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セバスの1日 (後)
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「セバス、招待状の返事を出してきてくれ」
「はい、お茶をご用意した後に、出してまいります」
レオール様にお茶とお茶菓子をお出しした後に。私は執務室を出てエントランスに設置されている、ポストに招待状の返事をだしに向かった。
このポストという赤い箱に手紙を入れると、朝の10時と午後3時にモードラー家の手紙を扱う者が取りに来る。ポストは国中、貴族の屋敷、街角に設置されていて、だされた手紙は手紙配達局に1度集められる。その集められた手紙は箒に乗った配達人によって届け先に届く。
この仕組みを作ったのも母さんだと聞いている。
(母さんの作るものは珍しくて、便利な物ばかり、尊敬しております)
私はポストの帰り集合トイレ(男女別)に向かった。個室と小便器に分かれたトイレの1番奥の個室に入る。
アイテムボックスから、もしもの為にぬるぬる液を取り出して、指に付けて蕾に塗り中にも念入りに仕込む。
「ふっ、んっ」
(ひんやりして、気持ちいい)
使用人たちの休憩前、誰もいないトイレの中に私のくぐもった声が上がる。
「んっ、ンンっ! はっ」
(いけない、早く戻らねば……あ、指が、気持ちいい)
「ふっ……」
(楽しんでしまった)
指をトイレ紙で拭き取り、赤らんだ頬が落ち着き平静を装い、レオール様の執務室に戻った。
「ただいま戻りました」
「お帰り、セバス」
彼の瞳が戻った私をじっと見た、それだけで、体がこの後の行為を期待して反応する。それを隠して自分の机に……カタッ
(あっ!)
いつの間にか机に近付いていた、レオール様に手を引かれて、彼の腕の中に引きよれられた。
「今日の分は終わったか? 私は終わった。セバス、用意してきたのだろう?」
耳元で囁かれてゾクッとした。
「はい、終わっております。レオール様」
彼の手が私の尻を強く掴んだ。
「あっ、んっ」
「もう、そんな反応をするのか? ぬるぬる液を入れるとき、楽しんだのだな」
「はい、す、少しだけ」
ごくりとレオール様の喉が鳴り、口元があがる。
「セバスはエロいな、脱げ!」
時刻はまだ4時前、この時間に求められるのは初めてのこと。レオール様に言われて遮音などの魔法をかけた後、スラックスと下着を脱いだ。
「ほう、相当楽しんだな。先端からぽたぽたと雫が滴りたれているぞ」
レオール様の指先がツーっと私の肉棒の裏筋を撫でた。
「あぁ、ンンっ! ……す、すみません、レオール様」
「許さない。セバス、私のスラックスを脱がせろ」
「かしこまりました」
レオール様のベルトに手をかけ……
「ひぃ、や、ああぁあァ……くっ!」
レオール様の手がいきなり尻肉を開き、濡れそぼる蕾に、いきなり指を2本挿れた。
「あっ、あぁ……」
「セバス、指を入れただけで達くとは、そんなに俺に挿れられたかったのか?」
「は、はぁ、はぁ……はい……レオール様、すみませ…ん」
私の出したもので、レオール様のスラックスを汚してしまった。クリーンをすぐにかけようとした手を止められた。
「まっ」
「待てない!」
いつもよりも太く、大きな彼の肉棒が蕾にめり込んだ。
「くっはぁ、お、大きいィ!」
入れたすぐ激しく抽送されて、後ろで彼の掠れた声がした。
「悪いな、セバス。いつもより興奮していて、手加減ができない……くうっ、い、達くっ!」
「あ、ンンっ、レ、レオール様の好きにしてください、あっあぁああ!」
彼が私の蕾の中に精を放ち、ぼそっと呟いた。
「はぁ、くそっ、先程、出したのに早いな……」
(先程、出した? 仮眠したときにされたのですか? それで、あの気だるさだったのですね)
レオール様がイキ、いつもの様に効接が終わったかと、蕾から抜くかと思った熱杭が再びゆっくり、私の中をじゅぶじゅぶと抽送し始めた。
「ん、あぁっ、レオール様?」
「セバス、熱が治らない」
「あぁ、レオール様、激しいぃ、あっ、あぁあ……んっ!」
もう一度激しく、そして楽しむかのように、肉棒を抜き挿して熱を放った。
「たまらない、セバスの赤く染まった蕾はヒクヒク涎を垂らして、俺をまだ求めている」
(えっ! その言葉は……)
「求めております、もっと私をどろどろに犯してください、主人様!」
そう返した私に「くくっく」と、レオール様は喉を鳴らして笑い。
「セバスなら、そう返すと思ったよ」
「レオール様?」
私の手を引き仮眠室の扉を開けて、私をベッドに押し倒した。ベッドの上から嗅ぎ慣れたレオール様の香りがした。
(ベッドの上にスラックスと下着が脱ぎっぱなし)
「レオール様」
「悪いな、セバス。我慢できなかった……もう少し付き合ってもらう」
レオール様の欲望に満ちた瞳、キスはなしに私の首に舌を這わせ、シャツのボタンを外した。
+
「夕飯に行ってくるよ。セバスはしっかり休んでから部屋に戻るといい」
「はい、いってらっしゃいませ」
執務室でお風呂を終わらせ、夕飯に向かったレオール様を見送った。
(はぁ、はぁ、凄かった……レオール様も絶倫? まだ、彼のがまだ中に入っている感じがする)
仮眠室であの後、3回もされるなんて思いませんでした……お風呂の準備をするのも足がガクガクで立てず。レオール様にお姫様抱っこをされて用意する羽目になるとは……
しばらくソファーで休み。動けるようになってから仮眠室、執務室にクリーンをかけて周り、シーツなどの洗濯物を集めて。執務室の掃除と換気も済ませた。
「後は施錠して」
忘れずにと連絡紙を手にすると、ハサハからの文字が浮かんだ。
『セバス兄・いまどこ?。』
『ハサハ・いま執務室から部屋に戻る所です。』
『セバス兄・じゃ、セバス兄の部屋の前で待ってるね。』
(先程、頼んだ本ですね)
『ハサハ・はい、すぐに戻ります。』
執務室から出て鍵を掛けて部屋に戻る。その戻る最中、やけに周りの視線を感じた。メイドは頬を赤らめて、見回りの騎士には2度見された。
(皆さん、なんでしょう? 私が変な歩き方をしているのでしょうか? 確かに腰が痛くとお尻に違和感がありますけど……)
周りの視線を感じながら戻ると、部屋の前にハサハが待っていた。
「ハサハ、こんばんは」
「こんばんは、セバス兄! どうしたのその格好?」
(格好? ジャケットを着ずシャツのボタンを2つ外して、少し髪が乱れていますけど)
「少し熱くてね。ハサハ、私の格好はどこか変ですが? 先程から周りの視線を混じるのですが」
「えぇ、気付いていないの? セバス兄から色気がダダ漏れ出る! このままだと飢えた獣に食べられるわ! はい、これがセバス兄に頼まれた本」
「ありがとう、ハサハ。あ、お金を渡さないといけませんね、部屋の中でお茶を飲んでいきますか?」
「お茶は今度でいい、お金も報告会のときでいいから。セバス兄は早く部屋に入って!」
私の背中を押して部屋に押し込んだ。
「今日はもう部屋から出ちゃダメだからね」
「えぇ、出ませんが……ハサハ?」
「絶対に出ちゃダメだし、入れてもダメよ!」
それだけ言うとハサハは、私の部屋の扉を閉めて戻って行った。
「変な、ハサハ」
本をベッドの上に置き、薬草を浮かべた風呂にゆったりと浸かった。体の芯から温まり疲れが取れる。湯船からでて脱衣所の鏡に写った、自分の体を見て足が止まった。
(たくさんの痕)
自分の身体中に、レオール様が付けられた歯形とキスマークの痕が付いていた。前に1つ、2つは付けられことはありましたが、身体中に付けられたのは初めての出来事。
(あんなに余裕なく、激しく、求められたもの初めて)
『セバス』
レオール様の杭がいつもよりも太く、熱く。効接中、何度も名前を呼ばれたのも初めてでした。
(今日は初めて尽くしでしたね、喘ぎすぎて喉が痛い)
お風呂あがりに母さんから貰った、体力回復ビンビンドリンクを飲みほし、冷やし庫の材料を確認した。
(蒸し鶏と果物ですか……作り置きの蒸し鶏肉にハーブタレをかけて、パンを温めて、果物を切りますか)
素早く作り、食べて後片付けを終えた。
(いま、8時すぎ頃。夕飯からレオール様がお戻りになる頃ですね)
レオール様の部屋に行き、お風呂にお湯を張り、お茶の準備を始めた。
8時半過ぎた頃、部屋の扉が開く。
「セバス、戻った」
「お帰りなさい、レオール様。お風呂の準備が終わっております。あがった後の飲み物はどうされますか?」
「食事の時に久々にワインを飲んだから、冷たい果実水がいい」
「かしこまりました」
レオール様からジャケットを受け取り、クローゼットにしまい着替えの用意した。風呂場から出ると同時に冷たいオレンジとグレープフルーツの果実水を用意する。
「……果実水です」
(裸……毎回、お風呂上がりは裸なのに、今日は何故か照れてしまう)
「さっぱりしていて美味いな、ありがとう。……セバス、先ほどは無理をさせた、体は平気か?」
「はい、平気です」
「そうか。なぁ、セバス、私は必要な社交会には顔を出すが。今季、開催される他の社交会への参加は全てやめにする事にした」
(えっ!)
「エリザベス様ですか?」
「それもある、彼女には学園、王城でしっかり教養と礼儀、社交会の知識を身に付けてもらおうと思う」
(レオール様はエリザベス様の為に必要な社交会以外、参加をしないとおっしゃったのですね)
「8月は休暇を取られるのですか?」
もうすぐ夏。社交会シーズンはあと7月、8月と、2、3ヶ月は続きますが。執務が落ち着く8月、社交会に参加をされないのなら日程が空く。
「その事なんだが。先程、夕飯の時にみんなで話し合いをして、8月の約1ヶ月は王都から離れた、湖畔にある私の別荘に兄弟で行くことにした」
「湖畔のレオール様の別荘ですね。明日、別荘の管理者にその様に連絡をしておきます。あっ、8月といえばエリザベス様の誕生会が重なりますが、レオール様はどうなされますか?」
「誕生日の前日に別荘を立とうと思う。セバスよろしく頼むな」
「はい、分かりました」
裸のまま果実水を飲むレオール様に、ガウンをお出しして。この後は、読書などのお一人での時間を楽しまれるだろう。
「何も用事がなければ、私は部屋に下がりますが。よろしいでしょうか?」
「待て、セバス……」
果実水飲みきったコップを近くに置き。彼は私の手首を掴むと、ご自分の熱杭にあてがった。レオール様の熱い吐息、指先に感じた熱と、ぬるりとした雫。
(こんなにも熱く、反応されている)
「セバス、もう一度したい」
熱のこもった瞳、2年越しで、初めての夜の誘いに、困惑しながら返事を返した。
「か、かしこまりました、準備をしてきますのでしばらくお待ち……うわっ!」
言おうとした言葉を遮られて。寝室、彼のベッドに押し倒された。
「俺がやるから、ぬるぬる液を出せ!」
「えぇっ、そ、それは出来ません!」
「いいから出せ!」
言い合いに根負けしてレオール様に1本渡した。そこから液がなくなるまで、彼は容赦なく私を責め続けた。
この日、初めて私の1日は日を跨いだのだった。
「はい、お茶をご用意した後に、出してまいります」
レオール様にお茶とお茶菓子をお出しした後に。私は執務室を出てエントランスに設置されている、ポストに招待状の返事をだしに向かった。
このポストという赤い箱に手紙を入れると、朝の10時と午後3時にモードラー家の手紙を扱う者が取りに来る。ポストは国中、貴族の屋敷、街角に設置されていて、だされた手紙は手紙配達局に1度集められる。その集められた手紙は箒に乗った配達人によって届け先に届く。
この仕組みを作ったのも母さんだと聞いている。
(母さんの作るものは珍しくて、便利な物ばかり、尊敬しております)
私はポストの帰り集合トイレ(男女別)に向かった。個室と小便器に分かれたトイレの1番奥の個室に入る。
アイテムボックスから、もしもの為にぬるぬる液を取り出して、指に付けて蕾に塗り中にも念入りに仕込む。
「ふっ、んっ」
(ひんやりして、気持ちいい)
使用人たちの休憩前、誰もいないトイレの中に私のくぐもった声が上がる。
「んっ、ンンっ! はっ」
(いけない、早く戻らねば……あ、指が、気持ちいい)
「ふっ……」
(楽しんでしまった)
指をトイレ紙で拭き取り、赤らんだ頬が落ち着き平静を装い、レオール様の執務室に戻った。
「ただいま戻りました」
「お帰り、セバス」
彼の瞳が戻った私をじっと見た、それだけで、体がこの後の行為を期待して反応する。それを隠して自分の机に……カタッ
(あっ!)
いつの間にか机に近付いていた、レオール様に手を引かれて、彼の腕の中に引きよれられた。
「今日の分は終わったか? 私は終わった。セバス、用意してきたのだろう?」
耳元で囁かれてゾクッとした。
「はい、終わっております。レオール様」
彼の手が私の尻を強く掴んだ。
「あっ、んっ」
「もう、そんな反応をするのか? ぬるぬる液を入れるとき、楽しんだのだな」
「はい、す、少しだけ」
ごくりとレオール様の喉が鳴り、口元があがる。
「セバスはエロいな、脱げ!」
時刻はまだ4時前、この時間に求められるのは初めてのこと。レオール様に言われて遮音などの魔法をかけた後、スラックスと下着を脱いだ。
「ほう、相当楽しんだな。先端からぽたぽたと雫が滴りたれているぞ」
レオール様の指先がツーっと私の肉棒の裏筋を撫でた。
「あぁ、ンンっ! ……す、すみません、レオール様」
「許さない。セバス、私のスラックスを脱がせろ」
「かしこまりました」
レオール様のベルトに手をかけ……
「ひぃ、や、ああぁあァ……くっ!」
レオール様の手がいきなり尻肉を開き、濡れそぼる蕾に、いきなり指を2本挿れた。
「あっ、あぁ……」
「セバス、指を入れただけで達くとは、そんなに俺に挿れられたかったのか?」
「は、はぁ、はぁ……はい……レオール様、すみませ…ん」
私の出したもので、レオール様のスラックスを汚してしまった。クリーンをすぐにかけようとした手を止められた。
「まっ」
「待てない!」
いつもよりも太く、大きな彼の肉棒が蕾にめり込んだ。
「くっはぁ、お、大きいィ!」
入れたすぐ激しく抽送されて、後ろで彼の掠れた声がした。
「悪いな、セバス。いつもより興奮していて、手加減ができない……くうっ、い、達くっ!」
「あ、ンンっ、レ、レオール様の好きにしてください、あっあぁああ!」
彼が私の蕾の中に精を放ち、ぼそっと呟いた。
「はぁ、くそっ、先程、出したのに早いな……」
(先程、出した? 仮眠したときにされたのですか? それで、あの気だるさだったのですね)
レオール様がイキ、いつもの様に効接が終わったかと、蕾から抜くかと思った熱杭が再びゆっくり、私の中をじゅぶじゅぶと抽送し始めた。
「ん、あぁっ、レオール様?」
「セバス、熱が治らない」
「あぁ、レオール様、激しいぃ、あっ、あぁあ……んっ!」
もう一度激しく、そして楽しむかのように、肉棒を抜き挿して熱を放った。
「たまらない、セバスの赤く染まった蕾はヒクヒク涎を垂らして、俺をまだ求めている」
(えっ! その言葉は……)
「求めております、もっと私をどろどろに犯してください、主人様!」
そう返した私に「くくっく」と、レオール様は喉を鳴らして笑い。
「セバスなら、そう返すと思ったよ」
「レオール様?」
私の手を引き仮眠室の扉を開けて、私をベッドに押し倒した。ベッドの上から嗅ぎ慣れたレオール様の香りがした。
(ベッドの上にスラックスと下着が脱ぎっぱなし)
「レオール様」
「悪いな、セバス。我慢できなかった……もう少し付き合ってもらう」
レオール様の欲望に満ちた瞳、キスはなしに私の首に舌を這わせ、シャツのボタンを外した。
+
「夕飯に行ってくるよ。セバスはしっかり休んでから部屋に戻るといい」
「はい、いってらっしゃいませ」
執務室でお風呂を終わらせ、夕飯に向かったレオール様を見送った。
(はぁ、はぁ、凄かった……レオール様も絶倫? まだ、彼のがまだ中に入っている感じがする)
仮眠室であの後、3回もされるなんて思いませんでした……お風呂の準備をするのも足がガクガクで立てず。レオール様にお姫様抱っこをされて用意する羽目になるとは……
しばらくソファーで休み。動けるようになってから仮眠室、執務室にクリーンをかけて周り、シーツなどの洗濯物を集めて。執務室の掃除と換気も済ませた。
「後は施錠して」
忘れずにと連絡紙を手にすると、ハサハからの文字が浮かんだ。
『セバス兄・いまどこ?。』
『ハサハ・いま執務室から部屋に戻る所です。』
『セバス兄・じゃ、セバス兄の部屋の前で待ってるね。』
(先程、頼んだ本ですね)
『ハサハ・はい、すぐに戻ります。』
執務室から出て鍵を掛けて部屋に戻る。その戻る最中、やけに周りの視線を感じた。メイドは頬を赤らめて、見回りの騎士には2度見された。
(皆さん、なんでしょう? 私が変な歩き方をしているのでしょうか? 確かに腰が痛くとお尻に違和感がありますけど……)
周りの視線を感じながら戻ると、部屋の前にハサハが待っていた。
「ハサハ、こんばんは」
「こんばんは、セバス兄! どうしたのその格好?」
(格好? ジャケットを着ずシャツのボタンを2つ外して、少し髪が乱れていますけど)
「少し熱くてね。ハサハ、私の格好はどこか変ですが? 先程から周りの視線を混じるのですが」
「えぇ、気付いていないの? セバス兄から色気がダダ漏れ出る! このままだと飢えた獣に食べられるわ! はい、これがセバス兄に頼まれた本」
「ありがとう、ハサハ。あ、お金を渡さないといけませんね、部屋の中でお茶を飲んでいきますか?」
「お茶は今度でいい、お金も報告会のときでいいから。セバス兄は早く部屋に入って!」
私の背中を押して部屋に押し込んだ。
「今日はもう部屋から出ちゃダメだからね」
「えぇ、出ませんが……ハサハ?」
「絶対に出ちゃダメだし、入れてもダメよ!」
それだけ言うとハサハは、私の部屋の扉を閉めて戻って行った。
「変な、ハサハ」
本をベッドの上に置き、薬草を浮かべた風呂にゆったりと浸かった。体の芯から温まり疲れが取れる。湯船からでて脱衣所の鏡に写った、自分の体を見て足が止まった。
(たくさんの痕)
自分の身体中に、レオール様が付けられた歯形とキスマークの痕が付いていた。前に1つ、2つは付けられことはありましたが、身体中に付けられたのは初めての出来事。
(あんなに余裕なく、激しく、求められたもの初めて)
『セバス』
レオール様の杭がいつもよりも太く、熱く。効接中、何度も名前を呼ばれたのも初めてでした。
(今日は初めて尽くしでしたね、喘ぎすぎて喉が痛い)
お風呂あがりに母さんから貰った、体力回復ビンビンドリンクを飲みほし、冷やし庫の材料を確認した。
(蒸し鶏と果物ですか……作り置きの蒸し鶏肉にハーブタレをかけて、パンを温めて、果物を切りますか)
素早く作り、食べて後片付けを終えた。
(いま、8時すぎ頃。夕飯からレオール様がお戻りになる頃ですね)
レオール様の部屋に行き、お風呂にお湯を張り、お茶の準備を始めた。
8時半過ぎた頃、部屋の扉が開く。
「セバス、戻った」
「お帰りなさい、レオール様。お風呂の準備が終わっております。あがった後の飲み物はどうされますか?」
「食事の時に久々にワインを飲んだから、冷たい果実水がいい」
「かしこまりました」
レオール様からジャケットを受け取り、クローゼットにしまい着替えの用意した。風呂場から出ると同時に冷たいオレンジとグレープフルーツの果実水を用意する。
「……果実水です」
(裸……毎回、お風呂上がりは裸なのに、今日は何故か照れてしまう)
「さっぱりしていて美味いな、ありがとう。……セバス、先ほどは無理をさせた、体は平気か?」
「はい、平気です」
「そうか。なぁ、セバス、私は必要な社交会には顔を出すが。今季、開催される他の社交会への参加は全てやめにする事にした」
(えっ!)
「エリザベス様ですか?」
「それもある、彼女には学園、王城でしっかり教養と礼儀、社交会の知識を身に付けてもらおうと思う」
(レオール様はエリザベス様の為に必要な社交会以外、参加をしないとおっしゃったのですね)
「8月は休暇を取られるのですか?」
もうすぐ夏。社交会シーズンはあと7月、8月と、2、3ヶ月は続きますが。執務が落ち着く8月、社交会に参加をされないのなら日程が空く。
「その事なんだが。先程、夕飯の時にみんなで話し合いをして、8月の約1ヶ月は王都から離れた、湖畔にある私の別荘に兄弟で行くことにした」
「湖畔のレオール様の別荘ですね。明日、別荘の管理者にその様に連絡をしておきます。あっ、8月といえばエリザベス様の誕生会が重なりますが、レオール様はどうなされますか?」
「誕生日の前日に別荘を立とうと思う。セバスよろしく頼むな」
「はい、分かりました」
裸のまま果実水を飲むレオール様に、ガウンをお出しして。この後は、読書などのお一人での時間を楽しまれるだろう。
「何も用事がなければ、私は部屋に下がりますが。よろしいでしょうか?」
「待て、セバス……」
果実水飲みきったコップを近くに置き。彼は私の手首を掴むと、ご自分の熱杭にあてがった。レオール様の熱い吐息、指先に感じた熱と、ぬるりとした雫。
(こんなにも熱く、反応されている)
「セバス、もう一度したい」
熱のこもった瞳、2年越しで、初めての夜の誘いに、困惑しながら返事を返した。
「か、かしこまりました、準備をしてきますのでしばらくお待ち……うわっ!」
言おうとした言葉を遮られて。寝室、彼のベッドに押し倒された。
「俺がやるから、ぬるぬる液を出せ!」
「えぇっ、そ、それは出来ません!」
「いいから出せ!」
言い合いに根負けしてレオール様に1本渡した。そこから液がなくなるまで、彼は容赦なく私を責め続けた。
この日、初めて私の1日は日を跨いだのだった。
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