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第10話 お助けキャラが最強?
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◆◆◆◆◆◆
二階の窓からダイブしたハッシュ・アルカロイドは、見事に僕の間近に降りてきた。しかし、無事に地面に着地することはできなかった。
何故なら、カール・ヴィルヘルムがハッシュを抱きしめ、落下から救ったからである。ちなみに、ひめ抱っこされていた僕は、ゴロンと地面に捨てられた。
しかも、捨てられた時に足を挫いた。まじで、モブの扱いが酷すぎる!
ハッシュに助けを求めた選択は、間違いだったかもしれない。お助けキャラとはいえ、攻略対象者にかなう筈がなかった。しかも、ハッシュの方がいい男だから、ターゲットが変更してしまった。
このままでは、僕が助かっても幼馴染が地下に連れ込まれてしまうじゃないか!?
「ハッシュ、気を付けて。カール・ヴィルヘルムは、お前を地下に連れ込む気だ!」
僕は地面に転がったまま、ハッシュに向かい叫んだ。だが、その声に反応したのは変態教師だった。地面に転がる僕を見て、奴は言い訳をはじめる。
「ああ、ライカ!誤解しないで欲しい!私は君を地面に放り出す気など、毛頭無かったのだよ?ハッシュを救った自分の行動が理解できない。地下に連れ込み、玩びたいのは君だけなんだ!ハッシュには、何の興味もない。ライカ、誤解しないで欲しい!」
カール・ヴィルヘルムは、救った筈のハッシュを地面に投げ捨てると、僕に向かい駆けよってくる。僕は必死に後退りしたが、カールに腕を捕まれ、身を縮めた。
「嫌だ、離せ!」
「駄目だよ、ライカ」
だが、その拘束もすぐに解けた。ハッシュは即座に立ち上がり、カールを背後から襲ったからだ。足止めされたカールは、ハッシュを睨み付け、二人は揉み合いに発展した。
「ハッシュ!!」
しかし、妙だ。カール・ヴィルヘルムは無意識に、転落してきたハッシュを助けた節がある。それに、攻略対象者のカールが、お助けキャラのハッシュ程度に遅れをとるのはおかしい。
「ゲーム補正が掛かっているのか?」
『お助けキャラ』が、主人公と攻略対象者両方のアドバイザーなら、ハッシュは、アイリスと攻略対象者にとって欠かせない存在となる。もしかして、『お助けキャラ』には危害を加えられないのか?つまり、ハッシュに守られる今の僕は最強ってことか。
「ハッシュ・アルカロイド、離しなさい!」
「学園生徒の名と姿を、全員把握しているのか? 」
「当然だ」
「流石は理事長。だったら、ライカではなく、アイリス・スノードロップを狙ってはどうだ?あんたの好みだろ?俺が、協力してもいい」
ハッシュ、そのアドバイスは新たなラブストーリーへの布石か?
「アイリスを喰らう協力をしてくれるのかい?それは、確かに魅力的な提案だな。だが、想像より残念な容姿ではあったが、精液まみれのライカも意外にそそるよ、ハッシュ?」
「精液まみれ?」
「既に誰かに襲われたのだろうねぇ」
「!?」
「あれ、ショックを受けたの?」
「黙れ、カール・ヴィルヘルム」
「しかし、事実だよ?」
「俺の気を削いで、ライカを地下に連れ込むチャンスを狙っているだけだろ、この変態教師が!ライカ、今すぐ逃げろ。寮の部屋に入って鍵を掛けて閉じ籠るんだ!!」
ハッシュはお助けキャラだ。その助言に従うべきだ。だが、足を挫いて動けない。
その上、攻略対象者のカールとお助けキャラのハッシュが、モブな僕を巡って争うなんて。こんな希なシチュを前にして動けるはずもない!
「ごめん、ハッシュ・・足を挫いた」
「ライカ、怪我をしたのか!?問題ない、心配するな。俺が、お前を抱いて寮に連れ帰る!」
「地面に落ちて怪我をしたのかい、ライカ?彼を片付けたら、私が君を抱いて地下に連れて行こう。まずは、上手に穴イキが出来る様になろう。特別に私の指で、丁寧に前立腺を刺激してあげるからね、ライカ」
「黙れ、カール・ヴィルヘルム」
「君こそ黙れ、ハッシュ・アルカロイド」
穴イキに嵌まったら、自慰穴イキする奴が続出すると、前世の親友から聞いた。僕は、ぺニスでの自慰行為が好きなんだ。自慰穴イキは勘弁してくれ。
「穴イキはしたくないよ、ハッシュ!」
「ライカも、しばらく黙っていようね。そんな、下品な言葉は使っちゃ駄目だよ。ね、ライカ?」
ハッシュに睨まれた。怒られた。ショックだ。しばらく、二人の攻防を見て心を癒そう。
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二階の窓からダイブしたハッシュ・アルカロイドは、見事に僕の間近に降りてきた。しかし、無事に地面に着地することはできなかった。
何故なら、カール・ヴィルヘルムがハッシュを抱きしめ、落下から救ったからである。ちなみに、ひめ抱っこされていた僕は、ゴロンと地面に捨てられた。
しかも、捨てられた時に足を挫いた。まじで、モブの扱いが酷すぎる!
ハッシュに助けを求めた選択は、間違いだったかもしれない。お助けキャラとはいえ、攻略対象者にかなう筈がなかった。しかも、ハッシュの方がいい男だから、ターゲットが変更してしまった。
このままでは、僕が助かっても幼馴染が地下に連れ込まれてしまうじゃないか!?
「ハッシュ、気を付けて。カール・ヴィルヘルムは、お前を地下に連れ込む気だ!」
僕は地面に転がったまま、ハッシュに向かい叫んだ。だが、その声に反応したのは変態教師だった。地面に転がる僕を見て、奴は言い訳をはじめる。
「ああ、ライカ!誤解しないで欲しい!私は君を地面に放り出す気など、毛頭無かったのだよ?ハッシュを救った自分の行動が理解できない。地下に連れ込み、玩びたいのは君だけなんだ!ハッシュには、何の興味もない。ライカ、誤解しないで欲しい!」
カール・ヴィルヘルムは、救った筈のハッシュを地面に投げ捨てると、僕に向かい駆けよってくる。僕は必死に後退りしたが、カールに腕を捕まれ、身を縮めた。
「嫌だ、離せ!」
「駄目だよ、ライカ」
だが、その拘束もすぐに解けた。ハッシュは即座に立ち上がり、カールを背後から襲ったからだ。足止めされたカールは、ハッシュを睨み付け、二人は揉み合いに発展した。
「ハッシュ!!」
しかし、妙だ。カール・ヴィルヘルムは無意識に、転落してきたハッシュを助けた節がある。それに、攻略対象者のカールが、お助けキャラのハッシュ程度に遅れをとるのはおかしい。
「ゲーム補正が掛かっているのか?」
『お助けキャラ』が、主人公と攻略対象者両方のアドバイザーなら、ハッシュは、アイリスと攻略対象者にとって欠かせない存在となる。もしかして、『お助けキャラ』には危害を加えられないのか?つまり、ハッシュに守られる今の僕は最強ってことか。
「ハッシュ・アルカロイド、離しなさい!」
「学園生徒の名と姿を、全員把握しているのか? 」
「当然だ」
「流石は理事長。だったら、ライカではなく、アイリス・スノードロップを狙ってはどうだ?あんたの好みだろ?俺が、協力してもいい」
ハッシュ、そのアドバイスは新たなラブストーリーへの布石か?
「アイリスを喰らう協力をしてくれるのかい?それは、確かに魅力的な提案だな。だが、想像より残念な容姿ではあったが、精液まみれのライカも意外にそそるよ、ハッシュ?」
「精液まみれ?」
「既に誰かに襲われたのだろうねぇ」
「!?」
「あれ、ショックを受けたの?」
「黙れ、カール・ヴィルヘルム」
「しかし、事実だよ?」
「俺の気を削いで、ライカを地下に連れ込むチャンスを狙っているだけだろ、この変態教師が!ライカ、今すぐ逃げろ。寮の部屋に入って鍵を掛けて閉じ籠るんだ!!」
ハッシュはお助けキャラだ。その助言に従うべきだ。だが、足を挫いて動けない。
その上、攻略対象者のカールとお助けキャラのハッシュが、モブな僕を巡って争うなんて。こんな希なシチュを前にして動けるはずもない!
「ごめん、ハッシュ・・足を挫いた」
「ライカ、怪我をしたのか!?問題ない、心配するな。俺が、お前を抱いて寮に連れ帰る!」
「地面に落ちて怪我をしたのかい、ライカ?彼を片付けたら、私が君を抱いて地下に連れて行こう。まずは、上手に穴イキが出来る様になろう。特別に私の指で、丁寧に前立腺を刺激してあげるからね、ライカ」
「黙れ、カール・ヴィルヘルム」
「君こそ黙れ、ハッシュ・アルカロイド」
穴イキに嵌まったら、自慰穴イキする奴が続出すると、前世の親友から聞いた。僕は、ぺニスでの自慰行為が好きなんだ。自慰穴イキは勘弁してくれ。
「穴イキはしたくないよ、ハッシュ!」
「ライカも、しばらく黙っていようね。そんな、下品な言葉は使っちゃ駄目だよ。ね、ライカ?」
ハッシュに睨まれた。怒られた。ショックだ。しばらく、二人の攻防を見て心を癒そう。
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