434 / 439
第433話 真円を除く時、真円もまたこちらを除いているのだ 完結編
しおりを挟む
「まずは第一加工で一旦とめようか」
「どうして?」
俺の提案にエッセが質問してくる。
それを聞いていたデボネアがやれやれといった様子で俺の代わりにその質問に回答した。
「金型が狙った通りに加工出来ているか確認するためじゃよ。この機械なら第一から第四まで連続で加工出来るが、それをして形状が悪かった時に、どこの加工で狙いを外したかわからんじゃろ」
その説明にエッセは膝を打つ。
「そうか、金型を複数使って加工したことなんて無いから、そういうのに気が回らなかったよ」
これは不良の切り分けの時のやりかたで、他の業種でもそうだと思う。
プログラムなんかでもポイントポイントで処理を止めて、データが狙った通りに作られているのかを確認したものだ。
特にパソコンのデータをオフコンに取り込む時に、nullや半角や全角の処理でこけるなんてのがあって、変換プログラムをいくつものセクションに区切って、そのセクションごとのデータを確認したなんて話を聞いたことがある。
21世紀にオフコンとCobolやぞ。
今でも稼働しているかどうかはわかりませんが。
さて、話を戻して。
複数の金型を使う場合に限らず、ねじの加工などでも同じように途中で止めることもある。
とくに鋳造品などの場合は、下穴の形状がどうなっているのかわからないので、下穴のドリルを加工したところで一度止める。
下穴加工する場所が引けていると、本来ねじとして使いたい材料が存在しなので、ねじの不良が素材に起因するとわかるわけだ。
こういうのはほんの一例だが、問題の切り分けとして当然のように行われているはず?
断言できないところが歯がゆいですね。
そしていよいよ第一加工を実施することになった。
金型がパイプを包み込み、出てきたところで一旦加工設備を停止してその出来栄えを確認する。
「表面が均等に金型に当たってないのう」
「そうだね」
デボネアが最初に確認してくれたのを俺も後から確認した。
金型が当たって光っている部分と、当たらずにいる部分が光の反射で良くわかる。
まあ、元々真円じゃないパイプを成形する第一加工なので、これはこれでよい。
外径内径共に狙った範囲に収まっているから成功だ。
それに鉄パイプの端部を削ってつくったバリやコンタミも見られない。
この辺も散々苦労してきた不具合内容だけに、今回も不安があった。
ただし、鉄パイプの寸法が変化した時にも同様の仕上がりになるかは不明である。
開発段階だと中々ロット変えてトライするなんてのが出来ないから、この辺は初期流動期間に確認するしかなかったりしますね。
やったところで精々が1000台程度のトライじゃ、材料ロットによるバラツキなんて検証しようもないので。
ま、初期流動期間にわかったとしても、その期間内だと工程変更が認められないことが殆どなので、見つからないように祈るしかないし、見つかった時は見なかった事にする強い心が必要になるんですけどね。
「それじゃ、第二加工いくぞい」
「わかったよ」
デボネアが加工機械を動かそうとするので、動作範囲外に退避する。
クランプはそのままで加工用の金型が移動する。
金型の動きはベルト給弾式の機関銃のように、金型が取り付けられた横棒がスライドする仕組みだ。
手前にスライドしてくるので、うっかり立っていると横棒に殴られかねない。
労働災害になっちゃいますね。
こうして第二、第三、第四と確認をしながら加工を進めていく。
第二で細く、第三第四でそれを元にもどしていくのだ。
各加工工程で確認したがパイプ表面の剥離や傷もなく、非常に良好な状態が出来た。
種明かしをすれば、金型設計の作業標準書を作成してあるので、そのスキルによる補正が大きい。
金型の端部、材料の案内角度だって37度という絶妙の角度は、このスキルに依存している。
ただ、この角度の意味をデボネアやエッセが理解するためには、それ以外の角度で金型をつくってみて、それで生産トライをしてみないとわからないだろう。
加工金型、ホルダー側(パイプの外側を押さえる方)イメージ
■■■■■■■■■■■
■
■
■■■■■■■■■
■■■■■■■■■
■
■
■■■■■■■■■■■
ここの右端の斜め部分が37度であり、パイプに当たって径を細く変えていく。
ここの角度が材料と相性が悪いと、狙った形状にならないのだ。
「で、肝心の真円度は?」
エッセにせかされたので、急いで真円度を測定する。
「0.0013か。真円といっていいんじゃないかな」
ただし、加工設備のパラメータを調整すればもう少し良くなるだろう。
真円度0.0001なんてものも出来るのではないだろうか。
当然金型にも手を加えることになるだろうが。
「これって世界最高峰でいいのかな?」
やや興奮気味のエッセにデボネアが
「ドワーフの名工が手作りしたものならばもっと丸いものもあるじゃろうが、金型を使った加工なら世界最高峰じゃのう。もっとも、金型が一般的ではないがの」
と言うと、エッセは肩を落とした。
「金型で勝負できる相手がいないか……」
それを見かねて
「エッセが弟子を取ればいいんだよ。そうすれば、金型が世の中に広まって、切磋琢磨する相手が出来るじゃないか」
と励ました。
本来ならば、商売敵が増えるのは好ましくないだろうが、そこは職人気質のドワーフだ。
ライバルがいたほうがやる気も出るだろう。
「そうだ、僕にも真円を見せてよ」
明るさを取り戻したエッセにせがまれたので、鉄パイプを彼に手渡す。
受け取ったエッセは早速加工部の覗き込む。
すると――
「どうも、真円の精霊アビスです」
パイプの中から精霊が飛び出してきた。
精霊といっても光の玉みたいな外観で、そこから声が聞こえてくる。
「真円の精霊だと!?そんなの聞いたことないけど、本物なのか?」
驚きつつも精霊に質問をしてみた。
「ふふふ。真円を覗く時、真円もまたこちらを覗いているのだって言葉を聞いたことないかな?君たちが真円を作ったことで、精霊界とこのパイプが繋がって僕がこうして出てこられたっていうわけさ。おっと、真円が出来たからって喜びのあまり酒を浴びすぎないでね。真円だけにって、そりゃ深淵の方のアビスやんけ」
かなり高めのテンションについていけない。
そう思っていた時、
ガキーンという金属音が耳に飛び込んで来た。
「あああああ」
デボネアがエッセの持っていた鉄パイプの加工部をハンマーで殴ったのだ。
「真円が無くなったら僕がここに居られなくなるー」
「それでええわい!!」
そう、真円の精霊は真円に宿るのだ。
その依り代が無くなれば当然消える。
「あ、消えた」
※作者の独り言
真円なんてあんなの飾りです。
偉い人にはそれがわからんのですよ。
「どうして?」
俺の提案にエッセが質問してくる。
それを聞いていたデボネアがやれやれといった様子で俺の代わりにその質問に回答した。
「金型が狙った通りに加工出来ているか確認するためじゃよ。この機械なら第一から第四まで連続で加工出来るが、それをして形状が悪かった時に、どこの加工で狙いを外したかわからんじゃろ」
その説明にエッセは膝を打つ。
「そうか、金型を複数使って加工したことなんて無いから、そういうのに気が回らなかったよ」
これは不良の切り分けの時のやりかたで、他の業種でもそうだと思う。
プログラムなんかでもポイントポイントで処理を止めて、データが狙った通りに作られているのかを確認したものだ。
特にパソコンのデータをオフコンに取り込む時に、nullや半角や全角の処理でこけるなんてのがあって、変換プログラムをいくつものセクションに区切って、そのセクションごとのデータを確認したなんて話を聞いたことがある。
21世紀にオフコンとCobolやぞ。
今でも稼働しているかどうかはわかりませんが。
さて、話を戻して。
複数の金型を使う場合に限らず、ねじの加工などでも同じように途中で止めることもある。
とくに鋳造品などの場合は、下穴の形状がどうなっているのかわからないので、下穴のドリルを加工したところで一度止める。
下穴加工する場所が引けていると、本来ねじとして使いたい材料が存在しなので、ねじの不良が素材に起因するとわかるわけだ。
こういうのはほんの一例だが、問題の切り分けとして当然のように行われているはず?
断言できないところが歯がゆいですね。
そしていよいよ第一加工を実施することになった。
金型がパイプを包み込み、出てきたところで一旦加工設備を停止してその出来栄えを確認する。
「表面が均等に金型に当たってないのう」
「そうだね」
デボネアが最初に確認してくれたのを俺も後から確認した。
金型が当たって光っている部分と、当たらずにいる部分が光の反射で良くわかる。
まあ、元々真円じゃないパイプを成形する第一加工なので、これはこれでよい。
外径内径共に狙った範囲に収まっているから成功だ。
それに鉄パイプの端部を削ってつくったバリやコンタミも見られない。
この辺も散々苦労してきた不具合内容だけに、今回も不安があった。
ただし、鉄パイプの寸法が変化した時にも同様の仕上がりになるかは不明である。
開発段階だと中々ロット変えてトライするなんてのが出来ないから、この辺は初期流動期間に確認するしかなかったりしますね。
やったところで精々が1000台程度のトライじゃ、材料ロットによるバラツキなんて検証しようもないので。
ま、初期流動期間にわかったとしても、その期間内だと工程変更が認められないことが殆どなので、見つからないように祈るしかないし、見つかった時は見なかった事にする強い心が必要になるんですけどね。
「それじゃ、第二加工いくぞい」
「わかったよ」
デボネアが加工機械を動かそうとするので、動作範囲外に退避する。
クランプはそのままで加工用の金型が移動する。
金型の動きはベルト給弾式の機関銃のように、金型が取り付けられた横棒がスライドする仕組みだ。
手前にスライドしてくるので、うっかり立っていると横棒に殴られかねない。
労働災害になっちゃいますね。
こうして第二、第三、第四と確認をしながら加工を進めていく。
第二で細く、第三第四でそれを元にもどしていくのだ。
各加工工程で確認したがパイプ表面の剥離や傷もなく、非常に良好な状態が出来た。
種明かしをすれば、金型設計の作業標準書を作成してあるので、そのスキルによる補正が大きい。
金型の端部、材料の案内角度だって37度という絶妙の角度は、このスキルに依存している。
ただ、この角度の意味をデボネアやエッセが理解するためには、それ以外の角度で金型をつくってみて、それで生産トライをしてみないとわからないだろう。
加工金型、ホルダー側(パイプの外側を押さえる方)イメージ
■■■■■■■■■■■
■
■
■■■■■■■■■
■■■■■■■■■
■
■
■■■■■■■■■■■
ここの右端の斜め部分が37度であり、パイプに当たって径を細く変えていく。
ここの角度が材料と相性が悪いと、狙った形状にならないのだ。
「で、肝心の真円度は?」
エッセにせかされたので、急いで真円度を測定する。
「0.0013か。真円といっていいんじゃないかな」
ただし、加工設備のパラメータを調整すればもう少し良くなるだろう。
真円度0.0001なんてものも出来るのではないだろうか。
当然金型にも手を加えることになるだろうが。
「これって世界最高峰でいいのかな?」
やや興奮気味のエッセにデボネアが
「ドワーフの名工が手作りしたものならばもっと丸いものもあるじゃろうが、金型を使った加工なら世界最高峰じゃのう。もっとも、金型が一般的ではないがの」
と言うと、エッセは肩を落とした。
「金型で勝負できる相手がいないか……」
それを見かねて
「エッセが弟子を取ればいいんだよ。そうすれば、金型が世の中に広まって、切磋琢磨する相手が出来るじゃないか」
と励ました。
本来ならば、商売敵が増えるのは好ましくないだろうが、そこは職人気質のドワーフだ。
ライバルがいたほうがやる気も出るだろう。
「そうだ、僕にも真円を見せてよ」
明るさを取り戻したエッセにせがまれたので、鉄パイプを彼に手渡す。
受け取ったエッセは早速加工部の覗き込む。
すると――
「どうも、真円の精霊アビスです」
パイプの中から精霊が飛び出してきた。
精霊といっても光の玉みたいな外観で、そこから声が聞こえてくる。
「真円の精霊だと!?そんなの聞いたことないけど、本物なのか?」
驚きつつも精霊に質問をしてみた。
「ふふふ。真円を覗く時、真円もまたこちらを覗いているのだって言葉を聞いたことないかな?君たちが真円を作ったことで、精霊界とこのパイプが繋がって僕がこうして出てこられたっていうわけさ。おっと、真円が出来たからって喜びのあまり酒を浴びすぎないでね。真円だけにって、そりゃ深淵の方のアビスやんけ」
かなり高めのテンションについていけない。
そう思っていた時、
ガキーンという金属音が耳に飛び込んで来た。
「あああああ」
デボネアがエッセの持っていた鉄パイプの加工部をハンマーで殴ったのだ。
「真円が無くなったら僕がここに居られなくなるー」
「それでええわい!!」
そう、真円の精霊は真円に宿るのだ。
その依り代が無くなれば当然消える。
「あ、消えた」
※作者の独り言
真円なんてあんなの飾りです。
偉い人にはそれがわからんのですよ。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
断罪される1か月前に前世の記憶が蘇りました。
みちこ
ファンタジー
両親が亡くなり、家の存続と弟を立派に育てることを決意するけど、ストレスとプレッシャーが原因で高熱が出たことが切っ掛けで、自分が前世で好きだった小説の悪役令嬢に転生したと気が付くけど、小説とは色々と違うことに混乱する。
主人公は断罪から逃れることは出来るのか?
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
冒険者ギルド品質管理部 ~異世界の品質管理は遅れている~
犬野純
ファンタジー
レアジョブにも程がある。10歳になって判明した俺の役職はなんと「品質管理」。産業革命すら起こっていない世界で、品質管理として日々冒険者ギルドで、新人の相談にのる人生。現代の品質管理手法で、ゆるーく冒険者のお手伝い。
前回の拙著が愚痴とメタ発言が多すぎたのでリメイクしました。
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる