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第四章
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◆◆◆◆◆
陣痛で目覚めた。
何も考えられなかった。
ただ、ルドルフの声が聞こえて、俺はそれに従っただけ。『いきんで』、『力を抜いて』、『いきんで』、そんなルドルフの大きな声が、ぼんやりとした頭に響いていた。
俺はその声に導かれ、痛みをやり過ごし、いきんで、いきんで、いきんで、
そして、俺は赤子を産んだ。
産まれた赤子は、産声を上げなかった。一瞬、静まり返る部屋。俺は嗄れた声で、誰とはなしに問いかけていた。
「産声は?産声は・・ないの?」
「・・先ずは、マテウス様の産後の処置を、優先させてください。その後に、私がご説明いたします。マテウス様の赤子は、医療知識のある小姓達が、身を清めてくれます」
赤子を取りあげたルドルフは、赤子の胸に聴診器を当てていた。その後、控えていた小姓に赤子を慎重に受け渡す。俺はぼんやりとしたまま、小姓の動きを見つめていた。
小姓は黙ったまま、赤子を産湯につけて身を清めてくれていた。そこに、今まで部屋の隅にいた男が近付き、産湯の中の赤子を覗き込んだ。その衣服から、宮廷医師であることが分かった。宮廷医師は、まるで汚いものでも見るように赤子を見ていた。
そして、突然振り替えると、俺のベッドに近づいてきた。その顔は、嫌な笑いを浮かべていた。産後の処置に集中していたルドルフが、宮廷医師の動きに気がつき時には、既に男は俺に声を掛けていた。
「マテウス卿、あの赤子に産声をあげる事など出来ませんよ。死んでいますから」
「死んでいる?」
「ええ、死んでいます。ですが、その事はマテウス卿も、既にご存知だったはずです。王太子殿下より、このお産は死産になることは事前に伺っていました」
「・・死産」
宮廷医師は、ぼんやりと答える俺に侮蔑の眼差しを向けていた。だが、それすらも今の俺にはどうでも良かった。頭に霞がかかった様に、考えが纏まらない。男は尚もいい募る。
「『産声はないの?』とは、実に涙を誘う台詞ですね、マテウス卿?憐れを装えば・・王太子殿下が同情して、また殿下より子種を授かれるとでも、思っているのですか?シュナーベル家の人間は、どこまで厚かましいですな」
「私は、わたしは・・」
「ですが、今回の結果は、王家にとり幸いでした。処刑人一族の血脈が、王家に流れなくて良かった。今回は、貴方はシュナーベル家の処刑人として、良い仕事をしました。なんと言っても、マテウス卿は、自ら孕んだ子を処刑した訳ですからねーーーっぐっぁあっ!!」
ルドルフがすごい形相で、宮廷医師を殴り飛ばしていた。床に転がった宮廷医師は、そのまま気絶した様子だ。俺は、気絶した宮廷医師を見つめたまま、ぼそりと呟いていた。
「・・私が赤子を・・処刑した?」
「マテウス様、申し訳ない。産後処置の途中で、その場を動けなかった。マテウス様、宮廷医師の言葉など、気にする事はありません。彼等は当初から、我々に侮蔑の眼差しを向けていました。先の言葉は、マテウス様を貶める為の嫌がらせです。そんな言葉は、忘れてしまいなさい、マテウス様」
「でも、私は・・」
「マテウス様」
俺の視線は自然と、産湯で身を清められる赤子に引き寄せられた。ちょうど産湯を済ませた赤子を、小姓が衣に包み込むところだった。不意に、衣から小さな手がぷらんと落ちた。
「あっ・・」
「マテウス様?」
小さな赤子の手は、小姓の手ですぐに衣に戻された。でも、俺は見た。
生命を感じない赤子の小さな手を。
「私の赤子・・」
「・・赤子をご覧になりたいのですか?」
ルドルフの言葉が、ひどく遠くに感じられて返事ができなかった。でも、赤子を抱き締めた小姓は、ルドルフの言葉に反応して、こちらに近づこうとした。
俺はその事に恐怖した。自ら孕み産んだ赤子の事が、怖くて怖くて仕方無かった。俺はいつの間にか、泣き叫んでいた。
「嫌だ、来ないで!私は、私は、赤子を見たくない!いやあああっ、近づかないで!!」
ルドルフが俺の視線を辿り、此方に近づこうとする小姓を隅に下がらせた。だけど、俺の恐怖は膨れ上がるばかりで、この部屋から逃げたしたくなった。下半身の痛みを無視して、ベッドから降りようとした俺を、ルドルフが押し止める。俺は必死に抵抗した。
「マテウス様、いけません!安静にしないと、再び出血します!マテウス様、私の言葉が聞こえますか?マテウス様!」
「いやだっーー!出してよ!この部屋から出して!出たいの、怖いよっ、いやぁああっ、兄さま、助けて!怖い、ヘクトールにいさま!」
その時、部屋の扉が開いた。朝日を背にしたヘクトール兄さまは、扉口に立っていた。俺が兄さまに手を伸ばすと、駆けよりその手を取ると、兄上は俺を強く抱き締めてくれた。
「・・ヘクトール兄上。兄上、あのね・・私ね、思い出したよ。グンナーの子宮が裂けたとき、グンナーは、血に混じって赤子を産んだの。床の上に、小さな塊があった。私、それに触った。あれは、赤子だった。たしかに、赤子だった。触って、そして・・私は吐いたの。ひどい人間だと思うでしょ、兄上?私ね、本当はずっと怖かった。孕むのも、子を産むのも怖かった。怖くて、怖くて。だから、赤子を殺しちゃったのかな?」
「マテウス、それは違う。それは絶対に違う。お前は子を殺してなどいない。兄であり、婚約者の俺の言葉を信じて欲しい。お前は、赤子を殺してなどいない」
「兄上、でも・・」
「子を見たくないならそれでいい。抱きたくないなら、無理に抱かなくていい。もう子を産みたくないなら、それで構わない。俺とマテウスの子は、もう産まれたのだから・・後は、静かに埋葬してあげよう」
「・・見なくていいの?抱かなくていいの?産みの親なのに?親の責任は?」
俺の呟きに、ヘクトール兄上が俺の頬を優しく撫でてくれた。そして、俺を抱き締めたまま、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「俺はあの子の父親だよ?俺が顔を見てあげて、抱いてあげればいいだけのことだよ。俺にも、親の責任を分けてくれ、マテウス」
「ヘクトール兄上が?」
「嫌かい?」
「いえ、ヘクトール兄上は平気なのですか?」
「俺達の子の顔を覚えておきたい」
「・・・」
「ルドルフ、マテウスを頼めるか?」
「承知しました」
ヘクトール兄上が、俺のそばを離れる。不安感に襲われそうになった。でも、ルドルフが俺の肩を抱き、俺の手を優しく握ってくれた。
「・・マテウス、僕も赤子を見ていい?」
ファビアン殿下が扉から、少しだけ顔を出していた。
「ファビアン殿下?」
ルドルフは大判のタオルケットで、俺の全身を隠した。俺はタオルケットから、顔だけ覗かせて殿下を見た。不意に、ルドルフが俺に話しかけてきた。
「ファビアン殿下は、陣痛がはじまるまでは、マテウス様の手をずっと握っておられました。お陰で、悪夢を見ずにすみましたね?」
俺は自らの手を見つめた。自分の手を見つめている内に、どうしてあれほど赤子の手に恐怖を感じたのか、分からなくなってしまった。それでも、恐怖を感じるのは確かで・・
「マテウス、いい?」
「はい、ファビアン殿下」
俺の言葉に殿下は遠慮しつつ、室内に入ってきた。そして、ヘクトール兄上の元に向かう。ヘクトール兄上は、既に赤子を抱き締めていた。赤子の顔を眺める兄上の瞳から、一筋の涙が零れ落ちた。それを隠すことなく、ヘクトール兄上は俺に視線を向けた。そして、言葉を発する。
「不思議だね。こんなに小さいのに、産毛が生えているよ。マテウスと同じ、赤茶色の髪をしている。俺の髪色は、一切受け継いでいないな・・少し残念だ。だが、顔は俺に似ているな。とにかく、愛らしいよ。マテウスの子だから、愛らしいのは当たり前か」
「本当だ・・赤茶色の髪色だ」
赤茶色の髪の私の子。
不意に愛しい気持ちが心に広がった。それでも、恐怖は拭えず、赤子に近づく事はできなかった。それに、体が重く限界だった。俺はベッドに身を沈めると目を瞑った。そして、ヘクトール兄上とファビアン殿下に質問していた。
「赤子は、兄上に似ているのですね?赤茶色の髪の毛は、私やカールの様にウェーブがかかっていますか?兄上に似ていて赤茶色の髪なら、間違いなく私たちの子です。私たちの・・かわいい・・赤子・・」
俺は空想の赤子を胸に抱いて、ベッドの中でゆっくりと眠りに落ちていった。
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陣痛で目覚めた。
何も考えられなかった。
ただ、ルドルフの声が聞こえて、俺はそれに従っただけ。『いきんで』、『力を抜いて』、『いきんで』、そんなルドルフの大きな声が、ぼんやりとした頭に響いていた。
俺はその声に導かれ、痛みをやり過ごし、いきんで、いきんで、いきんで、
そして、俺は赤子を産んだ。
産まれた赤子は、産声を上げなかった。一瞬、静まり返る部屋。俺は嗄れた声で、誰とはなしに問いかけていた。
「産声は?産声は・・ないの?」
「・・先ずは、マテウス様の産後の処置を、優先させてください。その後に、私がご説明いたします。マテウス様の赤子は、医療知識のある小姓達が、身を清めてくれます」
赤子を取りあげたルドルフは、赤子の胸に聴診器を当てていた。その後、控えていた小姓に赤子を慎重に受け渡す。俺はぼんやりとしたまま、小姓の動きを見つめていた。
小姓は黙ったまま、赤子を産湯につけて身を清めてくれていた。そこに、今まで部屋の隅にいた男が近付き、産湯の中の赤子を覗き込んだ。その衣服から、宮廷医師であることが分かった。宮廷医師は、まるで汚いものでも見るように赤子を見ていた。
そして、突然振り替えると、俺のベッドに近づいてきた。その顔は、嫌な笑いを浮かべていた。産後の処置に集中していたルドルフが、宮廷医師の動きに気がつき時には、既に男は俺に声を掛けていた。
「マテウス卿、あの赤子に産声をあげる事など出来ませんよ。死んでいますから」
「死んでいる?」
「ええ、死んでいます。ですが、その事はマテウス卿も、既にご存知だったはずです。王太子殿下より、このお産は死産になることは事前に伺っていました」
「・・死産」
宮廷医師は、ぼんやりと答える俺に侮蔑の眼差しを向けていた。だが、それすらも今の俺にはどうでも良かった。頭に霞がかかった様に、考えが纏まらない。男は尚もいい募る。
「『産声はないの?』とは、実に涙を誘う台詞ですね、マテウス卿?憐れを装えば・・王太子殿下が同情して、また殿下より子種を授かれるとでも、思っているのですか?シュナーベル家の人間は、どこまで厚かましいですな」
「私は、わたしは・・」
「ですが、今回の結果は、王家にとり幸いでした。処刑人一族の血脈が、王家に流れなくて良かった。今回は、貴方はシュナーベル家の処刑人として、良い仕事をしました。なんと言っても、マテウス卿は、自ら孕んだ子を処刑した訳ですからねーーーっぐっぁあっ!!」
ルドルフがすごい形相で、宮廷医師を殴り飛ばしていた。床に転がった宮廷医師は、そのまま気絶した様子だ。俺は、気絶した宮廷医師を見つめたまま、ぼそりと呟いていた。
「・・私が赤子を・・処刑した?」
「マテウス様、申し訳ない。産後処置の途中で、その場を動けなかった。マテウス様、宮廷医師の言葉など、気にする事はありません。彼等は当初から、我々に侮蔑の眼差しを向けていました。先の言葉は、マテウス様を貶める為の嫌がらせです。そんな言葉は、忘れてしまいなさい、マテウス様」
「でも、私は・・」
「マテウス様」
俺の視線は自然と、産湯で身を清められる赤子に引き寄せられた。ちょうど産湯を済ませた赤子を、小姓が衣に包み込むところだった。不意に、衣から小さな手がぷらんと落ちた。
「あっ・・」
「マテウス様?」
小さな赤子の手は、小姓の手ですぐに衣に戻された。でも、俺は見た。
生命を感じない赤子の小さな手を。
「私の赤子・・」
「・・赤子をご覧になりたいのですか?」
ルドルフの言葉が、ひどく遠くに感じられて返事ができなかった。でも、赤子を抱き締めた小姓は、ルドルフの言葉に反応して、こちらに近づこうとした。
俺はその事に恐怖した。自ら孕み産んだ赤子の事が、怖くて怖くて仕方無かった。俺はいつの間にか、泣き叫んでいた。
「嫌だ、来ないで!私は、私は、赤子を見たくない!いやあああっ、近づかないで!!」
ルドルフが俺の視線を辿り、此方に近づこうとする小姓を隅に下がらせた。だけど、俺の恐怖は膨れ上がるばかりで、この部屋から逃げたしたくなった。下半身の痛みを無視して、ベッドから降りようとした俺を、ルドルフが押し止める。俺は必死に抵抗した。
「マテウス様、いけません!安静にしないと、再び出血します!マテウス様、私の言葉が聞こえますか?マテウス様!」
「いやだっーー!出してよ!この部屋から出して!出たいの、怖いよっ、いやぁああっ、兄さま、助けて!怖い、ヘクトールにいさま!」
その時、部屋の扉が開いた。朝日を背にしたヘクトール兄さまは、扉口に立っていた。俺が兄さまに手を伸ばすと、駆けよりその手を取ると、兄上は俺を強く抱き締めてくれた。
「・・ヘクトール兄上。兄上、あのね・・私ね、思い出したよ。グンナーの子宮が裂けたとき、グンナーは、血に混じって赤子を産んだの。床の上に、小さな塊があった。私、それに触った。あれは、赤子だった。たしかに、赤子だった。触って、そして・・私は吐いたの。ひどい人間だと思うでしょ、兄上?私ね、本当はずっと怖かった。孕むのも、子を産むのも怖かった。怖くて、怖くて。だから、赤子を殺しちゃったのかな?」
「マテウス、それは違う。それは絶対に違う。お前は子を殺してなどいない。兄であり、婚約者の俺の言葉を信じて欲しい。お前は、赤子を殺してなどいない」
「兄上、でも・・」
「子を見たくないならそれでいい。抱きたくないなら、無理に抱かなくていい。もう子を産みたくないなら、それで構わない。俺とマテウスの子は、もう産まれたのだから・・後は、静かに埋葬してあげよう」
「・・見なくていいの?抱かなくていいの?産みの親なのに?親の責任は?」
俺の呟きに、ヘクトール兄上が俺の頬を優しく撫でてくれた。そして、俺を抱き締めたまま、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「俺はあの子の父親だよ?俺が顔を見てあげて、抱いてあげればいいだけのことだよ。俺にも、親の責任を分けてくれ、マテウス」
「ヘクトール兄上が?」
「嫌かい?」
「いえ、ヘクトール兄上は平気なのですか?」
「俺達の子の顔を覚えておきたい」
「・・・」
「ルドルフ、マテウスを頼めるか?」
「承知しました」
ヘクトール兄上が、俺のそばを離れる。不安感に襲われそうになった。でも、ルドルフが俺の肩を抱き、俺の手を優しく握ってくれた。
「・・マテウス、僕も赤子を見ていい?」
ファビアン殿下が扉から、少しだけ顔を出していた。
「ファビアン殿下?」
ルドルフは大判のタオルケットで、俺の全身を隠した。俺はタオルケットから、顔だけ覗かせて殿下を見た。不意に、ルドルフが俺に話しかけてきた。
「ファビアン殿下は、陣痛がはじまるまでは、マテウス様の手をずっと握っておられました。お陰で、悪夢を見ずにすみましたね?」
俺は自らの手を見つめた。自分の手を見つめている内に、どうしてあれほど赤子の手に恐怖を感じたのか、分からなくなってしまった。それでも、恐怖を感じるのは確かで・・
「マテウス、いい?」
「はい、ファビアン殿下」
俺の言葉に殿下は遠慮しつつ、室内に入ってきた。そして、ヘクトール兄上の元に向かう。ヘクトール兄上は、既に赤子を抱き締めていた。赤子の顔を眺める兄上の瞳から、一筋の涙が零れ落ちた。それを隠すことなく、ヘクトール兄上は俺に視線を向けた。そして、言葉を発する。
「不思議だね。こんなに小さいのに、産毛が生えているよ。マテウスと同じ、赤茶色の髪をしている。俺の髪色は、一切受け継いでいないな・・少し残念だ。だが、顔は俺に似ているな。とにかく、愛らしいよ。マテウスの子だから、愛らしいのは当たり前か」
「本当だ・・赤茶色の髪色だ」
赤茶色の髪の私の子。
不意に愛しい気持ちが心に広がった。それでも、恐怖は拭えず、赤子に近づく事はできなかった。それに、体が重く限界だった。俺はベッドに身を沈めると目を瞑った。そして、ヘクトール兄上とファビアン殿下に質問していた。
「赤子は、兄上に似ているのですね?赤茶色の髪の毛は、私やカールの様にウェーブがかかっていますか?兄上に似ていて赤茶色の髪なら、間違いなく私たちの子です。私たちの・・かわいい・・赤子・・」
俺は空想の赤子を胸に抱いて、ベッドの中でゆっくりと眠りに落ちていった。
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