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第34話 理事長のラブメーター
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◆◆◆◆◆◆
僕は、主人公アイリス・スノードロップの餌付けに成功した。高級菓子を与えると可愛らしくもぐもぐ菓子を頬張りながら、質問に答えてくれることが判明した。だが、アイリスを誘導尋問して聞き出した内容に、僕は嘆きの声をあげそうになった。
何ゆえに、カール・ヴィルヘルム先生を選ぶ、アイリスよ!!
カール・ヴィルヘルム先生とアルフレッド・ノーマンは攻略対象者の中でもラブメータの変動が極めて少ない。アルフレッド・ノーマンの場合はまだましだ。もし、ラブメーターが低い状態で近づいても彼は紳士的に対応してくれる。まあ、ラストまで彼とは恋人になれもせず、卒業後のアイリスには~望まぬ『伴侶契約』~凌辱バッドエンドが待っているだけなのだが。
理事長の場合は更に最悪だ。ラブメータが上がらない状態でアイリスが先生に近づくと、即座に喰われて凌辱エンドとなってしまう。僕は理事長のラブメーターをあげる為に、鬼畜な選択肢『花の名前の学園生徒を生贄として捧げる』を選択した事もあった。だが、全くラブメーターは上がらなかったうえに、その生贄男子と共に交互に尻を掘られて『アンアン』凌辱エンドを迎えてしまった。
「駄目だ、BLゲームで誰も攻略していない僕に・・アイリスへの愛のアドバイスなど出来るはずがない」
「おい、ライカ。ちょっといいか?」
「ん、パウル、どうしたの?」
「アイリスの件でちょっと聞きたいことがあるんやけど?」
「アイリスに聞きたいことがあるなら、本人に聞きなよ。いま、お菓子食べてるからすごく機嫌がいいよ」
「いや、アイリスには内緒でお前に相談したい」
アイリスの隣に座っている僕に対して、アイリスに内緒の話がしたいと相談してくるパウルの脳みそを解体したい。
だが、いくら風紀委員の仕事をサボっているとはいえ、パウル・ミュラーは攻略対象者だ。しかも、BLゲーム内で唯一アイリスとデートを果たした相手でもある。どんな選択肢を辿ったのかは全く覚えていないが、デートを承諾したパウルがアイリスに好意を持っている事は確かなはずだ。
「成程!アイリスを愛している事に、ついに気が付いてしまったんだね、パウル・ミュラー」
「ちょっと黙ろうか、ライカ。あー、そうや。ライカはまだ、部室の仮眠室を見た事ないやろ?『エロ動画射精会』で使うってウォーレンから聞いたで。部屋を案内しよか?」
「あ、ウォーレンが皆を説得してくれたんだね。じゃあ、仮眠室の広さも知りたいし案内してよ、パウル」
「おお、ええよ。ついておいで」
僕は仮眠室に向かう前に、隣で高級菓子を貪るアイリスに声を掛けた。
「アイリス、ちょっとパウルと相談事があるから席を外すね?」
「ふん、お前が傍にいると食欲が失せると思っていたところだ。だが、この菓子は美味しい。上品な甘さが僕の脳細胞を活性化させて良いアイデアが浮かんできた」
「・・アイデア?」
「カール先生の僕に対する好感度を上げるアイデアだよ!」
「お、先生のラブメーターをあげるアイデアが思い浮かんだの!さすが、アイリスは天才だね!!」
「ラブメーター??まあ、天才に相応しい僕のアイデアを紹介するよ!それはね、花の名前の生徒を先生に生贄として捧げることだ!きっと、先生は喜んで生贄を受け取り、僕を『下僕』として可愛がってくれるはずだ!」
「アイリス、先生の下僕になってどうする!」
「ん?」
「アイリスは、『勝ち組』になるんでしょ?下僕は勝ち組とは言えないよ。先生と『恋人契約』か『伴侶契約』を結ぶには、同等な存在でなければならないよ。花のように美しいアイリス=スノードロップの下僕姿なんて、僕には耐えられないよ!!」
僕がそう言うとアイリスは妙に納得したように、頷いだ。
「確かに花のように美しい僕が、『下僕』になろうとするなんて間違っていた。ライカを生贄にする計画は中止だな。うーん、先生の好感度を上げる良いアイデアだとおもったのだがな・・」
「・・多分、生贄作戦は失敗すると思うから、僕を巻き込むのはやめてね、アイリス」
危うく、僕がゲームで選んだ鬼畜選択肢を僕自身が喰らうところだった。やばかった。僕はパウル・ミュラーの腕を掴んで仮眠室に向かった。
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僕は、主人公アイリス・スノードロップの餌付けに成功した。高級菓子を与えると可愛らしくもぐもぐ菓子を頬張りながら、質問に答えてくれることが判明した。だが、アイリスを誘導尋問して聞き出した内容に、僕は嘆きの声をあげそうになった。
何ゆえに、カール・ヴィルヘルム先生を選ぶ、アイリスよ!!
カール・ヴィルヘルム先生とアルフレッド・ノーマンは攻略対象者の中でもラブメータの変動が極めて少ない。アルフレッド・ノーマンの場合はまだましだ。もし、ラブメーターが低い状態で近づいても彼は紳士的に対応してくれる。まあ、ラストまで彼とは恋人になれもせず、卒業後のアイリスには~望まぬ『伴侶契約』~凌辱バッドエンドが待っているだけなのだが。
理事長の場合は更に最悪だ。ラブメータが上がらない状態でアイリスが先生に近づくと、即座に喰われて凌辱エンドとなってしまう。僕は理事長のラブメーターをあげる為に、鬼畜な選択肢『花の名前の学園生徒を生贄として捧げる』を選択した事もあった。だが、全くラブメーターは上がらなかったうえに、その生贄男子と共に交互に尻を掘られて『アンアン』凌辱エンドを迎えてしまった。
「駄目だ、BLゲームで誰も攻略していない僕に・・アイリスへの愛のアドバイスなど出来るはずがない」
「おい、ライカ。ちょっといいか?」
「ん、パウル、どうしたの?」
「アイリスの件でちょっと聞きたいことがあるんやけど?」
「アイリスに聞きたいことがあるなら、本人に聞きなよ。いま、お菓子食べてるからすごく機嫌がいいよ」
「いや、アイリスには内緒でお前に相談したい」
アイリスの隣に座っている僕に対して、アイリスに内緒の話がしたいと相談してくるパウルの脳みそを解体したい。
だが、いくら風紀委員の仕事をサボっているとはいえ、パウル・ミュラーは攻略対象者だ。しかも、BLゲーム内で唯一アイリスとデートを果たした相手でもある。どんな選択肢を辿ったのかは全く覚えていないが、デートを承諾したパウルがアイリスに好意を持っている事は確かなはずだ。
「成程!アイリスを愛している事に、ついに気が付いてしまったんだね、パウル・ミュラー」
「ちょっと黙ろうか、ライカ。あー、そうや。ライカはまだ、部室の仮眠室を見た事ないやろ?『エロ動画射精会』で使うってウォーレンから聞いたで。部屋を案内しよか?」
「あ、ウォーレンが皆を説得してくれたんだね。じゃあ、仮眠室の広さも知りたいし案内してよ、パウル」
「おお、ええよ。ついておいで」
僕は仮眠室に向かう前に、隣で高級菓子を貪るアイリスに声を掛けた。
「アイリス、ちょっとパウルと相談事があるから席を外すね?」
「ふん、お前が傍にいると食欲が失せると思っていたところだ。だが、この菓子は美味しい。上品な甘さが僕の脳細胞を活性化させて良いアイデアが浮かんできた」
「・・アイデア?」
「カール先生の僕に対する好感度を上げるアイデアだよ!」
「お、先生のラブメーターをあげるアイデアが思い浮かんだの!さすが、アイリスは天才だね!!」
「ラブメーター??まあ、天才に相応しい僕のアイデアを紹介するよ!それはね、花の名前の生徒を先生に生贄として捧げることだ!きっと、先生は喜んで生贄を受け取り、僕を『下僕』として可愛がってくれるはずだ!」
「アイリス、先生の下僕になってどうする!」
「ん?」
「アイリスは、『勝ち組』になるんでしょ?下僕は勝ち組とは言えないよ。先生と『恋人契約』か『伴侶契約』を結ぶには、同等な存在でなければならないよ。花のように美しいアイリス=スノードロップの下僕姿なんて、僕には耐えられないよ!!」
僕がそう言うとアイリスは妙に納得したように、頷いだ。
「確かに花のように美しい僕が、『下僕』になろうとするなんて間違っていた。ライカを生贄にする計画は中止だな。うーん、先生の好感度を上げる良いアイデアだとおもったのだがな・・」
「・・多分、生贄作戦は失敗すると思うから、僕を巻き込むのはやめてね、アイリス」
危うく、僕がゲームで選んだ鬼畜選択肢を僕自身が喰らうところだった。やばかった。僕はパウル・ミュラーの腕を掴んで仮眠室に向かった。
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