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7章 のんびり少女が悠長すぎる!67~89話
覚醒1 自動操縦
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「はあ、……。ってまじか」
ヒウタたちは洞窟を見た。運ちゃんやトアオの言うように空には大量のドローンが浮いている。作物を食い荒らすイナゴの集団のようだった。
「黒い服の人たちも見えるね。しかもわざと表に出ている。逃げ場はないよ、トアオちゃんを寄越せって。ヒウタくんどうする?」
運ちゃんの誘導に従って木の陰に隠れた。ドローンがだんだん近づいてくる。
「ということは、かくれんぼは上手くいかないね。熱センサーで洞窟から出たのがばれた。あはは、二回戦と行こうか、ヒウタくん」
「嫌だけどやるしかないんだろ?」
「その通り!」
運ちゃんはニコッと口角を上げる。
ヒウタは呆れたように頭を掻いて、服の皺を伸ばす。
「やる気だね。ところでトアオちゃんは何してるの?」
ヒウタはようやく視線をトアオに移した。
トアオはしゃがんで画面を表示させて操作している。画面に手袋で触れると、点滅しながら赤く染まっていく。
トアオは頷く。
「車は無事みたい。タイヤはパンクしてるから後で交換よろしくね。ちなみに人工知能ロボット『ふぉーている』ちゃんは隠した。反応はあるみたいだから回収する。頑張ろうね、ヒウタさん」
嫌な予感しかしない。それよりもドローンが撃つ銃の射程圏内に入ってしまう。
ヒウタたちは走り出した。
……というか走らないと死ぬ。
「私は撃たない設定になってるから決して離れないで」
「ふふふ、ついにトアオちゃんからプロポーズ。あたしチューしていい?」
「生きて帰れたら、それとほっぺなら」
「トアオちゃんのケチ」
発砲音。
火花が足跡に続いていく。先頭には案内するためにトアオがいる。したがって遅れた人を打てばトアオ以外の二人に命中させることができる。
「ヒウタさん、もう一度背負って。これ以上広がると撃たれちゃうから」
瞬間、ヒウタのかかとを銃弾が掠める。
「熱いっ」
ひりひりする。もしかしたら足に穴が開いたかもしれない。
それにしては走ることができている気がする。
「痛そう、ついにヒウタくんに直撃だ」
「うん、このままだと死ぬから背負って、早く」
トアオが手を後ろに。リレーでバトンを受け取るようにヒウタへ。
弾道がだんだんヒウタに近づく。
「くそ!」
ヒウタはトアオの腕を掴む。
「死んでられるか」
トアオを背負う。
態勢を整えて走る。
ドローンは街灯にたかる虫のようにその場で旋回をする。
互いの軌道が重なって衝突して数台は地面に転がった。
「よくやるねえ、君たちは」
ピエロの仮面の男。
咄嗟に運ちゃんはポケットからマジックペンを取り出す。
「あー、これは業務ないというか幸運ごときでひっくり返せないかも」
「まずいか、ヒウタさん記憶力は良い?」
「期待はできない」
「分かった、ならやめとく。木の特徴を口で伝えるから目印に使いながら『ふぉーている』に辿り着いてもらうつもりだった。仕方ない、『ふぉーている』からこっちに来てもらう」
トアオは付けていた手袋を引いて、指の奥まで手袋に入れる。
画面を表示させて、黒服の男に警戒しながら片手で操作する。
「敵はたくさん武器を持っているから利用する。ハッキングする」
「流石トアオちゃん。つまり踊ればいいのか」
「私、音楽流そうか?」
「銃撃とプロペラの羽虫みたいな音で十分だわ。顔も明かさぬような殿方だから」
「俺たちは荒くれ者だ、礼儀などそう多くは覚えていないし覚えるつもりもない。許せ」
「今から踊るっていうのに付いてこられるか心配かもね」
「ほざけ」
男は楕円体の銃を取り出した。ドローンの銃撃が始まる。運ちゃんはつま先を華麗に踏んで銃弾を避ける。男がにやりとして撃つ。しかしダンスで避ける。
男は銃を捨てて殴りかかる。右、左、左、右。余裕の表情で踊る運ちゃんを見て男の頭に血が上る。男は息を切らしてパンチとキックを繰り返す。
「これがマジックペンかな?」
ペンのキャップを外して男の腹に当てる。
それからもう一方のキャップを押した。
「電気ショック、得意かな
「あが、……あ」
男は口から煙を吐いて髪をチリチリに爆発させて倒れた。
死んでない、……よな?
「ヒウタさん、私のバッグを開けて」
「うん」
「工具箱って書いてるやつほしい」
「どうぞ」
「また大量のドローン、けど大丈夫かな」
近づいてきたドローンが同時にヒウタを撃とうとする。
そのときだった。
工具箱から折り畳み傘が出てくる。手持ち部分のボタンを押すと簡易テントのように広がってヒウタたちを包み込む。布が一瞬たわむが元に戻った。
「ドローンが撃ってる間に完成させる。銃なら防げるが人力ではすぐに傘を退かされてしまう。死ぬわけにはいかない」
「分かった。トアオさんお願いします」
「緊張だね。ところで『ふぉーている』は?」
「私が抱えてる。傘を開く瞬間に跳び込んでもらった。今からヘラクレスオオカブトのラジコンからオーパーツ部品を移す」
トアオは真剣な表情でラジコンのねじにドライバーをはめる。
銃撃は止まらない。もし人が来ても聞こえないだろう。
「運ちゃんさん、僕らにできることは?」
「運ちゃんにさん付けとは変わってるなあ。運ちゃんでいいよ。ちなみに質問の答えはなし。静かにしてるだけ」
「はい」
心臓が鳴る。血流が波打つ様子が容易に想像できる。汗が流れる。傘の下は薄暗い。
「あ、銃弾なくなった」
運ちゃんが呟く。
「助かった?」
「それなら良かったね」
「その通り時間切れらしい」
「え?」
視界が明るくなる。
「まるで宝箱だな?」
気味悪く笑う男たち。囲まれているようだ。
男はナイフを向ける。
「二人は殺していいよね?」
ヒウタの頬を刃が掠める。血が滴となって顎の辺りに溜まる。そして楕円体に膨らんで宙を舞い地面に触れる。ヒウタの目は男たちを見ていた。
「反抗的な目だな、二人殺してトアオって小娘を捕まえたら大金持ちか。安い仕事だ、ぎゃははははは」
男たちは腹を抱える。刃先の向きを変えてヒウタの瞳に突き立てようとしたときだった。ドローンの銃弾が男の足の甲を貫いたのは。
男は激痛に萎んだ声で叫びながら転がる。
「ハッキング。これで間に合う」
「トアオさん?」
男たちが動揺して固まっていた。状況に気が付くとドローンのプロペラを撃ってドローンを落とす。トアオがハッキングしたドローンが壊れたのを確認すると、激昂した男はヒウタに銃を向けた。
ヒウタは目を大きく開けていた。喉が開かずに息ができない。
「はあ、ふあ、はあっ、ふうー、……はあ、ふあっ」
声が出ない。
しゃっくりのような不規則な呼吸。
だんだん苦しさが増す。
殺される。
「『ふぉーている:第一形態』、蝶となって開花を祝え」
卵型のメカにひびが入る。ピカッと眩しい光を放つと、頭サイズの蝶を象ったメカが羽を操って天高く飛ぶ。
「「は?」」
男たちが滑らかに飛ぶメカに注目する。
次の瞬間。
残りのドローンが一斉に男たちを撃った。
「「痛いっ」」
男たちは地面に転がる。
トアオは鼻で笑った。
「君たちのリーダーは何を思ってるか分からないけど、少なくとも私が生きている世界はこのレベルだから。私を倒すにはより高度な発明か世界で一番喧嘩の強い女性を連れてこい」
トアオと運ちゃんは男たちを見向きもせずに歩く。
その先には見事にタイヤに穴が開いた車があった。
「これくらいなら修理で十分かな。ヒウタさん手伝って」
「分かりました。でもその前に、トアオさん何したんですか?」
「一定範囲の人工知能やコンピュータを自動かつ高速でハッキングして『ふぉーている』の知能に任せて倒してもらった。まあオーパーツの力かな、上手くできて良かった」
「ということは?」
ヒウタは状況を理解し始めたらしい。
「失敗したら、ヒウタ、さん、しん、死んでたから」
トアオは何度も息を吸って言う。
「やっぱり」
「おうおうヒウタくん、トアオちゃんに近いよ。またあがってるでしょ、トアオちゃん」
「いや、その、私、まだその、ヒウタさん、慣れなくて。戦い、開発で、なら、私その、饒舌な、気持ち悪い、あの、タイプなので」
トアオは耳を赤くして言う。
ヒウタはホッと息をつく。
どうやらトアオという天才開発者にも弱点があるらしい。
ヒウタたちは洞窟を見た。運ちゃんやトアオの言うように空には大量のドローンが浮いている。作物を食い荒らすイナゴの集団のようだった。
「黒い服の人たちも見えるね。しかもわざと表に出ている。逃げ場はないよ、トアオちゃんを寄越せって。ヒウタくんどうする?」
運ちゃんの誘導に従って木の陰に隠れた。ドローンがだんだん近づいてくる。
「ということは、かくれんぼは上手くいかないね。熱センサーで洞窟から出たのがばれた。あはは、二回戦と行こうか、ヒウタくん」
「嫌だけどやるしかないんだろ?」
「その通り!」
運ちゃんはニコッと口角を上げる。
ヒウタは呆れたように頭を掻いて、服の皺を伸ばす。
「やる気だね。ところでトアオちゃんは何してるの?」
ヒウタはようやく視線をトアオに移した。
トアオはしゃがんで画面を表示させて操作している。画面に手袋で触れると、点滅しながら赤く染まっていく。
トアオは頷く。
「車は無事みたい。タイヤはパンクしてるから後で交換よろしくね。ちなみに人工知能ロボット『ふぉーている』ちゃんは隠した。反応はあるみたいだから回収する。頑張ろうね、ヒウタさん」
嫌な予感しかしない。それよりもドローンが撃つ銃の射程圏内に入ってしまう。
ヒウタたちは走り出した。
……というか走らないと死ぬ。
「私は撃たない設定になってるから決して離れないで」
「ふふふ、ついにトアオちゃんからプロポーズ。あたしチューしていい?」
「生きて帰れたら、それとほっぺなら」
「トアオちゃんのケチ」
発砲音。
火花が足跡に続いていく。先頭には案内するためにトアオがいる。したがって遅れた人を打てばトアオ以外の二人に命中させることができる。
「ヒウタさん、もう一度背負って。これ以上広がると撃たれちゃうから」
瞬間、ヒウタのかかとを銃弾が掠める。
「熱いっ」
ひりひりする。もしかしたら足に穴が開いたかもしれない。
それにしては走ることができている気がする。
「痛そう、ついにヒウタくんに直撃だ」
「うん、このままだと死ぬから背負って、早く」
トアオが手を後ろに。リレーでバトンを受け取るようにヒウタへ。
弾道がだんだんヒウタに近づく。
「くそ!」
ヒウタはトアオの腕を掴む。
「死んでられるか」
トアオを背負う。
態勢を整えて走る。
ドローンは街灯にたかる虫のようにその場で旋回をする。
互いの軌道が重なって衝突して数台は地面に転がった。
「よくやるねえ、君たちは」
ピエロの仮面の男。
咄嗟に運ちゃんはポケットからマジックペンを取り出す。
「あー、これは業務ないというか幸運ごときでひっくり返せないかも」
「まずいか、ヒウタさん記憶力は良い?」
「期待はできない」
「分かった、ならやめとく。木の特徴を口で伝えるから目印に使いながら『ふぉーている』に辿り着いてもらうつもりだった。仕方ない、『ふぉーている』からこっちに来てもらう」
トアオは付けていた手袋を引いて、指の奥まで手袋に入れる。
画面を表示させて、黒服の男に警戒しながら片手で操作する。
「敵はたくさん武器を持っているから利用する。ハッキングする」
「流石トアオちゃん。つまり踊ればいいのか」
「私、音楽流そうか?」
「銃撃とプロペラの羽虫みたいな音で十分だわ。顔も明かさぬような殿方だから」
「俺たちは荒くれ者だ、礼儀などそう多くは覚えていないし覚えるつもりもない。許せ」
「今から踊るっていうのに付いてこられるか心配かもね」
「ほざけ」
男は楕円体の銃を取り出した。ドローンの銃撃が始まる。運ちゃんはつま先を華麗に踏んで銃弾を避ける。男がにやりとして撃つ。しかしダンスで避ける。
男は銃を捨てて殴りかかる。右、左、左、右。余裕の表情で踊る運ちゃんを見て男の頭に血が上る。男は息を切らしてパンチとキックを繰り返す。
「これがマジックペンかな?」
ペンのキャップを外して男の腹に当てる。
それからもう一方のキャップを押した。
「電気ショック、得意かな
「あが、……あ」
男は口から煙を吐いて髪をチリチリに爆発させて倒れた。
死んでない、……よな?
「ヒウタさん、私のバッグを開けて」
「うん」
「工具箱って書いてるやつほしい」
「どうぞ」
「また大量のドローン、けど大丈夫かな」
近づいてきたドローンが同時にヒウタを撃とうとする。
そのときだった。
工具箱から折り畳み傘が出てくる。手持ち部分のボタンを押すと簡易テントのように広がってヒウタたちを包み込む。布が一瞬たわむが元に戻った。
「ドローンが撃ってる間に完成させる。銃なら防げるが人力ではすぐに傘を退かされてしまう。死ぬわけにはいかない」
「分かった。トアオさんお願いします」
「緊張だね。ところで『ふぉーている』は?」
「私が抱えてる。傘を開く瞬間に跳び込んでもらった。今からヘラクレスオオカブトのラジコンからオーパーツ部品を移す」
トアオは真剣な表情でラジコンのねじにドライバーをはめる。
銃撃は止まらない。もし人が来ても聞こえないだろう。
「運ちゃんさん、僕らにできることは?」
「運ちゃんにさん付けとは変わってるなあ。運ちゃんでいいよ。ちなみに質問の答えはなし。静かにしてるだけ」
「はい」
心臓が鳴る。血流が波打つ様子が容易に想像できる。汗が流れる。傘の下は薄暗い。
「あ、銃弾なくなった」
運ちゃんが呟く。
「助かった?」
「それなら良かったね」
「その通り時間切れらしい」
「え?」
視界が明るくなる。
「まるで宝箱だな?」
気味悪く笑う男たち。囲まれているようだ。
男はナイフを向ける。
「二人は殺していいよね?」
ヒウタの頬を刃が掠める。血が滴となって顎の辺りに溜まる。そして楕円体に膨らんで宙を舞い地面に触れる。ヒウタの目は男たちを見ていた。
「反抗的な目だな、二人殺してトアオって小娘を捕まえたら大金持ちか。安い仕事だ、ぎゃははははは」
男たちは腹を抱える。刃先の向きを変えてヒウタの瞳に突き立てようとしたときだった。ドローンの銃弾が男の足の甲を貫いたのは。
男は激痛に萎んだ声で叫びながら転がる。
「ハッキング。これで間に合う」
「トアオさん?」
男たちが動揺して固まっていた。状況に気が付くとドローンのプロペラを撃ってドローンを落とす。トアオがハッキングしたドローンが壊れたのを確認すると、激昂した男はヒウタに銃を向けた。
ヒウタは目を大きく開けていた。喉が開かずに息ができない。
「はあ、ふあ、はあっ、ふうー、……はあ、ふあっ」
声が出ない。
しゃっくりのような不規則な呼吸。
だんだん苦しさが増す。
殺される。
「『ふぉーている:第一形態』、蝶となって開花を祝え」
卵型のメカにひびが入る。ピカッと眩しい光を放つと、頭サイズの蝶を象ったメカが羽を操って天高く飛ぶ。
「「は?」」
男たちが滑らかに飛ぶメカに注目する。
次の瞬間。
残りのドローンが一斉に男たちを撃った。
「「痛いっ」」
男たちは地面に転がる。
トアオは鼻で笑った。
「君たちのリーダーは何を思ってるか分からないけど、少なくとも私が生きている世界はこのレベルだから。私を倒すにはより高度な発明か世界で一番喧嘩の強い女性を連れてこい」
トアオと運ちゃんは男たちを見向きもせずに歩く。
その先には見事にタイヤに穴が開いた車があった。
「これくらいなら修理で十分かな。ヒウタさん手伝って」
「分かりました。でもその前に、トアオさん何したんですか?」
「一定範囲の人工知能やコンピュータを自動かつ高速でハッキングして『ふぉーている』の知能に任せて倒してもらった。まあオーパーツの力かな、上手くできて良かった」
「ということは?」
ヒウタは状況を理解し始めたらしい。
「失敗したら、ヒウタ、さん、しん、死んでたから」
トアオは何度も息を吸って言う。
「やっぱり」
「おうおうヒウタくん、トアオちゃんに近いよ。またあがってるでしょ、トアオちゃん」
「いや、その、私、まだその、ヒウタさん、慣れなくて。戦い、開発で、なら、私その、饒舌な、気持ち悪い、あの、タイプなので」
トアオは耳を赤くして言う。
ヒウタはホッと息をつく。
どうやらトアオという天才開発者にも弱点があるらしい。
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