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9章 驕り少女が我儘すぎる!123~
その17 ヒウタと見舞い
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ハクとメリアがシュイロのところへ行って。
看護師がヒウタの食器を片付け、簡易な健康診断をした。
安静にするように言われたが、明日には退院となった。
また、シュイロは一命を取り留め、今は落ち着いているそうだが。
「ほんと大変だったよ。騒がしい人たちだね、私がいれば救えるに決まってるでしょうが」
「君が、」
雑に白衣を羽織って、黒縁の眼鏡を掛けている女性は、ヒウタを見ると側の椅子に腰かけた。足を伸ばして溜息をつく。
「チャコって呼んで。『強欲』って言われているけど君たちに比べれば落ち着いているよ。はあ、彼氏も行ってきなよって。今じゃ闇医者、オリジナルの治療薬も使ったし、アウトローな仲間入りってね。シュイロさんは落ち着いているけどいつ急変してもおかしくない。彼氏ができた恩もあるけど、もうすぐ試験なのさ。国家試験、どうせ余裕かな」
「ありがとうございます。シュイロさん、助かって良かったです」
「はっきり言って私じゃなきゃ死んでいるって。私、不本意だけど医療版トアオって言われているから。生粋の人体好きで、オリジナルの薬を使うマッドサイエンティストってことで、シュイロさんに観察されていた。アプリには恋愛アドバイサーっていうサービスもあって、そのおかげで今の彼氏にあってね。マッチングアプリの経営者があのシュイロさんっていうのが面白い。清楚派美人でお人好しで賢いのに、人に頼ったり自分がやりたいことを貫いたりすることだけは下手くそ」
チャコはヒウタの手を取って引っ張る。
ヒウタは察して立ち上がった。
「まだシュイロさんは眠っているけど、君は立てると思うから。来なさい、みんないるわ。全く私はシュイロさん大好き人間ではないからね。メリアちゃんやシフユちゃんまで集まっていて驚いたわ。そしたら、アキトヨちゃんがヒウタのおかげって。面白い人を雇ったのね。それに関しては修羅場だろうけど、妹ちゃん激怒だった。流石に手術室に乗り込んだりはしなかったけど。シュイロさんとヒウタが逆だったら相当なことになってたよ」
「アメユキには謝っておかないと」
「そうしなさいな」
ヒウタはチャコに付いていく。
薄暗い廊下を歩く。
人の声が聞こえてきた。
『愛蓮朱色』のネームプレートを見つけた。
「言っておいで。まあ私も後ろにいるんだけど」
「はい」
「シュイロさんにとって運命の王子様がいるとしたら元夫ではなくて、私は君の気がするよ」
闇のオーラが漂ってくる。
小柄な少女は丸い目でじっと覗いてきた。
歯はガタガタと震え、足踏みを永遠と繰り返す。
下唇からは少し血が滲んでいた。
「トアオさん?」
「チャコさん、シュイロさんを助けてくれたことには感謝してもしきれません。ですが、」
「何を怒ってますか? トアオさん」
「ヒウタさん、なんでもありません。シュイロさんの目覚めのキスについては私がやります。異性よりも友情たっぷりの親友のキスの方がお姫様には有効なはずです」
「あれ? 『嫉妬』少女ってメリアちゃんじゃなかった?」
トアオの覇気に怖気づきながら、チャコはそんな疑問を持った。
ヒウタが病室に入るとシュイロまでのスペースが作られた。
ハクとメリア、シフユ、カワクロ、トアオ、アキトヨがいた。
まだアメユキとヒウタの両親は戻って来ていないらしい。
ヒウタはカワクロと目が合うと、カワクロは申し訳なさそうに俯く。
ヒウタは胸がずきりとした。
が、大事なのはシュイロだ。
「シュイロさん」
シュイロは眠っている。
だが僅かな呼吸の振動が見える。
手を握った。
「僕は守りたかった」
ヒウタが涙を流す。
「それは無理よ、相手はキヌイだから」
メリアは毅然と言う。
アキトヨが言葉を紡ごうとするが、メリアの言葉を察して口を噤んだ。
「それはそうか」
「私がいるから必ず助かる。私に任せなさいな」
チャコはヒウタの肩に手を置いて励ますと去った。
アメユキたちがやって来たが、シュイロが目を覚ましていないと知ると帰ってしまった。
シュイロに言いたいことがあったのだろう。
ヒウタは部屋に戻って。
静かに過ごした。
翌日、朝食を食べて。
ヒウタは退院した。
父が待っていて、実家に帰ることになった。
さらに次の日。
ヒウタはシュイロが借りてくれたマンションの部屋に行って必要なものを回収した。
トアオにはもう戻らないことを伝えた。
「じゃあシュイロさんに会ってくる」
「にい、私も連れて行って」
「アメユキはシュイロさんに何を言うつもりなんだ?」
「もう関わらないでって言う。にい、何度命の危機になったの? 教えてほしい。嘘つかないで」
アメユキが真剣な表情で言う。
ヒウタは答えることができない。
激怒するのが分かる。
とはいえ、トアオとオーパーツの回収をしたとき、今回のキヌイの件くらいだろうが。
「今回ぐらいだよ」
「それでも許しません」
「いいか、アメユキ。みんなシュイロさんが心配で行く。だから暴れたりしたら駄目だぞ」
「にい、行く」
「俺を心配してくれるのは嬉しいが、」
アメユキはヒウタに抱きつく。
温もりが伝わってくる。
「何かあったら遅いし、何かあるまではどうせ大丈夫が続くだけ。だから今やめてほしい」
「それでも」
「にい、私が本気でやめてほしいって言ったら仕事をやめるって言っていた。今はそうじゃないってこと? 私は生粋のお兄ちゃん好きなのに、にいは妹ちゃんが嫌いなの?」
「そうじゃなくてだな。俺にもやりたいことができたんだ」
「なにそれ。もう口を利かない。ふんッ!」
アメユキは頬を膨らませて拗ねてしまった。
ヒウタは妹に嫌われたかもしれないとがっかりしながらも、一人で病院に行くことに決めた。
電車に乗って。
駅から歩いて病院まで歩いた。
門の近くの縁石に座っている男がいた。
高い身長で、皺のないスーツを着ていて、物腰柔らかな印象だが端正な顔たちの男だ。
寂しそうに座る姿さえも画になる。
が。
立つと男にしては背の低いヒウタとの身長差がはっきり分かる。
距離が近いと僅かではあるが威圧感もある。
「入院している女性は恋人ではないんだが、気になっている人でね。お見舞いに行くつもりが拒否されてしまったよ」
ヒウタは当然話しかけられて戸惑った。
が男を見ていると力になってあげたいと感じる。
「君の背中に隠れたら入れないかな?」
「僕は背が低いので苦しいと思いますよ?」
隠れることができても不審者すぎて通してもらえないと思うが。
知らない人と話すのは緊張するし和ませるための軽いジョークだった。
「もう正面から行こうか。君は病院に行くのだろうし」
「そうですけど」
「雰囲気でよく分かる。誰かを心配している顔だ、君もお見舞いだろう?」
「はい」
「大丈夫そうか?」
「今のところは。まだ目を覚ましていないそうですが」
「そうか。でも大丈夫だ、この病院は素晴らしい。ということで一緒に行こう。そしたら通してくれるかもしれない」
「そんなに厳しいですか? ここって」
「俺は拒否されているな、フハハハハ」
と男は楽しそうだった。
悪い人ではなさそうだが、テンション高いしよく分からない。
結局、簡単に通してもらえた。
男はどの病室に行けばいいのか聞いていた。
ヒウタは病人の名前などの個人情報を聞きに行くのは失礼と考えて離れたところで待つ。
もう待つ必要は、本当はないだろうが。
心配になってしまうのだ。
「俺と君は行きたいところが同じみたいだね」
「そうですね」
「そろそろだ」
「僕もです」
「隣とかか?」
「でも近くには誰も入院してないって言ってました」
「あれ? もしかしたら俺は道を間違えていたのかな。いや、でも名前的にはここだぞ」
「え? 僕もですが」
「君も俺の初恋の人のお見舞いに来たのか。そうか、そうか」
瞬間、ヒウタは悪寒がした。
トアオとアキトヨが鋭い眼光で睨んでいる。
ヒウタは男をもう一度見た。
「ヒウ君、何してる? 殺すけど」
「ヒウタさんが酷いことはしません。でもここにシュイロさんの元夫を連れてきたということは、煮るなり焼くなりしろってことです」
「トアオさんが言うならそうね。じゃあ、まずは一発!」
ヒウタは止める隙もなく、男はアキトヨに殴られて吹き飛んだ。
埃が舞う。
看護師がヒウタの食器を片付け、簡易な健康診断をした。
安静にするように言われたが、明日には退院となった。
また、シュイロは一命を取り留め、今は落ち着いているそうだが。
「ほんと大変だったよ。騒がしい人たちだね、私がいれば救えるに決まってるでしょうが」
「君が、」
雑に白衣を羽織って、黒縁の眼鏡を掛けている女性は、ヒウタを見ると側の椅子に腰かけた。足を伸ばして溜息をつく。
「チャコって呼んで。『強欲』って言われているけど君たちに比べれば落ち着いているよ。はあ、彼氏も行ってきなよって。今じゃ闇医者、オリジナルの治療薬も使ったし、アウトローな仲間入りってね。シュイロさんは落ち着いているけどいつ急変してもおかしくない。彼氏ができた恩もあるけど、もうすぐ試験なのさ。国家試験、どうせ余裕かな」
「ありがとうございます。シュイロさん、助かって良かったです」
「はっきり言って私じゃなきゃ死んでいるって。私、不本意だけど医療版トアオって言われているから。生粋の人体好きで、オリジナルの薬を使うマッドサイエンティストってことで、シュイロさんに観察されていた。アプリには恋愛アドバイサーっていうサービスもあって、そのおかげで今の彼氏にあってね。マッチングアプリの経営者があのシュイロさんっていうのが面白い。清楚派美人でお人好しで賢いのに、人に頼ったり自分がやりたいことを貫いたりすることだけは下手くそ」
チャコはヒウタの手を取って引っ張る。
ヒウタは察して立ち上がった。
「まだシュイロさんは眠っているけど、君は立てると思うから。来なさい、みんないるわ。全く私はシュイロさん大好き人間ではないからね。メリアちゃんやシフユちゃんまで集まっていて驚いたわ。そしたら、アキトヨちゃんがヒウタのおかげって。面白い人を雇ったのね。それに関しては修羅場だろうけど、妹ちゃん激怒だった。流石に手術室に乗り込んだりはしなかったけど。シュイロさんとヒウタが逆だったら相当なことになってたよ」
「アメユキには謝っておかないと」
「そうしなさいな」
ヒウタはチャコに付いていく。
薄暗い廊下を歩く。
人の声が聞こえてきた。
『愛蓮朱色』のネームプレートを見つけた。
「言っておいで。まあ私も後ろにいるんだけど」
「はい」
「シュイロさんにとって運命の王子様がいるとしたら元夫ではなくて、私は君の気がするよ」
闇のオーラが漂ってくる。
小柄な少女は丸い目でじっと覗いてきた。
歯はガタガタと震え、足踏みを永遠と繰り返す。
下唇からは少し血が滲んでいた。
「トアオさん?」
「チャコさん、シュイロさんを助けてくれたことには感謝してもしきれません。ですが、」
「何を怒ってますか? トアオさん」
「ヒウタさん、なんでもありません。シュイロさんの目覚めのキスについては私がやります。異性よりも友情たっぷりの親友のキスの方がお姫様には有効なはずです」
「あれ? 『嫉妬』少女ってメリアちゃんじゃなかった?」
トアオの覇気に怖気づきながら、チャコはそんな疑問を持った。
ヒウタが病室に入るとシュイロまでのスペースが作られた。
ハクとメリア、シフユ、カワクロ、トアオ、アキトヨがいた。
まだアメユキとヒウタの両親は戻って来ていないらしい。
ヒウタはカワクロと目が合うと、カワクロは申し訳なさそうに俯く。
ヒウタは胸がずきりとした。
が、大事なのはシュイロだ。
「シュイロさん」
シュイロは眠っている。
だが僅かな呼吸の振動が見える。
手を握った。
「僕は守りたかった」
ヒウタが涙を流す。
「それは無理よ、相手はキヌイだから」
メリアは毅然と言う。
アキトヨが言葉を紡ごうとするが、メリアの言葉を察して口を噤んだ。
「それはそうか」
「私がいるから必ず助かる。私に任せなさいな」
チャコはヒウタの肩に手を置いて励ますと去った。
アメユキたちがやって来たが、シュイロが目を覚ましていないと知ると帰ってしまった。
シュイロに言いたいことがあったのだろう。
ヒウタは部屋に戻って。
静かに過ごした。
翌日、朝食を食べて。
ヒウタは退院した。
父が待っていて、実家に帰ることになった。
さらに次の日。
ヒウタはシュイロが借りてくれたマンションの部屋に行って必要なものを回収した。
トアオにはもう戻らないことを伝えた。
「じゃあシュイロさんに会ってくる」
「にい、私も連れて行って」
「アメユキはシュイロさんに何を言うつもりなんだ?」
「もう関わらないでって言う。にい、何度命の危機になったの? 教えてほしい。嘘つかないで」
アメユキが真剣な表情で言う。
ヒウタは答えることができない。
激怒するのが分かる。
とはいえ、トアオとオーパーツの回収をしたとき、今回のキヌイの件くらいだろうが。
「今回ぐらいだよ」
「それでも許しません」
「いいか、アメユキ。みんなシュイロさんが心配で行く。だから暴れたりしたら駄目だぞ」
「にい、行く」
「俺を心配してくれるのは嬉しいが、」
アメユキはヒウタに抱きつく。
温もりが伝わってくる。
「何かあったら遅いし、何かあるまではどうせ大丈夫が続くだけ。だから今やめてほしい」
「それでも」
「にい、私が本気でやめてほしいって言ったら仕事をやめるって言っていた。今はそうじゃないってこと? 私は生粋のお兄ちゃん好きなのに、にいは妹ちゃんが嫌いなの?」
「そうじゃなくてだな。俺にもやりたいことができたんだ」
「なにそれ。もう口を利かない。ふんッ!」
アメユキは頬を膨らませて拗ねてしまった。
ヒウタは妹に嫌われたかもしれないとがっかりしながらも、一人で病院に行くことに決めた。
電車に乗って。
駅から歩いて病院まで歩いた。
門の近くの縁石に座っている男がいた。
高い身長で、皺のないスーツを着ていて、物腰柔らかな印象だが端正な顔たちの男だ。
寂しそうに座る姿さえも画になる。
が。
立つと男にしては背の低いヒウタとの身長差がはっきり分かる。
距離が近いと僅かではあるが威圧感もある。
「入院している女性は恋人ではないんだが、気になっている人でね。お見舞いに行くつもりが拒否されてしまったよ」
ヒウタは当然話しかけられて戸惑った。
が男を見ていると力になってあげたいと感じる。
「君の背中に隠れたら入れないかな?」
「僕は背が低いので苦しいと思いますよ?」
隠れることができても不審者すぎて通してもらえないと思うが。
知らない人と話すのは緊張するし和ませるための軽いジョークだった。
「もう正面から行こうか。君は病院に行くのだろうし」
「そうですけど」
「雰囲気でよく分かる。誰かを心配している顔だ、君もお見舞いだろう?」
「はい」
「大丈夫そうか?」
「今のところは。まだ目を覚ましていないそうですが」
「そうか。でも大丈夫だ、この病院は素晴らしい。ということで一緒に行こう。そしたら通してくれるかもしれない」
「そんなに厳しいですか? ここって」
「俺は拒否されているな、フハハハハ」
と男は楽しそうだった。
悪い人ではなさそうだが、テンション高いしよく分からない。
結局、簡単に通してもらえた。
男はどの病室に行けばいいのか聞いていた。
ヒウタは病人の名前などの個人情報を聞きに行くのは失礼と考えて離れたところで待つ。
もう待つ必要は、本当はないだろうが。
心配になってしまうのだ。
「俺と君は行きたいところが同じみたいだね」
「そうですね」
「そろそろだ」
「僕もです」
「隣とかか?」
「でも近くには誰も入院してないって言ってました」
「あれ? もしかしたら俺は道を間違えていたのかな。いや、でも名前的にはここだぞ」
「え? 僕もですが」
「君も俺の初恋の人のお見舞いに来たのか。そうか、そうか」
瞬間、ヒウタは悪寒がした。
トアオとアキトヨが鋭い眼光で睨んでいる。
ヒウタは男をもう一度見た。
「ヒウ君、何してる? 殺すけど」
「ヒウタさんが酷いことはしません。でもここにシュイロさんの元夫を連れてきたということは、煮るなり焼くなりしろってことです」
「トアオさんが言うならそうね。じゃあ、まずは一発!」
ヒウタは止める隙もなく、男はアキトヨに殴られて吹き飛んだ。
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