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第23話 モブが文字出演していた!

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◇◇◇◇


(アイリス×パウル・ミュラー~浮気を疑われて~凌辱バッドエンド)

「やめて、パウル!!僕は、アルフレッドと浮気なんてしてない!!」
「正直に言ったらいいやん、浮気したって。お前とアルフレッドが仮眠室で厭らしい事してるところを、『監視係』に目撃されたんやから諦めたらどない?アルフレッドと楽しく『アンアン』してたんやろ?」

パウル・ミュラーはアイリスに覆いかぶさると、無理矢理制服を脱がせた。裸体のアイリスを見下ろすパウルの目は冷ややかだった。アイリスは涙をこぼしながらも抗議した。

「そんなの嘘だ!『監視係』が嘘を言っていると、どうしてわからないの、パウル!!」
「付き合いだして一週間で浮気されるとか、泣けるわ。そやから、アイリス・・体で俺の事を慰めて」

アイリスの両脚を大きく広げるとパウルは己の肩に乗せた。アイリスの隠された秘部が露になる。パウルはそこに指を無造作に突き込んだ。

「あ、痛い。やめて、パウル!!」
「痛いって?未通のふりするなや。アルフレッドにたっぷり可愛がってもらったんやろ?」

パウル・ミュラーはもはや理性を失っていた。美しいアイリス=スノードロップの花を散らす事だけに夢中になった。秘部から指を抜き去ると、パウル・ミュラーは腰を進め牡を挿入した。

「ぁああーーーーー!!」
「・・くっ」
「いやぁーーん、やめてぇえーー、アンアン、駄目っーーー!」


◇◇◇◇


風紀委員から事情聴取を受けた僕はすっかり疲れて、学生寮の自室に戻ると早々にベッドに入って眠りについた。そして、ゲーム攻略の夢をみて目を覚ました。


「うおおおおぉーーー、思い出した!僕は、ゲーム内で文字出演を果たしていた!!」


何度も凌辱エンドをくらい心を削られると、僕は時折適当に選択肢を選んでゲーム攻略する事があった。まあ、大抵はすぐに凌辱エンドを食らうのだが。だが、その時は違った。気が付くと、アイリスとパウル・ミュラーが付き合っていたのだ!!

攻略対象者と主人公が付き合ったのは初めての事だった。僕は奇跡にむせび泣いた。付き合い始めて一週間の二人は、初々しくも危なっかしくハラハラした。アイリスとパウルのトゥルーエンドに辿り着くため、僕は慎重に攻略を進めていた。だが、突然『~浮気を疑われて~凌辱バッドエンド』をくらってしまった。

そのバッドエンドに、僕は『監視係』として文字出演を果たしていたのだ!!『~浮気を疑われて~凌辱バッドエンド』に辿り着けたのは一度だけだった。その為、『監視係』の言葉までは覚えていなかった。それにしても、文字出演の僕はどうやら二人の仲を不愉快に思っていたようだ。つまり、『監視係』は悪役設定という事か?


(アイリス×パウル・ミュラー~浮気を疑われて~凌辱バッドエンド)では、文字『監視係』が嘘をついてアイリスを凌辱エンドに導いている。文字出演者『監視係』は、風紀委員の性欲処理をする内に、彼らに特別な感情を抱いてしまったというゲーム設定なのかもしれない。このままでは、僕にもゲーム補正が掛かる可能性がでてきた。

しかも、このBLゲーム制作者は単細胞みたいだから、全ての風紀委員に『浮気を疑われてバッドエンド』が用意されている可能性が高い。僕はモブだ。しかし、ゲームに文字出演してしまった以上・・もはや普通のモブではなくなってしまった可能性が高い。警戒した方がいいな。僕が原因でバッドエンドとか、ゲーマーとして最悪だろ。

『監視係』である以上は、風紀委員と関りを持つしかないが、それもほどほどにするべきだな。学園法に引っ掛からない範囲で『監視係』の任を勤めればいいか。よし、すべて適当にいこう。


僕は寮の自室のベッドに横たわったまま、ゲーム考察を進めようとした。だが、扉を激しくたたく音がして考察を諦めた。扉に向かうとハッシュが心配顔で立っていた。

「ハッシュ、扉が壊れるから叩くのやめてよ」
「夜中に雄たけびを上げるお前が悪い」
「そんなに大きな声だった?まあ、いいか。中に入ってよ、ハッシュ」
「ん、入っていいのか?」
「何で遠慮してるの?ハッシュに渡したいものがあるから、早く入って」
「お、おう」

ハッシュがベッドに座ったので、僕も目的のものを持って彼の隣に座った。ベッドがぎしりと軋み肩が触れ合った。ハッシュも僕もパジャマを着ていたので、体温が直に伝わってくる。なかなかに、心地よい。僕はハッシュに凭れかかりながら、口を開いた。

「例の『監視係』の件なんだけど・・今からいいかな、ハッシュ?」
「!!」

突然、ハッシュが顔を真っ赤をしてベッドから立ち上がった。その反動で、彼に凭れかかっていた僕はベッドに転がる羽目になってしまった。ベッドに転がった僕を見つめていたハッシュは、無言でパジャマを脱ぎだした。僕が黙って見つめていると、パンツまで脱ぎだし裸体になってしまった。


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