183 / 239
第四章
218
しおりを挟む
◆◆◆◆◆
『カール?』
『私は、もう目覚めちゃうよ?』
『どうして・・逢いに来てくれないの?』
目覚めが近い。誰かが俺の目覚めを待ってくれている。誰かが俺の手を握ってくれている。
だから、目覚めないと。
『もういっちゃうよ、カール?』
◇◇◇◇
「もういっちゃうよ、カール?」
「マテウス、カールは死んだ。カールを求めるのはもう止めろ。俺を頼ってくれ、マテウス」
「・・にいさま?」
「ヘクトール様じゃない。俺はアルミンだ」
「んんっ、アルミン・・?」
目覚めると、目の前にアルミンの顔があった。微かに唇に温もりを感じて、俺は目を見開いた。すると、見開いた目からポロポロと涙がこぼれ落ちた。
「悪い、マテウス」
アルミンは俺から視線を外すと、素早く身を離す。そして、ベッドの側に置かれた椅子に座った。でも、アルミンの片手は、今も俺の手を握ってくれている。
「アルミン?」
「魘されていたから、マテウスを起こそうとして顔を覗き込んだ。そうしたら、魔が差してキスをしてた。悪い、マテウス」
俺はアルミンの言葉に思わず呟いていた。
「魔が差しただけなんて・・少し寂しい」
俺の言葉に、アルミンが苦笑いを浮かべた。そして、アルミンは視線を俺に戻すと、俺の頬に零れた涙を指のはらで拭ってくれた。
「魔が差しただけだ、性悪なマテウス。だが、会いたかった。ずっと、逢いたかった。だから、マテウスが目覚めたと聞き、たまらず会いに来た。夜半に後宮の壁を越えて、マテウスの邸の自室に忍び込んできた。朝を迎えるのはまだ先だ。夜中に起こして悪かった、マテウス」
俺はアルミンの言葉に、ベッドから身を起こしていた。窓の外は確かに暗い。ランプの仄かな光が、揺らぎながら自室を染め上げていた。アルミンの姿も、ランプの仄かな光に揺らいでいた。アルミンの存在自体が幻の様に思えて、俺は幼馴染みの頬に触れていた。
「マテウス?」
「夢にね、アルミンが出てきたよ。額に包帯を巻いて、痛々しい姿だった。友達の親に、石を投げられたって言ってた。それから、カールも夢に出てきた。カールは私の事を穢れていると言ったのに・・何故か花束をくれた。これは、夢だけど、きっと過去にあった事だと思う。アルミンは、何か覚えてる?」
「・・ああ、覚えている。だが、マテウスは一つ思い違いをしている。お前は、カールから花束は貰っていない」
俺はアルミンの頬から手を引いた。その手で、自らの目を覆い目を瞑る。そして、夢で見たカールがくれた花束を、鮮明に思い出していた。
「貰ったよ、カールから。全く統一感のない不思議な花束だった。カールはセンスが良かったのに、あの花束には違和感を感じてた」
「マテウス、もうカールに拘るのはやめろ」
「花言葉」
「マテウス!」
「あの花束には、『愛』に関わる花言葉が沢山溢れていた。『純愛』『はかない恋』『親愛』『永遠の愛』。カールがくれた花束は、屋敷に戻った後にすぐに無くなってしまった。だから、花言葉を調べる事ができなかった。だけど、今の私には分かるよ。カールが花束に込めた気持ちが」
「マテウス、もうカールの事は考えるな」
「・・ヘクトール兄上に、カールがくれた花束の所在を聞いたら、不手際で処分してしまったと兄上は言ってた。その後、ヘクトール兄上は、すぐに代わりの花束を私にくれたっけ?兄上のくれた花束は、とても綺麗に整っていた。ヘクトール兄上は、カールの花束に込められた意味に気がついて処分したのかな?」
「マテウス、やめろ」
「カールは私を愛してくれていた」
「マテウス、やめてくれ」
「カールは『孕み子』としての私を、愛してくれていた。ずっと、疑問だった。カールは私よりも年下だけどすごく頭が良かった。父上と共に軟禁されていたけれど、逃げ出す機会が全くなかったとは思えない。フォルカー教教会の助けを借りて、シュナーベルの領地から抜け出す事もできたかもしれない。なのに、カールはそうはしなかった。身も心も壊してまで、父上の相手を自ら務めた。カールは逃げなかった」
俺は結論にたどり着き、目を覆っていた手を外しゆっくりと目を開いた。ランプの炎がゆらゆら揺れて、なんだか自分の感覚が全て失われそう。それでも、これは言葉にすべき事だ。自分の為に、明らかにすべき事だ。
「私の存在が、カールを縛った」
「マテウス」
「カールは父上から、私を守るために逃げられなかった。苦しくても、怖くても。なのに、私は、成長と共に、弟のカールに興味を失っていった。周りに大切な人達が、沢山できていったから。でも、その大切な人達の中に、カールは存在しなかった。私は、カールを見捨てた」
「マテウス!」
アルミンが俺を抱きしめてくれたけど、何時もみたいに気持ちが収まることはなかった。俺はアルミンにもたれ掛かりながら、言葉を吐き出し続けた。
「花束を美しく彩っていた、『アネモネ』の花言葉は『はかない恋』。そうだよね、カール?カールは、私に見捨てられたのに愛してくれていた!薄れゆく希望に絶望しながら、私を守り続けてくれた。なのに、私は何もしなかった!違う。ちがう、ちがう!私は、カールを!カールを、処刑した!!」
「マテウス、落ち着け。密偵に聞かれる!」
「聞かれても構わない!ヴェルンハルト殿下になら、処刑されてもかまわない。だって、殿下は心底カールの事を想っていてくれたから。そうだ・・殿下が殺される前に、私を処刑してもらわないと駄目だ。殿下に会って真実をっ!」
「マテウス、黙れ!」
「んっ、んんっ!?」
アルミンの手で、口を塞がれてしまった。でも、まだまだ言葉を発したい。俺はアルミンの手に噛みつき、アルミンから身を離した。
「痛っ、マテウス!」
「私は、私は、アルミン。聞いて、私は!」
激しい感情は収まらない。濃い血脈が熱を帯び、身体中を巡り始める。激しい眩暈を起こし、俺は再びアルミンに抱きついていた。アルミンの首筋が視界にはいる。俺は、自然とアルミンの首筋に噛み付いていた。それでも、気持ちが収まらない。
「血脈が乱れて・・狂いそう」
「くそ、どうすりゃいいんだ!」
鼓動が激しく脈打ち、身体中の血管を叩き暴れ狂う。熱を帯びた濃い血脈は、意思を持つ生き物の様に体内をうねり、やがて体の中心に集まり出す。そして、体の奥深くで、濃い血脈が弾け飛んだ。
「あっ、」
子宮に流れ込んだ濃い血脈が、孕んだ子の血脈を消し飛ばした事に気がついた。
「あっ、あ・・ぁあ・・」
シュナーベル家の血の弊害が、腹の子の命を一瞬で奪ってしまった。俺の血脈が自分の子を殺した。なのに、急に心が穏やかになり、乱れた血脈が緩やかに静まっていく。
俺はアルミンに抱きついたまま黙り込んだ。
「マテウス、大丈夫か?とにかく、体に障るからベッドに横になれ。ルドルフが必要なら呼んでくる。お前は孕み子だ。感情の乱れを押さえる事は、難しい事だと分かっている。だけど、今はカールの事より、腹の子の事を想ってくれ、マテウス」
「アルミン、孕んだ子が死んじゃった」
「なっ!?」
「私の血脈が、お腹の赤ちゃんを殺した」
「正気か、マテウス?」
「正気だよ、アルミン?私は、カールを大切な存在として、心に取り戻した。だけど、現実を受け入れる事が苦しくて、血脈が乱れて生き物みたいに体内を巡ってた。そして、私の血脈は子宮に流れ込んで、ヘクトール兄上の子を殺してしまった」
「・・マテウス」
「もう、ヘクトール兄上は・・私を愛してはくれないよね?ヘクトール兄上の子を殺してしまったのだから。ああ、そうだ。早く兄上との婚約を、解消しないといけない。ヘクトール兄上には、シュナーベル家の現当主に相応しい伴侶を見つけてもらわないと。婚約破棄か。私は、ヘクトール兄上に断罪されるかな・・ふふ、」
俺は、笑っていた。何がおかしいのかわからないけど、なんだかおかしくて笑ってた。アルミンに抱きしめられたまま、俺は笑っていた。
◆◆◆◆◆◆
『カール?』
『私は、もう目覚めちゃうよ?』
『どうして・・逢いに来てくれないの?』
目覚めが近い。誰かが俺の目覚めを待ってくれている。誰かが俺の手を握ってくれている。
だから、目覚めないと。
『もういっちゃうよ、カール?』
◇◇◇◇
「もういっちゃうよ、カール?」
「マテウス、カールは死んだ。カールを求めるのはもう止めろ。俺を頼ってくれ、マテウス」
「・・にいさま?」
「ヘクトール様じゃない。俺はアルミンだ」
「んんっ、アルミン・・?」
目覚めると、目の前にアルミンの顔があった。微かに唇に温もりを感じて、俺は目を見開いた。すると、見開いた目からポロポロと涙がこぼれ落ちた。
「悪い、マテウス」
アルミンは俺から視線を外すと、素早く身を離す。そして、ベッドの側に置かれた椅子に座った。でも、アルミンの片手は、今も俺の手を握ってくれている。
「アルミン?」
「魘されていたから、マテウスを起こそうとして顔を覗き込んだ。そうしたら、魔が差してキスをしてた。悪い、マテウス」
俺はアルミンの言葉に思わず呟いていた。
「魔が差しただけなんて・・少し寂しい」
俺の言葉に、アルミンが苦笑いを浮かべた。そして、アルミンは視線を俺に戻すと、俺の頬に零れた涙を指のはらで拭ってくれた。
「魔が差しただけだ、性悪なマテウス。だが、会いたかった。ずっと、逢いたかった。だから、マテウスが目覚めたと聞き、たまらず会いに来た。夜半に後宮の壁を越えて、マテウスの邸の自室に忍び込んできた。朝を迎えるのはまだ先だ。夜中に起こして悪かった、マテウス」
俺はアルミンの言葉に、ベッドから身を起こしていた。窓の外は確かに暗い。ランプの仄かな光が、揺らぎながら自室を染め上げていた。アルミンの姿も、ランプの仄かな光に揺らいでいた。アルミンの存在自体が幻の様に思えて、俺は幼馴染みの頬に触れていた。
「マテウス?」
「夢にね、アルミンが出てきたよ。額に包帯を巻いて、痛々しい姿だった。友達の親に、石を投げられたって言ってた。それから、カールも夢に出てきた。カールは私の事を穢れていると言ったのに・・何故か花束をくれた。これは、夢だけど、きっと過去にあった事だと思う。アルミンは、何か覚えてる?」
「・・ああ、覚えている。だが、マテウスは一つ思い違いをしている。お前は、カールから花束は貰っていない」
俺はアルミンの頬から手を引いた。その手で、自らの目を覆い目を瞑る。そして、夢で見たカールがくれた花束を、鮮明に思い出していた。
「貰ったよ、カールから。全く統一感のない不思議な花束だった。カールはセンスが良かったのに、あの花束には違和感を感じてた」
「マテウス、もうカールに拘るのはやめろ」
「花言葉」
「マテウス!」
「あの花束には、『愛』に関わる花言葉が沢山溢れていた。『純愛』『はかない恋』『親愛』『永遠の愛』。カールがくれた花束は、屋敷に戻った後にすぐに無くなってしまった。だから、花言葉を調べる事ができなかった。だけど、今の私には分かるよ。カールが花束に込めた気持ちが」
「マテウス、もうカールの事は考えるな」
「・・ヘクトール兄上に、カールがくれた花束の所在を聞いたら、不手際で処分してしまったと兄上は言ってた。その後、ヘクトール兄上は、すぐに代わりの花束を私にくれたっけ?兄上のくれた花束は、とても綺麗に整っていた。ヘクトール兄上は、カールの花束に込められた意味に気がついて処分したのかな?」
「マテウス、やめろ」
「カールは私を愛してくれていた」
「マテウス、やめてくれ」
「カールは『孕み子』としての私を、愛してくれていた。ずっと、疑問だった。カールは私よりも年下だけどすごく頭が良かった。父上と共に軟禁されていたけれど、逃げ出す機会が全くなかったとは思えない。フォルカー教教会の助けを借りて、シュナーベルの領地から抜け出す事もできたかもしれない。なのに、カールはそうはしなかった。身も心も壊してまで、父上の相手を自ら務めた。カールは逃げなかった」
俺は結論にたどり着き、目を覆っていた手を外しゆっくりと目を開いた。ランプの炎がゆらゆら揺れて、なんだか自分の感覚が全て失われそう。それでも、これは言葉にすべき事だ。自分の為に、明らかにすべき事だ。
「私の存在が、カールを縛った」
「マテウス」
「カールは父上から、私を守るために逃げられなかった。苦しくても、怖くても。なのに、私は、成長と共に、弟のカールに興味を失っていった。周りに大切な人達が、沢山できていったから。でも、その大切な人達の中に、カールは存在しなかった。私は、カールを見捨てた」
「マテウス!」
アルミンが俺を抱きしめてくれたけど、何時もみたいに気持ちが収まることはなかった。俺はアルミンにもたれ掛かりながら、言葉を吐き出し続けた。
「花束を美しく彩っていた、『アネモネ』の花言葉は『はかない恋』。そうだよね、カール?カールは、私に見捨てられたのに愛してくれていた!薄れゆく希望に絶望しながら、私を守り続けてくれた。なのに、私は何もしなかった!違う。ちがう、ちがう!私は、カールを!カールを、処刑した!!」
「マテウス、落ち着け。密偵に聞かれる!」
「聞かれても構わない!ヴェルンハルト殿下になら、処刑されてもかまわない。だって、殿下は心底カールの事を想っていてくれたから。そうだ・・殿下が殺される前に、私を処刑してもらわないと駄目だ。殿下に会って真実をっ!」
「マテウス、黙れ!」
「んっ、んんっ!?」
アルミンの手で、口を塞がれてしまった。でも、まだまだ言葉を発したい。俺はアルミンの手に噛みつき、アルミンから身を離した。
「痛っ、マテウス!」
「私は、私は、アルミン。聞いて、私は!」
激しい感情は収まらない。濃い血脈が熱を帯び、身体中を巡り始める。激しい眩暈を起こし、俺は再びアルミンに抱きついていた。アルミンの首筋が視界にはいる。俺は、自然とアルミンの首筋に噛み付いていた。それでも、気持ちが収まらない。
「血脈が乱れて・・狂いそう」
「くそ、どうすりゃいいんだ!」
鼓動が激しく脈打ち、身体中の血管を叩き暴れ狂う。熱を帯びた濃い血脈は、意思を持つ生き物の様に体内をうねり、やがて体の中心に集まり出す。そして、体の奥深くで、濃い血脈が弾け飛んだ。
「あっ、」
子宮に流れ込んだ濃い血脈が、孕んだ子の血脈を消し飛ばした事に気がついた。
「あっ、あ・・ぁあ・・」
シュナーベル家の血の弊害が、腹の子の命を一瞬で奪ってしまった。俺の血脈が自分の子を殺した。なのに、急に心が穏やかになり、乱れた血脈が緩やかに静まっていく。
俺はアルミンに抱きついたまま黙り込んだ。
「マテウス、大丈夫か?とにかく、体に障るからベッドに横になれ。ルドルフが必要なら呼んでくる。お前は孕み子だ。感情の乱れを押さえる事は、難しい事だと分かっている。だけど、今はカールの事より、腹の子の事を想ってくれ、マテウス」
「アルミン、孕んだ子が死んじゃった」
「なっ!?」
「私の血脈が、お腹の赤ちゃんを殺した」
「正気か、マテウス?」
「正気だよ、アルミン?私は、カールを大切な存在として、心に取り戻した。だけど、現実を受け入れる事が苦しくて、血脈が乱れて生き物みたいに体内を巡ってた。そして、私の血脈は子宮に流れ込んで、ヘクトール兄上の子を殺してしまった」
「・・マテウス」
「もう、ヘクトール兄上は・・私を愛してはくれないよね?ヘクトール兄上の子を殺してしまったのだから。ああ、そうだ。早く兄上との婚約を、解消しないといけない。ヘクトール兄上には、シュナーベル家の現当主に相応しい伴侶を見つけてもらわないと。婚約破棄か。私は、ヘクトール兄上に断罪されるかな・・ふふ、」
俺は、笑っていた。何がおかしいのかわからないけど、なんだかおかしくて笑ってた。アルミンに抱きしめられたまま、俺は笑っていた。
◆◆◆◆◆◆
21
お気に入りに追加
4,575
あなたにおすすめの小説
悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
嵌められた悪役令息の行く末は、
珈琲きの子
BL
【書籍化します◆アンダルシュノベルズ様より刊行】
公爵令息エミール・ダイヤモンドは婚約相手の第二王子から婚約破棄を言い渡される。同時に学内で起きた一連の事件の責任を取らされ、牢獄へと収容された。
一ヶ月も経たずに相手を挿げ替えて行われた第二王子の結婚式。他国からの参列者は首をかしげる。その中でも帝国の皇太子シグヴァルトはエミールの姿が見えないことに不信感を抱いた。そして皇太子は祝いの席でこう問うた。
「殿下の横においでになるのはどなたですか?」と。
帝国皇太子のシグヴァルトと、悪役令息に仕立て上げられたエミールのこれからについて。
【タンザナイト王国編】完結
【アレクサンドライト帝国編】完結
【精霊使い編】連載中
※web連載時と書籍では多少設定が変わっている点があります。

巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中
公爵家の次男は北の辺境に帰りたい
あおい林檎
BL
北の辺境騎士団で田舎暮らしをしていた公爵家次男のジェイデン・ロンデナートは15歳になったある日、王都にいる父親から帰還命令を受ける。
8歳で王都から追い出された薄幸の美少年が、ハイスペイケメンになって出戻って来る話です。
序盤はBL要素薄め。

侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
悪役令息を引き継いだら、愛が重めの婚約者が付いてきました
ぽんちゃん
BL
双子が忌み嫌われる国で生まれたアデル・グランデは、辺鄙な田舎でひっそりと暮らしていた。
そして、双子の兄――アダムは、格上の公爵子息と婚約中。
この婚約が白紙になれば、公爵家と共同事業を始めたグランデ侯爵家はおしまいである。
だが、アダムは自身のメイドと愛を育んでいた。
そこでアダムから、人生を入れ替えないかと持ちかけられることに。
両親にも会いたいアデルは、アダム・グランデとして生きていくことを決めた。
しかし、約束の日に会ったアダムは、体はバキバキに鍛えており、肌はこんがりと日に焼けていた。
幼少期は瓜二つだったが、ベッドで生活していた色白で病弱なアデルとは、あまり似ていなかったのだ。
そのため、化粧でなんとか誤魔化したアデルは、アダムになりきり、両親のために王都へ向かった。
アダムとして平和に暮らしたいアデルだが、婚約者のヴィンセントは塩対応。
初めてのデート(アデルにとって)では、いきなり店前に置き去りにされてしまい――!?
同性婚が可能な世界です。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
※ 感想欄はネタバレを含みますので、お気をつけください‼︎(><)
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。