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9章 驕り少女が我儘すぎる!123~
エピソード5 シュイロと今までの思い
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ヒウタの冬休みが明けた。
シュイロの外傷は大分落ち着いたが、退院させると無理をする可能性が高いという判断から、安静にさせるために入院を継続することになった。
ヒウタは現在実家から大学へ通っている。
過去問や先輩からの講義情報はカワクロから無事に受け取った。
しかし、メッセージのやり取りはそれだけで、ヒウタとカワクロには明確な距離感がある。
ヒウタは失恋した痛みを感じつつも、シュイロの入院の件が頭から離れず、実際失恋の傷がどれほどのものか分かっていない。大したことがない気もしているし、落ち着いた状況になれば致命傷なのかもしれないとも考えている。
「ヒウタ、今日も寄るか?」
「もちろん。俺の上司だから。続けられるかは分からないけど」
講義が終わる。
隣で席を受けていたハクが心配そうに聞く。
ヒウタは教材をバッグにしまいながら答えた。
「あの、估志世くん。過去問ってもらえる?」
集団の一人の女性がひょいっとヒウタの元へ来た。
「送っておきます」
「来週の小テストのやつとかお願い! 急ぎでもらえると助かるかも」
「了解です。送っておきます」
その女性は集団に戻るとホッと息をつく。
集団の中で話が盛り上がっていた。
ヒウタは気にせずにハクと一緒に部屋を出る。
「ヒウタはいいやつだな。テストが近づくときだけ寄ってくるやつまで優しくして」
「前回は面倒だなって思っていた。今も俺たちが困っているときに助けてくれるとは思えないけど、敵ではないだけでもましだって思った。素直に渡そうと思う」
「そうか。それもありだな」
「だろ?」
電車に乗る。
病院の最寄り駅に着くと改札でメリアがいた。
くるくるとウェーブをかけたツインテールが目立つ。
メリアは周りの視線を気にせずに自動販売機で買った棒アイス(チョコチップ入りのバニラ)を齧っていた。
「メリアちゃんと元夫も来ているわ。ハクくんもヒウタも覚悟した方がいい」
「どうして今日ですか?」
「ふーむ、考えても分からないわ。けど最後に話すみたい。揉めるだろうからアキトヨちゃんもトアオちゃんも運ちゃんもいるだろうけどね」
「ってことはまた騒動になるってことか?」
ハクが聞く。
メリアが乙女の表情に変わって、頬を赤らめる。
髪を耳に掛けた。
「ハクくんは私が助けるから安心よ。ね?」
「いやいや、俺がメリアちゃんを助けるってば。女の子に無理させられない」
「なんてイケメンなの!」
「照れるって。……ヒウタ、死んだ目で見ないでくれ。さっさと行くから」
ヒウタはキヌイたちが病室にいると聞いて、気が気でなかった。
よって、友人と恋人のイチャイチャに耐えられず。
死んだ目でハクを見ながらイライラして震えていたのだ。
もちろん震えは焦りのせいでもあるが。
「シュイロさん来ました」
「ヒウタも元気そうだな。エンジくんは絶縁し、私が代わりに経営していた会社は一部エンジくんに返して残りは愛蓮家で経営することにした。私は二社経営するが残りは他の人だ。そして、アキトヨたちにはマッチングアプリの経営を任せる。もちろん私も補助は欠かせない。私はマッチングアプリの規模を大きくし、年齢制限を解除したものを作る。その他いろいろあるのと、今までのマッチングアプリの親会社は私の経営だ」
「決まりですか?」
「ああ。キヌイちゃんは既にアプリから退会させた。これからはエンジくんの手伝いをしてもらいつつ、私たちのマッチングアプリも手伝ってもらう。元々は違法者の監視をしてもらっていたんだ。それはしてもらうつもりだ。いいのか、キヌイちゃん」
「分かっている。信用はないかもしれないけど、兄さんから話を聞いて、兄さんが間違っていると気づいた。だから償うよ。嘘じゃない。信じてもらえないかもしれないけどね」
キヌイは疲れているのか元気のない声で言う。
隣にいるエンジも力が抜けて目の下にはクマができていた。
前に会ったときのイケメンとは思えないほど老けているように思う。
「俺もシュイロと絶縁をする。迷惑かけた、酷いこともした。美味く生きていけなかったのは、シュイロではなくて俺だった。今の家庭を守れるように悔い改める。本当に申し訳ございません」
アキトヨがエンジに迫って。
「クズが」
と言い放つ。
キヌイとエンジは何も言い返さずに俯く。
トアオは俯いた二人を見て鼻で笑った。
軽蔑だけでなく、憎しみが混じっていた。
シュイロはアキトヨとトアオの態度に一切注意をしない。
思うところがあるのだろう。代わりに。
「今回の件、ありがとう。そして、迷惑をかけた。私は甘かった。申し訳ない」
シュイロは感謝と謝罪をした。
そして、キヌイとエンジは帰っていった。
「シュイロさん、課題が一つだけ残りました」
「そうだな」
トアオがヒウタの表情を窺いながら言う。
シュイロがじっとヒウタを見る。
アキトヨやメリアは察して視線を向けた。
ハクは分かっていないが合わせてヒウタを見る。
ヒウタは指を自身に差してはてなを浮かべた。
「妹さんのアメユキちゃんを中心に、ヒウタの家族にいろいろ言われてしまった。私たちとこれからも関わっていくのか、マッチングアプリの仕事をどうするか、などなど。ヒウタには家族と一緒に決めてほしい。って、あれ」
シュイロは温かいものを感じて手を頬に添える。
熱い。
涙が溢れてしまう。
拭っても拭ってもきりがない。
「今まで申し訳ない。これは、違うんだ。この涙はな、一件落着した安堵からくるものだ」
シュイロの言い訳が苦しい。
ヒウタは震えながらシュイロの目を見て。
「僕はシュイロさんを助けたい。僕が初めてデートをしたのはシュイロさんです。シュイロさんと出会って僕の生活は一変した。大変にもなった。でも楽しかった」
「ヒウタ?」
「ここで僕たちの関係を終わらせるつもりはありません。アメユキを説得します。僕はシュイロさんが目指す未来を側でみたい。シュイロさんは幸せになるべき頑張り屋さんで、自分の希望を言うことが下手くそです。だからシュイロさん自身がどうしたいか教えてください」
シュイロは立ち上がった。
「ヒウタ、私を助けてほしい。ヒウタのおかげでここにいるみんなともっと仲良くなれた。トアオちゃんとも仲直りできた。『七つの大罪』少女は私が実現したい、たくさんの縁があってその温かさを享受できる社会に必要だった。でもそれはヒウタがいないと苦しいんだ」
シュイロはヒウタの胸に飛び込む。
ヒウタは優しく抱き締めて髪を撫でる。
髪は入院生活で脂が溜まって光沢ができてしまっていたが、ヒウタは全く躊躇がなかった。
「任せてください。僕はシュイロさんを助けます。大好きですから」
「若いな、キラキラして。私は出会えたのがヒウタで良かった」
ヒウタも涙が出てきた。
シュイロはヒウタの胸から離れてその涙を見る。
シュイロは指でヒウタの頬を拭って、指を舐める。
ぺろっと舌を出して笑った。
「頼むぞ、相棒」
シュイロは幸せそうに言う。
メリアもハクもつい拍手をしたくなるような感激の心を抑え込みながらその光景を見ていた。
アキトヨも嬉しそうだ。
トアオはベッドから離れて、そのまま病室を出ていく。
去り際に。
「そっか。そうだよね。私、こんな難しい恋をすべきではなかった」
トアオが駆けていく。
その言葉は注意して見ていた運ちゃんだけが気づいた。
運ちゃんはその背中を追いかけてやろうと思ったが、今走り出せば目立つ。
無力さを感じた。
トアオの足音が聞こえなくなる。
シュイロの外傷は大分落ち着いたが、退院させると無理をする可能性が高いという判断から、安静にさせるために入院を継続することになった。
ヒウタは現在実家から大学へ通っている。
過去問や先輩からの講義情報はカワクロから無事に受け取った。
しかし、メッセージのやり取りはそれだけで、ヒウタとカワクロには明確な距離感がある。
ヒウタは失恋した痛みを感じつつも、シュイロの入院の件が頭から離れず、実際失恋の傷がどれほどのものか分かっていない。大したことがない気もしているし、落ち着いた状況になれば致命傷なのかもしれないとも考えている。
「ヒウタ、今日も寄るか?」
「もちろん。俺の上司だから。続けられるかは分からないけど」
講義が終わる。
隣で席を受けていたハクが心配そうに聞く。
ヒウタは教材をバッグにしまいながら答えた。
「あの、估志世くん。過去問ってもらえる?」
集団の一人の女性がひょいっとヒウタの元へ来た。
「送っておきます」
「来週の小テストのやつとかお願い! 急ぎでもらえると助かるかも」
「了解です。送っておきます」
その女性は集団に戻るとホッと息をつく。
集団の中で話が盛り上がっていた。
ヒウタは気にせずにハクと一緒に部屋を出る。
「ヒウタはいいやつだな。テストが近づくときだけ寄ってくるやつまで優しくして」
「前回は面倒だなって思っていた。今も俺たちが困っているときに助けてくれるとは思えないけど、敵ではないだけでもましだって思った。素直に渡そうと思う」
「そうか。それもありだな」
「だろ?」
電車に乗る。
病院の最寄り駅に着くと改札でメリアがいた。
くるくるとウェーブをかけたツインテールが目立つ。
メリアは周りの視線を気にせずに自動販売機で買った棒アイス(チョコチップ入りのバニラ)を齧っていた。
「メリアちゃんと元夫も来ているわ。ハクくんもヒウタも覚悟した方がいい」
「どうして今日ですか?」
「ふーむ、考えても分からないわ。けど最後に話すみたい。揉めるだろうからアキトヨちゃんもトアオちゃんも運ちゃんもいるだろうけどね」
「ってことはまた騒動になるってことか?」
ハクが聞く。
メリアが乙女の表情に変わって、頬を赤らめる。
髪を耳に掛けた。
「ハクくんは私が助けるから安心よ。ね?」
「いやいや、俺がメリアちゃんを助けるってば。女の子に無理させられない」
「なんてイケメンなの!」
「照れるって。……ヒウタ、死んだ目で見ないでくれ。さっさと行くから」
ヒウタはキヌイたちが病室にいると聞いて、気が気でなかった。
よって、友人と恋人のイチャイチャに耐えられず。
死んだ目でハクを見ながらイライラして震えていたのだ。
もちろん震えは焦りのせいでもあるが。
「シュイロさん来ました」
「ヒウタも元気そうだな。エンジくんは絶縁し、私が代わりに経営していた会社は一部エンジくんに返して残りは愛蓮家で経営することにした。私は二社経営するが残りは他の人だ。そして、アキトヨたちにはマッチングアプリの経営を任せる。もちろん私も補助は欠かせない。私はマッチングアプリの規模を大きくし、年齢制限を解除したものを作る。その他いろいろあるのと、今までのマッチングアプリの親会社は私の経営だ」
「決まりですか?」
「ああ。キヌイちゃんは既にアプリから退会させた。これからはエンジくんの手伝いをしてもらいつつ、私たちのマッチングアプリも手伝ってもらう。元々は違法者の監視をしてもらっていたんだ。それはしてもらうつもりだ。いいのか、キヌイちゃん」
「分かっている。信用はないかもしれないけど、兄さんから話を聞いて、兄さんが間違っていると気づいた。だから償うよ。嘘じゃない。信じてもらえないかもしれないけどね」
キヌイは疲れているのか元気のない声で言う。
隣にいるエンジも力が抜けて目の下にはクマができていた。
前に会ったときのイケメンとは思えないほど老けているように思う。
「俺もシュイロと絶縁をする。迷惑かけた、酷いこともした。美味く生きていけなかったのは、シュイロではなくて俺だった。今の家庭を守れるように悔い改める。本当に申し訳ございません」
アキトヨがエンジに迫って。
「クズが」
と言い放つ。
キヌイとエンジは何も言い返さずに俯く。
トアオは俯いた二人を見て鼻で笑った。
軽蔑だけでなく、憎しみが混じっていた。
シュイロはアキトヨとトアオの態度に一切注意をしない。
思うところがあるのだろう。代わりに。
「今回の件、ありがとう。そして、迷惑をかけた。私は甘かった。申し訳ない」
シュイロは感謝と謝罪をした。
そして、キヌイとエンジは帰っていった。
「シュイロさん、課題が一つだけ残りました」
「そうだな」
トアオがヒウタの表情を窺いながら言う。
シュイロがじっとヒウタを見る。
アキトヨやメリアは察して視線を向けた。
ハクは分かっていないが合わせてヒウタを見る。
ヒウタは指を自身に差してはてなを浮かべた。
「妹さんのアメユキちゃんを中心に、ヒウタの家族にいろいろ言われてしまった。私たちとこれからも関わっていくのか、マッチングアプリの仕事をどうするか、などなど。ヒウタには家族と一緒に決めてほしい。って、あれ」
シュイロは温かいものを感じて手を頬に添える。
熱い。
涙が溢れてしまう。
拭っても拭ってもきりがない。
「今まで申し訳ない。これは、違うんだ。この涙はな、一件落着した安堵からくるものだ」
シュイロの言い訳が苦しい。
ヒウタは震えながらシュイロの目を見て。
「僕はシュイロさんを助けたい。僕が初めてデートをしたのはシュイロさんです。シュイロさんと出会って僕の生活は一変した。大変にもなった。でも楽しかった」
「ヒウタ?」
「ここで僕たちの関係を終わらせるつもりはありません。アメユキを説得します。僕はシュイロさんが目指す未来を側でみたい。シュイロさんは幸せになるべき頑張り屋さんで、自分の希望を言うことが下手くそです。だからシュイロさん自身がどうしたいか教えてください」
シュイロは立ち上がった。
「ヒウタ、私を助けてほしい。ヒウタのおかげでここにいるみんなともっと仲良くなれた。トアオちゃんとも仲直りできた。『七つの大罪』少女は私が実現したい、たくさんの縁があってその温かさを享受できる社会に必要だった。でもそれはヒウタがいないと苦しいんだ」
シュイロはヒウタの胸に飛び込む。
ヒウタは優しく抱き締めて髪を撫でる。
髪は入院生活で脂が溜まって光沢ができてしまっていたが、ヒウタは全く躊躇がなかった。
「任せてください。僕はシュイロさんを助けます。大好きですから」
「若いな、キラキラして。私は出会えたのがヒウタで良かった」
ヒウタも涙が出てきた。
シュイロはヒウタの胸から離れてその涙を見る。
シュイロは指でヒウタの頬を拭って、指を舐める。
ぺろっと舌を出して笑った。
「頼むぞ、相棒」
シュイロは幸せそうに言う。
メリアもハクもつい拍手をしたくなるような感激の心を抑え込みながらその光景を見ていた。
アキトヨも嬉しそうだ。
トアオはベッドから離れて、そのまま病室を出ていく。
去り際に。
「そっか。そうだよね。私、こんな難しい恋をすべきではなかった」
トアオが駆けていく。
その言葉は注意して見ていた運ちゃんだけが気づいた。
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