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許靖の悩み

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#創作BL #BL小説 #AIイラスト #BL漫画

「許靖どの、袁紹が董卓討伐軍を起こした事は知っているか?」

「もちろん知っています」
「貴方はどうなさる?」
「どうとは、周毖どの?」

「韓馥、劉岱、孔伷らが袁紹軍についた。孔伷の部下に貴方の従兄が仕えていたはず。彼等からの誘いがあったのではないのか?」 



「もし誘いがあっても乗るつもりはない。董卓さまの元で御史中丞の任を頂いた。私は官職を真っ当したいのだ」

「それを聞き安心した。俺も董卓さまに最期までお仕えするつもりだ」

「周毖どの」
「なんだ?」

「董卓さまは長安遷都をお考えだが、貴方の考えをお聞かせ下さい」

「俺は遷都には反対の立場だ。董卓さまには早晩進言するつもりだ」



「‥‥董卓さまは変わられた」

「確かに最近の董卓さまは苛立ってはおられるな。だが、袁紹が討伐隊を起こしたのだから、怒りもするだろう。俺は変わらず董卓さまにお仕えするだけだ」

「では、協力して董卓さまをお支えしましょう、周毖どの」

「もちろんだ、許靖どの」

(周毖どのに死相が見える。だが、それを伝えたところで、何も変える事はできないだろう。世の中は全くうまく行かない。とにかく周毖どのの死が董卓さまによるものならば‥‥私も進退を考えねばならないな。)


◇◇◇

三国志シリーズ
✿✿❀❀
許靖文休 きょせいぶんきゅう

すごい苦労人らしい。董卓の元を出奔後、一族を連れて流浪する身に。皆の評価は高い。様々な人達と交流あり。後の蜀の官僚となる。
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