嫌われ悪役令息は王子のベッドで前世を思い出す

月歌(ツキウタ)

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第四章

エピローグ

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◆◆◆◆◆

「マテウス!おそーい!」

「もう、マテウスって呼び捨てにしない。産みの親を敬いなさい~」

シュナーベルの領地に戻り、俺は大切な赤子を出産した。戴冠式を数日前に控えた日に、ヘクトール兄上と肌をあわせた。その時に子を孕んだみたい。

死産を経験した『孕み子』は、孕みにくい体になると言われている。だから、半ば諦めていた。ヘクトール兄上との子を欲しいと口にしながら、本当は子を孕むことも出産も怖かった。

「マテウス、兄上の墓はどこにあるの?」

「シャルルは、何度もお墓を参っているでしょ?いい加減覚えてよ~」

シュナーベルの墓地は丘のうえにある。太陽と雨と風が、草花たちの楽園をつくる。定期的に手入れがされているので、歩くのに問題はない。

でも、シャルルはまだ小さいから、草にうもれて時折見えなくなる。その度に、ドキドキして後を追う。

死産した赤子は、以前は『死と再生を司る神』の祠すぐ近くに埋葬していた。今はシュナーベルの墓地内に埋葬しなおし、ちゃんと墓碑もある。

夢の中で少年と共に埋葬場所を探した時には、祠の横に『君ありて幸福』と記されていた。でも現実には、祠には何も刻まれていなかった。

埋葬場所は確かに祠の近くだったけど、夢の内容が全て現実と重なってはいなかった。まあ、当然だね。俺には特別な力はない。小説『愛の為に』もラストを迎えたので、俺には予言のような真似事はもうできない。

でも、ヘクトール兄上は、俺が予言できなくなって喜んでるみたい。兄上は俺が予言をする度に寿命が削られると、本気で思っていたみたい。

とにかく、ヘクトール兄上の心配性は今も変わらない。シャルルが家族に加わった事で、心配が二倍に増えて胃が痛いらしい。もう俺の心配はしなくてよいと、兄上に宣言したのだが・・更に心配された。納得がいかない。

「マテウス、見つけたよーー!」

「ん、見つけたの?」
「『君ありて幸福』って記してあるもの」

「よく見つけたね、シャルル。じゃあ、赤いゼラニウムの花束を供えてくれる?」

「はーい」

シャルルは赤茶色の髪をのぞいて、ヘクトール兄上に似た。これについては、自分のお腹を誉めてあげたい。赤茶色の髪の遺伝子はよほど強いのか、ヘクトール兄上の美しい金髪を吹き飛ばしてしまうようだ。

ただし、兄上は大満足のようだ。シャルルの赤茶色の髪の毛に、兄上が顔を突っ込んでいる姿を見た時にはびびった。変態に見えるからやめて欲しいと兄上に頼むと、ひどくしょげてしまった。それからは、閨の時に、俺の髪の毛に顔を突っ込もうとするようになり、非常に困っている。

「ねえ、マテウス?」
「なに?」
「兄上の髪を見せて」
「ん、いいよ」

俺は胸元から、白金のロケットペンダントを取り出した。そして、ゆっくりと蓋をあける。中には鳥の羽のような、ふわふわした赤茶色の髪の毛が納められている。

「うーむ、僕と一緒の色だな」
「何度も見てるのに。蓋を閉めるよ」
「いいよ」

ペンダントを閉じて、胸元にネックレスを戻す。何故かシャルルは真剣な表情を浮かべて、俺を見つめていた。俺は首を傾げながら、シャルルに話しかける。

「どうしたの、シャルル?」

「今日は父上が屋敷に帰ってくるでしょ?いつ頃帰るか知ってる、マテウス?」

「夜になると思うよ。王城の勤めが忙しいから、領地に帰る日は限られちゃうね。シャルルは、父上に会えなくて寂しいよね。でも、今は国王がお若いから、多くの臣下が私心なく支えないといけない時期だから。シャルル、もう少しだけ我慢してね」

シュナーベル家は、今も処刑業務を担っている。国王が変わっても、一気に世の中が変わるわけではない。差別はやはりあるし、シュナーベルの血縁者には生きにくい世の中だ。

それでも、少しだけ良くなったところもある。

シュナーベル家に圧力を掛けまくっていた、王国のフォルカー教教会のトップにクリスティアン = バイラントが就任。枢機卿とは面識もあり、シュナーベル家の現状をよく把握してくれている。クリスティアンの存在だけで、全てがうまくいくとは思ってはいないが頼もしくはある。

それに、枢機卿が教皇の為の『孕み子狩り』を止めたことは、彼自身にとって良い事だと思う。抑圧されて生きてきたクリスティアンが、自由に生きられるといいなと思う。

そういえば、フリートヘルム = ディートリッヒと枢機卿が急接近しているらしいが、大丈夫だろうか。二人は「攻め」同士だから、友情を拗らせないとよいのだが心配だ。小説内でクリスティアンは、王太子殿下を無理やり犯した経歴があるからなあ。

駄目だ・・小説フィルターで人物を観察するのはやめると決めたのに。小説『愛の為に』は愛読書だったから、どうしても気になるんだよね。

しかし、フリートヘルムは大丈夫だろうか?ディートリッヒ家とシュナーベル家が商売上の取引を始めたので、ディートリッヒ家の情報が容易く手には入るのだが、嫡男のフリートヘルムは、いまだ『孕み子』克服に至っていないようだ。娼館に通い何やら特訓をしているようだが・・難しいらしい。

現在、王国では『孕み子』にも、条件付きで領主になる機会を与えるべきとの風潮にある。その風潮を後押ししているのが、国王に仕えるアルトゥール= ディートリッヒの存在だ。

彼は『孕み子』ながら、王城で着実に実力者となりつつある。妃候補の立場では、彼の実力は発揮できなかったのだろう。ちょっと嫉妬を感じるくらいに、彼は王城で頑張っている。

そんなわけで、フリートヘルムが次期当主の座を守れるかは、本人の頑張り次第だ。フリートヘルム本人は、とても優秀で柔軟な考えの持ち主なので頑張って欲しい。ディートリッヒ家と商売上の取り引きが出来るようになったのも、彼のお陰なのだから。

しかし、二人の兄弟に比べて、ヴォルフラム = ディートリッヒには、何故か影がつきまとう。国王によく仕えているのに、王国を影から支配している等と噂されている。

俺のヴォルフラム様に限って、国王を傀儡にするような事はあり得ないのに黒い噂が絶えない。多分、黒い眼帯が印象を悪くしているのだと思い、渋い紫色の眼帯を彼に贈ったら喜んでつけてくれた。なのに、更なる悪評がたってしまった。心配して手紙を送ったが、問題ないとの事で紫の眼帯を愛用しているようだ。

そうだった!国王から手紙を貰ってたのに、返事してなかった。屋敷に帰ったら返事を書かないとな。しかし、漆黒の眼帯が欲しいと書かれていたけど、もしかして国王は中二病なのだろうか?諭した方がいいかな?でも、会いに来て諭してと、返信される可能性が高いからなぁ。

「マテウスは相変わらず考え事か?他にすることがあるだろ。シュナーベル家現当主の正妻なんだからさぁ~」

「うぎゃ、アルミン!」

突然目の前にアルミンが現れた。シャルルがアルミンに飛び付く。

「お父さん、遊んで~」
「シャルル、高い高い!」

「待って!アルミンをお父さんと呼ぶのはやめなさいって言ったでしょ、シャルル!父上に叱られるよ。いや、ヘクトール兄上が、シャルルを叱るとは思えない。ああ、じゃあ、私が叱るしかないじゃない!」

「別に叱らなくていいだろ、マテウス。子供は自由に育てる。それが、大事だ!さあ、お父さんともっと呼んでくれー、シャルル!」

「お父さん、お弁当持ってきてくれた?」

「もちろん、持ってきたぞ。シャルルには、レーズンマフィンだろ。マテウスには、レーズンチーズケーキだ」

「お父さん、最高ーー!」
「アルミン、最高ーー!」

「しかし、墓地でランチもあれだな。馬に乗ってどっかいくか、マテウス?」

「仕事は済ませたの?」
「午前中に済ませた」
「婚約者探しはちゃんとしてる?」
「今日も探したがいなかった。無念だ」
「じゃあ、馬に乗って駆けようか!」

「僕はお父さんの馬に乗る。マテウスは馬に乗るの下手だからもっと練習して!」

「シャルルがマテウスを苛めたって、父上が帰ってきたら言っちゃうからね!」

「やめて、マテウス!ごめんなさい」
「よろしい、シャルル」
「マテウス、子供を脅すなよ」
「他人は黙っていて下さい!」

「わかったよ。とりあえず、馬で遠乗り。そして、ランチだ。川の畔がいいな」

「あれ、父上の馬車だ?こっちに高速で向かってくるよ?夜に帰るって言ってたのに。お父さん、父上が帰ってきたから、遠乗りはまた今度でいい?」

「もちろんだ、シャルル。ただし、父上には遠乗りの件も、お父さん呼びしている事も、俺の存在も秘密にしてくれ。では、俺は一人で散策に行ってくる!」

アルミンがすごい勢いで草木の中に消えた。気配がない。アルミンがいた証拠は、シャルルが大事に持っているランチボックスだけだ。

「シャルル、父上と一緒にランチにする?」

「そうする。僕は父上を迎えに行ってくる。マテウスは、一人で待てる?」

「何ですかそれは!シャルルはヘクトール兄上を迎えに行って来て下さい。私はカールの墓に行ったと父上に言っておいて」

「わかった、マテウス!」

シャルルが元気に丘をかけおりる。転ばないか心配だ。丘の下では馬車から降りたヘクトール兄上が、シャルルと俺を交互に心配そうに見ている。しかし、丘の上にいる俺まで心配そうに見つめられると、恥ずかしい。俺は兄上に手を振ってから、カールの墓に向かった。

カールの墓はシュナーベルの墓地から、少し離れたところにある。埋葬場所を決めたのは、ヘクトール兄上だった。丘の一番眺めの良いところに、カールは埋葬されている。後で気が付いた事だが、その場所は父上の墓標からもっとも離れた場所だった。きっと、兄上の配慮だと思う。

「カール」

それ以上言葉が出てこない。カールの墓碑の前では、俺は黙りこんでしまう。カールが生きている時も、そうだった。ここに来ると、何時も少し涙が出る。多くの記憶が、よみがえる。その中には、ヴェルンハルト殿下の記憶もある。

俺を庇い亡くなった王太子殿下は、王位に就くことはなかった。戴冠式での惨劇は大騒ぎとなったが、王太子殿下がフォルカー病に罹患していた為に引き起こされた出来事として処理された。フォルカー病は脳への障害が起きやすく、王太子殿下は近衛騎士を敵と捉えて殺戮したものとされた。

ヴェルンハルト殿下を殺害したイグナーツ = ファッハは、殿下が乱心したと思い王太子殿下の名誉を守る為に殺害したと証言した。結果、ヘロルド殿下の産みの親であることも加味され、減刑された。イグナーツは、貴族用牢獄で一生を過ごす事になった。

王弟殿下のシュテフェン = フォーゲルは、何故か今までと変わらぬ生活を送っている。時折、俺宛に手紙が送られて来るのが、意味不明だ。ヘクトール兄上は即座に手紙を廃棄している。

ヘロルド殿下は国王ファビアン = フォーゲルの元で、監視されながらも穏やかな生活を過ごしているようだ。とにかく、彼が産みの親と共に、牢獄で一生過ごすことにならずに良かった。いや、実際にはヘロルド殿下の幸せがどこにあるかなんて、俺にはわからない。

回廊から消えた植民地奴隷には、残酷な結末が待っていた。フォルカー病を国内で広めない為に、王国中で奴隷狩りが始まった。これには、シュナーベル家も深く関わった。捕らえられた植民地奴隷は孕み子も含めて、疫病の罹患に関わりなく処刑され遺体は燃やされた。

フォルカー病の蔓延を防いだ新国王は、王国民に今のところは歓迎されている。だけど、あまりに若い国王に不安を感じる王国民も多く油断は禁物だ。新国王には頑張って欲しい。また、励ましの手紙を書こう。

ファビアン陛下なら、いつかヘロルド殿下に重要な役目を与え兄弟で力を合わせて、新たな国をつくってくれるだろう。そう信じたい。いつか、差別のない世の中になるといいな。きっと、まだ先の事だろうけれども。

「カール」

やっぱり、これ以上は言葉が出ない。涙が頬に零れ落ちたとき、俺の肩に手が置かれた。優しい俺の伴侶の手。

「マテウス、大丈夫かい?」
「ヘクトール兄上、大丈夫です」
「本当に?」
「うー、では・・お姫様抱っこを希望します」

俺はヘクトール兄上に、抱き上げられていた。涙に濡れた頬に優しいキスが降ってきた。俺は顔を火照らせて、ヘクトール兄上の胸に顔をうずめた。

「マテウス、ずるーい!父上の独り占めは駄目だよ!シャルルも抱っこして、父上!」

「シャルル、今は駄目だよ。シャルルまで抱っこは出来ないよ。父上がマテウスを独り占めしているところだからね」

「僕は父上の足に抱っこしてもらう!」
「シャルル、バランスを崩してしまうよ」
「父上、抱っこ~抱っこ~!」

俺は思わず笑いだしていた。そして、ヘクトール兄上に話しかけた。

「ヘクトール兄上は、シャルルを抱っこしてください。私は、そうですねえ・・アルミンに抱っこしてもらってきます!」

「マテウスは、相変わらず意地悪だ!ああ、シャルル待ってくれ。今は、父にマテウスを独占させてくれ」

俺はヘクトール兄上にお姫様抱っこされたまま、空を仰ぎ見た。青い空が天高く、どこまでも広がっていた。

「私は幸せです、兄上」
「俺も幸せでだ、マテウス」
「シャルルも幸せーー!」







(完)



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