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8章 魅了少女が不安すぎる!『前期』90~108話
その16 ヒウタと地域密着型
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大学祭一回目。
今日は大学の最寄り駅に集合することになった。ここからバスで移動となるが。
一回目の大学祭ではシフユがどんな思いで来ているのか知る必要がある。
ということで、ヒウタは妹のアメユキを連れてくることは決めていた。そしてもう一人はヒウタの恋活をプロデュースすることになっていたチカフミである。
「アメユちゃん、久しぶりだね。またかわいくなって」
「ふふ、また会えた! アメユキです、よろしくお願いします」
アメユキは英字のロゴが入ったオーバーサイズシャツに、ボタンを開けたカーディガンを羽織って、ロングスカートで合わせている。
ヒウタはロゴを見たとき、『この世界は偽りだ』とは何だと思ったが。
「僕はチカフミです。今日はよろしくお願いします」
チカフミは編んだ毛糸が見えるようなニットに、動きやすさ重視のチノパンを着ている。
「君からはモブ男とは違って余裕を感じるね。どうりで恋人がいるわけだ」
シフユは満足そうに微笑む。
がヒウタを見て。
……。
「どうしてモブ男がいるのさ?」
「いやそういうルールだと思うのですが? 僕に十二人も集められると思います?」
「思わない。八人すら怪しいだろうから」
「失礼なお姫様ですこと、全く。今日のパンフレット」
ヒウタはシフユに冊子を渡す。
「悪いね」
心がこもっているのか怪しい口調である。
「大体の行き先は決めているので、そこにシフユさんの行きたいところを加えることになります」
「そっか」
ヒウタはじっと反応を待つ。シフユが僅かに微笑んだように見えた。
バスに乗る。
前にチカフミとヒウタ、後ろにアメユキとシフユである。
チカフミは冊子を開いて眺めている。
ヒウタはバスの車窓から流れる景色を見ていた。
「シフユさん、行きたいとこ決まったの?」
「楽しいところがいいかな。コンセプトカフェみたいなのどうかなって」
「ええ、すごいいいですね。ファンタジー世界カフェみたいです」
「それとどれだろ? 屋台の焼き鳥とかかな」
「私、焼き鳥好きなんです。シフユさん、絶対食べましょう!」
「そうだね。アメユちゃんかわいい」
シフユはアメユキの頭を優しく撫でる。
アメユキは嬉しそうに微笑んで、それを見たシフユが嬉しそうに再び撫でる。
「ヒウ君、寝てるの?」
隣のチカフミが言う。
ヒウタは窓に顔を埋めていた。
「いや、起きてますけど」
「どうしたのさ?」
「ん?」
「僕の声で起きただけだよね?」
「流石だな。この術をいとも簡単に見抜いてしまうとは!」
「分かるけどさ」
ヒウタは正面を向くと頬を叩く。
「そろそろだよな」
「うん、ヒウ君。顔に跡付いてるよ」
「マジか」
「ほら」
チカフミは画面を消したスマホでヒウタの顔を映す。
ヒウタは映った顔を見ると手で触れるように探る。
「確かに窪んでるというか痺れてるし」
「結構寝てた」
「なかなかやるではないか」
「ったく、それはどういうキャラなんだか」
バスを降りる。
門は派手に飾り付けられていて小冊子を配る受付があった。
奥には道の左右に屋台が林立していて並ぶ列も垣間見える。
看板を持って騒ぐ声と屋台の売り買いの喧騒がヒウタたちを期待させる。
「よし、アメユちゃん。まずは焼き鳥! ボクが奢るよ」
「やったー!」
はしゃぐシフユ、アメユキ。
これ計画通りにならないやつだ、ヒウタは思う。
シフユは楽しそうだしアメユキを選んで正解だっただろう。
「シフユさん、ファンタジーカフェ向こうだそうです!」
「ちょっと遠い建物かな。アメユちゃん、他のとこ寄りながら行こうか」
「ありがとうございます。食べたらそうします」
ヒウタたちは木製のベンチに座ってプラスチックのパックを開ける。
中には甘辛いタレがかかった焼き鳥が四本入っている。
それをアメユキとシフユは素早く食べ進める。
「もう半分食べ終わった? ちょ、アメユキ。ゆっくり食べないと危険じゃないかな、兄ちゃんは心配だなあ、というか喉に詰まらない?」
ヒウタはアメユキとシフユの食べるペースを遅くする方法を選んだが全く相手にされない。むしろ相手にされないことで深い心の傷を負ってしまった。
哀れな男である。
「なあ、ヒウ君。喋ってないで食べた方が早かったと思うんだけど」
アメユキ、シフユ、チカフミは既に食べ終わっていて、アメユキが心配そうにヒウタを見ていた。いや、あのうるうるとした円らな瞳は早く食えという最速だろう。
ヒウタは鶏肉を一気に飲み込んでペットボトルのお茶で流し込む。
味は分からないが仕方ない。
食べ物を詰まらせるのは危険であるためよく噛んで食べるべきである。
それから歩いて講義用の建物の一つに来た。
ここでは室内展示をやっているらしい。
「ってすごい」
アメユキは教室前の廊下まで歩くと感嘆の声を上げた。
ヒウタも見る。
そこには小さな子供とその親が何組もいた。
教室内ではイラストを磁石で作った竿での釣りや輪投げ、射的、ペットボトルで作ったボーリングなどがあった。景品では駄菓子を配っているらしい。
また、ロボット研究会のラジコンレースや生物研究会の標本展示があって男の子は楽しそうだ。さらに奥の教室には歴代の人形を展示していたり杖を振るとスクリーンに魔法が映るようになっていたりと女の子も楽しめるようになっていた。
「大学が遊び場になるのはいいね。一年に一回だけど」
シフユはそう言って踵を返した。
「シフユさん、上の階も行きたいです!」
「アメユちゃんが言うならもちろん」
階段を上るとそこには美術サークルや写真サークル、研究室のゼミで作成したポスターの展示があった。
「見てく?」
「見たいです!」
ヒウタとチカフミはシフユ、アメユキに付いていくだけだが仕方ない。
一通り見るとシフユとアメユキは満足そうに話していた。
建物を出て次の室内展示の建物を目指す。
「写真綺麗でした。スマホ写真も多くて私も写真撮りたくなりました!」
「そう? ボクも写真好きだから」
「今度一緒に撮りたいです」
「……、そうだね」
シフユは一瞬間を置いて言う。
ヒウタはじっとシフユを見る。
「ヒウ君?」
「いや、なんでもないよ」
ヒウタは息を殺して続ける。
「二人集めればいいって話だったよな。アメユキに事情話してるわけないだろ、バーカバーカ。というかアメユキだぞ、シフユさんに再会したら嬉しくなって今度したいですって言うに決まってるだろ」
シフユに罪悪感を植え付ける、これもアメユキを第一回目の大学祭に呼んだ理由である。
「あと資料良かった。うちの地域の話もしてて、混みやすさと天気、降水量の関係とか。アンケートで目的を訊ねてまとめるの大変そうでした」
「うん。大変そうかな」
「私大学生やれるかなって心配になります」
「アメユちゃん気が早すぎだよ。まだ中学二年生だよね」
「でも時間は意外と早いかもです。私大学生になったらシフユさんみたいに優しいになりたいって思ってます」
アメユキが明るい笑顔で言う。
シフユは下を向いて下唇を噛む。
「優しい?」
「歩幅、私に合わせてくれているので」
シフユはアメユキの頭に手を置く。
「アメユちゃんは立派な女性になるよ」
「ありがとうございます」
アメユキはシフユの腕を取って近づく。
ヒウタが恋活をするとなったときに姉がほしいと言っていたアメユキだ。
シフユと出掛けることになれば喜んで姉に仕立て上げるだろう、ヒウタは思った。
そのためにチカフミを選んで確実に二対二で分かれるようにした。
シフユに罪悪感を埋め込む、それでいい。
今日は大学の最寄り駅に集合することになった。ここからバスで移動となるが。
一回目の大学祭ではシフユがどんな思いで来ているのか知る必要がある。
ということで、ヒウタは妹のアメユキを連れてくることは決めていた。そしてもう一人はヒウタの恋活をプロデュースすることになっていたチカフミである。
「アメユちゃん、久しぶりだね。またかわいくなって」
「ふふ、また会えた! アメユキです、よろしくお願いします」
アメユキは英字のロゴが入ったオーバーサイズシャツに、ボタンを開けたカーディガンを羽織って、ロングスカートで合わせている。
ヒウタはロゴを見たとき、『この世界は偽りだ』とは何だと思ったが。
「僕はチカフミです。今日はよろしくお願いします」
チカフミは編んだ毛糸が見えるようなニットに、動きやすさ重視のチノパンを着ている。
「君からはモブ男とは違って余裕を感じるね。どうりで恋人がいるわけだ」
シフユは満足そうに微笑む。
がヒウタを見て。
……。
「どうしてモブ男がいるのさ?」
「いやそういうルールだと思うのですが? 僕に十二人も集められると思います?」
「思わない。八人すら怪しいだろうから」
「失礼なお姫様ですこと、全く。今日のパンフレット」
ヒウタはシフユに冊子を渡す。
「悪いね」
心がこもっているのか怪しい口調である。
「大体の行き先は決めているので、そこにシフユさんの行きたいところを加えることになります」
「そっか」
ヒウタはじっと反応を待つ。シフユが僅かに微笑んだように見えた。
バスに乗る。
前にチカフミとヒウタ、後ろにアメユキとシフユである。
チカフミは冊子を開いて眺めている。
ヒウタはバスの車窓から流れる景色を見ていた。
「シフユさん、行きたいとこ決まったの?」
「楽しいところがいいかな。コンセプトカフェみたいなのどうかなって」
「ええ、すごいいいですね。ファンタジー世界カフェみたいです」
「それとどれだろ? 屋台の焼き鳥とかかな」
「私、焼き鳥好きなんです。シフユさん、絶対食べましょう!」
「そうだね。アメユちゃんかわいい」
シフユはアメユキの頭を優しく撫でる。
アメユキは嬉しそうに微笑んで、それを見たシフユが嬉しそうに再び撫でる。
「ヒウ君、寝てるの?」
隣のチカフミが言う。
ヒウタは窓に顔を埋めていた。
「いや、起きてますけど」
「どうしたのさ?」
「ん?」
「僕の声で起きただけだよね?」
「流石だな。この術をいとも簡単に見抜いてしまうとは!」
「分かるけどさ」
ヒウタは正面を向くと頬を叩く。
「そろそろだよな」
「うん、ヒウ君。顔に跡付いてるよ」
「マジか」
「ほら」
チカフミは画面を消したスマホでヒウタの顔を映す。
ヒウタは映った顔を見ると手で触れるように探る。
「確かに窪んでるというか痺れてるし」
「結構寝てた」
「なかなかやるではないか」
「ったく、それはどういうキャラなんだか」
バスを降りる。
門は派手に飾り付けられていて小冊子を配る受付があった。
奥には道の左右に屋台が林立していて並ぶ列も垣間見える。
看板を持って騒ぐ声と屋台の売り買いの喧騒がヒウタたちを期待させる。
「よし、アメユちゃん。まずは焼き鳥! ボクが奢るよ」
「やったー!」
はしゃぐシフユ、アメユキ。
これ計画通りにならないやつだ、ヒウタは思う。
シフユは楽しそうだしアメユキを選んで正解だっただろう。
「シフユさん、ファンタジーカフェ向こうだそうです!」
「ちょっと遠い建物かな。アメユちゃん、他のとこ寄りながら行こうか」
「ありがとうございます。食べたらそうします」
ヒウタたちは木製のベンチに座ってプラスチックのパックを開ける。
中には甘辛いタレがかかった焼き鳥が四本入っている。
それをアメユキとシフユは素早く食べ進める。
「もう半分食べ終わった? ちょ、アメユキ。ゆっくり食べないと危険じゃないかな、兄ちゃんは心配だなあ、というか喉に詰まらない?」
ヒウタはアメユキとシフユの食べるペースを遅くする方法を選んだが全く相手にされない。むしろ相手にされないことで深い心の傷を負ってしまった。
哀れな男である。
「なあ、ヒウ君。喋ってないで食べた方が早かったと思うんだけど」
アメユキ、シフユ、チカフミは既に食べ終わっていて、アメユキが心配そうにヒウタを見ていた。いや、あのうるうるとした円らな瞳は早く食えという最速だろう。
ヒウタは鶏肉を一気に飲み込んでペットボトルのお茶で流し込む。
味は分からないが仕方ない。
食べ物を詰まらせるのは危険であるためよく噛んで食べるべきである。
それから歩いて講義用の建物の一つに来た。
ここでは室内展示をやっているらしい。
「ってすごい」
アメユキは教室前の廊下まで歩くと感嘆の声を上げた。
ヒウタも見る。
そこには小さな子供とその親が何組もいた。
教室内ではイラストを磁石で作った竿での釣りや輪投げ、射的、ペットボトルで作ったボーリングなどがあった。景品では駄菓子を配っているらしい。
また、ロボット研究会のラジコンレースや生物研究会の標本展示があって男の子は楽しそうだ。さらに奥の教室には歴代の人形を展示していたり杖を振るとスクリーンに魔法が映るようになっていたりと女の子も楽しめるようになっていた。
「大学が遊び場になるのはいいね。一年に一回だけど」
シフユはそう言って踵を返した。
「シフユさん、上の階も行きたいです!」
「アメユちゃんが言うならもちろん」
階段を上るとそこには美術サークルや写真サークル、研究室のゼミで作成したポスターの展示があった。
「見てく?」
「見たいです!」
ヒウタとチカフミはシフユ、アメユキに付いていくだけだが仕方ない。
一通り見るとシフユとアメユキは満足そうに話していた。
建物を出て次の室内展示の建物を目指す。
「写真綺麗でした。スマホ写真も多くて私も写真撮りたくなりました!」
「そう? ボクも写真好きだから」
「今度一緒に撮りたいです」
「……、そうだね」
シフユは一瞬間を置いて言う。
ヒウタはじっとシフユを見る。
「ヒウ君?」
「いや、なんでもないよ」
ヒウタは息を殺して続ける。
「二人集めればいいって話だったよな。アメユキに事情話してるわけないだろ、バーカバーカ。というかアメユキだぞ、シフユさんに再会したら嬉しくなって今度したいですって言うに決まってるだろ」
シフユに罪悪感を植え付ける、これもアメユキを第一回目の大学祭に呼んだ理由である。
「あと資料良かった。うちの地域の話もしてて、混みやすさと天気、降水量の関係とか。アンケートで目的を訊ねてまとめるの大変そうでした」
「うん。大変そうかな」
「私大学生やれるかなって心配になります」
「アメユちゃん気が早すぎだよ。まだ中学二年生だよね」
「でも時間は意外と早いかもです。私大学生になったらシフユさんみたいに優しいになりたいって思ってます」
アメユキが明るい笑顔で言う。
シフユは下を向いて下唇を噛む。
「優しい?」
「歩幅、私に合わせてくれているので」
シフユはアメユキの頭に手を置く。
「アメユちゃんは立派な女性になるよ」
「ありがとうございます」
アメユキはシフユの腕を取って近づく。
ヒウタが恋活をするとなったときに姉がほしいと言っていたアメユキだ。
シフユと出掛けることになれば喜んで姉に仕立て上げるだろう、ヒウタは思った。
そのためにチカフミを選んで確実に二対二で分かれるようにした。
シフユに罪悪感を埋め込む、それでいい。
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