異世界風俗店でおっさんが男娼をしている件

月歌(ツキウタ)

文字の大きさ
上 下
7 / 7

エピローグ 早朝のエッチからの告白?

しおりを挟む
◆◆◆◆

早朝目覚めると、俺はローランドの腕の中だった。ローランドの衣服が乱れて、胸元が露になっている。その胸に頬をくっつけて、俺は目覚めた。

「いい体してるなぁ~」

そう呟いてから、俺はなんとなく赤面してしまった。しかも体が火照りだし、おっさんにも関わらず朝からむくりと勃起しはじめる。

「ま、まずい」

王国騎士団のエリートに、おっさんのペニスを押し付けてどうする!俺は慌ててローランドの腕の拘束を解こうとした。だが、腕からはどうしても抜け出せなかった。

「まさか、夢の中で俺を魔物と思って、ロックしてるんじゃないだろうな?くそ、射精感が・・」

おっさんは早漏だった。

ローランドが突然寝返りを打って、俺を抱き込んだまま覆い被さってきた。そして、朝だちしているのが俺だけではないと知ると、一気に興奮におそわれた。

しかも、ローランドが腰を無意識に擦り寄せてくる。待って!ヤバイから!おっさんは早漏なんだよ。だから、やめて!

「うっ・・くはぁ、ひあっん!」

おっさんらしくない声を出して、俺は達してしまった。俺が息を荒くしていると、不意にローランドが目を覚ました。

「・・?」
「・・ローランド様」
「ん、セツ?」
「お早う御座います」
「ああ、おはよう」
「大切なご報告があります」
「ん?」

どうやら、相手はまだ眠りから抜けきれていないようだ。ならば、どさくさに紛れて謝り倒そう。

「ローランド様、俺は男娼のためあそこが非常に刺激に弱くなっております。ローランド様のような逞しい男性に抱きしめられて、貴方に腰を擦り付けられますと・・淫乱な俺は興奮のあまり射精してしまうのです」

「んん?」

「お詫びとして、朝だちをなさっておいでのローランド様のペニスを頬張り、フェラチオをおこないたいのですがいかがでしょうか?」

「!?」

若干、射精した責任をローランドにおっかぶせた感はあるが、フェラチオでゆるして貰おう!俺は同意を得ないままに、ローランドのペニスに触れた。

一発だった。

「んっあ!」

ローランドも早漏だった。まあ、若いしな。だが、長い。もしかして、めちゃくちゃにたまっていたのかな?俺は布越しではなく、直接ローランドのペニスを握りこんだ。まだ、かたい。

「ローランド様、フェラチオを・・」

「ああ、すまない!セツに向かって射精するなんて!しかも、俺が腰を擦り付けて、セツを無理矢理に射精させてしまうとは!こんなつもりでベッドに誘った訳ではないのに!」

「大丈夫ですよ、ローランド様。俺は男娼ですから慣れております。それで、フェラチオの件なのですが?」

「フェラチオ!?」

「はい。命を助けて頂き、宿までお借りしたのですから、サービスしないと気がすみません。性病は持っておりませんし、安心して気持ちよくなってください」

俺は急いでローランドの股に顔を突っ込み、ズボンをずらしてペニスを口に含んだ。俺の尻がローランドの顔に向いてしまったのは、急いでいたためで他意はない。まあ、失礼この上ない姿勢だが、男は快感に弱い。全てを忘れさせよう。おっさんの舌テクニックで。

「ふんっ、んっ・・」
「あっ、セツ!そんな・・んあっ」
「んっ・・」

すでに一度出したペニスはぬらぬらとして、滑りがよかった。ぺちょぺちょと卑猥な音を出しながら、ペニスをじっくりとなめた。亀頭をぐりぐりと刺激しながら、奥まで頬張る。

「あっあ、セツ」
「ん!?」

突然、ローランドが俺のズボンを脱がせた。そして、俺のアナルに舌を突っ込んできた。

「ふぐっーー!?」
「んっ」

いや、なにしてんの?ローランドはバカなのか?これは、シックスナインじゃねーかよ。やめてくれ!

あっ、やめてくれた。

舌を抜いたローランドが突然の告白を始めた。

「すまない、セツ!私は、私は、『おっさんパラダイス』にずっと行きたかったんだ!街中でセツを見て一目惚れして以来、ずっとセツを観察してきた。だが、『おっさんパラダイス』に入る勇気が出ず・・悶々していた」

いやいや、俺たちは初対面でしょ?あんたなんか知らないし・・と、思いながらフェラチオを続ける。

「ぐっ、ああ・・気持ちいい。しかし、今回私はセツを救う好機にめぐまれた。ぐはっ・・この機会は、逃せない。私は妻に先立たれ・・今まで一人で過ごしてきた。養子もとり彼に家を継がせる」

え、この年齢で妻に先立たれたの?しかも、養子もいるの?可哀想だけど、なに、この好物件?詐欺か?詐欺か?

「俺の妻になって欲しい!」
「んぁ?」

俺はペニスから口を離していた。ローランドがすかさず俺を抱き寄せて、体勢を入れ替える。うつ伏せにされた俺は、ローランドに背後から覆い被された。

「いや、待て!」
「待てない。妻になって欲しい!」
「男は妻になれません!」

「なれる!私は既に妻を亡くし、養子に家を継がせる届けも出している。つまり、宗教的教義ではこの場合、男を妻に迎えても何ら問題はない。教会に大金を支払う事になるが、全く問題ない。世の中は金で動いている!」

ローランド・・ヤバイやつかも。

「いや、問題あります。考え直して下さい!俺はおっさんです!おっさんの尻に勝手にペニスを宛がうのはやめていただきたくっ、んあっ!」

「は、はいった。満足だ」

入れられたーー!?ワケわかんないうちに、挿入を許してしまった。しかも、腰の動きが早い。

「はぁ、はぁ、セツ!」
「ひぁ、や、そこ、ヤバイで、ひぁ」
「愛している!愛している!」
「詐欺師ですね?詐欺師よね?」
「詐欺じゃない!」

最奥を突かれた。体が火照り俺は再び射精していた。その刺激が腸壁に包まれたローランドのペニスをしめあげた。

「くっ」
「はうっ!」

中に精液が広がる。熱くてたまらない。俺はお腹を押さえながら思った。どうして、こうなったと・・。

「妻になってくれ、セツ」
「・・・」
「セツ?」
「はぁ、はぁ、顔が最高に良いからといって、俺がすぐにメロメロになると思ったのですか!はぁ、はぁ、うー。あれです。俺を本気で口説くつもりなら、『おっさんパラダイス』に通いつめて、俺に貢いで下さい。俺が貴方を好きになるまで。信じられるまで。それまでは、貴方の専属の男娼でいますから・・はぁ」

「『おっさんパラダイス』に行けば逢ってくれるのか!私の専属!いや、風俗店では他の男に奪われる可能性が!」

俺は自ら腰を動かして、ローランドのペニスをアナルから抜いた。そして、若々しいローランドの顔を覗きこみ、軽くキスをした。唇が僅かに触れるだけのキス。それだけで、ローランドの瞳が揺れる。

俺は少し笑って彼に話しかけていた。

「俺は『おっさんパラダイス』で、貴方を待っています。ローランドが本気であるのかを見極めるために。その時間を俺にくれませんか?」

「・・奪われたくない」
「はい」

「妻は神に奪われた。セツだって神に奪われるかもしれない」

「まあ、その時は仕方ありません」
「だが、私は嫌だ!二度と嫌だ!」

「嫌なのに・・また、恋をしてくれたのですね?ローランドは勇気があります。俺は結構貴方のそういうところはすきかもしれません」

ローランドが目を輝かせて俺を抱きしめた。こんな事てあるのかと、不思議に思いながらも胸にあたたかい気持ちが広がっていった。


end
◆◆◆◆◆



しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目

カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた… 転生したと気づいてそう思った。 今世は周りの人も優しく友達もできた。 それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。 前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。 前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。 しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。 俺はこの幸せをなくならせたくない。 そう思っていた…

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話

gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、 立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。 タイトルそのままですみません。

異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話

深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。

あじ/Jio
BL
父親に殴られた時、俺は前世を思い出した。 だが、前世を思い出したところで、俺が腹違いの弟を嫌うことに変わりはない。 よくある漫画や小説のように、断罪されるのを回避するために、弟と仲良くする気は毛頭なかった。 弟は600年の眠りから醒めた魔王を退治する英雄だ。 そして俺は、そんな弟に嫉妬して何かと邪魔をしようとするモブ悪役。 どうせ互いに相容れない存在だと、大嫌いな弟から離れて辺境の地で過ごしていた幼少期。 俺は眠りから醒めたばかりの魔王を見つけた。 そして時が過ぎた今、なぜか弟と魔王に執着されてケツ穴を狙われている。 ◎1話完結型になります

処理中です...