娼館で働く托卵の子の弟を義兄は鳥籠に囲いたい

月歌(ツキウタ)

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第一部 ヤン=ビーゲル

第11話 イきたい

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◆◆◆◆◆


「んっーー、いくっ、もう、ぃ゙く」
「ヤン、気持ちいいか?」
「ぎもちいぃ、もっと‥‥触ってぇ゙」

シノの手が屹立する陰茎をゆっくりと扱く。緩急つくその動きに、僕は堪らず嬌声を上げた。

「何度もいったのに‥‥また、でるぅ。シノ、僕はおかしぃ。体熱い」

なんどイッても熱が収まらない。疲れて自慰ができなくなった僕は、シノに背後から抱かれて弄って貰っていた。

「恥ずかしいょ、シノ‥でも、やめないで。もっと、欲しい‥‥中熱い」

中がじんじんする。
中に刺激欲しい。

「ちょっ、ヤン。色気ありすぎだろ。やばい‥‥媚薬以外にも石鹸に何かが混じっていたのか?こんな石鹸を扱ってるルートは後で殴る!」

「嫌だ!他の男の名前を出さないで!ルートって誰?新しい男?」

シノが知らない男の名を出した瞬間に、陰茎から精液が溢れ出した。快感と共に心がモヤモヤして、シノの胸に頭突きする。シノは咳き込みながら困り顔で口を開く。

「いやいや、なんでだよ。受付のルートの事を忘れたのかよ。マジでこれはヤバイな。失敗した‥‥この石鹸でシコシコしてたら余計に悪化してきた。」

「それ、僕も思ってたぁ‥‥んぁ」

「思ってたなら言ってくれよ。とにかく、石鹸の泡を全部流すぞ」

シノは僕を床に放り出すと、樽から湯を汲み全身に掛けてきた。

「ひゃ、適温!」
「反応がいちいちおかしい!」

裸体を隠していた泡が流れて肢体があらわになる。僕は恥ずかしくて体を丸めて床に蹲ると、シノがすぐに布を僕の体に掛けてくれた。

「どうだ?まだ‥‥疼くか?」

「体の中っ、熱い‥‥欲しい。我慢できない。今すぐ抱かれたい。誰でもいいから‥‥抱いてっ。」

卑猥な言葉が際限なく口から溢れそうになって、ぐっと唇を噛みしめた。もっと強い快感がないとおかしくなりそう。涙が滲んでこぼれ落ちる。

「我慢出来ないか、ヤン?」
「我慢できない、シノ」

「そうか‥‥あー、今から治療するからちょっと待て。」

シノはテーブルに向かうと、ドトールが置いていった塗り薬を持って僕の元に戻ってきた。

「これは治療だからな、ヤン」
「うん、治療して」

シノが塗り薬をねっとりと指に取ると、僕に掛けた布をめくり双丘に指を這わせた。秘部の近くを触れられて、体が震えて緊張が高まる。

「ん、あっぁ‥‥やっ、」
「ゆっくり挿れるから力を抜け」
「‥‥‥うん、シノ」

双丘が押し開かれて後孔にシノの指が触れる。そして、撫でて馴染ませてぬるりと中に指が入ってきた。

「ひぁっ、あっ‥‥入ってくるぅ」
「これは治療だからな、ヤン」
「うん‥‥治療。きもちいぃ‥奥に」

もっと奥に欲しい。指一本じゃ足りない。もっと増やして欲しい。

「んあっ!」

指が増えた。

シノの指の形がはっきりわかる。男の指がゆっくりと内部で動き、ぷちゅぷちゅと音を立てて出し入れされる。恥ずかしいのに‥‥すごく気持ちいい。




◆◆◆◆◆


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