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9章 驕り少女が我儘すぎる!123~
その6 ヒウタと期末対策Ⅱ
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夜。
学生ラウンジにて。
ヒウタとハクは自販機で買った熱々のカフェオレを飲みながら、実験レポートの再提出分を進めていた。
たまにチョコレート菓子やグミを食べてエネルギー補給をする。
「みたいな感じで過去問とかもらえた。本当に良かったよ」
「俺はヒウタがこのまま死ぬんじゃないかって思う」
「羨ましいってことか?」
「そうじゃなくてさ。カワクロさんとの距離が近づいているのに、トアオさん、シュイロさんと三人で暮らすんだろ。ハーレムじゃん」
「でもそういう関係じゃないしな」
「トアオさんはヒウタのこと好きだろ」
「……。それは言わない約束だろ!」
ヒウタのキーボードを打つ手が止まる。
天井を見上げていた。
「まずい?」
「ああ。トアオさんはカワクロさんと仲直り? みたいなこと知ってるか」
「知らないかも」
「まじか。まじだよな」
「カワクロさんはトアオさんたちと住むことになったの知らないな」
「知ってたら距離置くだろ。大丈夫か」
「え、まじすか。詰んでるわ、詰んでる」
「よくそんなにも楽観的でいられるよな」
「ごめん」
「大丈夫かよ」
「で、ハクは」
「それなんだけどな」
ハクはグミを四つほど一気に飲み込む。
「正式に付き合うことになった」
「早くね? クリスマスデート決まったときは付き合ってなかったよな」
「ああ。でもあれから話したり軽く会ったりしてな」
「まじか。お幸せに」
「うん。ありがとう」
「洗脳されてない?」
「洗脳はされていないが、恋という病に侵されてしまったみたいだ」
ハクは立ち上がって、手を広げながら背筋を伸ばす。
天に向かって叫んでいた。
ヒウタは周りを見渡す。
誰もない。ホッとした。
「良かった」
「ヒウタもこっちへ来いよ、ほいほい」
手を前に出して手のひらを見せ、広げたり閉じたりをする。
来い、というジェスチャーであるが、ハクのドヤ顔がむかつく。
「そうだな」
「クリスマスに彼女いるの最高!」
「はいはい」
「あ、ここ分からなかった。修正しろと指摘あるけど」
「あー、分かんないなあ。彼女さんとか聞いたらどうですかあ」
「ヒウタ」
「うん? 難しいよなあ」
「なあ」
「手も足も出ないなあ、どうしたらいいんだろなあ」
「ごめん」
「よろしい。これはな」
「……」
ハクはメリアと恋人になってちょっとだけ大人になった。
我慢を覚えたのだ。
それからもう少し進めて。
「そろそろ帰るか」
「そうだな。また明日かあ」
ハクは欠伸をして腕を伸ばす。
「テスト勉強もしないとな」
「ああ。でもその前にクリスマスデート、初詣デート」
「リア充め」
「それを俺が言われるなんてな。ハーレム野郎が何言ってるんだって」
「ハーレム野郎って。それは」
ヒウタが喋っていたときだった。
ガラスが割れたような音が外からする。
ヒウタとハクは慌てて外へ出た。
構内の外にピンク色の髪の少女と、茶髪の少女。
ピンク色の少女は頭から血を流していて、茶髪の少女は地面に尻を着けていた。
「キヌイさん? と、」
「メリアさんっ」
ハクは飛び出していった。
メリアの前に出てキヌイを睨む。
「あははは、私嫌われてるなあ、全く。みんなメリアに洗脳済み?」
「わたくしは決して洗脳なんてしておりませんわ」
「ビール瓶、結構痛いんだけど? って酒は入ってない?」
「そうですわ。実に哀れな格好で」
「丸くなったって本当。きゃははは」
「私は本当の愛を手に入れましたわ」
「ふうん」
キヌイはゆっくりハクに向かって歩く。
「本当、誰でもいいんだね。メリア」
「わたくしはそんな生半可な気持ちでハクを選んでないわ。撤回して」
「シュイロのこと嫌いだったでしょ」
「今も苦手よ」
「愛のためにってことかあ。ねえ、壊してもいい? ハクだっけ?」
「そうだけど」
「メリアでいいんだ。こんな誰にでも好意を見せて誰とでもそういう行為しそうな女がいいんだねー」
「メリアさんのことを」
「メリアがなに? あの子がどれだけの人間を傷つけてきたと思ってるの? 責任取れる? そうだなー、私、被害者の会とか作ろうかな。ハク、責任取れるんでちゅかあ?」
「お前、……」
ハクがキヌイに殴りかかろうとする。
しかし、メリアの涙を見るとハクは脱力した。
「今日は軽い感じい? そうそう、メリアはたくさんの罪があって、その証拠は握ってる。君の被害者も知ってる。だから、邪魔しないでね、きゃはははは。じゃあ」
キヌイは頭にハンカチを当ててふらついている。
ヒウタは駆け出して、キヌイに肩を貸そうとする。
「なに?」
「キヌイさんは何してたんですか?」
「ちょっかいかけようとしてたら彼氏を待ってたメリアにビール瓶で。それだけ」
「キヌイさんは悪い人だと思います」
「シフユやメリアにしたように私にも懐柔モードなのか」
「そういうわけじゃなくて」
「肩を貸せ」
「はい」
「シュイロは悪。いつか分かる」
「キヌイさんがシュイロさんの元旦那さんの妹だからですか?」
「ぷははは。さて」
「どこまで行けば」
「私の家か、人通りの少ないところ」
「人通りの少ないところでどうするんですか?」
「ヒウタを使ってシュイロを呼ぶ。そしてボコボコにする。私ならできる。力あるやつを呼ぶ」
「許しません」
「そっか。どうせトアオやシュイロに私との接触を避けろと言われているだろ」
「あ」
「今気づいたの。ポンコツ」
ヒウタが振り返るとハクとメリアは付いてきていた。
ヒウタがキヌイと二人きりになるのを心配しているらしい。
「敵が多い。帰る」
キヌイは改札を通ると急いで電車に乗り込んでいった。
ヒウタたちも同じ方角だったが、いつまでも一緒だと互いに疲れるだろう。
ヒウタとハクは学生ラウンジに戻って荷物を纏める。
ハクとメリアは手を繋いでいる。
「メリアさん、キヌイさんは何を待っていたんですか?」
「ヒウタ君の誘拐とか、カワクロさんへの脅しとかだったと思うわ」
「そうなのか」
「あ、ごめんね。殴ってしまったわ」
「ええ」
「大丈夫、キヌイは悪い人だし、警察はどうせ呼ばないし、ほっとけばピンピンしてちょっかいかけにくるだろうから」
「そうか。そうなのかあ?」
「私がいて良かった。ねえ、ハク」
「メリアさん?」
「明日からも向かいに来るね! あの人いると危ないから」
「え、あ、はい」
「ね? 駄目なの、まさか。もしかして他の女? どうしましょう、洗脳は駄目よメリア。キヌイみたいに脅せばいいのかしら? そう、そうよね。私のハクに手を出すってことは私への宣戦布告、洗脳は禁止って言っても脅しくらいは、ハクは優しい人誑かしたのは女の方、もうミキサーでぐちゃぐちゃにするのはどうかしら? ミンチなら証拠不十分じゃない、駄目よメリア、しっかりした計画じゃないとシュイロみたいな人に負けてしまうわ。さて、そうやってぐちゃぐちゃに……」
メリアから黒いオーラが見える気がした。
「メリアさん女の子だし夜危ないし大丈夫かなって」
ハクは純粋な心で言う。
「あ、そうですわ!」
メリアの放つオーラが光に変わった。
「大好き! 私の心配なんて、ハク流石かしら。私の心が汚かっただけ、なんと恥ずかしい」
メリアとハクは手を繋いで二人の世界に行ってしまった。
ヒウタはその様子を見る。
……何を見せられてるんだ?
学生ラウンジにて。
ヒウタとハクは自販機で買った熱々のカフェオレを飲みながら、実験レポートの再提出分を進めていた。
たまにチョコレート菓子やグミを食べてエネルギー補給をする。
「みたいな感じで過去問とかもらえた。本当に良かったよ」
「俺はヒウタがこのまま死ぬんじゃないかって思う」
「羨ましいってことか?」
「そうじゃなくてさ。カワクロさんとの距離が近づいているのに、トアオさん、シュイロさんと三人で暮らすんだろ。ハーレムじゃん」
「でもそういう関係じゃないしな」
「トアオさんはヒウタのこと好きだろ」
「……。それは言わない約束だろ!」
ヒウタのキーボードを打つ手が止まる。
天井を見上げていた。
「まずい?」
「ああ。トアオさんはカワクロさんと仲直り? みたいなこと知ってるか」
「知らないかも」
「まじか。まじだよな」
「カワクロさんはトアオさんたちと住むことになったの知らないな」
「知ってたら距離置くだろ。大丈夫か」
「え、まじすか。詰んでるわ、詰んでる」
「よくそんなにも楽観的でいられるよな」
「ごめん」
「大丈夫かよ」
「で、ハクは」
「それなんだけどな」
ハクはグミを四つほど一気に飲み込む。
「正式に付き合うことになった」
「早くね? クリスマスデート決まったときは付き合ってなかったよな」
「ああ。でもあれから話したり軽く会ったりしてな」
「まじか。お幸せに」
「うん。ありがとう」
「洗脳されてない?」
「洗脳はされていないが、恋という病に侵されてしまったみたいだ」
ハクは立ち上がって、手を広げながら背筋を伸ばす。
天に向かって叫んでいた。
ヒウタは周りを見渡す。
誰もない。ホッとした。
「良かった」
「ヒウタもこっちへ来いよ、ほいほい」
手を前に出して手のひらを見せ、広げたり閉じたりをする。
来い、というジェスチャーであるが、ハクのドヤ顔がむかつく。
「そうだな」
「クリスマスに彼女いるの最高!」
「はいはい」
「あ、ここ分からなかった。修正しろと指摘あるけど」
「あー、分かんないなあ。彼女さんとか聞いたらどうですかあ」
「ヒウタ」
「うん? 難しいよなあ」
「なあ」
「手も足も出ないなあ、どうしたらいいんだろなあ」
「ごめん」
「よろしい。これはな」
「……」
ハクはメリアと恋人になってちょっとだけ大人になった。
我慢を覚えたのだ。
それからもう少し進めて。
「そろそろ帰るか」
「そうだな。また明日かあ」
ハクは欠伸をして腕を伸ばす。
「テスト勉強もしないとな」
「ああ。でもその前にクリスマスデート、初詣デート」
「リア充め」
「それを俺が言われるなんてな。ハーレム野郎が何言ってるんだって」
「ハーレム野郎って。それは」
ヒウタが喋っていたときだった。
ガラスが割れたような音が外からする。
ヒウタとハクは慌てて外へ出た。
構内の外にピンク色の髪の少女と、茶髪の少女。
ピンク色の少女は頭から血を流していて、茶髪の少女は地面に尻を着けていた。
「キヌイさん? と、」
「メリアさんっ」
ハクは飛び出していった。
メリアの前に出てキヌイを睨む。
「あははは、私嫌われてるなあ、全く。みんなメリアに洗脳済み?」
「わたくしは決して洗脳なんてしておりませんわ」
「ビール瓶、結構痛いんだけど? って酒は入ってない?」
「そうですわ。実に哀れな格好で」
「丸くなったって本当。きゃははは」
「私は本当の愛を手に入れましたわ」
「ふうん」
キヌイはゆっくりハクに向かって歩く。
「本当、誰でもいいんだね。メリア」
「わたくしはそんな生半可な気持ちでハクを選んでないわ。撤回して」
「シュイロのこと嫌いだったでしょ」
「今も苦手よ」
「愛のためにってことかあ。ねえ、壊してもいい? ハクだっけ?」
「そうだけど」
「メリアでいいんだ。こんな誰にでも好意を見せて誰とでもそういう行為しそうな女がいいんだねー」
「メリアさんのことを」
「メリアがなに? あの子がどれだけの人間を傷つけてきたと思ってるの? 責任取れる? そうだなー、私、被害者の会とか作ろうかな。ハク、責任取れるんでちゅかあ?」
「お前、……」
ハクがキヌイに殴りかかろうとする。
しかし、メリアの涙を見るとハクは脱力した。
「今日は軽い感じい? そうそう、メリアはたくさんの罪があって、その証拠は握ってる。君の被害者も知ってる。だから、邪魔しないでね、きゃはははは。じゃあ」
キヌイは頭にハンカチを当ててふらついている。
ヒウタは駆け出して、キヌイに肩を貸そうとする。
「なに?」
「キヌイさんは何してたんですか?」
「ちょっかいかけようとしてたら彼氏を待ってたメリアにビール瓶で。それだけ」
「キヌイさんは悪い人だと思います」
「シフユやメリアにしたように私にも懐柔モードなのか」
「そういうわけじゃなくて」
「肩を貸せ」
「はい」
「シュイロは悪。いつか分かる」
「キヌイさんがシュイロさんの元旦那さんの妹だからですか?」
「ぷははは。さて」
「どこまで行けば」
「私の家か、人通りの少ないところ」
「人通りの少ないところでどうするんですか?」
「ヒウタを使ってシュイロを呼ぶ。そしてボコボコにする。私ならできる。力あるやつを呼ぶ」
「許しません」
「そっか。どうせトアオやシュイロに私との接触を避けろと言われているだろ」
「あ」
「今気づいたの。ポンコツ」
ヒウタが振り返るとハクとメリアは付いてきていた。
ヒウタがキヌイと二人きりになるのを心配しているらしい。
「敵が多い。帰る」
キヌイは改札を通ると急いで電車に乗り込んでいった。
ヒウタたちも同じ方角だったが、いつまでも一緒だと互いに疲れるだろう。
ヒウタとハクは学生ラウンジに戻って荷物を纏める。
ハクとメリアは手を繋いでいる。
「メリアさん、キヌイさんは何を待っていたんですか?」
「ヒウタ君の誘拐とか、カワクロさんへの脅しとかだったと思うわ」
「そうなのか」
「あ、ごめんね。殴ってしまったわ」
「ええ」
「大丈夫、キヌイは悪い人だし、警察はどうせ呼ばないし、ほっとけばピンピンしてちょっかいかけにくるだろうから」
「そうか。そうなのかあ?」
「私がいて良かった。ねえ、ハク」
「メリアさん?」
「明日からも向かいに来るね! あの人いると危ないから」
「え、あ、はい」
「ね? 駄目なの、まさか。もしかして他の女? どうしましょう、洗脳は駄目よメリア。キヌイみたいに脅せばいいのかしら? そう、そうよね。私のハクに手を出すってことは私への宣戦布告、洗脳は禁止って言っても脅しくらいは、ハクは優しい人誑かしたのは女の方、もうミキサーでぐちゃぐちゃにするのはどうかしら? ミンチなら証拠不十分じゃない、駄目よメリア、しっかりした計画じゃないとシュイロみたいな人に負けてしまうわ。さて、そうやってぐちゃぐちゃに……」
メリアから黒いオーラが見える気がした。
「メリアさん女の子だし夜危ないし大丈夫かなって」
ハクは純粋な心で言う。
「あ、そうですわ!」
メリアの放つオーラが光に変わった。
「大好き! 私の心配なんて、ハク流石かしら。私の心が汚かっただけ、なんと恥ずかしい」
メリアとハクは手を繋いで二人の世界に行ってしまった。
ヒウタはその様子を見る。
……何を見せられてるんだ?
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