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第四章
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◆◆◆◆◆
控え室内が静まりかえる中、俺は『怠惰の衣装』を脱ぎ下着姿になった。ヴェルンハルト殿下は、黙ってその様子を見つめていた。
「下着姿になっても、マテウスは色気がないな。俺の側近を見習え。武器は所持していないようだな。もういいぞ、マテウス。さっさと服を着ろ」
王太子殿下は、ボディチェックをするつもりは無いらしい。だが、それでは警備的に不十分に思えて、俺は口を開いていた。
「ヴェルンハルト殿下、武器所持の確認を目視で済ませるのは不十分です。下着内に小刀を隠す事も可能です。他の皆様も武器所持の有無を目視のみで済ませたのですか?」
「・・マテウス」
「はい、殿下」
「お前は俺に体を触られたいのか?」
「はぁ?いえ、嫌です」
「俺も痩せたお前の体になど触れたく無い。触れて欲しくば、筋肉をもっとつけろ。目障りだ、マテウス。早く服を着ろ!」
「承知しました」
俺は王太子殿下の気が変わらぬ内に、「怠惰の衣装」を着る。着脱が容易な衣装で良かった。ボタン留めが苦手な俺の為に、留め具も大きめにデザインされている。ありがとう、ヘクトール兄上!
「マテウス、大丈夫?」
か細い声にハッとして視線を向ける。ファビアン殿下は王太子殿下に蹴られたが、大きなダメージは負っていないようだ。少なくとも、肉体的には。俺は膝を床につき殿下と視線を合わせて、口を開いた。
「ファビアン殿下、私は大丈夫です。さあ、殿下はアルトゥール様の隣にお戻り下さい」
「・・わかった」
ファビアン殿下は頷き、アルトゥールの元に戻る。アルトゥールは居心地が悪そうに身動ぎしたが、ファビアン殿下の為に少し空間を作った。そこに、殿下がすっぽりと収まる。
俺は思わず微笑みそうになった。だが、王太子殿下の言葉に笑みは自然と喪われた。
「子を喪ったにしては、マテウスは平然としているな?シュナーベル家の人間は、我が子の死さえも痛手にはならないらしい。まあ、カールに対するシュナーベル家の行為を思えば当然か。お前にも、血脈の弊害があるのだろう。悲しいことだな、マテウス?」
「・・・」
俺は唇を軽く噛むだけで、殿下に反論はしなかった。そんな俺を詰まらなそうに観察しながら、ヴェルンハルト殿下が言葉を続ける。
「黙りか、マテウス?さて、本題に入る。お前は俺の背後を守る『人間の盾』の役目を担え。だが、俺の背後を歩く者は華やかでなければならない。マテウス自身が地味ならば、別のもので補えばよい」
俺は殿下の背後を守る「人間の盾」にされるようだ。もしも、小説の筋書き通りに、ヴォルフラムが背後から殿下を刺した場合はどうなる?うーむ・・ヴォルフラム様の動きが読めないだけに不安が募る。
その時、控え室の扉が開いた。扉を開けたのは、ヴォルフラムだった。控え室内に、甘い香りが一気に広がる。ヴォルフラムが胸に抱える花籠からは、黄色い花房が溢れていた。
「ヴェルンハルト殿下、遅くなりました。殿下が望んでおられた花は、これでしょうか?」
ヴォルフラムから花籠を受け取った王太子殿下は、懐かしげに目を細め花房を見つめる。そして、視線を動かすことなく俺に尋ねてきた。
「そうだ・・この香りの花だ。シュナーベルの領地にも、この花が咲いていた。マテウス、この花の説明をしろ」
「はい、殿下。黄色い花房が連なる様から、ゴールドチェーンと名がつきました。花言葉は『はかない美・淋しい美しさ・哀愁の美』です。美しい花ですが有毒植物ですので、取り扱いには少し注意が必要です。特にタネには、毒性の強いアルカロイドが含まれています」
王太子殿下の視線が俺に移動する。
「毒性があるのか!?」
「王城の庭園に植えられている植物の半数は、有毒植物だと思いますよ?ゴールドチェーンもその一つにすぎません」
「カールはこの香りを時折身に纏っていた」
「・・そうですか」
「この花から作られた香水があるなら、手に入れたい。販売はされているのか?」
「販売はされていますが、高価なものです。国王となられる殿下ならば、手にすることも可能でしょう。ですが、この植物から作られる香水を殿下が使用される事は、おすすめしません」
「何故だ?」
「『死の香水』と呼ばれているからです。花の蜂ろうと種子から取れる香油を混ぜて、練り香水を作ります。独特の香りが生まれますが、肌に塗る本人もその者に接するものも、早死にするとされています。ただし、実際にはどの程度の毒性があるのかは、分かっておりません」
「寿命を削る『死の香水』を、カールが使用していたということか、マテウス?」
「『死の香水』を纏うカールと会った事がないので、私には何も言えません」
王太子殿下が冷たい眼差しを俺に向けた。そして、ゆっくり言葉を紡いだ。
「カールが望んで『死の香水』を身に付けていたとは思えない。シュナーベル家はどこまでも醜悪だな。だが、俺はそのシュナーベルの領地で・・ゴールドチェーンの木の下で、カールに秘密を告白した。そして、国王となりカールを救うと誓った。近親婚を無くすとも誓った。カールに多くの誓いを立てた」
「ヴェルンハルト殿下・・」
王太子殿下の瞳に悲しみをみて、胸が痛んだ。
「俺の秘密の告白が、カールとの関係を終わらせてしまった。だが、この黄色い花房たちは、俺が国王になると宣言したその場所で咲いていた。カールの代わりに、俺が国王になる姿をこの花に見届けてもらう。マテウスは花籠を持ち、俺の背中を見つめていろ。俺が国王になる姿を見届けろ、マテウス!」
「承知しました、ヴェルンハルト殿下」
俺は王太子殿下から、黄色い花房が溢れそうな花籠を受け取った。ゴールドチェーンの甘い香りが、俺の思考を奪いそうになる。そんな俺に、ヴォルフラムが声を掛けてくれた。
「マテウス卿、大丈夫ですか?」
「ヴォルフラム様。はい、大丈夫です。甘い香りに、少し酔いそうになっただけです」
「間もなく、戴冠式が始まります」
「はい、ヴォルフラム様。戴冠式が無事に執り行われる様に励みます」
俺が微笑むと、ヴォルフラムも微笑み返してくれた。そこには、何時ものヴォルフラム様がいた。その事に少し安堵した。
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控え室内が静まりかえる中、俺は『怠惰の衣装』を脱ぎ下着姿になった。ヴェルンハルト殿下は、黙ってその様子を見つめていた。
「下着姿になっても、マテウスは色気がないな。俺の側近を見習え。武器は所持していないようだな。もういいぞ、マテウス。さっさと服を着ろ」
王太子殿下は、ボディチェックをするつもりは無いらしい。だが、それでは警備的に不十分に思えて、俺は口を開いていた。
「ヴェルンハルト殿下、武器所持の確認を目視で済ませるのは不十分です。下着内に小刀を隠す事も可能です。他の皆様も武器所持の有無を目視のみで済ませたのですか?」
「・・マテウス」
「はい、殿下」
「お前は俺に体を触られたいのか?」
「はぁ?いえ、嫌です」
「俺も痩せたお前の体になど触れたく無い。触れて欲しくば、筋肉をもっとつけろ。目障りだ、マテウス。早く服を着ろ!」
「承知しました」
俺は王太子殿下の気が変わらぬ内に、「怠惰の衣装」を着る。着脱が容易な衣装で良かった。ボタン留めが苦手な俺の為に、留め具も大きめにデザインされている。ありがとう、ヘクトール兄上!
「マテウス、大丈夫?」
か細い声にハッとして視線を向ける。ファビアン殿下は王太子殿下に蹴られたが、大きなダメージは負っていないようだ。少なくとも、肉体的には。俺は膝を床につき殿下と視線を合わせて、口を開いた。
「ファビアン殿下、私は大丈夫です。さあ、殿下はアルトゥール様の隣にお戻り下さい」
「・・わかった」
ファビアン殿下は頷き、アルトゥールの元に戻る。アルトゥールは居心地が悪そうに身動ぎしたが、ファビアン殿下の為に少し空間を作った。そこに、殿下がすっぽりと収まる。
俺は思わず微笑みそうになった。だが、王太子殿下の言葉に笑みは自然と喪われた。
「子を喪ったにしては、マテウスは平然としているな?シュナーベル家の人間は、我が子の死さえも痛手にはならないらしい。まあ、カールに対するシュナーベル家の行為を思えば当然か。お前にも、血脈の弊害があるのだろう。悲しいことだな、マテウス?」
「・・・」
俺は唇を軽く噛むだけで、殿下に反論はしなかった。そんな俺を詰まらなそうに観察しながら、ヴェルンハルト殿下が言葉を続ける。
「黙りか、マテウス?さて、本題に入る。お前は俺の背後を守る『人間の盾』の役目を担え。だが、俺の背後を歩く者は華やかでなければならない。マテウス自身が地味ならば、別のもので補えばよい」
俺は殿下の背後を守る「人間の盾」にされるようだ。もしも、小説の筋書き通りに、ヴォルフラムが背後から殿下を刺した場合はどうなる?うーむ・・ヴォルフラム様の動きが読めないだけに不安が募る。
その時、控え室の扉が開いた。扉を開けたのは、ヴォルフラムだった。控え室内に、甘い香りが一気に広がる。ヴォルフラムが胸に抱える花籠からは、黄色い花房が溢れていた。
「ヴェルンハルト殿下、遅くなりました。殿下が望んでおられた花は、これでしょうか?」
ヴォルフラムから花籠を受け取った王太子殿下は、懐かしげに目を細め花房を見つめる。そして、視線を動かすことなく俺に尋ねてきた。
「そうだ・・この香りの花だ。シュナーベルの領地にも、この花が咲いていた。マテウス、この花の説明をしろ」
「はい、殿下。黄色い花房が連なる様から、ゴールドチェーンと名がつきました。花言葉は『はかない美・淋しい美しさ・哀愁の美』です。美しい花ですが有毒植物ですので、取り扱いには少し注意が必要です。特にタネには、毒性の強いアルカロイドが含まれています」
王太子殿下の視線が俺に移動する。
「毒性があるのか!?」
「王城の庭園に植えられている植物の半数は、有毒植物だと思いますよ?ゴールドチェーンもその一つにすぎません」
「カールはこの香りを時折身に纏っていた」
「・・そうですか」
「この花から作られた香水があるなら、手に入れたい。販売はされているのか?」
「販売はされていますが、高価なものです。国王となられる殿下ならば、手にすることも可能でしょう。ですが、この植物から作られる香水を殿下が使用される事は、おすすめしません」
「何故だ?」
「『死の香水』と呼ばれているからです。花の蜂ろうと種子から取れる香油を混ぜて、練り香水を作ります。独特の香りが生まれますが、肌に塗る本人もその者に接するものも、早死にするとされています。ただし、実際にはどの程度の毒性があるのかは、分かっておりません」
「寿命を削る『死の香水』を、カールが使用していたということか、マテウス?」
「『死の香水』を纏うカールと会った事がないので、私には何も言えません」
王太子殿下が冷たい眼差しを俺に向けた。そして、ゆっくり言葉を紡いだ。
「カールが望んで『死の香水』を身に付けていたとは思えない。シュナーベル家はどこまでも醜悪だな。だが、俺はそのシュナーベルの領地で・・ゴールドチェーンの木の下で、カールに秘密を告白した。そして、国王となりカールを救うと誓った。近親婚を無くすとも誓った。カールに多くの誓いを立てた」
「ヴェルンハルト殿下・・」
王太子殿下の瞳に悲しみをみて、胸が痛んだ。
「俺の秘密の告白が、カールとの関係を終わらせてしまった。だが、この黄色い花房たちは、俺が国王になると宣言したその場所で咲いていた。カールの代わりに、俺が国王になる姿をこの花に見届けてもらう。マテウスは花籠を持ち、俺の背中を見つめていろ。俺が国王になる姿を見届けろ、マテウス!」
「承知しました、ヴェルンハルト殿下」
俺は王太子殿下から、黄色い花房が溢れそうな花籠を受け取った。ゴールドチェーンの甘い香りが、俺の思考を奪いそうになる。そんな俺に、ヴォルフラムが声を掛けてくれた。
「マテウス卿、大丈夫ですか?」
「ヴォルフラム様。はい、大丈夫です。甘い香りに、少し酔いそうになっただけです」
「間もなく、戴冠式が始まります」
「はい、ヴォルフラム様。戴冠式が無事に執り行われる様に励みます」
俺が微笑むと、ヴォルフラムも微笑み返してくれた。そこには、何時ものヴォルフラム様がいた。その事に少し安堵した。
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