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緑スライムを狩に行こう!(3)

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休憩を挟みながら、最後のスライムを倒して回収ポットに集めた。

「よし、30匹倒してぞ!」

近くの岩に腰をかけて、待っていたセスに話しかけた。

「お疲れ様でした、レオ」

「あぁ、疲れた」

魔法を使ったセスの方が俺よりも早く終わり、俺を手伝おうとしたが、終わりまで1人でやると止めた。

「依頼の魔石も30個あるよな、セス数えてくれ」

「かしこまりました」

セスに任せて俺は隣に座り、魔石を数えるセスを眺めていた。

「確かに魔石が30個ありました。マサとラマに報告を入れますね。合流地点はここでいいですか?」

「あぁ、頼む。スライムを倒すのに動いて、汗をかいたから風呂に入りたい」

鎧の中は蒸れて汗だくだ。

「私のローブの中も同じです……レオ、クリーン魔法をかけますか? 汗が消えてさっぱりすると思いますけど」

 マサとラマとの念話が終わり、セスが俺に提案した。

「その手があったな。セスの魔力に余裕があったら『クリーン』をかけてくれ」

「レオ、魔力ならまだ残っております」

「そうか、汗で色々べたべたなんだ。よろしく」

クリーン魔法と風魔法をセスにかけてもらい、不快感はさった。さっぱりして、運動をしたから疲労感もあり眠くなってくる。

時刻は昼すぎか?

「セス、別荘に戻ったら軽く昼を取って、風呂に入ったら少し昼寝をする?」

「分かりました。夜は焼肉と生姜焼きなので、お昼は野菜多めのサンドイッチにいたしましょうか?」

「あぁ、それで頼む。サンドイッチとあと果物が食べたい」

「では戻りしだい、ご用意致しますね」

しばらくしてマサ、ラマと合流した。ラマの転送魔法でギルドに向かい。来た時と同じく裏口から入り、ギルド長に魔石と回収ポットを渡した。

「レオール王太子殿下、セバス様ご苦労様でした。報酬は……」

俺はギルド長の言葉を遮り。

「待て、報酬はいらない。無理を言ってギルド長にギルドカードと依頼を準備してもらったんだ。セスも俺もスライム狩りを楽しんできた。ありがとう」

「マサとラマもありがとう、疲れたが楽しめた」

「私もです、ありがとうございました」

「有り難き言葉。そのギルドカードは今日以降は使用出来ませんが、持っていってください」

「ありがとう、今日の記念に貰っていく」

ギルド長にギルドカードを貰い、俺たちはラマの魔法で別荘に戻った。2人にお礼を言って俺とセスは部屋に入り、すぐ鎧とローブを脱ぎ俺は中の服も脱いだ。

「セス、やっぱり昼の前に風呂だ! 一緒に入るぞ、お前も服を全部脱げ!」

隣のセスの服を脱がせ風呂場に向かい、セスが準備する姿を眺めた。いまとは違う裸で風呂の用意をするセス。

セスの体がいまよりも細く尻が小さいな……身長は俺の方が少しだけ高い、ここから20歳になるまで俺とセスは結構身長は伸びた。俺は騎士団との朝練に出る様になって、この頃より比べると、かなり体が引き締まったな。

「レオ、そんなに私のお尻ばかり、見つめないでください」

セスがお風呂の準備を終えて、お尻を押さえながら振り向いた。

「ははっ、なんだ? 見ていたのがバレていたのか」

「バレバレです、そこの鏡に写っております」

「鏡?」

横を向くと壁にかけらた鏡に胡座をかき、セスの尻を眺める俺の姿が映っていた。
 
「いいだろう? 可愛い尻だなって見ていたんだ」

「レオ!」

「ははっ、風呂を終わらせて昼食にしよう」

風呂を終わらせ、昼をとった後、セスを抱き枕に今日の執務は明日に全て回して、ぐっすり昼寝をした。







「レオールお兄様?」

「レオール兄上!」

この姿のままの俺たちを見て、アーサーとミッシェルはびっくりた様子。2人にギルドに行き、緑スライムを狩りに行ったからと説明した。

アーサーとリュートは今回は断ったみたいだが、俺たちを見て楽しそうだと。次回、冒険に連れて行ってもらうみたいだ。

ミッシェルは身長の低い俺も新鮮ですと、何やらメモを取り出した。話を聞いてみると新しい話が浮かんだそうだ。

「出来上がったら読んでくださいね」

と楽しそうだ。もう、この夏季休暇の間は何も言うまい。みんなが怪我がなく楽しく過ごせればいい。

俺たちのテーブルに甘辛く味付けされた焼肉と生姜焼き、焼き立てのパン、スープが運ばれた。

「レオ様、約束ですよ」

「わかってる、セス。好きなだけ焼肉と生姜焼きを持っていくがいい」

「では、遠慮なく」

スライム討伐に負けた俺は、夕食をセスに大半取られたが、それなりに満足のいく量で良かった。

レオとセスと呼んでいたことを知った、ミッシェルとメイドのハサハの瞳がらんらんしていたが……見ないふりをしたよ。

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