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第46話 『凌辱モブ』モード
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◆◆◆◆◆◆
「貴様は・・何者だ?」
コック・リングの威圧感に押しつぶされそうになりながらも、フィスト・ファックは何とか言葉を絞り出した。
「お、俺はフィスト・ファックという名前の空気だ。無視してくれて構わない。いや、完全に無視してくれ!!空気は意識される事を嫌う。だれの邪魔にもならず静かに暮らす人畜無害な奴・・それが空気という存在だ。君の様な、素敵マッチョさんには完全なる無視を乞う!」
「そうか・・空気ならば殴っても問題はないな。風紀委員のアルフレッド・ノーマン、俺は空気を殴るだけだ。問題はなないな?」
「ああ、全く問題はない。その空気もライカを襲った。そして、コック・リングもライカを襲った。つまりは、俺も参戦して、空気とコック・リングを殴り殺してもいいわけだ」
ちょっと待って、僕をお姫様だこしたまま闘志を燃やさないで、アルフレッド・ノーマン!僕が巻き込まれたらどうするんだよ。攻略対象者とレベルアップした凌辱モブと灰色ペニスをぶら下げた凌辱モブの戦いに巻き込まれたら、怪我するのは絶対に僕だよ。ただの文字出演モブの僕が絶対一番弱い。
という訳で誤解を解かないと。
「コックさん、空気さんを殴ったりしたら駄目だよ!彼は大事な僕の空気なんだ。空気が無くては生きてはいけない事ぐらい知ってでしょ?」
コックさんは大きく目を見開き、そしてフィスト・ファックから距離を置いた。コックさんは、僕を真っすぐに見たまま口を開いた。
「そうか・・俺のいない間に、君は空気が好きになったのか。それも仕方のないことかもしれない。俺は既に『メス化』されている。ライカに何も与えては上げられない。そんな俺がライカを伴侶にと望む事は余りにも浅はかな考えだった。すまない、ライカ。俺は陰ながら君の幸せを祈るよ」
「うぉおおお、ちょっと待って、コックさん!誤解だから。僕が、空気を好きになるわけないでしょ!!彼は、僕にとってただの実験体だから。コックさん、誤解しないで!アルフレッド、ちょっと何時まで僕を抱っこしてるの!もう降ろしてよ。コックさんの誤解を解かないと!」
コックさんの誤解を解くためには、まずはアルフレッドのお姫様抱っこから脱出しなければ!!
「アルフレッド、お姫様抱っこ解除!!」
「・・ライカ、俺たちは恋人ではなかったのか??」
「ん、アルフレッドは攻略対象者だから、頑張ってアイリス=スノードロップを恋人にしてくれる?」
「何をいっている!!俺とライカは『恋人契約』交わしている仲だろ?」
「確かに『恋人契約』は交わしたよ。でも、不細工モブの僕とアルフレッドでは絶対釣り合わないよ。やっぱり、アイリス=スノードロップぐらい綺麗じゃないと、絵面が厳しいと思うんだよね。僕の不細工さが余計に目立ってしまうから、恥ずかしいし・・んっ・・どうしたの、コックさん?」
アルフレッド・ノーマンと会話している内に、空気はどこかに消えてしまっていた。それは良いのだが、コックさんの様子がおかしい。コックさんが唸り声をあげながら蹲っている。
「コックさん?」
「うっ・・く、アイリス・・・うう」
「ぁあ、もしかして、まだ『凌辱モブ』のままだったの、コックさん!?」
「ぐはっ・・『凌辱モブ』。ダメだ・・俺はライカが好きなんだ・・やめてくれ・・アイリスなど、うううっ・・」
「ああ、大変だ。このままじゃ、アイリスを襲いに行っちゃうかも!!」
「ふん、やはりサンソン牢獄から出ても、犯罪者は犯罪者のままか。コック・リングを危険人物として拘束する。ライカ、悪いが第一教室に行って応援を要請してくれないか?」
アルフレッドが僕を床に降ろした瞬間だった。コック・リングはものすごい早業で僕を抱き寄せてると、お姫様抱っこして第一教室とは反対の方向に走り出した。アルフレッド・ノーマンは隙を付かれて即座に追ってこようとした。このままでは追いつかれる。僕は声を張り上げていた。
「空気ーー!!君の悩みは承知している!ペニス絶不調には、ハッシュ・アルカロイドのびんびん勃起促進剤が効き目抜群だ。ハッシュに作らせるから、アルフレッドを死ぬ気で止めて。フィスト・ファックーーーーー!!」
「ライカに俺の深い悩みが理解できるはずがない!!だが、ハッシュのびんびん勃起促進剤は欲しい!アルフレッド・ノーマン、俺のペニス復活の為に戦え!ついでにお前のようなイケメンの玉は死ね!」
アルフレッド・ノーマンがフィスト・ファックの卑怯な股間狙い撃ちに苦戦している。僕はコックさんにお姫様抱っこされたまま、校舎を後にした。
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「貴様は・・何者だ?」
コック・リングの威圧感に押しつぶされそうになりながらも、フィスト・ファックは何とか言葉を絞り出した。
「お、俺はフィスト・ファックという名前の空気だ。無視してくれて構わない。いや、完全に無視してくれ!!空気は意識される事を嫌う。だれの邪魔にもならず静かに暮らす人畜無害な奴・・それが空気という存在だ。君の様な、素敵マッチョさんには完全なる無視を乞う!」
「そうか・・空気ならば殴っても問題はないな。風紀委員のアルフレッド・ノーマン、俺は空気を殴るだけだ。問題はなないな?」
「ああ、全く問題はない。その空気もライカを襲った。そして、コック・リングもライカを襲った。つまりは、俺も参戦して、空気とコック・リングを殴り殺してもいいわけだ」
ちょっと待って、僕をお姫様だこしたまま闘志を燃やさないで、アルフレッド・ノーマン!僕が巻き込まれたらどうするんだよ。攻略対象者とレベルアップした凌辱モブと灰色ペニスをぶら下げた凌辱モブの戦いに巻き込まれたら、怪我するのは絶対に僕だよ。ただの文字出演モブの僕が絶対一番弱い。
という訳で誤解を解かないと。
「コックさん、空気さんを殴ったりしたら駄目だよ!彼は大事な僕の空気なんだ。空気が無くては生きてはいけない事ぐらい知ってでしょ?」
コックさんは大きく目を見開き、そしてフィスト・ファックから距離を置いた。コックさんは、僕を真っすぐに見たまま口を開いた。
「そうか・・俺のいない間に、君は空気が好きになったのか。それも仕方のないことかもしれない。俺は既に『メス化』されている。ライカに何も与えては上げられない。そんな俺がライカを伴侶にと望む事は余りにも浅はかな考えだった。すまない、ライカ。俺は陰ながら君の幸せを祈るよ」
「うぉおおお、ちょっと待って、コックさん!誤解だから。僕が、空気を好きになるわけないでしょ!!彼は、僕にとってただの実験体だから。コックさん、誤解しないで!アルフレッド、ちょっと何時まで僕を抱っこしてるの!もう降ろしてよ。コックさんの誤解を解かないと!」
コックさんの誤解を解くためには、まずはアルフレッドのお姫様抱っこから脱出しなければ!!
「アルフレッド、お姫様抱っこ解除!!」
「・・ライカ、俺たちは恋人ではなかったのか??」
「ん、アルフレッドは攻略対象者だから、頑張ってアイリス=スノードロップを恋人にしてくれる?」
「何をいっている!!俺とライカは『恋人契約』交わしている仲だろ?」
「確かに『恋人契約』は交わしたよ。でも、不細工モブの僕とアルフレッドでは絶対釣り合わないよ。やっぱり、アイリス=スノードロップぐらい綺麗じゃないと、絵面が厳しいと思うんだよね。僕の不細工さが余計に目立ってしまうから、恥ずかしいし・・んっ・・どうしたの、コックさん?」
アルフレッド・ノーマンと会話している内に、空気はどこかに消えてしまっていた。それは良いのだが、コックさんの様子がおかしい。コックさんが唸り声をあげながら蹲っている。
「コックさん?」
「うっ・・く、アイリス・・・うう」
「ぁあ、もしかして、まだ『凌辱モブ』のままだったの、コックさん!?」
「ぐはっ・・『凌辱モブ』。ダメだ・・俺はライカが好きなんだ・・やめてくれ・・アイリスなど、うううっ・・」
「ああ、大変だ。このままじゃ、アイリスを襲いに行っちゃうかも!!」
「ふん、やはりサンソン牢獄から出ても、犯罪者は犯罪者のままか。コック・リングを危険人物として拘束する。ライカ、悪いが第一教室に行って応援を要請してくれないか?」
アルフレッドが僕を床に降ろした瞬間だった。コック・リングはものすごい早業で僕を抱き寄せてると、お姫様抱っこして第一教室とは反対の方向に走り出した。アルフレッド・ノーマンは隙を付かれて即座に追ってこようとした。このままでは追いつかれる。僕は声を張り上げていた。
「空気ーー!!君の悩みは承知している!ペニス絶不調には、ハッシュ・アルカロイドのびんびん勃起促進剤が効き目抜群だ。ハッシュに作らせるから、アルフレッドを死ぬ気で止めて。フィスト・ファックーーーーー!!」
「ライカに俺の深い悩みが理解できるはずがない!!だが、ハッシュのびんびん勃起促進剤は欲しい!アルフレッド・ノーマン、俺のペニス復活の為に戦え!ついでにお前のようなイケメンの玉は死ね!」
アルフレッド・ノーマンがフィスト・ファックの卑怯な股間狙い撃ちに苦戦している。僕はコックさんにお姫様抱っこされたまま、校舎を後にした。
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