12 / 38
第一部 ヤン=ビーゲル
第12話 正気に戻ったら
しおりを挟む
◆◆◆◆◆
「んぁ、そこ‥‥感じるぅ、ん゙あ」
どうしよう。
早くシノに伝えないと。
媚薬の効果が切れて、もう痺れるような体の熱さはない。意識もはっきりしてきた。
「ひぁ、そご‥‥駄目だから、ヤバいっ、シノ‥‥はぁ、もう無理‥‥」
「安心しろ、ヤン。媚薬が抜けるまで付き合ってやるから。カライキでも恥ずかしくないから、もっと乱れろ‥‥はぁ、はぁ」
「んあっ、シノ‥‥もう媚薬は、ん゙あ、あ、あぅ゙‥‥もう、ひぁぁ」
シノが後孔の中の指を折り曲げて、敏感な所を何度も擦ってきた。何度も達して、達し尽くして‥‥陰茎はぐたりとして精液はもう出ない。
早く伝えないと。
これ以上シラフの状態でシノの指責めを受け入れてたら、友人関係が終わる。間違いなく終わる‥‥!
「ふぅ‥‥まずいな」
「‥‥シノ?」
「俺が勃起してきた」
「え!?」
「石鹸の媚薬の影響を俺も受けたらしい。やばい、襲いたい。いや、駄目だ。あ~、ヤン、媚薬は抜けて来たか?」
僕は慌てて返事をした。
「だ、大丈夫!今、抜けました!」
「本当か?」
「ホントだよ、シノ」
「じゃあ、指を抜くぞ」
「え、えっ‥‥んぁ、ぁ゙あっ」
じゅぷりと音をたてて指が体内から抜ける。抜けたそこがひくひく蠢き、ゆるい軟膏がとろりと流れる。
「指っ‥‥出たぁ‥‥。」
指の形をまだ中が覚えてる。下腹部を押さえながらそうつぶやいたら、何故かシノに抱き寄せられた。
「シノ?」
シノの股間が僕の太ももに当たる。ガチガチだ‥‥これは相当に辛そう。どうしよう。シノは僕の媚薬を抜くために指を酷使してくれた。
僕も‥‥お礼をすべきかな?
「シノ、辛い?」
「え?」
「その‥‥お礼に指か口で。あ、やっぱり口はなしで。僕はシノの友達でいたいから、指でシコシコする!」
「はい、バカ発見!」
「痛いっ!」
いきなりシノに小突かれて頭を押さえていると、男は僕を抱き上げてお姫様だっこした。そして、治療院の隅のベッドに向かうと僕をそこに寝かせる。
「‥‥シノ」
「ヤンはしばらくそこにいろ。布を体に巻き付けておけ。俺はちょっと‥‥アレだ。床の片付けのついでに一発抜くから、こっち見るな」
ぎこちなくシノはそう言うと、くるりと身を翻して僕に背を向けた。そして、湯の入った樽の横で衣服を全部脱ぐ。
「わわっ、」
均整の取れた肉体に視線を奪われたが、シノに睨まれてすぐに彼に背中を向ける。しばらくすると、シノの野太くも艶っぽい声が聞こえてきた。
「っ‥‥」
たまらずベッドの上の布を手に取ると、ガバリと頭から被る。シノの自慰する姿を思い浮かべてはすぐに打ち消して、淡いため息を漏らした。
◆◆◆◆◆
「んぁ、そこ‥‥感じるぅ、ん゙あ」
どうしよう。
早くシノに伝えないと。
媚薬の効果が切れて、もう痺れるような体の熱さはない。意識もはっきりしてきた。
「ひぁ、そご‥‥駄目だから、ヤバいっ、シノ‥‥はぁ、もう無理‥‥」
「安心しろ、ヤン。媚薬が抜けるまで付き合ってやるから。カライキでも恥ずかしくないから、もっと乱れろ‥‥はぁ、はぁ」
「んあっ、シノ‥‥もう媚薬は、ん゙あ、あ、あぅ゙‥‥もう、ひぁぁ」
シノが後孔の中の指を折り曲げて、敏感な所を何度も擦ってきた。何度も達して、達し尽くして‥‥陰茎はぐたりとして精液はもう出ない。
早く伝えないと。
これ以上シラフの状態でシノの指責めを受け入れてたら、友人関係が終わる。間違いなく終わる‥‥!
「ふぅ‥‥まずいな」
「‥‥シノ?」
「俺が勃起してきた」
「え!?」
「石鹸の媚薬の影響を俺も受けたらしい。やばい、襲いたい。いや、駄目だ。あ~、ヤン、媚薬は抜けて来たか?」
僕は慌てて返事をした。
「だ、大丈夫!今、抜けました!」
「本当か?」
「ホントだよ、シノ」
「じゃあ、指を抜くぞ」
「え、えっ‥‥んぁ、ぁ゙あっ」
じゅぷりと音をたてて指が体内から抜ける。抜けたそこがひくひく蠢き、ゆるい軟膏がとろりと流れる。
「指っ‥‥出たぁ‥‥。」
指の形をまだ中が覚えてる。下腹部を押さえながらそうつぶやいたら、何故かシノに抱き寄せられた。
「シノ?」
シノの股間が僕の太ももに当たる。ガチガチだ‥‥これは相当に辛そう。どうしよう。シノは僕の媚薬を抜くために指を酷使してくれた。
僕も‥‥お礼をすべきかな?
「シノ、辛い?」
「え?」
「その‥‥お礼に指か口で。あ、やっぱり口はなしで。僕はシノの友達でいたいから、指でシコシコする!」
「はい、バカ発見!」
「痛いっ!」
いきなりシノに小突かれて頭を押さえていると、男は僕を抱き上げてお姫様だっこした。そして、治療院の隅のベッドに向かうと僕をそこに寝かせる。
「‥‥シノ」
「ヤンはしばらくそこにいろ。布を体に巻き付けておけ。俺はちょっと‥‥アレだ。床の片付けのついでに一発抜くから、こっち見るな」
ぎこちなくシノはそう言うと、くるりと身を翻して僕に背を向けた。そして、湯の入った樽の横で衣服を全部脱ぐ。
「わわっ、」
均整の取れた肉体に視線を奪われたが、シノに睨まれてすぐに彼に背中を向ける。しばらくすると、シノの野太くも艶っぽい声が聞こえてきた。
「っ‥‥」
たまらずベッドの上の布を手に取ると、ガバリと頭から被る。シノの自慰する姿を思い浮かべてはすぐに打ち消して、淡いため息を漏らした。
◆◆◆◆◆
57
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。

悪役令嬢の兄、閨の講義をする。
猫宮乾
BL
ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。

僕だけの番
五珠 izumi
BL
人族、魔人族、獣人族が住む世界。
その中の獣人族にだけ存在する番。
でも、番には滅多に出会うことはないと言われていた。
僕は鳥の獣人で、いつの日か番に出会うことを夢見ていた。だから、これまで誰も好きにならず恋もしてこなかった。
それほどまでに求めていた番に、バイト中めぐり逢えたんだけれど。
出会った番は同性で『番』を認知できない人族だった。
そのうえ、彼には恋人もいて……。
後半、少し百合要素も含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。

番だと言われて囲われました。
桜
BL
戦時中のある日、特攻隊として選ばれた私は友人と別れて仲間と共に敵陣へ飛び込んだ。
死を覚悟したその時、光に包み込まれ機体ごと何かに引き寄せられて、異世界に。
そこは魔力持ちも世界であり、私を番いと呼ぶ物に囲われた。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

シナリオ回避失敗して投獄された悪役令息は隊長様に抱かれました
無味無臭(不定期更新)
BL
悪役令嬢の道連れで従兄弟だった僕まで投獄されることになった。
前世持ちだが結局役に立たなかった。
そもそもシナリオに抗うなど無理なことだったのだ。
そんなことを思いながら収監された牢屋で眠りについた。
目を覚ますと僕は見知らぬ人に抱かれていた。
…あれ?
僕に風俗墜ちシナリオありましたっけ?

悪役のはずだった二人の十年間
海野璃音
BL
第三王子の誕生会に呼ばれた主人公。そこで自分が悪役モブであることに気づく。そして、目の前に居る第三王子がラスボス系な悪役である事も。
破滅はいやだと謙虚に生きる主人公とそんな主人公に執着する第三王子の十年間。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる