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五章 オシュテン派
24話:乱闘大会へ
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乱闘大会に突入すると言っていたクレーエンとラメッタだったが、無策で行くわけにも行かず。翌日、二人は三姫を交えて作戦会議をすることになった。
クレーエンとラメッタは仲直りしたらしく、距離が近くなっていて。
「クレーエン、どうする? 爆弾とか使って暴れるか」
「分かってるじゃないか。そこに、俺たちが来たんだって演出が追加されたら面白いと思うが」
「流石は相棒じゃの。空を飛んで、そこから降りてきたらさぞかし格好いいだろうよ?」
「空からか。どんどん良いアイデアが降ってくる」
「じゃろじゃろ。あとはクレーエンが暴れるだけじゃ」
「もうやつの呪いも対処できるもんな。そうだ、煙を巻いてやろう。目を開けたらほとんどみんな倒れているんだ」
「サプライズじゃな! 動揺した強敵を蹴散らせて終わりじゃ」
「ああ」
ディーレの部屋で集まっていた。
床に座って話しをする。
チルカはディーレの膝の上だ。
ベリッヒの横には三冊の厚い本が置いてあった。
先ほど従者が辛そうに持ってきていた。
クレーエンに紹介したい小説だろう。
ディーレはちらちらとラメッタとクレーエンを見る。二人が今のように仲良く話しているのを初めて目撃し困惑していた。
「で、どう思うのじゃ?」
「ラメッタ様、聞いてませんでした」
「疲れておるか? そうじゃ、新作のタルトを準備しよう」
「ありがとうございます」
ディーレは二人の様子を窺うあまり話しを聞けなかったとは言えず。
ラメッタの厚意を受け取る。
「チルカ、あのジュースなの!」
「もちろん準備しよう」
「わたくしもジュースとタルトですわ。甘いものは大好きですわ」
「もちろん、スイーツは美少女の嗜みなのじゃ。そこで、気づいたのじゃが」
ラメッタは立ち上がって言う。
「クレーエン、ハーレムじゃな」
「何を言ってるんだ?」
「エアデ王国にいたときは所属していなかったとはいえ騎士団といた。ほぼ男じゃろ?」
「ごくたまに女性の騎士もいるが。少なくとも俺の周りには一人もいなかった」
「ふふふ、だが今はどうじゃ?」
ラメッタは得意げな表情をする。
「まずはわし、言うまでもなく美少女じゃ。そして、チルカ姫もお人形さんみたいでかわいい」
「そうなの、チルカお人形なの!」
幼いチルカは人形という言葉を聞いてはしゃぐ。
クレーエンはジト目で見る。
頬から力は抜けていて、目は三日月のように欠けている。
「それから、クレーエンの実は好み? ベリッヒ姫。わしを避けている間に急接近し、蜜月の日々を過ごしたと記録がある」
「記録?」
「従者が何度か目撃したみたいじゃぞ、このこのー。やりおるな!」
クレーエンの眉がぴくりと動く。
「あろは圧倒的お姉さんなディーレ姫じゃな。ハーレムよ」
「騒がしいだけだ」
「照れちゃって?」
ラメッタはぺろっと舌を出して。
クレーエンは苛立ちを覚える。
「もう、男の子なんだからあ!」
「ラメッタ」
「なんじゃ? 告白か。ラメッタちゃん、そういうの初めて。ドキドキしちゃう!」
結果は言うまでもなく。
ラメッタは耳の上を握り拳でぐりぐりと押され泣かされた。
「クレーエン様怖い」
ディーレが言って。
クレーエンの恐ろしい形相がディーレに向く。
「申し訳ございません」
長女の姫様は静かに謝った。
「確かにラメッタの言うように女性に囲まれているのは新鮮だな。難しいことも少なくない」
「お風呂覗くのか?」
「覗かないが」
「怖い顔して真面目じゃな」
「あ?」
「そんなに怒ることか。言い過ぎた」
「分かればいい。で、作戦の続きだ」
「上から来て着地と共に煙幕。雑魚を斬って煙が落ち着いたときには仲間が倒れている。一体何が? わしらが名乗るのじゃ。そして、残りも倒す。関わっているだろう、オシュテンが登場。呪いと傘で調子に乗るがラメッタちゃんの特製の薬によって無効化して攻略」
「いい作戦だな」
「じゃろ? 結構自信がある。ところでじゃが」
「ああ」
「大会っていつからじゃろ?」
「あ」
クレーエンとラメッタが乱闘大会の話を聞いて数日経っていた。
ラメッタはディーレを縋るように見る。
「大丈夫です、情報は抜かりなく入手しているので。昨日予選があって、今は準決勝トーナメントらしいです。明日決勝戦で閉会らしくて」
「まじか。ラメッタ、どうする?」
「せっかく格好いい作戦じゃ。決勝戦に割り込むぞ」
「だよな、相棒」
と、意気込んでいた二人だったが。
現在、クレーエンとラメッタは、ラメッタ特製の着る翼を使って空を飛んでいた。
銀色に光る翼は金属製だが、魔道具による力で飛べるようにしてある。
着ることができる翼ということで、外套のように着て前のチャックを締めて固定する代物だ。
「あれ、トロフィーじゃろ? たぶん」
「ああ」
乱闘大会は城の離れの戦闘訓練用の広場で行われていた。
二人が見下ろしたときには、一人の男がボロボロながらも嬉しそうにトロフィーを手にしていた。
トロフィーを渡しているのは傘を差した人物だ。
「やはりオシュテンじゃな。どうする、クレーエン」
「今更どうしようもない」
「調査不足じゃったな」
「そうか?」
クレーエンはにやりと口角を上げる。
「いい考えがあるのか?」
「ああ。手筈通りに着地と煙幕だ。俺は魔剣を抜いてすぐに準備をする」
「分かった。頼む」
下降。
二人が地面に足を着けると乾いた砂が舞い上がる。
加えてラメッタは手の大きさの球体を三つほど傘の人物へ投げる。
傘を向けて直撃を免れたらしい。
クレーエンは剣を抜いてトロフィーを持っていた男に迫る。
「何者だ? 俺は優勝者だぞ」
「そうかよ、だがな」
クレーエンは地面を蹴って跳ぶ。
剣を介して風を起こすと、剣が空を切って暴風を起こす。
さらに、稲妻を走らせて炎で覆う。
氷の欠片を巨大化させて飛ばす。
計画通り、クレーエンは大きく息を吸った。
「俺がクレーエン。よくぞ、ここまで辿り着いた。ここからは俺が相手だ」
観客も他の参加者も地面に伏せて。
残ったのは傘の人物と優勝者だけだ。
だが優勝者はクレーエンの迫力に腰を抜かして動けなくなっている。
「なあ、ラメッタ。これって熱くないか? 大会が終わったら新しい敵が現れる展開」
「流石とは思うが、小説好きのベリッヒ姫と仲良くなったってのは本当らしいな」
煙が消える。
「僕の邪魔をするな。せっかくこの国の行く末を決める大会をしてたのになあ」
傘を上げて顔を見せる。
オシュテンはつま先で地面を何度も叩く。
怒っている。
「そうだったんだな。オシュテン、なら俺も呼んでくれ、寂しいじゃないか。それとも、俺が参加するまでもないおままごとな大会をしてたんだな」
「お前!」
クレーエンは刃先をオシュテンに向ける。
オシュテンは一歩引いて、睨んだ。
クレーエンとラメッタは仲直りしたらしく、距離が近くなっていて。
「クレーエン、どうする? 爆弾とか使って暴れるか」
「分かってるじゃないか。そこに、俺たちが来たんだって演出が追加されたら面白いと思うが」
「流石は相棒じゃの。空を飛んで、そこから降りてきたらさぞかし格好いいだろうよ?」
「空からか。どんどん良いアイデアが降ってくる」
「じゃろじゃろ。あとはクレーエンが暴れるだけじゃ」
「もうやつの呪いも対処できるもんな。そうだ、煙を巻いてやろう。目を開けたらほとんどみんな倒れているんだ」
「サプライズじゃな! 動揺した強敵を蹴散らせて終わりじゃ」
「ああ」
ディーレの部屋で集まっていた。
床に座って話しをする。
チルカはディーレの膝の上だ。
ベリッヒの横には三冊の厚い本が置いてあった。
先ほど従者が辛そうに持ってきていた。
クレーエンに紹介したい小説だろう。
ディーレはちらちらとラメッタとクレーエンを見る。二人が今のように仲良く話しているのを初めて目撃し困惑していた。
「で、どう思うのじゃ?」
「ラメッタ様、聞いてませんでした」
「疲れておるか? そうじゃ、新作のタルトを準備しよう」
「ありがとうございます」
ディーレは二人の様子を窺うあまり話しを聞けなかったとは言えず。
ラメッタの厚意を受け取る。
「チルカ、あのジュースなの!」
「もちろん準備しよう」
「わたくしもジュースとタルトですわ。甘いものは大好きですわ」
「もちろん、スイーツは美少女の嗜みなのじゃ。そこで、気づいたのじゃが」
ラメッタは立ち上がって言う。
「クレーエン、ハーレムじゃな」
「何を言ってるんだ?」
「エアデ王国にいたときは所属していなかったとはいえ騎士団といた。ほぼ男じゃろ?」
「ごくたまに女性の騎士もいるが。少なくとも俺の周りには一人もいなかった」
「ふふふ、だが今はどうじゃ?」
ラメッタは得意げな表情をする。
「まずはわし、言うまでもなく美少女じゃ。そして、チルカ姫もお人形さんみたいでかわいい」
「そうなの、チルカお人形なの!」
幼いチルカは人形という言葉を聞いてはしゃぐ。
クレーエンはジト目で見る。
頬から力は抜けていて、目は三日月のように欠けている。
「それから、クレーエンの実は好み? ベリッヒ姫。わしを避けている間に急接近し、蜜月の日々を過ごしたと記録がある」
「記録?」
「従者が何度か目撃したみたいじゃぞ、このこのー。やりおるな!」
クレーエンの眉がぴくりと動く。
「あろは圧倒的お姉さんなディーレ姫じゃな。ハーレムよ」
「騒がしいだけだ」
「照れちゃって?」
ラメッタはぺろっと舌を出して。
クレーエンは苛立ちを覚える。
「もう、男の子なんだからあ!」
「ラメッタ」
「なんじゃ? 告白か。ラメッタちゃん、そういうの初めて。ドキドキしちゃう!」
結果は言うまでもなく。
ラメッタは耳の上を握り拳でぐりぐりと押され泣かされた。
「クレーエン様怖い」
ディーレが言って。
クレーエンの恐ろしい形相がディーレに向く。
「申し訳ございません」
長女の姫様は静かに謝った。
「確かにラメッタの言うように女性に囲まれているのは新鮮だな。難しいことも少なくない」
「お風呂覗くのか?」
「覗かないが」
「怖い顔して真面目じゃな」
「あ?」
「そんなに怒ることか。言い過ぎた」
「分かればいい。で、作戦の続きだ」
「上から来て着地と共に煙幕。雑魚を斬って煙が落ち着いたときには仲間が倒れている。一体何が? わしらが名乗るのじゃ。そして、残りも倒す。関わっているだろう、オシュテンが登場。呪いと傘で調子に乗るがラメッタちゃんの特製の薬によって無効化して攻略」
「いい作戦だな」
「じゃろ? 結構自信がある。ところでじゃが」
「ああ」
「大会っていつからじゃろ?」
「あ」
クレーエンとラメッタが乱闘大会の話を聞いて数日経っていた。
ラメッタはディーレを縋るように見る。
「大丈夫です、情報は抜かりなく入手しているので。昨日予選があって、今は準決勝トーナメントらしいです。明日決勝戦で閉会らしくて」
「まじか。ラメッタ、どうする?」
「せっかく格好いい作戦じゃ。決勝戦に割り込むぞ」
「だよな、相棒」
と、意気込んでいた二人だったが。
現在、クレーエンとラメッタは、ラメッタ特製の着る翼を使って空を飛んでいた。
銀色に光る翼は金属製だが、魔道具による力で飛べるようにしてある。
着ることができる翼ということで、外套のように着て前のチャックを締めて固定する代物だ。
「あれ、トロフィーじゃろ? たぶん」
「ああ」
乱闘大会は城の離れの戦闘訓練用の広場で行われていた。
二人が見下ろしたときには、一人の男がボロボロながらも嬉しそうにトロフィーを手にしていた。
トロフィーを渡しているのは傘を差した人物だ。
「やはりオシュテンじゃな。どうする、クレーエン」
「今更どうしようもない」
「調査不足じゃったな」
「そうか?」
クレーエンはにやりと口角を上げる。
「いい考えがあるのか?」
「ああ。手筈通りに着地と煙幕だ。俺は魔剣を抜いてすぐに準備をする」
「分かった。頼む」
下降。
二人が地面に足を着けると乾いた砂が舞い上がる。
加えてラメッタは手の大きさの球体を三つほど傘の人物へ投げる。
傘を向けて直撃を免れたらしい。
クレーエンは剣を抜いてトロフィーを持っていた男に迫る。
「何者だ? 俺は優勝者だぞ」
「そうかよ、だがな」
クレーエンは地面を蹴って跳ぶ。
剣を介して風を起こすと、剣が空を切って暴風を起こす。
さらに、稲妻を走らせて炎で覆う。
氷の欠片を巨大化させて飛ばす。
計画通り、クレーエンは大きく息を吸った。
「俺がクレーエン。よくぞ、ここまで辿り着いた。ここからは俺が相手だ」
観客も他の参加者も地面に伏せて。
残ったのは傘の人物と優勝者だけだ。
だが優勝者はクレーエンの迫力に腰を抜かして動けなくなっている。
「なあ、ラメッタ。これって熱くないか? 大会が終わったら新しい敵が現れる展開」
「流石とは思うが、小説好きのベリッヒ姫と仲良くなったってのは本当らしいな」
煙が消える。
「僕の邪魔をするな。せっかくこの国の行く末を決める大会をしてたのになあ」
傘を上げて顔を見せる。
オシュテンはつま先で地面を何度も叩く。
怒っている。
「そうだったんだな。オシュテン、なら俺も呼んでくれ、寂しいじゃないか。それとも、俺が参加するまでもないおままごとな大会をしてたんだな」
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