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閑話
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熊クマ食堂を後にしたロッサは馬車を飛ばしていた。向かうのは王都――フォルテ殿下の所だ。
フォックスと出会い、ロッサはこの乙女ゲームを思い出した。そのことを伝えにロッサは1時間半かけて、王都に着き、王城に向かった。王城の入り口――城の門番にフォルテ殿下にお会いしたいと伝えた。
しばらくしてフォルテの側近がきて、今フォルテの執務室に案内されている。このときロッサは自分がまだ、フォルテ殿下の婚約者でよかったと思った。
(婚約破棄された後だったら……滅多なことがない限り、王城に入ることも……フォルテ殿下には学園、熊クマ食堂以外で会うことができない)
――早くフォルテ殿下にお会いして、伝えないと。
ロッサが王城に来るのは久しぶりで、フォルテ殿下の執務室は初めてだった。
「フォルテ様、ロッサ様をお連れ致しました」
「ありがとう。ロッサ嬢に話があるから、ロイ、しばらく2人きりにしてくれ」
「かしこまりました、フォルテ殿下」
婚約者がきたと人を下げて、執務室でロッサとフォルテはソファーに座り見合っていた。
「ロッサ嬢、すまない。あまり時間がとれない……要件を聞いてもいいかな」
「はい、フォルテ殿下は……今日、フォックス殿下が熊クマ食堂に、きたことを知っていますよね」
用意された紅茶を飲みながら、フォルテはコクリと頷く。
「お願いします、タヤを守ってください。さきほど、お会いしたフォックス殿下は……一度しかお会いしていないタヤに、オメガとしての好奇心ではなく。好意を寄せているように感じました」
「好意? 人に心を見せない、あのフォックス王子が?」
「はい。フォックス殿下は隙があれば……タヤの首を噛もうとしました、番にするつもりかも」
「なに、タヤの首を噛もうとしただと?」
ロッサは乙女ゲームを思い出した。――内容は横恋慕(よこれんぼ)。ヒーローとヒロインが初期の恋人同士が条件。乙女ゲームだと……魔法の授業中に怪我をしたフォックスの傷を、ヒロインが回復魔法で癒すとフラグがたつ。
場所は学園と森で違うけど、タヤはフォックスの怪我を回復魔法で治したと言っていた。――これでフラグが立ったのなら……フォックスはタヤに好意を寄せて、自分の番にしようとしてくるはず。
ゲームのときはスチル集め、攻略だからとストーリーを進めたけど……私はこの世界で生きているし。
タヤを友達として好きで――その、タヤはフォルテ殿下が1番大好き。オメガとアルファは惹かれ合う。だけど、タヤはフォックス殿下には惹かれていなかった……
フォルテ殿下を恋人だとハッキリ伝えた。
乙女ゲームを思い出して――フォルテ殿下にタヤを守って欲しいと思い、ここまで来たのだ。
フォックスと出会い、ロッサはこの乙女ゲームを思い出した。そのことを伝えにロッサは1時間半かけて、王都に着き、王城に向かった。王城の入り口――城の門番にフォルテ殿下にお会いしたいと伝えた。
しばらくしてフォルテの側近がきて、今フォルテの執務室に案内されている。このときロッサは自分がまだ、フォルテ殿下の婚約者でよかったと思った。
(婚約破棄された後だったら……滅多なことがない限り、王城に入ることも……フォルテ殿下には学園、熊クマ食堂以外で会うことができない)
――早くフォルテ殿下にお会いして、伝えないと。
ロッサが王城に来るのは久しぶりで、フォルテ殿下の執務室は初めてだった。
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「かしこまりました、フォルテ殿下」
婚約者がきたと人を下げて、執務室でロッサとフォルテはソファーに座り見合っていた。
「ロッサ嬢、すまない。あまり時間がとれない……要件を聞いてもいいかな」
「はい、フォルテ殿下は……今日、フォックス殿下が熊クマ食堂に、きたことを知っていますよね」
用意された紅茶を飲みながら、フォルテはコクリと頷く。
「お願いします、タヤを守ってください。さきほど、お会いしたフォックス殿下は……一度しかお会いしていないタヤに、オメガとしての好奇心ではなく。好意を寄せているように感じました」
「好意? 人に心を見せない、あのフォックス王子が?」
「はい。フォックス殿下は隙があれば……タヤの首を噛もうとしました、番にするつもりかも」
「なに、タヤの首を噛もうとしただと?」
ロッサは乙女ゲームを思い出した。――内容は横恋慕(よこれんぼ)。ヒーローとヒロインが初期の恋人同士が条件。乙女ゲームだと……魔法の授業中に怪我をしたフォックスの傷を、ヒロインが回復魔法で癒すとフラグがたつ。
場所は学園と森で違うけど、タヤはフォックスの怪我を回復魔法で治したと言っていた。――これでフラグが立ったのなら……フォックスはタヤに好意を寄せて、自分の番にしようとしてくるはず。
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タヤを友達として好きで――その、タヤはフォルテ殿下が1番大好き。オメガとアルファは惹かれ合う。だけど、タヤはフォックス殿下には惹かれていなかった……
フォルテ殿下を恋人だとハッキリ伝えた。
乙女ゲームを思い出して――フォルテ殿下にタヤを守って欲しいと思い、ここまで来たのだ。
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