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第二章 新撰組結成への道のり
5 壬生の屯営と新撰組誕生
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京に着いてすぐの晩、清河八郎は浪士一同を新徳寺に集めて、浪士たちにとっては驚きの事実を発表した。
京へ来たのは将軍警護でも守護でもなくて、ただ浪士たちを取り締まる目的だったと告げ、自身の尊王攘夷論を打ち出した。
清河は既に勤王勢力と通じており、浪士組を天皇配下の兵力にする為、一同に言う通りにするように命じた。
しかし親政攘夷を打ち出していた在京の志士たちから猛烈な批判を浴び、結果的に浪士組は江戸に戻される事になった。
真っ先に浪士組を離れたのは清河派の数十名で、彼らは在京の志士たちと新しい組を作って京に残る。
清河ら東帰の浪士たちは江戸に戻り、あくまでも将軍警護の為の京都残留を主張した近藤派と芹沢派は浪士組として京都に残った。
その後東帰組が江戸に着くと幕府はまず浪士に清河を暗殺させ、新たに「新徴組」と命名。庄内藩預かりとした。
一方浪士組は会津藩預かりとなり、壬生に屯所を置いた。「壬生浪士組」(後の新撰組)の誕生である。
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