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五章 オシュテン派
23話:クレーエンとチルカ姫
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クレーエンはいつも通りベリッヒのおすすめ小説を読む。
台所から執事と従者が出払うと、二人はそっと貯蔵庫の扉から出た。
「今日はこれからラメッタに会いに行く」
「わたくしは部屋にいますわ。顔色が良いですね。やはりおねショタは潤いを与えますわっ」
妙にテンションが高いベリッヒを部屋まで送る。
城の中が必ずしも安全とは思わないが、部屋まで送るほど危険ではない。
クレーエンは丸腰でラメッタと話しをするのが怖かった。
自分の醜さが口から出ていくような気がした。
その緊張を抑え込むには、臆病で、それでも姫様を見るのがちょうど良かった。
姫様にしては情けない気がして、腑抜けた言動や自分のペースでの態度が面白いのだ。
「では、クレーエン様」
「助かった。ありがとう」
ベリッヒは首を傾げる。
ベリッヒからすれば、暇をしていたクレーエンに好きな本を紹介していただけだ。
助かったについては分からない。
ただそれでも、クレーエンが喜んでいるなら良いだろう。
クレーエンはベリッヒの戸惑っている様子を見て。
「本、面白かった」
言い直した。
「ですよね!」
クレーエンはベリッヒと分かれてラメッタの部屋に向かった。
扉を開けて覗くが気配がない。
「いないのか?」
ラメッタはトゥーゲント連合の人たちに会いに行ってしまったのだろうか?
それとも、オシュテン派のところへ? 乱闘大会を潰しに行った?
クレーエンはあの明るく馬鹿なことをしたがる、狂乱科学者のことを思う。
自分の好奇心のために、エアデ王国が大事にしていた世界樹で実験をするような愚かな人間だ。
しかし、バオム国ではディーレと一緒に国のために動いている。一度トゥーゲント連合に誘拐されたが、国とトゥーゲント連合を組ませるまで至った、ただでは転ばない強かな人間だ。
悪人ではない、それだけで十分だ。
「どこ行った? あいつ」
胸がぎゅっと引き締まる。
ラメッタに謝らなければならない、そんなときにラメッタに何かあったら。
不安が過った。
「「チルカ姫、助けてなのじゃ!」」
……。
……、ラメッタ?
隣の部屋はディーレで、ラメッタを気に入ったディーレが部屋を移動させたそうだ。
そこから、ラメッタの子供らしい声が幼い姫の名を呼んでいる。
どういうことだ?
「何をしている?」
「ふぁっ」
ピンク色の髪の少女は、膝に乗せたチルカに泣きついていた。
ディーレは、二人の様子を微笑ましく眺めながら、コップ一杯のフルーツジュースを啜っている。
「ク、クレーエン。わしは、違うのじゃあ」
「何がだ?」
状況は分からないが、ラメッタがひどく慌てていることは分かった。
「クレーエン様、私たちはラメッタ様がクレーエン様にどうやって謝るか考えていたんです。プライドを傷つけてしまったって。でもクレーエン様がここに来たということは、ラメッタ様に用事があったからですよね?」
ラメッタはクレーエンを見て、チルカを掲げて盾にする。
「ひいいい」
「俺がそんなに怖いか?」
「こっちは美少女じゃぞ! 力が怖い男の人は時々怖くて当然じゃ。じゃけど、」
ラメッタはチルカを置く。
「わしがクレーエンを傷つけたのは分かっておる。これからもクレーエンを頼りたいって思っておる。でもそれ以上にクレーエンに謝りたいと思っておる。だが悪いことをしたと分かっても確信が持てなかった。ディーレ姫とチルカ姫に話を聞いてもらうことにした。わしだけでは解決できぬから」
「そうか。あれは俺が拗ねてしまっただけだ。ラメッタ、むしゃくしゃしてるから、次は何をすればいいか教えてくれ」
「申し訳ない」
「俺が悪かった、そのうえでむしゃくしゃしている。次は何を倒せばいい?」
ラメッタは小動物のような目でじっとクレーエンを見る。
ぱくぱくと何度も口を開けたり閉じたりするが声が出ない。
「ラメッタ様、頑張るなの!」
チルカはラメッタに寄ってきて、その手を握る。
「ラメッタ様、クレーエン様を見てください。たぶん優しい顔ですよ、たぶん」
ディーレはたぶんを強調していた。
そんなに怖いだろうか?
「たぶんって。俺は聞きたいだけだ」
ラメッタはうるうるとした円らな瞳を向ける。
目も顔も涙で赤くなっていた。
「クレーエン」
「ああ」
「クレーエン」
「うん」
「クレーエン」
「要件は?」
ラメッタは笑顔でクレーエンへ迫る。
普段と異なってラメッタには迫力があるが、手を付けられない大型のペットのようだった。
クレーエンは一歩下がる。
ラメッタは気にしないらしく笑顔なままだ。
クレーエンの胸に顔を埋めると、クレーエンは後ろに倒れて腰を床に。
「おい、ラメッタ」
ラメッタは顔を埋めたままだ。
「要件は?」
ラメッタは顔を上げる。
近くで見るとラメッタの睫毛は綺麗に反っていて、円らな瞳は無垢にクレーエンを捉える。身体はクレーエンと密着して心地よい温もりを伝える。甘みを持った花のような香りが薄赤色の髪から漂い、クレーエンはつい鼻を近づけそうになって耐える。
そして、幼くも柔らかい滑らかな肌がクレーエンに押し付けられる。
「おいおい」
クレーエンは一度引き離そうとしたが、ラメッタの力強さから諦める。
ラメッタが強いといっても、クレーエンの馬鹿力からすれば容易に離せるはずだ。
「この、ラメッタ」
ただこの少女を雑に扱いたくはない。
たぶん、この気持ちは、とその考えを、頭を必死に動かして振り払う
「えへへ」
ラメッタの可愛らしい声に、クレーエンは息を止めて。
息切れを起こしかけて焦る。
「クレーエン?」
「なんだ?」
「わしが悪かった。これからも手伝ってほしい。乱闘大会をともに潰して、老いる薬でオシュテンを倒そう」
「全く、調子の良いことを。分かったよ、相棒。ちょうど暴れたいところだったんだ」
暴れたかったのは、先ほどの自分への怒りではない。
むしろそんなものは既に忘れていたしどうでも良かった。
それよりも。
ラメッタのせいでうるさくなった心臓をどこかへ投げ飛ばしてやりたかったのだ。
「さて。クレーエン、行こう」
「ああ」
チルカが二人を指差す。
「仲直り?」
「チルカ、そうだよ。お似合いでしょ?」
ディーレの言葉に、
「うん!」
幼い姫は激しく同意したのだ。
台所から執事と従者が出払うと、二人はそっと貯蔵庫の扉から出た。
「今日はこれからラメッタに会いに行く」
「わたくしは部屋にいますわ。顔色が良いですね。やはりおねショタは潤いを与えますわっ」
妙にテンションが高いベリッヒを部屋まで送る。
城の中が必ずしも安全とは思わないが、部屋まで送るほど危険ではない。
クレーエンは丸腰でラメッタと話しをするのが怖かった。
自分の醜さが口から出ていくような気がした。
その緊張を抑え込むには、臆病で、それでも姫様を見るのがちょうど良かった。
姫様にしては情けない気がして、腑抜けた言動や自分のペースでの態度が面白いのだ。
「では、クレーエン様」
「助かった。ありがとう」
ベリッヒは首を傾げる。
ベリッヒからすれば、暇をしていたクレーエンに好きな本を紹介していただけだ。
助かったについては分からない。
ただそれでも、クレーエンが喜んでいるなら良いだろう。
クレーエンはベリッヒの戸惑っている様子を見て。
「本、面白かった」
言い直した。
「ですよね!」
クレーエンはベリッヒと分かれてラメッタの部屋に向かった。
扉を開けて覗くが気配がない。
「いないのか?」
ラメッタはトゥーゲント連合の人たちに会いに行ってしまったのだろうか?
それとも、オシュテン派のところへ? 乱闘大会を潰しに行った?
クレーエンはあの明るく馬鹿なことをしたがる、狂乱科学者のことを思う。
自分の好奇心のために、エアデ王国が大事にしていた世界樹で実験をするような愚かな人間だ。
しかし、バオム国ではディーレと一緒に国のために動いている。一度トゥーゲント連合に誘拐されたが、国とトゥーゲント連合を組ませるまで至った、ただでは転ばない強かな人間だ。
悪人ではない、それだけで十分だ。
「どこ行った? あいつ」
胸がぎゅっと引き締まる。
ラメッタに謝らなければならない、そんなときにラメッタに何かあったら。
不安が過った。
「「チルカ姫、助けてなのじゃ!」」
……。
……、ラメッタ?
隣の部屋はディーレで、ラメッタを気に入ったディーレが部屋を移動させたそうだ。
そこから、ラメッタの子供らしい声が幼い姫の名を呼んでいる。
どういうことだ?
「何をしている?」
「ふぁっ」
ピンク色の髪の少女は、膝に乗せたチルカに泣きついていた。
ディーレは、二人の様子を微笑ましく眺めながら、コップ一杯のフルーツジュースを啜っている。
「ク、クレーエン。わしは、違うのじゃあ」
「何がだ?」
状況は分からないが、ラメッタがひどく慌てていることは分かった。
「クレーエン様、私たちはラメッタ様がクレーエン様にどうやって謝るか考えていたんです。プライドを傷つけてしまったって。でもクレーエン様がここに来たということは、ラメッタ様に用事があったからですよね?」
ラメッタはクレーエンを見て、チルカを掲げて盾にする。
「ひいいい」
「俺がそんなに怖いか?」
「こっちは美少女じゃぞ! 力が怖い男の人は時々怖くて当然じゃ。じゃけど、」
ラメッタはチルカを置く。
「わしがクレーエンを傷つけたのは分かっておる。これからもクレーエンを頼りたいって思っておる。でもそれ以上にクレーエンに謝りたいと思っておる。だが悪いことをしたと分かっても確信が持てなかった。ディーレ姫とチルカ姫に話を聞いてもらうことにした。わしだけでは解決できぬから」
「そうか。あれは俺が拗ねてしまっただけだ。ラメッタ、むしゃくしゃしてるから、次は何をすればいいか教えてくれ」
「申し訳ない」
「俺が悪かった、そのうえでむしゃくしゃしている。次は何を倒せばいい?」
ラメッタは小動物のような目でじっとクレーエンを見る。
ぱくぱくと何度も口を開けたり閉じたりするが声が出ない。
「ラメッタ様、頑張るなの!」
チルカはラメッタに寄ってきて、その手を握る。
「ラメッタ様、クレーエン様を見てください。たぶん優しい顔ですよ、たぶん」
ディーレはたぶんを強調していた。
そんなに怖いだろうか?
「たぶんって。俺は聞きたいだけだ」
ラメッタはうるうるとした円らな瞳を向ける。
目も顔も涙で赤くなっていた。
「クレーエン」
「ああ」
「クレーエン」
「うん」
「クレーエン」
「要件は?」
ラメッタは笑顔でクレーエンへ迫る。
普段と異なってラメッタには迫力があるが、手を付けられない大型のペットのようだった。
クレーエンは一歩下がる。
ラメッタは気にしないらしく笑顔なままだ。
クレーエンの胸に顔を埋めると、クレーエンは後ろに倒れて腰を床に。
「おい、ラメッタ」
ラメッタは顔を埋めたままだ。
「要件は?」
ラメッタは顔を上げる。
近くで見るとラメッタの睫毛は綺麗に反っていて、円らな瞳は無垢にクレーエンを捉える。身体はクレーエンと密着して心地よい温もりを伝える。甘みを持った花のような香りが薄赤色の髪から漂い、クレーエンはつい鼻を近づけそうになって耐える。
そして、幼くも柔らかい滑らかな肌がクレーエンに押し付けられる。
「おいおい」
クレーエンは一度引き離そうとしたが、ラメッタの力強さから諦める。
ラメッタが強いといっても、クレーエンの馬鹿力からすれば容易に離せるはずだ。
「この、ラメッタ」
ただこの少女を雑に扱いたくはない。
たぶん、この気持ちは、とその考えを、頭を必死に動かして振り払う
「えへへ」
ラメッタの可愛らしい声に、クレーエンは息を止めて。
息切れを起こしかけて焦る。
「クレーエン?」
「なんだ?」
「わしが悪かった。これからも手伝ってほしい。乱闘大会をともに潰して、老いる薬でオシュテンを倒そう」
「全く、調子の良いことを。分かったよ、相棒。ちょうど暴れたいところだったんだ」
暴れたかったのは、先ほどの自分への怒りではない。
むしろそんなものは既に忘れていたしどうでも良かった。
それよりも。
ラメッタのせいでうるさくなった心臓をどこかへ投げ飛ばしてやりたかったのだ。
「さて。クレーエン、行こう」
「ああ」
チルカが二人を指差す。
「仲直り?」
「チルカ、そうだよ。お似合いでしょ?」
ディーレの言葉に、
「うん!」
幼い姫は激しく同意したのだ。
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