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緑スライムを狩に行こう!

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俺たちが今朝早く、コテージから戻ると従者から連絡が入った。バルバロッサ国の東――メリチ森に緑スライムが大量に発生したらしい。

(緑スライムとはぬるぬる液の元だな)

スライムは比較的に倒しやすいモンスター。初心者の俺でも倒せるだろうと、従者が気を利かせて連絡をくれた。

部屋でセバスの蕾を、ぬるぬるぐちゃぐちゃ犯すつもりだったがどうする。モンスターと戦うなんて滅多に来ない機会だ。

「レオール様、どうしますか?」

「見に行きたい、と言ったら怒るか?」

セバスとの約束が先だし、なんでも言うことを聞くと約束した。

「私もモンスターを討伐しに行きたいです。モンスターを見るのは初めてなので楽しみです」

セバスもその気ならいいか。

「じゃー決まりだな、服装は何を着ればいい? シャツとスラックスでいいか?」

「確か、ウォークインクローゼットに、魔法が付与された鎧が一式入っておりました。私は自分の杖を持ちローブを着ます」

ウォークインクローゼットに行き、セバスに手伝ってもらい鎧を身につけた。これに腰に愛用の剣をさせば、姿と気分だけでも冒険者だな。

「レオール様、私も準備ができました。本日は馬車ではなく魔法移動だそうです。そあだ、レオール様、私の手を握ってください」

セバスに言われた通りに手を握った。その途端に俺に着いた従者マサとラマの声が聞こえた。


〈レオール王太子殿下、おはようございます。マサです〉

〈おはようございます、ラマです。今日はよろしくお願いいたします……それで今日の予定ですが〉


2人は俺に挨拶と今日の説明を始めたのだが、俺には初めてのことで驚き、目の前にいたセバスの手を掴んだ。

「おい、セバス?」

「すみません、初めてでしたね。レオール様――これは念話と言い、声に出さずに少し離れた相手と話せる魔法です」

魔法?

「そうだったのか、……驚いた」

心の中で離せばいいとセバスに習い。俺は息を吸い込み、従者の2人に緊張を出さないよう、念話を返した。


〈おはよう。マサ、ラマ、今日はよろしく頼む〉

〈その調子です、レオール様〉

〈セバス……お前〉


せっかく、念話くらい知っているぽく話したのに、いまので台無しだ。ムッとして、睨んでも楽しそうに笑ってるし。このごろ、セバスは俺にだけに可愛い意地悪をしてくるようになったな。


〈後1時間くらいで出立いたしますので、外に出てきてください〉

〈ここから魔法を使い、ギルドがある街まで行きます。そこでギルドに登録をして依頼を受けましょう〉

〈ギルドに登録するのか、分かった〉

〈マサさん、ラマさん、何か持って行く物はありますか?〉

〈持って行く物ですか? 昼食はこちらで準備いたします。そうだ、セバスさん姿変えの魔法キャンディはお待ちですか?〉


――姿変えの魔法キャンディ?


〈はい、アイテムボックスに入っています〉

〈それをお2人は食べて、姿を変えてきてください〉


彼らとの念話を終えて朝食を取ることにした。セバスにいくつか果物をキッチンで切ってもらっている。

それをソファーで待ちながら、俺は話にでた魔法キャンディが気になって、仕方がたがなかった。

「なぁ、俺とセバスはその、魔法キャンディで姿を変えるのか?」

「そう頼まれましたね」

「どうしてだ?」

「レオール様は稀に見ぬ美形な方ですので、ギルドで柄の悪い冒険者に絡まれる可能性があります、いざこざ避けですねーーどうぞ」

それに王族だとバレるのも面倒だな。俺1人の軽はずみな行動で、皆を巻き込ませるわけにはいかない。

「林檎か、ありがとう。セバスも綺麗なんだから気を付けろよ」

「はい、でも、今日はレオール様をしっかり守らせていただきます」

守るか――そうなりそうだな。
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