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第5話
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そして、翌日。
「とゆうわけでー……今日こそハッキリしてほしいわけだけど」
前日と同じ場所で、やはり一之瀬に連れ込まれていた。
「ハッキリって何だよ……そこまでしてラブコメ読んでほしいのか?」
「そっ、そうだけどさ、それが何なの」
少し動揺している様子に見えるが……気のせいかもしれない。
「そもそも何で俺なんだよ。それこそ周りにいる奴に打ち明けて見てもらえばいいだろ」
「うっ……そ、そうだけど!」
そうだけど……と力弱い声が漏れ出る。そんなに友だちに見せるのが嫌なのか? 何だか顔も下を向いてきているし、何が駄目なんだ?
「だってさ……あたし、多分そういうのと無縁なイメージ付いてるわけでさ、実際あんたもそう思ってたでしょ」
急な話に一瞬自分の中でどよめきが出る。だが、
「……まあ、そう思ってたな。初めてその事を知った時はビックリしたっていうか」
一之瀬の言っている事は一切否定できなかったのはそうだった。発言への肯定を見せると、一之瀬は前のめりにこちらへ突っ込んできて。
「だから! なんかラブコメ小説書いてるっていうの知られるのがすごく嫌なの!」
「……そんなにイメージ厳守したいのか?」
「そう! そういうの知られてイメージが悪くなったら困るの!」
そういうものなのか……こいつの中でそういう面倒くさい考えなだけなのかもしれないが、それで言うほどラブコメ小説を読みたいって訳ではないのだが……。
「……だから、あんたなら大丈夫かなって。言わないって約束してくれたし」
「……え、つまり俺なら大丈夫だって思ってるのか?」
「もちろん」
そんな事言われても違和感しかないのだが……。
ただ、正直な所ここで断ったらすごく面倒な事になりそうだ。だって、相手は一之瀬だ人気のある相手のお願いは素直に聞いておいた方が今後の学校生活にも悪影響を持たせずに済むだろう。そんな訳で俺の中で答えは一つだ。気は全然進まないが。
「こっちの邪魔しないなら、別に隙間時間で見てもいいが」
「ま?! ホント?! やった!!」
「ってちょっと待?!」
答えてきた瞬間一之瀬は勢いで抱き着いてくる。結構、急だったから態勢を崩しかけたが、すぐに立て直した。
「じゃあ、明日辺りには集合だからねここに! という訳でよろしく!」
「は?! いくらなんでも急……!」
言い終わる前に一之瀬は自分の学校のカバンを持ってすぐに教室から立ち去って行った。いくらなんでも行動が早すぎるだろ……というか。
「……これ、承諾したの良くなかったのかもしれないな」
今後、どうなるか……どうなってしまうのか……。少し悪寒がしたのだった。
「とゆうわけでー……今日こそハッキリしてほしいわけだけど」
前日と同じ場所で、やはり一之瀬に連れ込まれていた。
「ハッキリって何だよ……そこまでしてラブコメ読んでほしいのか?」
「そっ、そうだけどさ、それが何なの」
少し動揺している様子に見えるが……気のせいかもしれない。
「そもそも何で俺なんだよ。それこそ周りにいる奴に打ち明けて見てもらえばいいだろ」
「うっ……そ、そうだけど!」
そうだけど……と力弱い声が漏れ出る。そんなに友だちに見せるのが嫌なのか? 何だか顔も下を向いてきているし、何が駄目なんだ?
「だってさ……あたし、多分そういうのと無縁なイメージ付いてるわけでさ、実際あんたもそう思ってたでしょ」
急な話に一瞬自分の中でどよめきが出る。だが、
「……まあ、そう思ってたな。初めてその事を知った時はビックリしたっていうか」
一之瀬の言っている事は一切否定できなかったのはそうだった。発言への肯定を見せると、一之瀬は前のめりにこちらへ突っ込んできて。
「だから! なんかラブコメ小説書いてるっていうの知られるのがすごく嫌なの!」
「……そんなにイメージ厳守したいのか?」
「そう! そういうの知られてイメージが悪くなったら困るの!」
そういうものなのか……こいつの中でそういう面倒くさい考えなだけなのかもしれないが、それで言うほどラブコメ小説を読みたいって訳ではないのだが……。
「……だから、あんたなら大丈夫かなって。言わないって約束してくれたし」
「……え、つまり俺なら大丈夫だって思ってるのか?」
「もちろん」
そんな事言われても違和感しかないのだが……。
ただ、正直な所ここで断ったらすごく面倒な事になりそうだ。だって、相手は一之瀬だ人気のある相手のお願いは素直に聞いておいた方が今後の学校生活にも悪影響を持たせずに済むだろう。そんな訳で俺の中で答えは一つだ。気は全然進まないが。
「こっちの邪魔しないなら、別に隙間時間で見てもいいが」
「ま?! ホント?! やった!!」
「ってちょっと待?!」
答えてきた瞬間一之瀬は勢いで抱き着いてくる。結構、急だったから態勢を崩しかけたが、すぐに立て直した。
「じゃあ、明日辺りには集合だからねここに! という訳でよろしく!」
「は?! いくらなんでも急……!」
言い終わる前に一之瀬は自分の学校のカバンを持ってすぐに教室から立ち去って行った。いくらなんでも行動が早すぎるだろ……というか。
「……これ、承諾したの良くなかったのかもしれないな」
今後、どうなるか……どうなってしまうのか……。少し悪寒がしたのだった。
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