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第354話 不具合はスマートフォンとともに
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まあ出オチですね。
作業中にスマートフォンでゲームしていて、不具合を流出させた奴がいるんですよ。
「いま大切なイベント中なんです」
じゃねーよ。
だったら会社に来るな。
どこの作業標準書にスマートフォンをいじりながら作業しろって書いてあるんだよ。
そんなもん、再発防止対策書に書けるわけない。
なぜなぜとかやるだけ無駄。
選別費用を作業者に請求してもいいんじゃないかってレベルの酷さですね。
頭に来たので、会社のトイレでゲームします。
それでは本編いってみようと思ったけど、言いたいことは殆ど出し切ってしまった気がしなくもない。
「アルト、親方が呼んでいる」
自分の席でコーヒーを飲んでいると、ミゼットが俺を呼びに来た。
「親方が?」
コーヒーカップを机に置き、口の中に残ったコーヒーを喉の奥に流し込み、ミゼットに聞き返す。
また誰かがミスをしたのだろうなとはわかっているが、これは儀式みたいなもんだ。
「うん。エランが失敗しちゃったんだって。アルトを呼んで、二度と間違わないようにしたいって」
以前にも聞いた気がするな。
エランの失敗は何度目だよと。
まあ、工場でも失敗する奴はいつも同じだったりする。
こうなってくると、作業標準書がどうこうではなく、個人の今までの生き方の問題じゃないのだろうか。
親の顔が見てみたい。
「わかった、行こう」
というのが喉から出かかったが、ミゼットに言っても仕方がないので、俺は親方の待つポーション製造部へと向かうため席を立った。
辿り着いた時に目に入ってきたのは、正座させられているエランと、それを睥睨する親方だった。
前世でSE時代に仕事で失敗して、新聞に載った時の俺みたいだな。
客先で正座させられたあと、会社で査問会議になって今度は立ちっぱなしだった。
全くもって嫌な思い出だ。
それで製造業に転職したが、品管に配属されたので、結局仕事で詫びをいれさせられる事が多い。
この人生リセマラしたい。
まあ、転生したんですけどね。
「どうしました?ミゼットに言われて来てみれば、エランはこうして正座したまま黙っているし、親方も特に何も言ってない。少し事情を説明してもらえると助かるんですけどね」
俺は親方に話しかけた。
親方は一度、フンッと鼻を鳴らすとエランの方をあきれ顔で見ながら事情を説明してくれる。
「仕事に集中しないで、材料は床に落とすわ、瓶も落として割るわ、鍋に入れる材料は間違うわでどうしようもねーんだよ。仕事中に彼女からの手紙を見ちゃあ、ニヤニヤしていやがってな」
「仕事中に?」
親方の言ったことが正しいのか、俺はエランに問いかけた。
彼は力なく無言で頷く。
「田舎の彼女がステラに出てきて一緒に暮らすとかで、その連絡の手紙をずっと読んでやがるんだ。気持ちはわからなくもないが、仕事中は仕事に集中してもらわないとな。現にこうしてミスが続いている訳だしよ。これから家族を持とうってやつが、仕事に身が入んないんじゃあ仕方ねえだろ」
そういうと、親方は大きなため息をついた。
怒ってはいるが、同時にエランの私生活の事も心配しているようだ。
「エラン、質問するから答えて欲しい」
俺がエランにそう言うと、彼は正座したまま頷いた。
まあ、今回は反省の意味も含めて、しばらくはこのまま正座していてもらおうか。
前世だったらかなりまずいが、ここはそんな面倒な法律などない異世界だ。
「彼女からの手紙を見ないで仕事をするわけにはいかないのかな?」
「それはわかっているんです。でも、嬉しくてつい見てしまうんです」
そう答えるエランは、いまも少し嬉しそうな表情を浮かべる。
リア充爆発しろと言いたいが、今世では自分も既婚者だったな。
いや、既婚者がリア充かという問題はあるか。
それについてはまた今度じっくりと考えようか。
「手紙を職場に持ってこなければ、見ながら仕事をすることもないんじゃないかな?」
俺はエランに提案してみた。
これは情報管理が厳しい工場なんかで、携帯電話を持ち込み禁止にしているところがあった事から思いついた案だ。
最初はカメラ付き携帯のレンズ部分にシールを貼ればオッケーだったのだが、いつの間にか持ち込み禁止になっていたのだ。
カメラ付きではない携帯なら持ち込み可能なのだが、そんなものを探して買う手間を考えたら、その間だけは携帯電話を携帯しない方がいいだろうな。
ついでに言えば、いつの間にかカメラの持ち込みも禁止になったっていうのもあったな。
不具合の選別で呼び出されて、写真を撮影しようとしたら持ち込み禁止となっていた。
遠方の工場での選別なので、会社で待機している製造に連絡しようにも、画像が入手できずに困った思い出がある。
実務を考慮してもらえませんかね?
どことは言いませんが。
俺の提案を聞いたエランは、勢いよく首を何度も横にブンブンと振った。
「そんな、彼女からの手紙を持ってこないなんてとんでもない。仕事中に泥棒が入って、盗まれでもしたらどうするんですか!!」
頬を紅潮させてエランが強く反対した。
その手紙はエラン以外には価値がないから盗まないと思ったが、それを言っても聞き入れないだろうと判断して飲み込んだ。
本人の中ではとても価値があるものだというのはわかるがなあ。
しかし、これでは埒があかないな。
作業中に作業に集中しないでミスを連発している事実をしっかりと受け止めて欲しいな。
というか、いい大人なんだからその辺は自分で気が付いて欲しい。
「ポーション製造部への手紙の持ち込みを禁止したらどうかな?入り口で身体検査して、手紙を持っていたら終業まで親方が預かればいいだろ。親方ならどうこうしないから。後はエランが手紙をどこに置いておこうがこちらは関与しない。製造現場にさえ持ってこなければ、昼休みに好きなだけ読み返せばいいだろ」
俺はもう投げやりに対策案を出した。
スマートフォンをライン内に持ち込んだ奴にも同じことを言ってやった記憶がある。
因みに、そいつはちょくちょくトイレに行って、しかも帰ってくるのが遅いと評判だったな。
どうせトイレのなかでスマートフォンで遊んでいたのだろう。
ライン内に持ち込み禁止にして、ロッカーの中に置くようにしたら、トイレに行く回数が露骨に減った。
何しに会社に来ているんだよ!
っていう前世の記憶から、思わずエランに怒鳴りたくなる衝動が襲ってきて、危うく抵抗ロールに失敗するところだったが、なんとか抵抗てきたので理性的な対応が出来るぞ。
「まあ、それが出来ねえなら落ち着くまでは休んでもらうか」
親方も腰に手を当てて、俺の案をエランが出来なかった時のことを口にした。
適度な脅しだな。
有給休暇なんてものはないから、休めばその分給金が減る。
彼女との生活もあるから、エランとしてもここは真面目に仕事をするしかないはずだ。
案の定、渋々というのがありありとわかるが、エランはこちらの提案を承諾した。
まあ、彼女がやってくるので浮かれるのはわかるが、仕事に支障をきたすのは駄目だよな。
「これにて一件落着でいいかな?」
親方とミゼットが頷いたので、俺はポーション製造部を後にした。
※作者の独り言
仕事中にスマホでゲームしている奴多すぎ。
出来高落とさず、不良も作らなければそれでもいいが、どう考えても不可能だろ。
作業中にスマートフォンでゲームしていて、不具合を流出させた奴がいるんですよ。
「いま大切なイベント中なんです」
じゃねーよ。
だったら会社に来るな。
どこの作業標準書にスマートフォンをいじりながら作業しろって書いてあるんだよ。
そんなもん、再発防止対策書に書けるわけない。
なぜなぜとかやるだけ無駄。
選別費用を作業者に請求してもいいんじゃないかってレベルの酷さですね。
頭に来たので、会社のトイレでゲームします。
それでは本編いってみようと思ったけど、言いたいことは殆ど出し切ってしまった気がしなくもない。
「アルト、親方が呼んでいる」
自分の席でコーヒーを飲んでいると、ミゼットが俺を呼びに来た。
「親方が?」
コーヒーカップを机に置き、口の中に残ったコーヒーを喉の奥に流し込み、ミゼットに聞き返す。
また誰かがミスをしたのだろうなとはわかっているが、これは儀式みたいなもんだ。
「うん。エランが失敗しちゃったんだって。アルトを呼んで、二度と間違わないようにしたいって」
以前にも聞いた気がするな。
エランの失敗は何度目だよと。
まあ、工場でも失敗する奴はいつも同じだったりする。
こうなってくると、作業標準書がどうこうではなく、個人の今までの生き方の問題じゃないのだろうか。
親の顔が見てみたい。
「わかった、行こう」
というのが喉から出かかったが、ミゼットに言っても仕方がないので、俺は親方の待つポーション製造部へと向かうため席を立った。
辿り着いた時に目に入ってきたのは、正座させられているエランと、それを睥睨する親方だった。
前世でSE時代に仕事で失敗して、新聞に載った時の俺みたいだな。
客先で正座させられたあと、会社で査問会議になって今度は立ちっぱなしだった。
全くもって嫌な思い出だ。
それで製造業に転職したが、品管に配属されたので、結局仕事で詫びをいれさせられる事が多い。
この人生リセマラしたい。
まあ、転生したんですけどね。
「どうしました?ミゼットに言われて来てみれば、エランはこうして正座したまま黙っているし、親方も特に何も言ってない。少し事情を説明してもらえると助かるんですけどね」
俺は親方に話しかけた。
親方は一度、フンッと鼻を鳴らすとエランの方をあきれ顔で見ながら事情を説明してくれる。
「仕事に集中しないで、材料は床に落とすわ、瓶も落として割るわ、鍋に入れる材料は間違うわでどうしようもねーんだよ。仕事中に彼女からの手紙を見ちゃあ、ニヤニヤしていやがってな」
「仕事中に?」
親方の言ったことが正しいのか、俺はエランに問いかけた。
彼は力なく無言で頷く。
「田舎の彼女がステラに出てきて一緒に暮らすとかで、その連絡の手紙をずっと読んでやがるんだ。気持ちはわからなくもないが、仕事中は仕事に集中してもらわないとな。現にこうしてミスが続いている訳だしよ。これから家族を持とうってやつが、仕事に身が入んないんじゃあ仕方ねえだろ」
そういうと、親方は大きなため息をついた。
怒ってはいるが、同時にエランの私生活の事も心配しているようだ。
「エラン、質問するから答えて欲しい」
俺がエランにそう言うと、彼は正座したまま頷いた。
まあ、今回は反省の意味も含めて、しばらくはこのまま正座していてもらおうか。
前世だったらかなりまずいが、ここはそんな面倒な法律などない異世界だ。
「彼女からの手紙を見ないで仕事をするわけにはいかないのかな?」
「それはわかっているんです。でも、嬉しくてつい見てしまうんです」
そう答えるエランは、いまも少し嬉しそうな表情を浮かべる。
リア充爆発しろと言いたいが、今世では自分も既婚者だったな。
いや、既婚者がリア充かという問題はあるか。
それについてはまた今度じっくりと考えようか。
「手紙を職場に持ってこなければ、見ながら仕事をすることもないんじゃないかな?」
俺はエランに提案してみた。
これは情報管理が厳しい工場なんかで、携帯電話を持ち込み禁止にしているところがあった事から思いついた案だ。
最初はカメラ付き携帯のレンズ部分にシールを貼ればオッケーだったのだが、いつの間にか持ち込み禁止になっていたのだ。
カメラ付きではない携帯なら持ち込み可能なのだが、そんなものを探して買う手間を考えたら、その間だけは携帯電話を携帯しない方がいいだろうな。
ついでに言えば、いつの間にかカメラの持ち込みも禁止になったっていうのもあったな。
不具合の選別で呼び出されて、写真を撮影しようとしたら持ち込み禁止となっていた。
遠方の工場での選別なので、会社で待機している製造に連絡しようにも、画像が入手できずに困った思い出がある。
実務を考慮してもらえませんかね?
どことは言いませんが。
俺の提案を聞いたエランは、勢いよく首を何度も横にブンブンと振った。
「そんな、彼女からの手紙を持ってこないなんてとんでもない。仕事中に泥棒が入って、盗まれでもしたらどうするんですか!!」
頬を紅潮させてエランが強く反対した。
その手紙はエラン以外には価値がないから盗まないと思ったが、それを言っても聞き入れないだろうと判断して飲み込んだ。
本人の中ではとても価値があるものだというのはわかるがなあ。
しかし、これでは埒があかないな。
作業中に作業に集中しないでミスを連発している事実をしっかりと受け止めて欲しいな。
というか、いい大人なんだからその辺は自分で気が付いて欲しい。
「ポーション製造部への手紙の持ち込みを禁止したらどうかな?入り口で身体検査して、手紙を持っていたら終業まで親方が預かればいいだろ。親方ならどうこうしないから。後はエランが手紙をどこに置いておこうがこちらは関与しない。製造現場にさえ持ってこなければ、昼休みに好きなだけ読み返せばいいだろ」
俺はもう投げやりに対策案を出した。
スマートフォンをライン内に持ち込んだ奴にも同じことを言ってやった記憶がある。
因みに、そいつはちょくちょくトイレに行って、しかも帰ってくるのが遅いと評判だったな。
どうせトイレのなかでスマートフォンで遊んでいたのだろう。
ライン内に持ち込み禁止にして、ロッカーの中に置くようにしたら、トイレに行く回数が露骨に減った。
何しに会社に来ているんだよ!
っていう前世の記憶から、思わずエランに怒鳴りたくなる衝動が襲ってきて、危うく抵抗ロールに失敗するところだったが、なんとか抵抗てきたので理性的な対応が出来るぞ。
「まあ、それが出来ねえなら落ち着くまでは休んでもらうか」
親方も腰に手を当てて、俺の案をエランが出来なかった時のことを口にした。
適度な脅しだな。
有給休暇なんてものはないから、休めばその分給金が減る。
彼女との生活もあるから、エランとしてもここは真面目に仕事をするしかないはずだ。
案の定、渋々というのがありありとわかるが、エランはこちらの提案を承諾した。
まあ、彼女がやってくるので浮かれるのはわかるが、仕事に支障をきたすのは駄目だよな。
「これにて一件落着でいいかな?」
親方とミゼットが頷いたので、俺はポーション製造部を後にした。
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