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第四章
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◆◆◆◆◆
ヘクトール兄上と俺は、共に喪に服した衣装で王城に向かうことになった。兄上にエスコートされて邸の玄関を出ると、既に馬車が用意されていた。その馬車の扉の横に、一人の少年が立っていた。
「ヘクトール様、マテウス様、お早うございます。マテウス様の護衛の役目を頂き、シュナーベルの領地より参りました。名は、アンリ=シュナーベルと申します。マテウス様、よろしくお願い致します」
アルミンによく似た風貌の少年が、礼儀正しく俺たちに挨拶をした。そして、馬車の扉を開き一礼した。
「ご苦労、アンリ。さあ、馬車に乗るよ、マテウス。転げ落ちないように、俺の手を離してはいけないよ。それとも、マテウスを抱き上げて、乗り込んだ方が安全だろうか?」
「ヘクトール兄上、それどころではありません!彼はもしや、アルミンの弟ではないのですか?彼はまだ少年です!私の護衛など危険です、ヘクトール兄上!」
「アンリの事は馬車内で説明する。アンリも共に馬車に乗りなさい」
「ありがとうございます、ヘクトール様」
「ふむ。アルミンと違い、礼儀正しく清々しい男だ。マテウス、安心しろ。アンリは幼く見えるが、12歳の立派な男子だ」
「12歳!?」
何故か合意のないまま、ヘクトール兄上に姫抱っこされていた。そして、そのまま馬車に乗り込む。ヘクトール兄上と俺が座席に着くと、最後にアンリが乗り込み馬車の扉を閉じた。
「12歳とは、まだ少年ではありませんか!」
俺の言葉に応じたのは、当の本人だった。
「マテウス様、ご安心下さい。僕はすでに、処刑人としての経験を積んでおります。処刑を取り仕切った経験もございます。アルミン兄上には、負けぬ働きをするつもりです!」
アルミンの弟とは思えぬほど、アンリは真面目な少年だった。そんな彼の男としてのプライドを、これ以上傷つける事はためらわれた。第一、俺の護衛ならそう危険な目に遭うことはない・・と思う。たぶん。
「ヘクトール兄上が、アンリ君を選んだのなら確かな実力を持っている筈だね。分かりました。アンリ君、宜しくね」
「どうぞ、アンリとお呼びください」
「では、アンリ。よろしく」
「はい、マテウス様!」
アンリが愛らしく、ニコニコと微笑む。そういえば、以前にアルミンに髪をカットしてもらった時に、同腹の弟の話を自慢げに話していたっけ?
「アルミンは、アンリの事をとても誉めていたよ。確か、男爵家の子息の処刑を、取り仕切ったのだったよね?異端審問官から、嫌がらせは受けなかった?」
アンリは微笑みながら、懐から手帳を取り出した。そして、ヘクトール兄上と俺に、手帳を開き詳しい説明を始めた。
「アルミン兄上の時と、同じ手口で嫌がらせを受けました。体内に虫を詰め込まれた囚人が、ひどく暴れるので、僕は斧で首をはねることを断念しました。その代わりに、新しい処刑法を採用しました。この処刑器具を使用して、罪人を処刑しました」
アンリが差し出した手帳には、処刑器具のイラストが書かれていた。2本の柱の間に吊るされた刃。柱の間でうつ伏せ状態に固定させた囚人。刃が落ちて囚人の首をはねたイラスト。
「ギロチン!?」
俺はそれを見て、思わず言葉を発していた。俺が突然大きな声を出したので、ヘクトール兄上もアンリも目を丸くしている。俺は慌てて言い訳を始めた。
「す、素敵な造形美に感動しました」
「嬉しいです、マテウス様!この処刑法は、メリットが沢山あります。王国に使用許可を申請したいのですが、ヘクトール様・・いかがでしょうか?」
ヘクトール兄上はアンリの手帳を見た後に、俺に視線を向けた。俺が首を傾げると、兄上が口を開いた。
「王国に申請するのは構わないが、申請には器具の名が必要だ。マテウスは、この処刑器具に『ギロチン』と名を付けたいのかい?」
俺は狼狽えながらも返事した。
「アンリだけで『ギロチン』を開発した訳ではないでしょうが・・アンリが認めてくれるなら、この器具は『ギロチン』と名付けたいです。この処刑器具には、『ギロチン』以外の名は相応しくないように思えるのです」
「マテウス様!ぜひその名を、この処刑器具にお与え下さい。処刑器具に命が宿る瞬間に胸が高鳴ります!『ギロチン』!なんて素敵な響きなんだ。そうだ、マテウス様。この装置の詳細を説明しますね。改善点があれば、指摘下さい!マテウス様に命名されるなんて、なんて幸せな処刑器具なんだ!」
アンリが非常に嬉しそうだ。アンリからは、少し変態の香りがする。さすがは、アルミンの弟だ。
「では、『ギロチン』と名付け申請しよう。しかし、マテウスが、処刑器具に興味があったとは知らなかった。開発に加わりたいなら、手配するがどうする、マテウス?」
俺は慌てて、ヘクトール兄上の提案を否定した。だけど、少し気になりイラストを指差した。
「アンリ、聞いていい?」
「はい、マテウス様!」
「この処刑器具の刃は、斜めになっていないけれど・・切れ味はどうだった?」
俺の発言に、アンリが震えた。そして、手張のイラストをじっくりと見つめた後、最高に可愛らしい笑顔を浮かべた。
「マテウス様、素晴らしいです!ヘクトール様、王国への申請には、改良を加えた物にします。今しばらくお待ちください」
「わかった」
「ヘクトール様!どうか、疫病をばらまく植民地奴隷を、できるだけ早く排除してください。万一、王国にフォルカー病が蔓延した場合、国が乱れ犯罪者が確実に増えます。僕は処刑人として、罪人の首をはねることに躊躇いはありません!効率よく囚人を処刑する、処刑器具の改善にも務めます。ですが、犯罪が増えぬ事が、何より王国民の願いですから」
12歳の少年の言葉とは思えず、俺はアンリを見つめた。これが、日々の現実に直面する人物の、率直な意見なのかもしれない。厳しい現実を生きる彼らを、俺は更に混乱に陥れる。王の不在。そして、王太子殿下の殺害。それは、王国をひどく乱れさせるに違いない。
BL小説『愛の為に』の筋書きだけれど、不幸になる人は必ず存在する。それでも。
不意に、ヘクトール兄上が、俺の肩を優しく抱き締めてくれた。俺は兄上の優しさに甘え、もたれ掛かってしまった。
「アンリ、君の今の役割はマテウスの護衛だ。アンリの話で、マテウスは気持ちが不安定になったようだ。主であるマテウスの心を守ることは、アンリの大切な役目だよ。アンリには、マテウスの事を第一に考えて欲しい」
ヘクトール兄上の言葉に、青ざめた顔でアンリが俯いている。そして、小さな声で「ごめんなさい」と言った。俺はその姿に少しほっとした。アンリはやっぱり、まだ12歳の少年だ。
「アンリ、私の護衛を頼みます。頼りにしていますよ?貴方は、アルミンより真面目そうね」
俺の言葉に、アンリは顔をパッとあげた。
「僕は、護衛としてマテウス様に尽くします。アルミン兄上のような、怠け者ではありません!ご安心下さい!」
「よろしく、アンリ」
「はい!」
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ヘクトール兄上と俺は、共に喪に服した衣装で王城に向かうことになった。兄上にエスコートされて邸の玄関を出ると、既に馬車が用意されていた。その馬車の扉の横に、一人の少年が立っていた。
「ヘクトール様、マテウス様、お早うございます。マテウス様の護衛の役目を頂き、シュナーベルの領地より参りました。名は、アンリ=シュナーベルと申します。マテウス様、よろしくお願い致します」
アルミンによく似た風貌の少年が、礼儀正しく俺たちに挨拶をした。そして、馬車の扉を開き一礼した。
「ご苦労、アンリ。さあ、馬車に乗るよ、マテウス。転げ落ちないように、俺の手を離してはいけないよ。それとも、マテウスを抱き上げて、乗り込んだ方が安全だろうか?」
「ヘクトール兄上、それどころではありません!彼はもしや、アルミンの弟ではないのですか?彼はまだ少年です!私の護衛など危険です、ヘクトール兄上!」
「アンリの事は馬車内で説明する。アンリも共に馬車に乗りなさい」
「ありがとうございます、ヘクトール様」
「ふむ。アルミンと違い、礼儀正しく清々しい男だ。マテウス、安心しろ。アンリは幼く見えるが、12歳の立派な男子だ」
「12歳!?」
何故か合意のないまま、ヘクトール兄上に姫抱っこされていた。そして、そのまま馬車に乗り込む。ヘクトール兄上と俺が座席に着くと、最後にアンリが乗り込み馬車の扉を閉じた。
「12歳とは、まだ少年ではありませんか!」
俺の言葉に応じたのは、当の本人だった。
「マテウス様、ご安心下さい。僕はすでに、処刑人としての経験を積んでおります。処刑を取り仕切った経験もございます。アルミン兄上には、負けぬ働きをするつもりです!」
アルミンの弟とは思えぬほど、アンリは真面目な少年だった。そんな彼の男としてのプライドを、これ以上傷つける事はためらわれた。第一、俺の護衛ならそう危険な目に遭うことはない・・と思う。たぶん。
「ヘクトール兄上が、アンリ君を選んだのなら確かな実力を持っている筈だね。分かりました。アンリ君、宜しくね」
「どうぞ、アンリとお呼びください」
「では、アンリ。よろしく」
「はい、マテウス様!」
アンリが愛らしく、ニコニコと微笑む。そういえば、以前にアルミンに髪をカットしてもらった時に、同腹の弟の話を自慢げに話していたっけ?
「アルミンは、アンリの事をとても誉めていたよ。確か、男爵家の子息の処刑を、取り仕切ったのだったよね?異端審問官から、嫌がらせは受けなかった?」
アンリは微笑みながら、懐から手帳を取り出した。そして、ヘクトール兄上と俺に、手帳を開き詳しい説明を始めた。
「アルミン兄上の時と、同じ手口で嫌がらせを受けました。体内に虫を詰め込まれた囚人が、ひどく暴れるので、僕は斧で首をはねることを断念しました。その代わりに、新しい処刑法を採用しました。この処刑器具を使用して、罪人を処刑しました」
アンリが差し出した手帳には、処刑器具のイラストが書かれていた。2本の柱の間に吊るされた刃。柱の間でうつ伏せ状態に固定させた囚人。刃が落ちて囚人の首をはねたイラスト。
「ギロチン!?」
俺はそれを見て、思わず言葉を発していた。俺が突然大きな声を出したので、ヘクトール兄上もアンリも目を丸くしている。俺は慌てて言い訳を始めた。
「す、素敵な造形美に感動しました」
「嬉しいです、マテウス様!この処刑法は、メリットが沢山あります。王国に使用許可を申請したいのですが、ヘクトール様・・いかがでしょうか?」
ヘクトール兄上はアンリの手帳を見た後に、俺に視線を向けた。俺が首を傾げると、兄上が口を開いた。
「王国に申請するのは構わないが、申請には器具の名が必要だ。マテウスは、この処刑器具に『ギロチン』と名を付けたいのかい?」
俺は狼狽えながらも返事した。
「アンリだけで『ギロチン』を開発した訳ではないでしょうが・・アンリが認めてくれるなら、この器具は『ギロチン』と名付けたいです。この処刑器具には、『ギロチン』以外の名は相応しくないように思えるのです」
「マテウス様!ぜひその名を、この処刑器具にお与え下さい。処刑器具に命が宿る瞬間に胸が高鳴ります!『ギロチン』!なんて素敵な響きなんだ。そうだ、マテウス様。この装置の詳細を説明しますね。改善点があれば、指摘下さい!マテウス様に命名されるなんて、なんて幸せな処刑器具なんだ!」
アンリが非常に嬉しそうだ。アンリからは、少し変態の香りがする。さすがは、アルミンの弟だ。
「では、『ギロチン』と名付け申請しよう。しかし、マテウスが、処刑器具に興味があったとは知らなかった。開発に加わりたいなら、手配するがどうする、マテウス?」
俺は慌てて、ヘクトール兄上の提案を否定した。だけど、少し気になりイラストを指差した。
「アンリ、聞いていい?」
「はい、マテウス様!」
「この処刑器具の刃は、斜めになっていないけれど・・切れ味はどうだった?」
俺の発言に、アンリが震えた。そして、手張のイラストをじっくりと見つめた後、最高に可愛らしい笑顔を浮かべた。
「マテウス様、素晴らしいです!ヘクトール様、王国への申請には、改良を加えた物にします。今しばらくお待ちください」
「わかった」
「ヘクトール様!どうか、疫病をばらまく植民地奴隷を、できるだけ早く排除してください。万一、王国にフォルカー病が蔓延した場合、国が乱れ犯罪者が確実に増えます。僕は処刑人として、罪人の首をはねることに躊躇いはありません!効率よく囚人を処刑する、処刑器具の改善にも務めます。ですが、犯罪が増えぬ事が、何より王国民の願いですから」
12歳の少年の言葉とは思えず、俺はアンリを見つめた。これが、日々の現実に直面する人物の、率直な意見なのかもしれない。厳しい現実を生きる彼らを、俺は更に混乱に陥れる。王の不在。そして、王太子殿下の殺害。それは、王国をひどく乱れさせるに違いない。
BL小説『愛の為に』の筋書きだけれど、不幸になる人は必ず存在する。それでも。
不意に、ヘクトール兄上が、俺の肩を優しく抱き締めてくれた。俺は兄上の優しさに甘え、もたれ掛かってしまった。
「アンリ、君の今の役割はマテウスの護衛だ。アンリの話で、マテウスは気持ちが不安定になったようだ。主であるマテウスの心を守ることは、アンリの大切な役目だよ。アンリには、マテウスの事を第一に考えて欲しい」
ヘクトール兄上の言葉に、青ざめた顔でアンリが俯いている。そして、小さな声で「ごめんなさい」と言った。俺はその姿に少しほっとした。アンリはやっぱり、まだ12歳の少年だ。
「アンリ、私の護衛を頼みます。頼りにしていますよ?貴方は、アルミンより真面目そうね」
俺の言葉に、アンリは顔をパッとあげた。
「僕は、護衛としてマテウス様に尽くします。アルミン兄上のような、怠け者ではありません!ご安心下さい!」
「よろしく、アンリ」
「はい!」
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