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冷めた食事とクマたん
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ロー様の部屋で食事! とテンションが上がっていた。
えっ、うそ。
ミミンナは運ばれた食事の冷たさに驚くしかなかった。味は美味しいのだけど……すべての食事は毒味されていて、温かな食事は冷めてしまっていた。
ミミンナは思った。
いまロー様は私の家で温かい食事を食べいるかしら? そうならいいのだけどと、冷たな食事を口に運んだ。
「ローエン様、執務のお時間です」
仕事だとお兄様に言われて移動したロー様の執務室。入って言葉を失った。ロー様の執務室の中には、どこもかしこに私の絵が飾ってあった。
でも、この絵のタッチはメイドのマチカの絵。ロー様と噂があるのは私の専属メイドのマチカなの。
「ローエン様、どうなさったのですか?」
「いいや、なんでもない」
ロー様の執務机に座った。そう座ったのだけど、座った目線の先に私が誕生日の日に送った、手作りのクマさんのぬいぐるみが置いてあった。
――大切にしてくださっているのですね。
クマさんのぬいぐるみを見て、微笑んでいたら、お兄様が衝撃なことを言った。
「ローエン様、今日は挨拶されないのですか?」
え?
「あ、あいさつ? (お兄様にはしましたけど?)」
「いつもクマたんに『ミミ、今日も頑張るね。疲れたよ、ミミ癒して。終わった、ミミ』と、話しかけていますよね」
く、クマたんが私の代わり!
(ふえっ、やばい嬉しくって顔がニヤけてしまうわ)
「クマたん『執務、がんばりますね』」
と、はじまったロー様の執務。
「ローエン様、この書類にハンコをお願いしますね」
「わかった」
(よかった。それなら、私にもできそう)
数枚の書類にハンコを押す仕事(モスリンはミミンナがやりやすい仕事だけを選んだ)簡単です。
えっ、うそ。
ミミンナは運ばれた食事の冷たさに驚くしかなかった。味は美味しいのだけど……すべての食事は毒味されていて、温かな食事は冷めてしまっていた。
ミミンナは思った。
いまロー様は私の家で温かい食事を食べいるかしら? そうならいいのだけどと、冷たな食事を口に運んだ。
「ローエン様、執務のお時間です」
仕事だとお兄様に言われて移動したロー様の執務室。入って言葉を失った。ロー様の執務室の中には、どこもかしこに私の絵が飾ってあった。
でも、この絵のタッチはメイドのマチカの絵。ロー様と噂があるのは私の専属メイドのマチカなの。
「ローエン様、どうなさったのですか?」
「いいや、なんでもない」
ロー様の執務机に座った。そう座ったのだけど、座った目線の先に私が誕生日の日に送った、手作りのクマさんのぬいぐるみが置いてあった。
――大切にしてくださっているのですね。
クマさんのぬいぐるみを見て、微笑んでいたら、お兄様が衝撃なことを言った。
「ローエン様、今日は挨拶されないのですか?」
え?
「あ、あいさつ? (お兄様にはしましたけど?)」
「いつもクマたんに『ミミ、今日も頑張るね。疲れたよ、ミミ癒して。終わった、ミミ』と、話しかけていますよね」
く、クマたんが私の代わり!
(ふえっ、やばい嬉しくって顔がニヤけてしまうわ)
「クマたん『執務、がんばりますね』」
と、はじまったロー様の執務。
「ローエン様、この書類にハンコをお願いしますね」
「わかった」
(よかった。それなら、私にもできそう)
数枚の書類にハンコを押す仕事(モスリンはミミンナがやりやすい仕事だけを選んだ)簡単です。
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