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八十九
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シッシシと、ナサはおおいに照れ笑いをして、何故か、この場の空気が和んだ。
(本当の気持ちだもの……ナサは素敵だわ)
そんな様子に竜がクスリと笑い。
「ほんとうに獣人の彼が好き、貴方も彼もお互いを思い合っている……いい番で羨ましい」
『竜は息子と嫁が羨ましいか、だったら片割れを探すぞ! いま、なかの結界が消えているんだよな……』
その問いにランドルが答える。
「はい、消えていると思われまずが……北門にモンスターが現れたと知ったので、しばらくしたら元に戻るかもしれません」
『そうか。竜よ、お前さんは番が近くにいたら、わかるのか? ワシ達だと匂いの様に』
コクリと竜は頷く。
「お互いの魔力と匂い……そばにいれば分かる」
ならと、みんなで輪になり作戦を立てることにした。ナサは"そうだ!"といい、悪友レン、ルフ、執事のギギを呼びにいく。
すこし前のモンスターの鳴き声で彼らは北区に住む、住民を安全なところへと誘導していた。そこにナサが説明をして三人を連れて戻ってきた。
三人は今は亡き陛下に会い喜んだ。
どうしてナサが呼んだのかというと、彼らは北区の地図に詳しく、足も速い、そして騎士達に顔を知られていない。
舞踏会、国王祭の前夜祭で出店もあり、今日は北区の他の亜人たちも、中央区の奥まではいけないが入っている。そしてーー元々レンとルフは騎士だったので身のこなしもよく、戦えるし、ギギは年長者で落ち着いていて、焦ったときの竜を落ち着かせ役。
『どうなるかわからんが、ヌシたちに頼んでも良いか?』
「「「任せてください!」」」
一、レン、ギギ、ルフ、竜で中央区の中まで入る。
入った合図はルフの遠吠え。
二、ナサのお父様、亜人隊、リキ、ミカ、わたしで北門の外で戦うフリ。ユーシリン国の皆さんは隠れる。
三、カートラお兄様とランドル様、二人は手に負えないと騎士団に駆け込む。
結界を張り直すなら、亜人たちを北区に帰らす騎士が必要。
お兄様とランドル様の演技により、騎士団が北門に集結。
舞踏会に集まる貴族たちを守る騎士も必要。
騎士団が手薄になった中央区で、竜の片割れを見つけると言った作戦だ。
レンたちが中央区に移動して、作戦開始。
「ここに癒しの木を生やしますね」
「頼む!」
ミカは前回と同じように魔法の詠唱に入る。
ナサ、アサト、リキはナサのお父様とのぶつかり稽古をすることになった。わたしもと手を挙げたがナサに却下されて、ロカ、リヤとカヤに並んで騎士団がくるまで見学となった。
(本当の気持ちだもの……ナサは素敵だわ)
そんな様子に竜がクスリと笑い。
「ほんとうに獣人の彼が好き、貴方も彼もお互いを思い合っている……いい番で羨ましい」
『竜は息子と嫁が羨ましいか、だったら片割れを探すぞ! いま、なかの結界が消えているんだよな……』
その問いにランドルが答える。
「はい、消えていると思われまずが……北門にモンスターが現れたと知ったので、しばらくしたら元に戻るかもしれません」
『そうか。竜よ、お前さんは番が近くにいたら、わかるのか? ワシ達だと匂いの様に』
コクリと竜は頷く。
「お互いの魔力と匂い……そばにいれば分かる」
ならと、みんなで輪になり作戦を立てることにした。ナサは"そうだ!"といい、悪友レン、ルフ、執事のギギを呼びにいく。
すこし前のモンスターの鳴き声で彼らは北区に住む、住民を安全なところへと誘導していた。そこにナサが説明をして三人を連れて戻ってきた。
三人は今は亡き陛下に会い喜んだ。
どうしてナサが呼んだのかというと、彼らは北区の地図に詳しく、足も速い、そして騎士達に顔を知られていない。
舞踏会、国王祭の前夜祭で出店もあり、今日は北区の他の亜人たちも、中央区の奥まではいけないが入っている。そしてーー元々レンとルフは騎士だったので身のこなしもよく、戦えるし、ギギは年長者で落ち着いていて、焦ったときの竜を落ち着かせ役。
『どうなるかわからんが、ヌシたちに頼んでも良いか?』
「「「任せてください!」」」
一、レン、ギギ、ルフ、竜で中央区の中まで入る。
入った合図はルフの遠吠え。
二、ナサのお父様、亜人隊、リキ、ミカ、わたしで北門の外で戦うフリ。ユーシリン国の皆さんは隠れる。
三、カートラお兄様とランドル様、二人は手に負えないと騎士団に駆け込む。
結界を張り直すなら、亜人たちを北区に帰らす騎士が必要。
お兄様とランドル様の演技により、騎士団が北門に集結。
舞踏会に集まる貴族たちを守る騎士も必要。
騎士団が手薄になった中央区で、竜の片割れを見つけると言った作戦だ。
レンたちが中央区に移動して、作戦開始。
「ここに癒しの木を生やしますね」
「頼む!」
ミカは前回と同じように魔法の詠唱に入る。
ナサ、アサト、リキはナサのお父様とのぶつかり稽古をすることになった。わたしもと手を挙げたがナサに却下されて、ロカ、リヤとカヤに並んで騎士団がくるまで見学となった。
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