性奴隷は泣かない〜現代ファンタジーBL〜

月歌(ツキウタ)

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第1話 清一さんの性奴隷

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◆◆◆◆◆◆



父さんは僕を捨てて逃げた。

ギャンブル狂いの父さんにとって、僕の存在なんてパチンコ玉一つよりも価値のないものだったのかもしれない。

闇金の借金を返せなくなると、父さんは僕の前から姿を消した。小学生だった僕はただ泣くだけで、闇金の男達に父さんの行方を聞かれても、何も答えられなかった。男たちは舌打ちをした後に、僕にこう言った。

「お前は、今日から性奴隷だ。体で親父の借金を払え」

こうして僕は、大人が子供を犯す違法風俗店に売られる事になった。


◇◇◇◇


挿入されたぺニスが腸壁をすって、ずぼずぼと出し入れされる。痛みに涙が出て止まらない。悲鳴を上げて『やめて』と言っても、男達は笑って僕を犯すだけだった。


「うっ、やぁーーー、やめて、痛いぃーーーーひいぃ!!」
「もっと鳴け、ガキ」
「やめて、抜いてーーーー、ひあ、痛いぃーーー!!」


店長の言葉は嘘だった。性奴隷の仕事は、ペニスをアナルに入れるだけで、すごく気持ちいいことだって教えてくれた。アナルって言葉も店長からはじめて教わった。店に出た初日に、僕は初めてお客から指名を受けた。


そして、男に犯された。客は三人いた。


「いやっ、痛いっーーーーおなか痛い、苦しい・・・ひぃ・やだっーーああぁあ!!」

「こいつ、ぺニス全然たたねーな?」
「性奴隷のくせに。もっと、喘げや、つまんねーだろ?」
「ぺニス、おったてろ!!」

両手首をガムテープで巻かれ、自由が利かない。泣いた。泣いて叫んだ。でも、誰も助けにこない。

「ぺニスにガムテープ巻いて、たたせたら?」
「ひい!!」
「は、なにそれ。ま、やるけど」

三人の男達が交互に、僕のアナルを犯す。挿入を待つ男達は、僕の体を玩具にした。ガムテープで、ぺニスが無理矢理たたされる。ガムテープの粘着が陰毛に絡み、動く度に地味に痛い。

「やめて・・もう、やだ・・」
「あ?性奴隷が口きくな。喘いで鳴けばいいんだよ!」

ガツ

アナルにぺニスを突っ込んだ男が、僕の脇腹を殴った。その瞬間に、中が締まるのが自分でわかった。ぺニスにぎっちり腸壁がまきつく。男のぺニスはあっけなく達した。

「いやぁ!」
「うっ、しまる。あー、でたー、まじか!」

アナルからぺニスを抜き出した男は、欲望のまま僕に抱きついてきた。男のぺニスからはまだ、精液がダラダラこぼれ落ちていた。僕は悲鳴をあげて、男の抱擁から逃げようとした。

「やだ、やめて!!」

男は黙って、僕の乳首に噛みついた。痛みに全身が震える。ドロリとアナルから精液が流れでた。

「なあ」
「なんだ?」

男が仲間に声をかける。

「金やるから、出ていけよ」
「はあ?なんだよそれ。俺は、まだ一回しかいれてないぞ」
「性奴隷に、なに執着心出してんの?ただの便所だぞ、それ?」

男は笑って仲間を見た。

「便所でも、具合がよけりゃ囲う」
「馬鹿か、お前」
「後で金は渡す。出ていけや」

男の唸りに、仲間が顔をしかめた。そして、気が削がれたのか部屋を出ていった。男は僕のぺニスに巻き付いたガムテープを剥がすと、僕のペニスを握り擦りあげた。

「う、うー」
「反応ねー」

男は笑って、再び僕のアナルにぺニスをあてがった。

「ひい!!いや、いや!!」
「ぺニス復活!!あー、お前、具合いいわ。囲うわ」

性奴隷の僕は、泣くだけだった。男はひどく犯した。愛はない。ただ、僕の体がいいだけ。

「死にた、い」
「ああ、アナルががばがばになったら、殺して山に埋めたる」

男は腰を激しく動かす。仰向けのセックスは、男の顔が見えるから嫌だ。僕の足が男の肩でゆらゆらと揺れている。

「どこの山がいい?」
「ひん、あーーーーー!」

一瞬感じて、また痛みが走る。僕はもうろうとしながら、答えた。

「どこでも、い、い。埋めて、生きたまま埋めて。男は嫌い」
「ああ、そうかよ!」

男が激しく突っ込んだぺニスで最奥をえぐる。僕は、失神していた。


◇◇◇◇



夢を見た。男が黙々と山の土を掘る。僕の墓穴を掘る。それが、嬉しかった。終わりがうれしい。早く、山に埋めて欲しい。アナルが早くがばがばになって良かったって僕は思った。性奴隷の僕は泣いて死ぬ瞬間を待っていた。



◇◇◇◇



でも、現実には朝がきて僕は生きていた。僕は客の内の一人に囲われることになった。

性奴隷として。



◆◆◆◆◆◆
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