1 / 24
序章
第0話 謎の本
しおりを挟む
日本の某有名大学に通う華岡大和は、1週間後に提出予定のレポートを完成させるために大学の図書館に来ていた。
この図書館は1年生の時からよく利用していたので、本棚の区分は大体把握しているつもりだ。
今回大和はヨーロッパ史のレポートを書く予定なので、迷うことなく歴史コーナーの本棚へ向かった。
歴史コーナーの本棚にたどり着くと、今度は歴史コーナーの中の地域別の分類からヨーロッパ史を探す。
(ヨーロッパ史は・・・ここか)
と考えながら探していると、1人の男子学生が本を戻しに来た。
金髪の長髪で中性的な面立ちのその学生は、よく講義で教授側から見て1番前の左端に1人で座っている人だ。
(そういえばこの人が誰かと話してるの見たことないな。ていうかヨーロッパ史について調べてるのか。もしかするとレポートをやっていたのかもしれないな)
と、そう大和は考えたので、レポートをどんな感じで書いたのか聞いてみようと思った。
「あの、すいません。もしかしてレポートやってた感じですかね?」
と声をかけると、その学生は本を戻し、こちらを横目にチラッと見ると足早に去っていってしまった。
(え?俺、今無視されたの!?)
と思ったが、別にいいかと思い、特に気にしないことにした。
大和は先程男子学生が戻した本が少し気になったので、手に取ってみた。
しかし、タイトルを見てみたが文字が全く読めなかった。
別に漢字が読めないとかそういう問題ではなく、全く見た事のない文字だった。
授業の語学選択で英語とドイツ語を選択しているだけで、特別言語に詳しい訳ではないが、この文字は明らかに異質であった。
それでも中身が気になったので本を開いてみると、やはりわけの分からない文字ばかりであった。
このまま見ていても仕方がないので、言語学コーナーに本をもって行ってみることにした。
(言語学の所に戻して大丈夫だよな?)
と思いながら歩き出したその時、突然本が手元から離れて宙に浮き光りだした。
「何だ!?」
突然の出来事に思わず声を出してしまったが、光は大和を包み込んでいき、大和は意識を失ってしまった。
そして目を覚ました時には、そこは薄霧が充満した全く知らない森のような場所だった。
この図書館は1年生の時からよく利用していたので、本棚の区分は大体把握しているつもりだ。
今回大和はヨーロッパ史のレポートを書く予定なので、迷うことなく歴史コーナーの本棚へ向かった。
歴史コーナーの本棚にたどり着くと、今度は歴史コーナーの中の地域別の分類からヨーロッパ史を探す。
(ヨーロッパ史は・・・ここか)
と考えながら探していると、1人の男子学生が本を戻しに来た。
金髪の長髪で中性的な面立ちのその学生は、よく講義で教授側から見て1番前の左端に1人で座っている人だ。
(そういえばこの人が誰かと話してるの見たことないな。ていうかヨーロッパ史について調べてるのか。もしかするとレポートをやっていたのかもしれないな)
と、そう大和は考えたので、レポートをどんな感じで書いたのか聞いてみようと思った。
「あの、すいません。もしかしてレポートやってた感じですかね?」
と声をかけると、その学生は本を戻し、こちらを横目にチラッと見ると足早に去っていってしまった。
(え?俺、今無視されたの!?)
と思ったが、別にいいかと思い、特に気にしないことにした。
大和は先程男子学生が戻した本が少し気になったので、手に取ってみた。
しかし、タイトルを見てみたが文字が全く読めなかった。
別に漢字が読めないとかそういう問題ではなく、全く見た事のない文字だった。
授業の語学選択で英語とドイツ語を選択しているだけで、特別言語に詳しい訳ではないが、この文字は明らかに異質であった。
それでも中身が気になったので本を開いてみると、やはりわけの分からない文字ばかりであった。
このまま見ていても仕方がないので、言語学コーナーに本をもって行ってみることにした。
(言語学の所に戻して大丈夫だよな?)
と思いながら歩き出したその時、突然本が手元から離れて宙に浮き光りだした。
「何だ!?」
突然の出来事に思わず声を出してしまったが、光は大和を包み込んでいき、大和は意識を失ってしまった。
そして目を覚ました時には、そこは薄霧が充満した全く知らない森のような場所だった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる