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第二章
2-1 愛読書『愛の為に』〜終焉の日〜
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◆◆◆◆◆
愛読書『愛の為に』~終焉の日~
◇◇◇
玉座の広間につづく回廊を、ヴェルンハルトは感慨深く歩みを進めていた。間もなく玉座の間で戴冠式が執り行われる。
回廊を歩きながら、彼はふと隣を歩く妃がいない事を寂しく感じた。
フォーゲル王国では『妃候補』が子を成す事で『妃』となれる。だが、ヴェルンハルトと『妃候補』たちとの間に子はいない。
衣擦れの音が気になり、ヴェルンハルトは気付かれぬようにそっと背後を伺った。
王家のしきたりに従い、三人の『妃候補』がヴェルンハルトに付き従い歩く。その後を歩くのは、彼との間に子をもうけた『側室』とその子供たちだ。
最後列には、王太子が最も信頼する臣下一人と『親友』一人がいて、それぞれが神妙な面持ちで回廊を歩いている。
ヴェルンハルトは、再び視線を前に向けた。本来ならば、玉座の広間に続く回廊には多くの近衛騎士が配置され、戴冠式に華やかさを添えていた事だろう。
だが、ヴェルンハルトは今回の戴冠式に限り、近衛騎士の配置を最小限に抑えるように指示を出した。現在、フォーゲル王国ではフォルカー教国発症の伝染病が流行の兆しを見せている。
たとえ、戴冠式という大切な儀式であろうとも、そこを起点として伝染病が蔓延しては国の威信に関わる。慣例を変更する事に反対する王侯貴族もいたが、ヴェルンハルトは今回の戴冠式は簡素に行う事とした。
苦難を乗り越え、ようやく迎えた戴冠式だ。簡素ではあるが、厳かさを損なわない戴冠式であって欲しい。そう願いながら、ヴェルンハルトは玉座の広間に向かい歩き続ける。
その時、不意に甘い香りが風に乗り回廊を通り抜けた。ヴェルンハルトはその香りにつられカールの事に思いを馳せる。
カールが身に纏っていた香水の薫りに似ていた。
庭園に咲く花の香りだろうか?カールが身につけていた香水は、この花の香油を元に作られたものかもしれない。
カールが悲劇的な死を迎えた後も、ヴェルンハルトの人生は続いた。
多くの愛情に触れて、哀歓を共にしたいと思う男性とも出逢った。だが、カールは常にヴェルンハルトの心の内にあり消える事は無い。
その事がヴェルンハルトには嬉しくもあり苦しくもあった。
『全てが思い通りになる人生などありはしませんよ、ヴェルンハルト殿下?』
これは、カールの口癖だった。美しいかんばせに、赤茶色の髪、憂いを含んだ茶色の瞳のカール。だが、その美しい唇から発せられる言葉は、何時も人生を達観したものだった。
玉座の広間を目前にして、ヴェルンハルトは『親友』に声を掛けていた。
「良い花の香りがする。あれを香水にする事は可能か?」
「ヴェルンハルト殿下、あれは『死の香水』の原料となる植物の花の香りです。原料となる植物には猛毒が含まれており、香油も僅かしか取れません。その為、市場に出回る数はごく僅かですが、その独特の香りから高値で取引されています。」
「『死の香水』とは穏やかではないな。なぜその名がついた?」
ヴェルンハルトの質問に『親友』は即座に答える。
「『死の香水』と呼ばれる所以は、香水を身に纏う者やその人物と親しく接する者が、香水に含まれる毒により早死にするからです。国王となられる殿下ならば、手にする事は可能でしょう。ですが、おすすめは致しかねます。」
「まあ‥‥そうだろうな」
「ですが、戴冠式を迎えられた殿下への祝いの品として、私が『死の香水』を調合してお渡ししても構いませんよ?」
「ほう?」
「実は私も以前より興味があり、どの程度身につければ害になるのか、『死の香水』を使いマウスで実験をしておりました。殿下も実験体として是非参加を‥‥」
「それ以上は話さなくていい。それから、『死の香水』を作るのも禁止だ。危険すぎる」
毒草に詳しい『親友』の事だから、実験には細心の注意を払うだろう。だが、危険な行為には違いない。
「うー、王太子殿下の命令に‥‥渋々従います」
ヴェルンハルトは、頬を膨らませて抗議する『親友』に呆れつつも、彼の存在に感謝する。
『死の香水』という不吉な言葉を耳にして、彼はカールの残酷な死と同時に言い得ぬ不安に囚われそうになったからだ。
だが、赤茶色の髪を靡かせ抗議をする膨れっ面の『親友』の姿に、その不安は鎮まる。
これから国王となる自分が何を恐れる事があるのかと、ヴェルンハルトは己を鼓舞して姿勢を正した。
「ヴェルンハルト殿下」
その時、臣下のヴォルフラムに呼び止められる。臣下の駆け寄る気配を背後に感じ、「何事だ?」と問うつもりで振り返ろうとした。
だが、胸に激しい痛みを感じ、ヴェルンハルトは言葉を発する事が出来ない。ヴェルンハルトは、臣下のヴォルフラムに背後から剣で刺されていた。
背中に刺し込まれた刃が引き抜かれた時、致命傷を負った事をヴェルンハルトは確信した。血反吐が口から溢れ、ヴェルンハルトは自身の血に濡れた回廊の床に倒れ込んでしまう。
それでも、ヴェルンハルトは必死に手を伸ばし、ヴォルフラムの足首を掴んだ。
「何故だ、ヴォルフラム?」
ヴェルンハルトは血の泡を吐きながら、ヴォルフラムに問うた。だが、ヴォルフラムから返事はない。
ヴォルフラムは足首を掴む俺の手を振り切ると、黙ってその場を立ち去った。ヴォルフラムの右手に握られた剣の刃先から血が滴り落ちて床を赤く染める。
意識が遠のき周りの声も音も聞こえなくなったヴェルンハルトは、薄暗くなる視界の先にヴォルフラムを待つ人物を視認した。彼はその名を口にしたが言葉にはならず、血の泡となり床に消えていく。
玉座の広間を目前にして、ヴェルンハルトは死を迎える事を悟った。玉座が遠のいていく。国王にはなれない。ヴェルンハルトは悔しさから唇を噛みしめる。
その時、ヴェルンハルトの体を必死に抱き起し、自身の膝を枕代わりにした者がいた。ヴェルンハルトの暗くなる視界に、赤茶色の髪が映り込む。
美しい指先がヴェルンハルトの頬を撫で、彼の頬に雫が落ちてきた。
その雫が涙だと分かった時には、ヴェルンハルトは既に視界を失っていた。ヴェルンハルトは静かに目を閉じる。
終わりが近い。
「運命が‥‥ヴェルンハルト殿下を奪ってしまった。私は‥‥。」
ヴェルンハルトは手を持ち上げると、自身の頬に添えられた指にそっと触れた。
触れたつもりだった。
だが、実際にはヴェルンハルトは腕を持ち上げる力さえ残っておらず、自身の頬に添えられた指には触れてはいなかった。
だが、ヴェルンハルトは幻の中でその指に触れる。そして、その人物に話し掛けていた。
『カール』
ヴェルンハルトは確かにカールの姿を見た。独特の香りに包まれたカールが、ヴェルンハルトを膝枕し微笑んでいる。
カールが身に纏う香りが『死の香水』だと気が付いたヴェルンハルトは、その香りを肺の奥に送り込もうとした。
しかし、ヴェルンハルトの気道は血で塞がれ呼吸が出来ない状態だった。美しい笑みを浮かべたカールが、ヴェルンハルトの額にキスをする。すると、ヴェルンハルトは呼吸が楽になった。
肺の中に送り込まれる『死の香水』が、カールをより身近に感じさせる。ヴェルンハルトはカールの美しい姿に目を細めた。不意にカールがその美しい唇をゆっくりと動かし言葉を紡ぐ。
『全てが思い通りになる人生などありはしませんよ、ヴェルンハルト殿下?』
相変わらずの達観した言葉に、ヴェルンハルトはカールに向かって笑みを浮かべていた。カールと出逢った時点で、国王にはなれない運命だったのかもしれない。
だが、それでいい。
ヴェルンハルトは、頬に添えられたカールの指に己の指を絡めながらゆっくりと死の闇に落ちていった。
(完)
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愛読書『愛の為に』~終焉の日~
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玉座の広間につづく回廊を、ヴェルンハルトは感慨深く歩みを進めていた。間もなく玉座の間で戴冠式が執り行われる。
回廊を歩きながら、彼はふと隣を歩く妃がいない事を寂しく感じた。
フォーゲル王国では『妃候補』が子を成す事で『妃』となれる。だが、ヴェルンハルトと『妃候補』たちとの間に子はいない。
衣擦れの音が気になり、ヴェルンハルトは気付かれぬようにそっと背後を伺った。
王家のしきたりに従い、三人の『妃候補』がヴェルンハルトに付き従い歩く。その後を歩くのは、彼との間に子をもうけた『側室』とその子供たちだ。
最後列には、王太子が最も信頼する臣下一人と『親友』一人がいて、それぞれが神妙な面持ちで回廊を歩いている。
ヴェルンハルトは、再び視線を前に向けた。本来ならば、玉座の広間に続く回廊には多くの近衛騎士が配置され、戴冠式に華やかさを添えていた事だろう。
だが、ヴェルンハルトは今回の戴冠式に限り、近衛騎士の配置を最小限に抑えるように指示を出した。現在、フォーゲル王国ではフォルカー教国発症の伝染病が流行の兆しを見せている。
たとえ、戴冠式という大切な儀式であろうとも、そこを起点として伝染病が蔓延しては国の威信に関わる。慣例を変更する事に反対する王侯貴族もいたが、ヴェルンハルトは今回の戴冠式は簡素に行う事とした。
苦難を乗り越え、ようやく迎えた戴冠式だ。簡素ではあるが、厳かさを損なわない戴冠式であって欲しい。そう願いながら、ヴェルンハルトは玉座の広間に向かい歩き続ける。
その時、不意に甘い香りが風に乗り回廊を通り抜けた。ヴェルンハルトはその香りにつられカールの事に思いを馳せる。
カールが身に纏っていた香水の薫りに似ていた。
庭園に咲く花の香りだろうか?カールが身につけていた香水は、この花の香油を元に作られたものかもしれない。
カールが悲劇的な死を迎えた後も、ヴェルンハルトの人生は続いた。
多くの愛情に触れて、哀歓を共にしたいと思う男性とも出逢った。だが、カールは常にヴェルンハルトの心の内にあり消える事は無い。
その事がヴェルンハルトには嬉しくもあり苦しくもあった。
『全てが思い通りになる人生などありはしませんよ、ヴェルンハルト殿下?』
これは、カールの口癖だった。美しいかんばせに、赤茶色の髪、憂いを含んだ茶色の瞳のカール。だが、その美しい唇から発せられる言葉は、何時も人生を達観したものだった。
玉座の広間を目前にして、ヴェルンハルトは『親友』に声を掛けていた。
「良い花の香りがする。あれを香水にする事は可能か?」
「ヴェルンハルト殿下、あれは『死の香水』の原料となる植物の花の香りです。原料となる植物には猛毒が含まれており、香油も僅かしか取れません。その為、市場に出回る数はごく僅かですが、その独特の香りから高値で取引されています。」
「『死の香水』とは穏やかではないな。なぜその名がついた?」
ヴェルンハルトの質問に『親友』は即座に答える。
「『死の香水』と呼ばれる所以は、香水を身に纏う者やその人物と親しく接する者が、香水に含まれる毒により早死にするからです。国王となられる殿下ならば、手にする事は可能でしょう。ですが、おすすめは致しかねます。」
「まあ‥‥そうだろうな」
「ですが、戴冠式を迎えられた殿下への祝いの品として、私が『死の香水』を調合してお渡ししても構いませんよ?」
「ほう?」
「実は私も以前より興味があり、どの程度身につければ害になるのか、『死の香水』を使いマウスで実験をしておりました。殿下も実験体として是非参加を‥‥」
「それ以上は話さなくていい。それから、『死の香水』を作るのも禁止だ。危険すぎる」
毒草に詳しい『親友』の事だから、実験には細心の注意を払うだろう。だが、危険な行為には違いない。
「うー、王太子殿下の命令に‥‥渋々従います」
ヴェルンハルトは、頬を膨らませて抗議する『親友』に呆れつつも、彼の存在に感謝する。
『死の香水』という不吉な言葉を耳にして、彼はカールの残酷な死と同時に言い得ぬ不安に囚われそうになったからだ。
だが、赤茶色の髪を靡かせ抗議をする膨れっ面の『親友』の姿に、その不安は鎮まる。
これから国王となる自分が何を恐れる事があるのかと、ヴェルンハルトは己を鼓舞して姿勢を正した。
「ヴェルンハルト殿下」
その時、臣下のヴォルフラムに呼び止められる。臣下の駆け寄る気配を背後に感じ、「何事だ?」と問うつもりで振り返ろうとした。
だが、胸に激しい痛みを感じ、ヴェルンハルトは言葉を発する事が出来ない。ヴェルンハルトは、臣下のヴォルフラムに背後から剣で刺されていた。
背中に刺し込まれた刃が引き抜かれた時、致命傷を負った事をヴェルンハルトは確信した。血反吐が口から溢れ、ヴェルンハルトは自身の血に濡れた回廊の床に倒れ込んでしまう。
それでも、ヴェルンハルトは必死に手を伸ばし、ヴォルフラムの足首を掴んだ。
「何故だ、ヴォルフラム?」
ヴェルンハルトは血の泡を吐きながら、ヴォルフラムに問うた。だが、ヴォルフラムから返事はない。
ヴォルフラムは足首を掴む俺の手を振り切ると、黙ってその場を立ち去った。ヴォルフラムの右手に握られた剣の刃先から血が滴り落ちて床を赤く染める。
意識が遠のき周りの声も音も聞こえなくなったヴェルンハルトは、薄暗くなる視界の先にヴォルフラムを待つ人物を視認した。彼はその名を口にしたが言葉にはならず、血の泡となり床に消えていく。
玉座の広間を目前にして、ヴェルンハルトは死を迎える事を悟った。玉座が遠のいていく。国王にはなれない。ヴェルンハルトは悔しさから唇を噛みしめる。
その時、ヴェルンハルトの体を必死に抱き起し、自身の膝を枕代わりにした者がいた。ヴェルンハルトの暗くなる視界に、赤茶色の髪が映り込む。
美しい指先がヴェルンハルトの頬を撫で、彼の頬に雫が落ちてきた。
その雫が涙だと分かった時には、ヴェルンハルトは既に視界を失っていた。ヴェルンハルトは静かに目を閉じる。
終わりが近い。
「運命が‥‥ヴェルンハルト殿下を奪ってしまった。私は‥‥。」
ヴェルンハルトは手を持ち上げると、自身の頬に添えられた指にそっと触れた。
触れたつもりだった。
だが、実際にはヴェルンハルトは腕を持ち上げる力さえ残っておらず、自身の頬に添えられた指には触れてはいなかった。
だが、ヴェルンハルトは幻の中でその指に触れる。そして、その人物に話し掛けていた。
『カール』
ヴェルンハルトは確かにカールの姿を見た。独特の香りに包まれたカールが、ヴェルンハルトを膝枕し微笑んでいる。
カールが身に纏う香りが『死の香水』だと気が付いたヴェルンハルトは、その香りを肺の奥に送り込もうとした。
しかし、ヴェルンハルトの気道は血で塞がれ呼吸が出来ない状態だった。美しい笑みを浮かべたカールが、ヴェルンハルトの額にキスをする。すると、ヴェルンハルトは呼吸が楽になった。
肺の中に送り込まれる『死の香水』が、カールをより身近に感じさせる。ヴェルンハルトはカールの美しい姿に目を細めた。不意にカールがその美しい唇をゆっくりと動かし言葉を紡ぐ。
『全てが思い通りになる人生などありはしませんよ、ヴェルンハルト殿下?』
相変わらずの達観した言葉に、ヴェルンハルトはカールに向かって笑みを浮かべていた。カールと出逢った時点で、国王にはなれない運命だったのかもしれない。
だが、それでいい。
ヴェルンハルトは、頬に添えられたカールの指に己の指を絡めながらゆっくりと死の闇に落ちていった。
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