・」
「ハッシューーーーーーー!!」
ハッシュが僕の上に崩れ落ちてきた。え、ちょっと待って、なんか・・心臓の動きが微弱だ。え、止まりそうなんだけど。
「うおおおおーーーー、やべぇえ、縄抜け、もうちょい。うぎいい、抜けたぁああ!!スマホはどこや??あった!病院への連絡は、ライカに任せる。俺は、ハッシュに心臓マッサージするから!」
「病院~、連絡・・・?」
パウル・ミュラーが縄抜けをして、僕を押しのけて裸のハッシュを仰向けにした。心臓に耳を宛がって確認した後に、心臓マッサージを始めた。僕がぼんやりと、それを見ているとパウルに叱られた。
「ハッシュを殺したいんか!早く、学園の病院に連絡入れろ!!」
「パウル・ミュラー・・頭よく働かない。スマホの使い方・・思い出せない」
「うおおお、お前も入院必須やないか!?」
「でも、病院の場所分かる!!今から行ってくる」
僕は立ち上がって、扉に向かった。鍵が五つもある。鍵を外そうとしたが、どうにもうまくいかない。だが、今はハッシュの危機だ!!こんな時は、鍵を引き千切るしかない
「うがっぁあああーーーーー、ちぎれろーーー鍵ーーーー!!」
「ライカ=ベラドンナ。鍵はちぎれんから!!あかん、もう、あかん!!」
その時だった。扉がとんでもない勢いで吹き飛んだ。そして、扉の前にいたモブな僕も一緒に吹っ飛んでしまった。
「ライカ=ベラドンナ!!」
扉に潰れて声の主を確認できなかったが、その声は間違いなくアルフレッド・ノーマンだった。
◇◇◇◇
ライカ=ベラドンナ(僕)入院
ハッシュ・アルカロイド 入院
アルフレッド・ノーマンはフィスト・ファックを潰した後、学園の隣の公園で倒れた状態のコック・リングを発見。彼を病院に運び込むとコック・リングに刺された麻酔針から、ハッシュが関わっている事を察する。彼は寮に猛ダッシュ。そして、アルフレッド・ノーマンはハッシュ・アルカロイドの扉を蹴り飛ばしたのだった。僕はその巻き添えを食って、指を骨折してしまった。アルフレッドは僕を骨折させてしまった事に、とんでもなく責任を感じて『伴侶申請』をしてきた。
僕はモテモテ状態である・・入院中だけど。
一時心臓の止まったハッシュ・アルカロイドは、何故か僕より先に退院した。
ハッシュは風紀委員の審判により、サンソン牢獄に堕とすことを検討された。だが学園より横やりが入った。彼は、学園に利益をもたらす人物として、保護対象にあったようだ。ハッシュはサンソン牢獄に落ちる事と引き換えに、自白剤『真実の愛』の特許権を学園に引き渡す事となった。
学園よりとんでもなく目を付けられたため、僕とハッシュの『童貞を捨てる会』はしばらく先延ばしになった。
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ハッシュ・アルカロイドの心臓は止まってしまった。
自業自得ではあるが、彼を責めないで欲しい。彼は、童貞を捨てたかった。愛しいライカの裸体の前で、この機会を逃すまいと焦ってしまったのだ。
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「ねえ、ハッシュ~、僕も早く童貞をすてたいーー!!」
「まて、ライカ。駄目だよ。まずは、俺から童貞を捨てさせてくれ!!」
「えー、でも・・ハッシュのペニス、ふにゃってしてるよ」
「くっ、何回も射精した事が間違いだった。とにかく、もう少し待って・・ライカ」
「やだぁ、我慢できない!だって、僕のここをみてよぉおーー、びんびんだよぉお??」
「うおおおおーーーー、なんてことだ、ライカ。写真撮らせて・・はぁ、はぁ、写真集にするから!!」
「やんっ。もう我慢できない。ハッシュがやらせてくれないならーー、パウルのお尻に突っ込むーーー!!」
縄で縛られ床に転がされたパウル・ミュラーが、恐怖の表情を浮かべた。僕が近づくのを見て、体を捩って逃げ出そうとしている。もう、失礼だなぁ。幾らモブ男相手でも、そんなに嫌がらなくてもいいじゃないか。
「ねえ、パウル・・僕は童貞を捨てたいんだぁ。相手してぇ?」
「あほか、お前は薬を盛られてるだけや!今、縄抜けの最中やから、もうちょっと待て。直ぐに助けて、病院に連れて行ってやるから!!ちょっと待て、ズボンを脱がすな。うおおおーーー、何してる、ライカ!!」
「突っ込む、突っ込む!!」
素晴らしく勃起した僕のペニスを、パウルのお尻にくっつけると彼は暴れ出した。
「ぎゃあああーーーー、ライカに犯されるーーーーー!!」
「違うよぉ。犯すんじゃなくて、僕が童貞を捨てるの。いいでしょぉ、パウル・ミュラー?ね、挿入していい?」
「いいわけないやろ!!あかん、絶対にあかん!!」
「やぁん~、パウルってば、照れちゃって可愛いーーーーあはははっ!」
その時だった。突然、ふにゃちんハッシュに抱きつかれてベッドに連れ戻された。パウル・ミュラーは縄で縛られたまま、お尻を丸出しにしてもがいている。縄抜けの最中なのかな?
僕はハッシュにベッドに押し倒された。ハッシュが真顔で僕を見つめてきた。
「ライカ=ベラドンナ。俺はお前が好きだ」
「ハッシュ~」
「愛するライカを相手に、童貞を捨てたいとずっと思っていた。昔からだ」
「ハッシュ・・」
「ライカ、俺は童貞喪失に失敗して右折れしてしまった。こんな気持ちのままライカに挿入されたら・・泣く」
「ハッシュ、泣き虫だなぁ」
「そうだ、泣き虫なんだ。だから、もう一度・・俺に機会を与えて欲しい」
「いいよ、ハッシュ・アルカロイド。君に、機会をあげる」
「ありがとう、ライカ・・この機会を与えてくれた君に感謝する」
ハッシュは、注射器を手にしていた。僕はその注射器の先を見つめていた。その注射器の針は、ハッシュ・アルカロイドのふにゃっとしたペニスに突き刺さった。
「ハッシュ!?」
「勃起を促進する薬剤を最大量投与した。死ぬギリギリだが、計算上は死なないはずだ。いや、もはや・・ライカの尻の中で死ねるなら本望だ。直ぐにあそこは復活する。復活して・・おおお、もう復活してきた!!なんてことだ、計算よりも回復速度が速すぎる。うーん、投与しすぎたか?いやいや、それがどうした!ものすごい勃起力だ。ビンビンだ。素晴らしい、胸が高鳴る。はぁはぁ、息が少し苦しいが気のせいだ。これで、右折れも左折れもあり得ない。はぁはぁ、う、胸が高鳴り過ぎているような。だが、それがどうした。ライカと・・最愛の人と一つになるには、これくらいの苦しみは耐えられる・・・うっ、あれ・・まずいかも?え、挿入する前に、死ぬとか嫌なんだけど。やばいな・・これは、投与しすぎたか。焦りは禁物だった・・うぐっ、胸が痛い。計算を間違えたか。死ぬな・・だが、とにかく、ライカに挿入したい。死ぬ前に、ライカに挿入する・・童貞喪失・・・・・・・・・」
「ハッシューーーーーーー!!」
ハッシュが僕の上に崩れ落ちてきた。え、ちょっと待って、なんか・・心臓の動きが微弱だ。え、止まりそうなんだけど。
「うおおおおーーーー、やべぇえ、縄抜け、もうちょい。うぎいい、抜けたぁああ!!スマホはどこや??あった!病院への連絡は、ライカに任せる。俺は、ハッシュに心臓マッサージするから!」
「病院~、連絡・・・?」
パウル・ミュラーが縄抜けをして、僕を押しのけて裸のハッシュを仰向けにした。心臓に耳を宛がって確認した後に、心臓マッサージを始めた。僕がぼんやりと、それを見ているとパウルに叱られた。
「ハッシュを殺したいんか!早く、学園の病院に連絡入れろ!!」
「パウル・ミュラー・・頭よく働かない。スマホの使い方・・思い出せない」
「うおおお、お前も入院必須やないか!?」
「でも、病院の場所分かる!!今から行ってくる」
僕は立ち上がって、扉に向かった。鍵が五つもある。鍵を外そうとしたが、どうにもうまくいかない。だが、今はハッシュの危機だ!!こんな時は、鍵を引き千切るしかない
「うがっぁあああーーーーー、ちぎれろーーー鍵ーーーー!!」
「ライカ=ベラドンナ。鍵はちぎれんから!!あかん、もう、あかん!!」
その時だった。扉がとんでもない勢いで吹き飛んだ。そして、扉の前にいたモブな僕も一緒に吹っ飛んでしまった。
「ライカ=ベラドンナ!!」
扉に潰れて声の主を確認できなかったが、その声は間違いなくアルフレッド・ノーマンだった。
◇◇◇◇
ライカ=ベラドンナ(僕)入院
ハッシュ・アルカロイド 入院
アルフレッド・ノーマンはフィスト・ファックを潰した後、学園の隣の公園で倒れた状態のコック・リングを発見。彼を病院に運び込むとコック・リングに刺された麻酔針から、ハッシュが関わっている事を察する。彼は寮に猛ダッシュ。そして、アルフレッド・ノーマンはハッシュ・アルカロイドの扉を蹴り飛ばしたのだった。僕はその巻き添えを食って、指を骨折してしまった。アルフレッドは僕を骨折させてしまった事に、とんでもなく責任を感じて『伴侶申請』をしてきた。
僕はモテモテ状態である・・入院中だけど。
一時心臓の止まったハッシュ・アルカロイドは、何故か僕より先に退院した。
ハッシュは風紀委員の審判により、サンソン牢獄に堕とすことを検討された。だが学園より横やりが入った。彼は、学園に利益をもたらす人物として、保護対象にあったようだ。ハッシュはサンソン牢獄に落ちる事と引き換えに、自白剤『真実の愛』の特許権を学園に引き渡す事となった。
学園よりとんでもなく目を付けられたため、僕とハッシュの『童貞を捨てる会』はしばらく先延ばしになった。
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