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9章 驕り少女が我儘すぎる!123~
その18 ヒウタと見舞いⅡ
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ヒウタが病院の外の縁石で座っていたスーツ服の端正な顔立ちの男と病院に入った。
ヒウタと同じくお見舞いに来たという。
しかし、辿り着く病室は一緒だった。
この男こそシュイロの元夫だった。
元夫を見たアキトヨとトアオは激怒し、アキトヨは元夫を投げ飛ばした。
元夫は床に飛ばされてスーツ服が埃だらけになる。
埃を落としながら立ち上がった。
「俺がキヌイの兄の、卯夏緑治。妹がすまなかった。俺は何をされてもいいと思って来た。キヌイは俺の家にいる。ブラコンだ、狂っているほどに。そもそも兄が大好きというのは狂っているからな。シュイロと付き合っていたときも、結婚したときも、今の妻との結婚も、あいつは異常なほど心配してきた。姉が好きな弟、妹が好きな兄、母親が好きな息子、父親が好きな娘。ある程度の年齢ならかわいいで済むが、十才を超えてそれが続くのは異常者だ。それを躾けられなかった落ち度は俺にある」
エンジは申し訳なさそうに床に膝を着けて頭を下げた。
誰もがその光景を見て拳を強く握った。
カワクロが前に出た。
「家族を愛して何がおかしいなのです」
「俺の妹は異常だった。兄として謝りたい。どんな謝罪もする、キヌイにどんな仕打ちをしてもいい。俺は、」
「てめえ、骨折るぞ」
アキトヨがエンジの髪を掴む。
エンジは痛みに堪えていた。
ヒウタは止めようとするがカワクロが制する。
そのままヒウタに耳打ちをした。
「ヒウタさんは何もしないでください。みんな元夫には怒りしかないですよ。それにヒウタさんは気づかずに共に来てしまいました。特にアキトヨさんに殺されてしまうかもしれません。黙っていてください。私が『ふぉーている』に命じてアキトヨさんを止める手を打つ前に、アキトヨさんならヒウタさんを殺せます」
トアオが開発した最強人工知能『ふぉーている』であれば、アキトヨを止めることはできるらしいが、一瞬隙がある。トアオはその時間が存在するためにヒウタを守ることができないと言っていた。
「分かりました」
「お願いします。加えて、元夫はクズです。しかも自分がしてきたことに気づいていないみたいです。まだ自覚していたキヌイさんの方がましです」
ヒウタは頭を下げるエンジを見る。
ヒウタはすぐに仲介に入りたくなってしまう。
おそらく謝罪する姿から真摯な姿勢が見えてしまうからだ。
「家族愛を馬鹿にするな、なのです。このクズ、妹はかわいがるものなの」
「君は家族が大好きなのか。でも俺はそのせいで他人を傷つけた」
カワクロは正論に言葉を続けることができなかった。
アキトヨもエンジの髪を話す。
舌打ちをしてシュイロの元に戻った。
「一度追い払ったはずです。なぜ来たんですか?」
「君は元々愛蓮家所属の開発者じゃないですか。仕事ぶりは聞いています、俺と一緒に働きませんか? 卯夏家は愛蓮家と同じく先祖は政治に関わっており、家系としては社会問題を資本主義の点から極力税金を使わずにこなすとう社会貢献に直結した企業を経営しています。第二の勢力、内政の力。国の要請を聞いていろいろしてます。その辺りは愛蓮家と近いですし、億単位の年収も約束します」
エンジは嬉々として話す。
「卯夏縁治、すべての『七つの大罪』少女から縁を切れ、二度と関わるな。愛蓮家と好きにつるむのはいいが、シュイロさんはもう別だ、私たちと生きることに決めた。自分を犠牲にする馬鹿だけど、お前さえいなければ楽しく生きていける、私の親友は強い、ちゃんと幸せになる資質もある、愛すべき赤字生産人間だ、でも私や他の『七つの大罪』少女の力があれば問題なく経営できる。すべての『七つの大罪』少女には、キヌイも含まれている。それが許す条件、」
トアオの口調も怒気も今まで見たことのないものだった。
誰もがその気迫に固まってしまう。
「いや、見逃す条件だ。シュイロさんのことは諦めろ、クズが。愛人契約とかふざけるな」
「ハハハ、手厳しいな」
「私は小柄だが、シュイロさんとは親友で通っている。ガキではない。見下すな」
「そんなつもりはないよ。でもシュイロの親友か。そうやって仲がいい人がいるのは羨ましいな。それと、シュイロは友達が多いタイプではないし、」
「本来、シュイロさんは友好関係が広いタイプ。今ではビジネス関係ばかりで、友人も確かに多くない。だが、お前のせいだ。気づかないふりはやめろ。そもそもシュイロさんが子供産めないからって離婚しておいて、手放さないのはなぜ? そもそも昔からシュイロさんがお前から離れる方法などなかった。逃げられないように仕組まれていた。だから友達が少ない」
トアオは沸騰しそうなほど怒っていた。
エンジはかわいそうなほど弱々しく、困惑していた。まるで恐怖で身動きが取れない子犬のように震え、次に来るトアオの言葉に怯えている。
「私は二つ気になる。史上最強の闇医者としてね。昔調べたことがあるけどね、シュイロさんが子供を作れないなんてデータはないし、私とトアオちゃんの技術を組み合わせた検査でもそんな結果は得られない。私とトアオちゃんはほとんど会っていないからシュイロさんが頼んで開発した検査ってことだよ」
「信頼できるところで検査した」
「いつ?」
「それは、パッと出てこないが」
「まあいい。さっきのは嘘。私たちの判断でもシュイロさんは子供を産めない。けど夫だった君が検査の日を全く覚えていないなんてね。それを理由に離婚をした。でも手放したくなかった」
「心配だった。シュイロは」
「いい加減にしろ、あの人は君がいなくても生きていけるよ。しかもね、妊娠できないって分かってからも結婚生活を続けた。どうせいつかは親にばれて新しい人を見つけられるのに、それを君は拒めないのに、今の妻を愛しているふりをしてね」
チャコはエンジを床に倒してその腹部に座り込む。
エンジは苦しそうにしている。
「君は愛も恋も素人だよ、シュイロさんもそうだった。一時期恋愛アドバイサーをたくさん募集していた。素人なりに苦労していろんな恋を導いて、たくさんの恋人を作った。恋を知りたいときに、愛を知りたいときに、幼馴染の君が教えてくれなかったから、シュイロさんは苦しくなった。君が妻に選んだくせに無責任に傷つけた。今の君は崩壊する、それが分かっていたキヌイちゃんはどうしようもなくてシュイロさんを傷つけて、ついに刺した」
チャコは立ち上がる。
エンジは天井を見ていた。
「シュイロさんがマッチングアプリを作ったのは恋を知りたかったから、学生専用なのはあの頃の痛みを他の人にも感じてほしくなかったから。閉鎖的な恋でなくて積極的な恋をしてほしかったから。シュイロさんが君に未練があるのは、君も救いたいと思っている赤字女だから。人生まるごと損行きでも、幼馴染を救いたい。他に家庭があっても救いたい。で、刺されてしまった。君はここに来る資格がないってことだね」
瞬間、病室から声がした。
メリアとハクの声だ。
チャコは慌てて病室に戻る。
エンジは倒れたままで、ヒウタとアキトヨ、カワクロ、トアオは病室の外でぼうっとしていた。
「おい。君たちも来るべきだ」
チャコはヒウタを見て涙を流す。
溢れんばかりの笑顔で。
「お人好し馬鹿が目覚めた。説教したいやつは並べ!」
チャコは嬉しそうに言う。
ヒウタと同じくお見舞いに来たという。
しかし、辿り着く病室は一緒だった。
この男こそシュイロの元夫だった。
元夫を見たアキトヨとトアオは激怒し、アキトヨは元夫を投げ飛ばした。
元夫は床に飛ばされてスーツ服が埃だらけになる。
埃を落としながら立ち上がった。
「俺がキヌイの兄の、卯夏緑治。妹がすまなかった。俺は何をされてもいいと思って来た。キヌイは俺の家にいる。ブラコンだ、狂っているほどに。そもそも兄が大好きというのは狂っているからな。シュイロと付き合っていたときも、結婚したときも、今の妻との結婚も、あいつは異常なほど心配してきた。姉が好きな弟、妹が好きな兄、母親が好きな息子、父親が好きな娘。ある程度の年齢ならかわいいで済むが、十才を超えてそれが続くのは異常者だ。それを躾けられなかった落ち度は俺にある」
エンジは申し訳なさそうに床に膝を着けて頭を下げた。
誰もがその光景を見て拳を強く握った。
カワクロが前に出た。
「家族を愛して何がおかしいなのです」
「俺の妹は異常だった。兄として謝りたい。どんな謝罪もする、キヌイにどんな仕打ちをしてもいい。俺は、」
「てめえ、骨折るぞ」
アキトヨがエンジの髪を掴む。
エンジは痛みに堪えていた。
ヒウタは止めようとするがカワクロが制する。
そのままヒウタに耳打ちをした。
「ヒウタさんは何もしないでください。みんな元夫には怒りしかないですよ。それにヒウタさんは気づかずに共に来てしまいました。特にアキトヨさんに殺されてしまうかもしれません。黙っていてください。私が『ふぉーている』に命じてアキトヨさんを止める手を打つ前に、アキトヨさんならヒウタさんを殺せます」
トアオが開発した最強人工知能『ふぉーている』であれば、アキトヨを止めることはできるらしいが、一瞬隙がある。トアオはその時間が存在するためにヒウタを守ることができないと言っていた。
「分かりました」
「お願いします。加えて、元夫はクズです。しかも自分がしてきたことに気づいていないみたいです。まだ自覚していたキヌイさんの方がましです」
ヒウタは頭を下げるエンジを見る。
ヒウタはすぐに仲介に入りたくなってしまう。
おそらく謝罪する姿から真摯な姿勢が見えてしまうからだ。
「家族愛を馬鹿にするな、なのです。このクズ、妹はかわいがるものなの」
「君は家族が大好きなのか。でも俺はそのせいで他人を傷つけた」
カワクロは正論に言葉を続けることができなかった。
アキトヨもエンジの髪を話す。
舌打ちをしてシュイロの元に戻った。
「一度追い払ったはずです。なぜ来たんですか?」
「君は元々愛蓮家所属の開発者じゃないですか。仕事ぶりは聞いています、俺と一緒に働きませんか? 卯夏家は愛蓮家と同じく先祖は政治に関わっており、家系としては社会問題を資本主義の点から極力税金を使わずにこなすとう社会貢献に直結した企業を経営しています。第二の勢力、内政の力。国の要請を聞いていろいろしてます。その辺りは愛蓮家と近いですし、億単位の年収も約束します」
エンジは嬉々として話す。
「卯夏縁治、すべての『七つの大罪』少女から縁を切れ、二度と関わるな。愛蓮家と好きにつるむのはいいが、シュイロさんはもう別だ、私たちと生きることに決めた。自分を犠牲にする馬鹿だけど、お前さえいなければ楽しく生きていける、私の親友は強い、ちゃんと幸せになる資質もある、愛すべき赤字生産人間だ、でも私や他の『七つの大罪』少女の力があれば問題なく経営できる。すべての『七つの大罪』少女には、キヌイも含まれている。それが許す条件、」
トアオの口調も怒気も今まで見たことのないものだった。
誰もがその気迫に固まってしまう。
「いや、見逃す条件だ。シュイロさんのことは諦めろ、クズが。愛人契約とかふざけるな」
「ハハハ、手厳しいな」
「私は小柄だが、シュイロさんとは親友で通っている。ガキではない。見下すな」
「そんなつもりはないよ。でもシュイロの親友か。そうやって仲がいい人がいるのは羨ましいな。それと、シュイロは友達が多いタイプではないし、」
「本来、シュイロさんは友好関係が広いタイプ。今ではビジネス関係ばかりで、友人も確かに多くない。だが、お前のせいだ。気づかないふりはやめろ。そもそもシュイロさんが子供産めないからって離婚しておいて、手放さないのはなぜ? そもそも昔からシュイロさんがお前から離れる方法などなかった。逃げられないように仕組まれていた。だから友達が少ない」
トアオは沸騰しそうなほど怒っていた。
エンジはかわいそうなほど弱々しく、困惑していた。まるで恐怖で身動きが取れない子犬のように震え、次に来るトアオの言葉に怯えている。
「私は二つ気になる。史上最強の闇医者としてね。昔調べたことがあるけどね、シュイロさんが子供を作れないなんてデータはないし、私とトアオちゃんの技術を組み合わせた検査でもそんな結果は得られない。私とトアオちゃんはほとんど会っていないからシュイロさんが頼んで開発した検査ってことだよ」
「信頼できるところで検査した」
「いつ?」
「それは、パッと出てこないが」
「まあいい。さっきのは嘘。私たちの判断でもシュイロさんは子供を産めない。けど夫だった君が検査の日を全く覚えていないなんてね。それを理由に離婚をした。でも手放したくなかった」
「心配だった。シュイロは」
「いい加減にしろ、あの人は君がいなくても生きていけるよ。しかもね、妊娠できないって分かってからも結婚生活を続けた。どうせいつかは親にばれて新しい人を見つけられるのに、それを君は拒めないのに、今の妻を愛しているふりをしてね」
チャコはエンジを床に倒してその腹部に座り込む。
エンジは苦しそうにしている。
「君は愛も恋も素人だよ、シュイロさんもそうだった。一時期恋愛アドバイサーをたくさん募集していた。素人なりに苦労していろんな恋を導いて、たくさんの恋人を作った。恋を知りたいときに、愛を知りたいときに、幼馴染の君が教えてくれなかったから、シュイロさんは苦しくなった。君が妻に選んだくせに無責任に傷つけた。今の君は崩壊する、それが分かっていたキヌイちゃんはどうしようもなくてシュイロさんを傷つけて、ついに刺した」
チャコは立ち上がる。
エンジは天井を見ていた。
「シュイロさんがマッチングアプリを作ったのは恋を知りたかったから、学生専用なのはあの頃の痛みを他の人にも感じてほしくなかったから。閉鎖的な恋でなくて積極的な恋をしてほしかったから。シュイロさんが君に未練があるのは、君も救いたいと思っている赤字女だから。人生まるごと損行きでも、幼馴染を救いたい。他に家庭があっても救いたい。で、刺されてしまった。君はここに来る資格がないってことだね」
瞬間、病室から声がした。
メリアとハクの声だ。
チャコは慌てて病室に戻る。
エンジは倒れたままで、ヒウタとアキトヨ、カワクロ、トアオは病室の外でぼうっとしていた。
「おい。君たちも来るべきだ」
チャコはヒウタを見て涙を流す。
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