龍の国(プロローグ)seazon1

序の舞15

小さい頃いちどだけ同じ場所に行ったはずなのにわからなくなったことがある

外観は一緒なのに、何故か違う雰囲気を醸し出す

私の場所じゃない

怖いという感覚

近所の空き地だったのにそれは同じ光景なのにいつもいる場所と違う

その空き地は誰も住んでいない壊れそうな家があった

みんなでひみつきちとして親に内緒で遊んでいた場所

何故か私はその場所が怖くて、でもたまにしか友達と遊べない私は、誘われると行きたい気持ちが勝った

大体そういう場所で隠れんぼは定番で、私が鬼になる

その壊れそうな家から出た時、
皆んなの姿がなかった

声を出したけどみんなが見つからなかった

隠れているんじゃない‼️
みんながいない‼️

まるで漫画のような不思議な現実

怖くて目を閉じた

時間が流れていく、、、、

『何してんの？』

目を閉じて怖がっている私にいつもの友達が話しかけできた

『え？』

と、きょとんとする友達が私に

『鬼なのに隠れてちゃダメじゃん！』

と言った

そうじゃない、皆んなが消えていたんだと言いたい気持ちを押し殺して

『ごめん、ごめん』

と言った

何かわからないが、人には言ってはいけないと頭で誰かが囁いていたから