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8章 魅了少女が不安すぎる!『前期』90~108話
その11 ヒウタと仮面舞踏会
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仮面舞踏会当日。
雲一つない青空の下、ヒウタは受付に並ぶ列の人数を数えていた。
十月末。秋の無作為に放つ快適と不快な寒さに肌と服の最適化に慣れてきて、冬の極寒や夏の蒸し暑さに比べれば生活しやすい季節と思えてくる。
早朝、ヒウタは手袋を忘れた自分を憎んだが、一度日が昇れば大した問題ではないことに気づく。
会場の入り口に続く階段では一列に並ぶように整理して客の転倒やトイレ休憩に注意するとのこと。トイレなどに関してはスタッフが一時的に並んだり前後の客に理解してもらうように説得したりすることになっている。飲料に関してはスタッフが配布して受付が終わるまで凌ぐことになっている。
ヒウタは列の横を通り過ぎながら、列の客を目で追う。
カチカチと数取器を鳴らしていく。
正確な人数を数えているわけではないが、会場内の人の流れや入場までの時間を考えるために必要だそう。
「混んでるけど、どうせ赤字だろうな」
企画も予算も決めてるのはシュイロである。
ただイベントはいつも大赤字らしく、ヒウタは心配になる。
それでもマッチングアプリを運営することができるのはシュイロの手腕ゆえであるが。
ヒウタは一度赤字額をシュイロに聞こうとしたところ、
『ん? 夢と現実だな。この現実を知るのは私だけでいい』
とはぐらかされた。
以降、ヒウタは赤字については聞かないことにしている。
世の中には知らない方がいいこともあるのだ。
「人数を報告します」
ヒウタはスタッフに数取器の数値を見せる。
するとスタッフを集めて各スタッフに指示を出していた。
ヒウタはその様子を確認すると会場に入る。
ヒウタの仕事スペースは相談口という名の面倒事を処理する受付である。
ところで。
ヒウタはスマホを取り出してメッセージを見る。シュイロからである。
『イベントスケジュールのうちダンスは参加していいぞ?』
とのこと。
衣装やメイクは自前でも良いが顔を隠す仮面は会場専用のものを使うことになっている。それは天才が開発したシステムが組み込まれていて、問題を起こした人物を検知するだけでなく、今後の運営側の相性診断にも使うらしい。
そのシステムを準備した天才のためにも自由時間が欲しいと伝えれば、シュイロはヒウタに自由時間を与えるしかない。
「ダンス用の仮面は事前にもらっておいてほしいってことか。それと一般スペースか」
イベントには一般スペースとカップルスペースがある。売店は共用であるが、それはカップルかそうでないかは見れば分かるということである。ただし、スケジュールにあるイベントでは基本的に分かれている。特に最後のダンスでは仮面を付けて踊ることになるため、カップルと出会いを求める一般客が混ざってはいけない。それもあって同じ奏者の音が聞こえるようにはなっているが、仕切りで完全に分かれて互いの姿も見えないようになっている。
ヒウタはトアオにカップルスペースへ誘われた。しかし、ヒウタの待機場所からは遠いこととカップルスペースには男女二人ペアでしか入れないため、わざわざ集まって入場する手間がある。
という理由があるが、一番はヒウタがトアオにどこまで応えられるのか分からないためであった。
そのため、ヒウタは一般スペースで踊ることにした。その場合、何度か踊るなかで毎回相手を変えることになっている。人見知りのトアオのことが心配だったが時間的にも難しいため一般スペースに来てもらうことになった。
ヒウタは仮面の配布場所へ。
「仮面ほしいです。名前はコシヨヒウタといいます」
「あ、ヒウタさん。シュイロさんが言っていましたよ、例年大変な相談口を担当してくれると。そうです、マップとスケジュールは暗記した方がいいですよ。きっと走り回ることになるので」
女性のスタッフに言われる。
マジか、ヒウタはつい口にしてしまいそうだったが耐えた。
ヒウタが受け取ったのは鬼の仮面である。仮面に関しては鬼の種類が多かった。
これってハロウィンイベントだよな?
世の中には言わない方がいいこともある。
ヒウタは持ち場に戻ってシュイロからもらった紙のマップとスケジュールを広げる。
「対応で走り回るのか。ビンゴ大会、トリックオアトリートによるお菓子配布、ダンス、後夜祭。残りの時間は写真撮ったり売店行ったりスタンプラリーや各種特典付きミッションをこなしたりするらしい」
スケジュールを見ると夜から始まるビンゴ大会までは各々の時間らしい。
予算は高そうだ。
それからヒウタの相談口には残り二人ほどスタッフがいた。
どちらも女性で楽しそうに話しをしていた。
……ヒウタは放置である。
「始まったか」
ダンスまでは仮面を付けないらしい。
客はドラキュラや魔女、スケルトンやフランケンシュタイン、ピエロ、パンプキン、死神と多岐にわたる。
その様子を椅子に座ってじっと見る。
正確にはまじまじと見るわけにはいかないため、視界に入っているものを注目しないように見ていた。
仕事中にスマホを見るわけにはいかない。
客の様子を見て耐える。
「スタンプラリーってどこにあるんですか?」
ピエロの格好の男性に聞かれる。
ヒウタはマップを広げる。
「あまり言ってはいけないので内緒ですけど、ここです」
「分かりました」
笑顔で去っていった。
シュイロには客への対応を事前に伝えられていた。
相談口にイベントのスタンプラリーやミッションにあるクイズのヒントや答えを聞いてくる人物が大体いるらしい。そのときスタンプラリーは内緒にしてほしいと言って場所を教える。クイズはヒントまでと。シュイロ自身もスタッフも客と何度か揉めたらしいのだ。
「そりゃ大変だよな」
続いてドラキュラの格好の男が来る。
「女の子に避けられている気がします。お金返してください」
ヒウタは笑顔で。
「お客様、私たちはお客様の出会いの場を提供することが仕事です。ですから」
机を叩く音。
ヒウタは驚いて後退った。
それが良くなかった。
男はヒウタに近づく。もう一度机を叩いた。
「口答えか? 返金しろ」
強い口調で言う。
シュイロには一定数相手の態度に乗じて、偉そうに、まだ何か得られないかと考えて高圧的になる客もいるとのこと。驚いて下がってしまったことが良くなかったらしい。
後ろから女性スタッフの声が聞こえた。
「イベントだからね」
そう言って客の前へ。
「そういうとこ女性は見ていますので。よく見ていますとも。女性に好かれたいのではありませんか? 怖い人に近づく女性はいません、特に力がある男性に対しては」
「あん?」
男が言うと、女性は机に尻を着けて座る。
足を組んで片足を高く上げた。
「まだ分からないのか、豚なのか。だからモテないって言ってるだろ? このイベントにはモテないやつを変える力はない。普通はこのイベントのために努力してみんな来てるんだよ。出会いを提供する、それ以上でもそれ以下でもない。自分の魅力は自分で高めろ、じゃないと一生負けるぞ、豚よ」
終わった、ヒウタは確信する。
男は激怒してるだろう、シュイロはどうして相談口にこのスタッフを配置したのだろうか?
ヒウタは恐る恐る顔を上げて男を見る。
恍惚と緩んだ顔の男がいた。
トイレでも行きたいのかプルプルと震えているが、ヒウタは男を見て確信する。
どうやらあの一瞬で新しい扉を開いたらしい。
「はい! 精進します、すみませんでした!」
敬礼をする男。
女性スタッフもそれに応えた。
男はスキップして戻っていた。
「ふっ。これが接客だ、ヒウタ」
女性スタッフは椅子に戻って再びもう一人のスタッフと談笑する。
「マジか」
もう嫌だ、っていうか分からなさすぎる。
今何が起きたんだ?
ヒウタは理解を諦めた。
雲一つない青空の下、ヒウタは受付に並ぶ列の人数を数えていた。
十月末。秋の無作為に放つ快適と不快な寒さに肌と服の最適化に慣れてきて、冬の極寒や夏の蒸し暑さに比べれば生活しやすい季節と思えてくる。
早朝、ヒウタは手袋を忘れた自分を憎んだが、一度日が昇れば大した問題ではないことに気づく。
会場の入り口に続く階段では一列に並ぶように整理して客の転倒やトイレ休憩に注意するとのこと。トイレなどに関してはスタッフが一時的に並んだり前後の客に理解してもらうように説得したりすることになっている。飲料に関してはスタッフが配布して受付が終わるまで凌ぐことになっている。
ヒウタは列の横を通り過ぎながら、列の客を目で追う。
カチカチと数取器を鳴らしていく。
正確な人数を数えているわけではないが、会場内の人の流れや入場までの時間を考えるために必要だそう。
「混んでるけど、どうせ赤字だろうな」
企画も予算も決めてるのはシュイロである。
ただイベントはいつも大赤字らしく、ヒウタは心配になる。
それでもマッチングアプリを運営することができるのはシュイロの手腕ゆえであるが。
ヒウタは一度赤字額をシュイロに聞こうとしたところ、
『ん? 夢と現実だな。この現実を知るのは私だけでいい』
とはぐらかされた。
以降、ヒウタは赤字については聞かないことにしている。
世の中には知らない方がいいこともあるのだ。
「人数を報告します」
ヒウタはスタッフに数取器の数値を見せる。
するとスタッフを集めて各スタッフに指示を出していた。
ヒウタはその様子を確認すると会場に入る。
ヒウタの仕事スペースは相談口という名の面倒事を処理する受付である。
ところで。
ヒウタはスマホを取り出してメッセージを見る。シュイロからである。
『イベントスケジュールのうちダンスは参加していいぞ?』
とのこと。
衣装やメイクは自前でも良いが顔を隠す仮面は会場専用のものを使うことになっている。それは天才が開発したシステムが組み込まれていて、問題を起こした人物を検知するだけでなく、今後の運営側の相性診断にも使うらしい。
そのシステムを準備した天才のためにも自由時間が欲しいと伝えれば、シュイロはヒウタに自由時間を与えるしかない。
「ダンス用の仮面は事前にもらっておいてほしいってことか。それと一般スペースか」
イベントには一般スペースとカップルスペースがある。売店は共用であるが、それはカップルかそうでないかは見れば分かるということである。ただし、スケジュールにあるイベントでは基本的に分かれている。特に最後のダンスでは仮面を付けて踊ることになるため、カップルと出会いを求める一般客が混ざってはいけない。それもあって同じ奏者の音が聞こえるようにはなっているが、仕切りで完全に分かれて互いの姿も見えないようになっている。
ヒウタはトアオにカップルスペースへ誘われた。しかし、ヒウタの待機場所からは遠いこととカップルスペースには男女二人ペアでしか入れないため、わざわざ集まって入場する手間がある。
という理由があるが、一番はヒウタがトアオにどこまで応えられるのか分からないためであった。
そのため、ヒウタは一般スペースで踊ることにした。その場合、何度か踊るなかで毎回相手を変えることになっている。人見知りのトアオのことが心配だったが時間的にも難しいため一般スペースに来てもらうことになった。
ヒウタは仮面の配布場所へ。
「仮面ほしいです。名前はコシヨヒウタといいます」
「あ、ヒウタさん。シュイロさんが言っていましたよ、例年大変な相談口を担当してくれると。そうです、マップとスケジュールは暗記した方がいいですよ。きっと走り回ることになるので」
女性のスタッフに言われる。
マジか、ヒウタはつい口にしてしまいそうだったが耐えた。
ヒウタが受け取ったのは鬼の仮面である。仮面に関しては鬼の種類が多かった。
これってハロウィンイベントだよな?
世の中には言わない方がいいこともある。
ヒウタは持ち場に戻ってシュイロからもらった紙のマップとスケジュールを広げる。
「対応で走り回るのか。ビンゴ大会、トリックオアトリートによるお菓子配布、ダンス、後夜祭。残りの時間は写真撮ったり売店行ったりスタンプラリーや各種特典付きミッションをこなしたりするらしい」
スケジュールを見ると夜から始まるビンゴ大会までは各々の時間らしい。
予算は高そうだ。
それからヒウタの相談口には残り二人ほどスタッフがいた。
どちらも女性で楽しそうに話しをしていた。
……ヒウタは放置である。
「始まったか」
ダンスまでは仮面を付けないらしい。
客はドラキュラや魔女、スケルトンやフランケンシュタイン、ピエロ、パンプキン、死神と多岐にわたる。
その様子を椅子に座ってじっと見る。
正確にはまじまじと見るわけにはいかないため、視界に入っているものを注目しないように見ていた。
仕事中にスマホを見るわけにはいかない。
客の様子を見て耐える。
「スタンプラリーってどこにあるんですか?」
ピエロの格好の男性に聞かれる。
ヒウタはマップを広げる。
「あまり言ってはいけないので内緒ですけど、ここです」
「分かりました」
笑顔で去っていった。
シュイロには客への対応を事前に伝えられていた。
相談口にイベントのスタンプラリーやミッションにあるクイズのヒントや答えを聞いてくる人物が大体いるらしい。そのときスタンプラリーは内緒にしてほしいと言って場所を教える。クイズはヒントまでと。シュイロ自身もスタッフも客と何度か揉めたらしいのだ。
「そりゃ大変だよな」
続いてドラキュラの格好の男が来る。
「女の子に避けられている気がします。お金返してください」
ヒウタは笑顔で。
「お客様、私たちはお客様の出会いの場を提供することが仕事です。ですから」
机を叩く音。
ヒウタは驚いて後退った。
それが良くなかった。
男はヒウタに近づく。もう一度机を叩いた。
「口答えか? 返金しろ」
強い口調で言う。
シュイロには一定数相手の態度に乗じて、偉そうに、まだ何か得られないかと考えて高圧的になる客もいるとのこと。驚いて下がってしまったことが良くなかったらしい。
後ろから女性スタッフの声が聞こえた。
「イベントだからね」
そう言って客の前へ。
「そういうとこ女性は見ていますので。よく見ていますとも。女性に好かれたいのではありませんか? 怖い人に近づく女性はいません、特に力がある男性に対しては」
「あん?」
男が言うと、女性は机に尻を着けて座る。
足を組んで片足を高く上げた。
「まだ分からないのか、豚なのか。だからモテないって言ってるだろ? このイベントにはモテないやつを変える力はない。普通はこのイベントのために努力してみんな来てるんだよ。出会いを提供する、それ以上でもそれ以下でもない。自分の魅力は自分で高めろ、じゃないと一生負けるぞ、豚よ」
終わった、ヒウタは確信する。
男は激怒してるだろう、シュイロはどうして相談口にこのスタッフを配置したのだろうか?
ヒウタは恐る恐る顔を上げて男を見る。
恍惚と緩んだ顔の男がいた。
トイレでも行きたいのかプルプルと震えているが、ヒウタは男を見て確信する。
どうやらあの一瞬で新しい扉を開いたらしい。
「はい! 精進します、すみませんでした!」
敬礼をする男。
女性スタッフもそれに応えた。
男はスキップして戻っていた。
「ふっ。これが接客だ、ヒウタ」
女性スタッフは椅子に戻って再びもう一人のスタッフと談笑する。
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