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第三章
3-14 その声に惹かれて
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◆◆◆◆◆◆
ヴェルンハルト殿下は俺を見つめると、ゆっくりと話しだした。
「マテウス、お前をクビにするつもりはない。適当に仕事は与える。シュナーベル家との繋がりは切りたくないからな。」
「ありがとうございます、殿下」
王城出仕を許されて安堵したが、心が晴れる事はない。俺は唇を噛み俯いた。
「ヴォルフラム。」
「はい、殿下」
「マテウスが落ち着いたら、他の側近と顔合わせをさせておけ。」
「承知しました、殿下。マテウス卿、執務室から出ましょう」
ヴォルフラムに促されて、俺はぎこちなくヴェルンハルト殿下とファビアン殿下に一礼した。そして、ヴォルフラムに支えられて執務室の扉に向かう。
その時だった。
「マテウ‥‥ス」
名を呼ばれた俺は足を止め、声の主を求めて振り返る。視線の先にいたのはファビアン殿下で、俺は思わず声を漏らした。
「‥‥あっ」
ファビアン殿下とカールの声は違っていた。そんな当たり前のことに衝撃を受ける自分がいる。
ファビアン殿下の姿にカールの幻を重ねる俺に、殿下の話し相手を務める資格はない。それでも、俺はファビアン殿下と話したい‥‥。
「ファビアン殿下」
俺はヴォルフラムに支えられたまま、ファビアン殿下の名を口にする。
ファビアン殿下は、完全には言葉を失ってはいなかった。その事実が素直に嬉しい。俺は弾むような声で殿下に話し掛けていた。
「マテウスと名を呼んで頂きありがとうございます、殿下。私の名は、マテウス=シュナーベル。これからもマテウスと呼んで頂けると嬉しいです、ファビアン殿下」
俺は言葉を切ってファビアン殿下の返事を待った。でも、言葉は返ってこない。ならば、こちらからもっと話しかければいい。カールが俺にそうしてくれたように。
「ファビアン殿下は、一ヶ月ほど前にシュナーベル家の領地を訪れておられますね。シュナーベルの領地を覚えておられますか?領地では馬に乗られたと兄から聞いております。」
「シュ、ナーベ‥‥、シュナーベ‥‥」
「シュナーベルの大地はファビアン殿下のお気に召しましたか?」
「シュナーベル!」
「はい、シュナーベルです!ファビアン殿下、私は子供の頃に言葉が出なくなった時期があります。今の殿下とは異なり、私は言葉が上手く出ないと泣き喚いていました。」
「な、な‥く、なく‥‥。」
「私が泣くとすぐに弟のカールが駆けつけてくれる。カールは私の心が分かる様で、何でも望むことをしてくれました。でも、カールは突然に私の前から姿を消しましたのです」
「すが、た‥‥きえ、き‥‥カー、ル」
「はい、殿下。カールは消えてしまったのです。なので、誰も私の心が分かりません。兄のヘクトールも私の心は分からず、泣いてばかりの私の対処に困ってしまいました。」
「ヘク、トール?」
「ヘクトール」
「ヘクトール!」
「はい、ヘクトールです。困ったヘクトール兄上は、ある日泣いてばかりの私を抱き上げて歌を歌ってくれました。」
「うた」
「ヘクトール兄上は普段は歌ったりしない人です。でも、私を抱いた兄上は歌いながら庭に出ました。庭には綺麗なお花が沢山咲いていて、兄上は私にお花の名前を一つ一つ教えてくれました。」
「は、な、はな‥さ、く‥‥。」
「ファビアン殿下の好きな花はなんですか?」
「うー、うー、」
「私はバラが好きです。赤い色のバラが好きです。殿下の好きな色は何でしょう?赤、黄、青?」
「あ、お、あお!」
「ファビアン殿下は、青色がお好きなのですね。ああ、ファビアン殿下の瞳も青色ですね!あれ‥‥他に青色のモノを思い出せません。困りました。マテウスはとても困っています。そうだ、ファビアン殿下!父上に青い色のモノを教えてもらいましょう?」
「ち、ちう、ちちう、え!」
ファビアン殿下がちらりと父親を見た。ヴェルンハルト殿下は驚いて口を開く。
「‥‥ん?え、俺か?」
「殿下、青色ですよ?」
「あー、ヴォルフラム‥‥、助けろ」
「青い空はいかがでしょうか?」
「それにする。青い空だ!」
ヴェルンハルト殿下が『青い空』と口にすると、ファビアン殿下は嬉しそうに笑った。そして、言葉を真似る。
「あ、お、そら、あお‥‥‥青!」
「上手だ、ファビアン。マテウスの事が気に入ったのか?」
ヴェルンハルト殿下がそう尋ねると、ファビアン殿下は元気に答える。
「マテウ‥‥ス、きにい、い、うー、すき、すき、」
「まて、ファビアン!マテウスが好きなのか?マテウスだぞ?こいつだぞ?」
ファビアン殿下を抱き上げたヴェルンハルト殿下は、必死に息子に話し掛ける。しかも、俺の顔を指差しながら。
「マテウ、ス‥‥す、き、マテウス」
「ありがとうございます、ファビアン殿下!私も大好きです!」
たとえ八歳の子供でも、好きと言って貰えると嬉しい。俺はおもわず笑みを浮かべて、ファビアン殿下を見つめた。
「マテ、ウ、ス‥‥すき」
「ファビアン、今からお前に俺の側近を紹介する!この父のようにいい男達ばかりだ!目を肥やせ、ファビアン。世の中にはマテウスよりいい男は沢山いる!」
そこまで必死になって俺を駄目男にする必要は無いのに‥‥ファビアン殿下を洗脳するのはやめて欲しい。
「マテウス、い、いっ、しょ」
「はい、ファビアン殿下!是非、ご一緒させてください。王太子殿下の側近の皆様にお会いしたいです!殿下、よろしいでしょうか?」
「構わない、付いてこい。ファビアンはお前の事が相当に気に入ったようだ。故に‥‥お前をファビアンの話し相手として採用してやる。」
「えっ!!」
「ヴォルフラムによると、俺には臣下に対して『愛』が足りないらしいからな。ヴォルフラムの偉そうな進言を受け入れる事とした‥‥渋々だがな。文句はないな、ヴォルフラム」
殿下がヴォルフラムに視線を向けて声を掛ける。ヴォルフラムはにこりと微笑むと、ヴェルンハルト殿下に向かって一礼した。
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ヴェルンハルト殿下は俺を見つめると、ゆっくりと話しだした。
「マテウス、お前をクビにするつもりはない。適当に仕事は与える。シュナーベル家との繋がりは切りたくないからな。」
「ありがとうございます、殿下」
王城出仕を許されて安堵したが、心が晴れる事はない。俺は唇を噛み俯いた。
「ヴォルフラム。」
「はい、殿下」
「マテウスが落ち着いたら、他の側近と顔合わせをさせておけ。」
「承知しました、殿下。マテウス卿、執務室から出ましょう」
ヴォルフラムに促されて、俺はぎこちなくヴェルンハルト殿下とファビアン殿下に一礼した。そして、ヴォルフラムに支えられて執務室の扉に向かう。
その時だった。
「マテウ‥‥ス」
名を呼ばれた俺は足を止め、声の主を求めて振り返る。視線の先にいたのはファビアン殿下で、俺は思わず声を漏らした。
「‥‥あっ」
ファビアン殿下とカールの声は違っていた。そんな当たり前のことに衝撃を受ける自分がいる。
ファビアン殿下の姿にカールの幻を重ねる俺に、殿下の話し相手を務める資格はない。それでも、俺はファビアン殿下と話したい‥‥。
「ファビアン殿下」
俺はヴォルフラムに支えられたまま、ファビアン殿下の名を口にする。
ファビアン殿下は、完全には言葉を失ってはいなかった。その事実が素直に嬉しい。俺は弾むような声で殿下に話し掛けていた。
「マテウスと名を呼んで頂きありがとうございます、殿下。私の名は、マテウス=シュナーベル。これからもマテウスと呼んで頂けると嬉しいです、ファビアン殿下」
俺は言葉を切ってファビアン殿下の返事を待った。でも、言葉は返ってこない。ならば、こちらからもっと話しかければいい。カールが俺にそうしてくれたように。
「ファビアン殿下は、一ヶ月ほど前にシュナーベル家の領地を訪れておられますね。シュナーベルの領地を覚えておられますか?領地では馬に乗られたと兄から聞いております。」
「シュ、ナーベ‥‥、シュナーベ‥‥」
「シュナーベルの大地はファビアン殿下のお気に召しましたか?」
「シュナーベル!」
「はい、シュナーベルです!ファビアン殿下、私は子供の頃に言葉が出なくなった時期があります。今の殿下とは異なり、私は言葉が上手く出ないと泣き喚いていました。」
「な、な‥く、なく‥‥。」
「私が泣くとすぐに弟のカールが駆けつけてくれる。カールは私の心が分かる様で、何でも望むことをしてくれました。でも、カールは突然に私の前から姿を消しましたのです」
「すが、た‥‥きえ、き‥‥カー、ル」
「はい、殿下。カールは消えてしまったのです。なので、誰も私の心が分かりません。兄のヘクトールも私の心は分からず、泣いてばかりの私の対処に困ってしまいました。」
「ヘク、トール?」
「ヘクトール」
「ヘクトール!」
「はい、ヘクトールです。困ったヘクトール兄上は、ある日泣いてばかりの私を抱き上げて歌を歌ってくれました。」
「うた」
「ヘクトール兄上は普段は歌ったりしない人です。でも、私を抱いた兄上は歌いながら庭に出ました。庭には綺麗なお花が沢山咲いていて、兄上は私にお花の名前を一つ一つ教えてくれました。」
「は、な、はな‥さ、く‥‥。」
「ファビアン殿下の好きな花はなんですか?」
「うー、うー、」
「私はバラが好きです。赤い色のバラが好きです。殿下の好きな色は何でしょう?赤、黄、青?」
「あ、お、あお!」
「ファビアン殿下は、青色がお好きなのですね。ああ、ファビアン殿下の瞳も青色ですね!あれ‥‥他に青色のモノを思い出せません。困りました。マテウスはとても困っています。そうだ、ファビアン殿下!父上に青い色のモノを教えてもらいましょう?」
「ち、ちう、ちちう、え!」
ファビアン殿下がちらりと父親を見た。ヴェルンハルト殿下は驚いて口を開く。
「‥‥ん?え、俺か?」
「殿下、青色ですよ?」
「あー、ヴォルフラム‥‥、助けろ」
「青い空はいかがでしょうか?」
「それにする。青い空だ!」
ヴェルンハルト殿下が『青い空』と口にすると、ファビアン殿下は嬉しそうに笑った。そして、言葉を真似る。
「あ、お、そら、あお‥‥‥青!」
「上手だ、ファビアン。マテウスの事が気に入ったのか?」
ヴェルンハルト殿下がそう尋ねると、ファビアン殿下は元気に答える。
「マテウ‥‥ス、きにい、い、うー、すき、すき、」
「まて、ファビアン!マテウスが好きなのか?マテウスだぞ?こいつだぞ?」
ファビアン殿下を抱き上げたヴェルンハルト殿下は、必死に息子に話し掛ける。しかも、俺の顔を指差しながら。
「マテウ、ス‥‥す、き、マテウス」
「ありがとうございます、ファビアン殿下!私も大好きです!」
たとえ八歳の子供でも、好きと言って貰えると嬉しい。俺はおもわず笑みを浮かべて、ファビアン殿下を見つめた。
「マテ、ウ、ス‥‥すき」
「ファビアン、今からお前に俺の側近を紹介する!この父のようにいい男達ばかりだ!目を肥やせ、ファビアン。世の中にはマテウスよりいい男は沢山いる!」
そこまで必死になって俺を駄目男にする必要は無いのに‥‥ファビアン殿下を洗脳するのはやめて欲しい。
「マテウス、い、いっ、しょ」
「はい、ファビアン殿下!是非、ご一緒させてください。王太子殿下の側近の皆様にお会いしたいです!殿下、よろしいでしょうか?」
「構わない、付いてこい。ファビアンはお前の事が相当に気に入ったようだ。故に‥‥お前をファビアンの話し相手として採用してやる。」
「えっ!!」
「ヴォルフラムによると、俺には臣下に対して『愛』が足りないらしいからな。ヴォルフラムの偉そうな進言を受け入れる事とした‥‥渋々だがな。文句はないな、ヴォルフラム」
殿下がヴォルフラムに視線を向けて声を掛ける。ヴォルフラムはにこりと微笑むと、ヴェルンハルト殿下に向かって一礼した。
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