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幸運スキル終了まであと10分⁉︎
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金貨100枚と服、ギルドへの招待状は「明日、旅立つ前に渡そう」と、王は言っていた。そしてメイドが案内した部屋は、勇者2人と同じ豪華な部屋だった。
(さっきとは違い、ベッドがフカフカだ)
質素だった家具も違い、金の宝飾が付いている。どれだけお金をかけた部屋なんだ? と、これ全部が国民の……やめた、やめた、考えるのはやめよう。
俺はベッドに潜り、たくさんの食事を食べても、痛くない胃を手のひらでさすった。
(満腹、幸せだ~。明日からの旅も幸運スキルのおかげで、楽に行けそうだ。スキルの確認は旅に出てからでいいっか~いまは満腹感を楽しみたい)
明日から始まる、異世界の食べ歩きを楽しみに、俺は目を瞑った。
そんな俺を早朝『幸運スキル、発動終了まで残り10分』だと、頭に聞こえた機械音の様な女性の声で目が覚めた。
「はぁ? 幸運スキルが終了?」
なんと常に発動だと思っていた幸運スキルが、発動制限ありだった。これはマズイのでは……あと10分で、俺は普通のついていないオッサンになるということか!
寝る前に明日でいいやと、ステータスを見なかった俺は焦る。
どうする?
どうしたらいい?
(待て、待て落ち着け俺。昨夜まで幸運スキルで上手くいっていたが、スキルが効く前は王と王子は俺を追い出そうとしていた……この幸運スキルが切れたらどうなる? これは何も持たず、城から出たほうがいいんじゃないか?)
王がくれると言っていた100枚の金貨、ギルドへの招待状……クッ、後ろ髪を引かれるが。
泣く泣く、昨日貰った攻撃が付与されたナイフとこの国の地図をベッドに置いて、俺は一目散に城から街へと飛び出た。
(さっきとは違い、ベッドがフカフカだ)
質素だった家具も違い、金の宝飾が付いている。どれだけお金をかけた部屋なんだ? と、これ全部が国民の……やめた、やめた、考えるのはやめよう。
俺はベッドに潜り、たくさんの食事を食べても、痛くない胃を手のひらでさすった。
(満腹、幸せだ~。明日からの旅も幸運スキルのおかげで、楽に行けそうだ。スキルの確認は旅に出てからでいいっか~いまは満腹感を楽しみたい)
明日から始まる、異世界の食べ歩きを楽しみに、俺は目を瞑った。
そんな俺を早朝『幸運スキル、発動終了まで残り10分』だと、頭に聞こえた機械音の様な女性の声で目が覚めた。
「はぁ? 幸運スキルが終了?」
なんと常に発動だと思っていた幸運スキルが、発動制限ありだった。これはマズイのでは……あと10分で、俺は普通のついていないオッサンになるということか!
寝る前に明日でいいやと、ステータスを見なかった俺は焦る。
どうする?
どうしたらいい?
(待て、待て落ち着け俺。昨夜まで幸運スキルで上手くいっていたが、スキルが効く前は王と王子は俺を追い出そうとしていた……この幸運スキルが切れたらどうなる? これは何も持たず、城から出たほうがいいんじゃないか?)
王がくれると言っていた100枚の金貨、ギルドへの招待状……クッ、後ろ髪を引かれるが。
泣く泣く、昨日貰った攻撃が付与されたナイフとこの国の地図をベッドに置いて、俺は一目散に城から街へと飛び出た。
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