113 / 439
第112話 異世界チート品質管理4
しおりを挟む
翌日、隊列は俺が先頭となった。
エチュード曰く
「一番強いから」
だそうだ。
一応斥候のスキルが使えることも確認してくれたので、無茶ぶりというわけでもない。
そこそこ強い敵は出てくるが、そんなものはものともせずに進む。
作業標準書通りに作業をしていれば何の問題もない。
そうしてついに地下56階層まで到達した。
「あれは……」
俺が敵に気づく。
オーガにしては体が大きい。
「オーガロードだな」
エチュードが教えてくれる。
「オーガロードが現れた」
流石にオーガロードと聞いて驚く。
「どうしたの?恐れるなら私がやるわ」
とシルビア。
ん?
どこかで聞いたようなフレーズだな。
「目を凝らし、見つめてみろ」
エチュードから指示があったので、俺はオーガロードをじっとみた。
「オーガロードが揺れ動く」
そう、見ていたら揺れ動いている。
なんの前触れだろうか?
「どうやって倒したらいい?」
俺はシルビアに訊いてみた。
「肉を切らせてとどめを刺す」
「いや、それ以上は色々なところから怒られそうなので勘弁してください」
これ以上は危険だと判断して、さっさとオーガロードを倒した。
今の俺の敵ではない。
執事とか狙撃手とか出てきたら流石に言い訳ができないからな。
危ない、危ない。
「やってきました地下60階層」
そう、オーガロード以外にも色々と危険な敵が出てきたがそれを乗り越えて目的地まで来た。
どれくらい危険だったかというと、ニコニコしていた人がぷんぷん怒るような感じのトレントが襲ってきたりしたね。
思わずポロリもあるかと思いました。
トレントっていうか、樫の木のおじさんでしたね。
僕は幼女のドライアードがよかったです。
あらあら、おやおや、それからどんどこしょーと場面転換ですよ。
危なすぎて具体的にはお伝え出来ないのが残念です。
トレントは木のモンスターなので、塩水噴霧試験のスキルで塩水をかけてみたけど、思っていた即死効果はなかったので、燃やして倒した。
塩水かけて樹木を枯らすのって時間がかかるんですね。
「フロアボスってどんな奴なのかしらね」
プリオラがそういうと、それに答える声が地の底から響く。
「こんな奴です」
出てきたのは黒い馬だった。
「馬?」
「よく間違われますが、ナイトメアという悪魔です」
ナイトメアと名乗る馬っぽいのはそう自己紹介してくれた。
さて、自己紹介も終わったことだし、ここで安らかに眠ってもらおうか。
R.P.Nだ。
R.I.Pだったかな?
「さて、フロアボスだというのなら、ここでおとなしく討伐されてもらおうか。迷宮から出てきて街を襲うつもりなんだろう」
「ちょっと待って。どうして街を襲うのか聞きたくない?」
「別に」
じ、時事ネタじゃないんだからね。
「そうよ、それが聞きたかったのよ」
「それを聞かねばなるまい」
シルビアとエチュードがナイトメアの話に乗る。
君ら付き合いがいいね。
「よくぞ聞いてくれた。私は他人の悪夢を糧とする悪魔。しかし、ここまでやってくる冒険者がいない。仕方がないのでモンスター達の悪夢をいただいていたのだが、奴らが俺に悪夢を食われて死ぬくらいなら、街を襲って人間を連れてきますと泣きつくので、その計画を了承したのだ。フロアボスだからこのフロアを離れるわけにはいかないからな」
成程。
つまりは餌が他の餌を持ってくるから食べないでと懇願したわけか。
弱い者たちがさらに弱いものを差し出す。
ブルースが加速しちゃいそうだな。
「まあ、こうして糧となる人間がやってきたのだ。美味しく頂かせてもらおうか」
そう言ったナイトメアの両目が光った気がした。
次の瞬間、俺は前世の工場にいた。
「アルトさん、市場回収品はどう見てもうちの責任ですよ。これ最悪の事態じゃないですかね」
そういわれる。
最悪の事態とはリコールの隠語だ。
市場回収品の解析が終わったが、そうかうちが悪いのか。
「水漏れしているのがうちの部品が原因だから、どうにもならないですよ」
「それに関しては車両メーカーも把握している。ただ、他の大規模な最悪の事態に合わせて裏リコールで対応と決まったよ」
「裏リコールですか」
裏リコールとはリコールの届け出をしないで、他のリコールに合わせて部品を交換する手段だ。
他にも、車検時に部品を交換しちゃったりもあるのだが、それだとディーラーに持ってきてくれないと交換できないので、全部に適応するのは難しい。
当然ながらどちらも見つかると怒られる。
「しかし、裏リコールするにも、向こうのほうが先行しているから、対策部品を間に合わせるのが大変だぞ」
「徹夜しても間に合わないかもしれませんね」
「対応してくれる試作屋を探さないとな」
「役員の承認はとれているのですか?」
「ああ、ここに至っては俺の判断だけじゃ無理だ」
「一筆もらったらどうですか?」
「そんな証拠残せるわけないだろ。ばれたら俺が責任負わされて終わりだよ」
「ご愁傷様です」
なんて嫌な会話だ。
あれ、俺なんでこんなことやっているんだ?
あの水漏れはばれずにうまく裏リコールで対応できたはずだよな。
それで、その後死んじゃって異世界に転生したんじゃなかったか?
「……ルト」
ん?
呼ばれたか?
「アルト」
俺が目を開けると、そこにはシルビアがいた。
先程までの工場の会議室ではない。
「よかった。目を覚ましたみたいね」
「馬鹿な。貴様の悪夢は始まっていたのに、目を覚ますだなんてあり得ない。生まれてから一番のつらい経験を再現させた悪夢を見ながら死ぬ呪いをかけたのに、どうして目を覚ませるのだ」
安どの表情を浮かべるシルビアと、対象的に焦るナイトメア。
「残念だったな。俺には前世の記憶がある。辛かった悪夢は前世の物だったから、呪いは完全にはかかっていなかったんだろうな」
「何だと!」
「嫌なこと思い出させやがって!!お前だけは絶対殺す!!!!」
俺は作り出したリングゲージを手でつかんで、思いっきりナイトメアを殴りつけた。
ローレットの模様が反転してナイトメアに刻印される。
馬面を歪めながら結構遠くまで吹っ飛んだ。
鼻血を流しながらナイトメアがこちらを睨む。
「人間ごときがこんな力を出せるだと?!」
そうだ、俺の身体強化一万倍で思いっきり殴ったのだ。
普通の人間ではあり得ない。
あれでも死なないとは流石フロアボスだな。
殴っても死なないなら、ピクリン酸で爆殺だ。
「爆破」
それっぽい名前を唱えてみる。
内容はナイトメアを中心にピクリン酸を作り出して、爆破するだけなんだけどね。
ドゴーン
爆音と閃光があたりを包む。
視力と聴力が回復すると、あたりにはナイトメアを構成していた肉片が飛び散っていた。
グロイ……
「恐ろしい敵だった。具体的には国●省の1/7くらいの恐ろしさだったな」
「よくわからないけど、その『コッコーショー』っていうのがフロアボスの7倍強いっていうのはわかったわ」
どうやらシルビアにも国交省の恐ろしさが伝わったらしい。
ちなみに、経●省はナイトメアの3倍くらい恐ろしいぞ。
こうして俺達フロアボス討伐隊はその目的を達成して帰路に就いた。
品質管理レベル34
スキル
作業標準書
作業標準書(改)
温度測定
硬度測定
三次元測定
重量測定
照度測定
投影機測定
ノギス測定
pH測定
輪郭測定
マクロ試験
塩水噴霧試験
振動試験
引張試験
電子顕微鏡
温度管理
照度管理
レントゲン検査
蛍光X線分析
C面ゲージ作成 new!
シックネスゲージ作成
定盤作成 new!
テーパーゲージ作成 new!
ネジゲージ作成
ピンゲージ作成
ブロックゲージ作成
溶接ゲージ作成
リングゲージ作成
ラディアスゲージ作成 new!
ゲージR&R
品質偽装
リコール
※作者の独り言
この物語はフィクションであり、実際の人物・団体とは一切関係がありません。
この物語はフィクションであり、実際の人物・団体とは一切関係がありません。
大切なことなので二回言いました。
裏リコールなんて経験したことないし、ましてや水漏れを誤魔化したこともありません。
本当にそういうことがあっても、それはただの偶然です。
裏リコールなんて経験したことないし、ましてや水漏れを誤魔化したこともありません。
本当にそういうことがあっても、それはただの偶然です。
大切なことなので二回言いました。
それと、ここに登場する国●省と経●省は異世界の話です。
実在の日本の省庁ではないので、フィクションとしてお楽しみください。
実在の日本の省庁ではないので、フィクションとしてお楽しみください。
大切なことなので二回言いました。
エチュード曰く
「一番強いから」
だそうだ。
一応斥候のスキルが使えることも確認してくれたので、無茶ぶりというわけでもない。
そこそこ強い敵は出てくるが、そんなものはものともせずに進む。
作業標準書通りに作業をしていれば何の問題もない。
そうしてついに地下56階層まで到達した。
「あれは……」
俺が敵に気づく。
オーガにしては体が大きい。
「オーガロードだな」
エチュードが教えてくれる。
「オーガロードが現れた」
流石にオーガロードと聞いて驚く。
「どうしたの?恐れるなら私がやるわ」
とシルビア。
ん?
どこかで聞いたようなフレーズだな。
「目を凝らし、見つめてみろ」
エチュードから指示があったので、俺はオーガロードをじっとみた。
「オーガロードが揺れ動く」
そう、見ていたら揺れ動いている。
なんの前触れだろうか?
「どうやって倒したらいい?」
俺はシルビアに訊いてみた。
「肉を切らせてとどめを刺す」
「いや、それ以上は色々なところから怒られそうなので勘弁してください」
これ以上は危険だと判断して、さっさとオーガロードを倒した。
今の俺の敵ではない。
執事とか狙撃手とか出てきたら流石に言い訳ができないからな。
危ない、危ない。
「やってきました地下60階層」
そう、オーガロード以外にも色々と危険な敵が出てきたがそれを乗り越えて目的地まで来た。
どれくらい危険だったかというと、ニコニコしていた人がぷんぷん怒るような感じのトレントが襲ってきたりしたね。
思わずポロリもあるかと思いました。
トレントっていうか、樫の木のおじさんでしたね。
僕は幼女のドライアードがよかったです。
あらあら、おやおや、それからどんどこしょーと場面転換ですよ。
危なすぎて具体的にはお伝え出来ないのが残念です。
トレントは木のモンスターなので、塩水噴霧試験のスキルで塩水をかけてみたけど、思っていた即死効果はなかったので、燃やして倒した。
塩水かけて樹木を枯らすのって時間がかかるんですね。
「フロアボスってどんな奴なのかしらね」
プリオラがそういうと、それに答える声が地の底から響く。
「こんな奴です」
出てきたのは黒い馬だった。
「馬?」
「よく間違われますが、ナイトメアという悪魔です」
ナイトメアと名乗る馬っぽいのはそう自己紹介してくれた。
さて、自己紹介も終わったことだし、ここで安らかに眠ってもらおうか。
R.P.Nだ。
R.I.Pだったかな?
「さて、フロアボスだというのなら、ここでおとなしく討伐されてもらおうか。迷宮から出てきて街を襲うつもりなんだろう」
「ちょっと待って。どうして街を襲うのか聞きたくない?」
「別に」
じ、時事ネタじゃないんだからね。
「そうよ、それが聞きたかったのよ」
「それを聞かねばなるまい」
シルビアとエチュードがナイトメアの話に乗る。
君ら付き合いがいいね。
「よくぞ聞いてくれた。私は他人の悪夢を糧とする悪魔。しかし、ここまでやってくる冒険者がいない。仕方がないのでモンスター達の悪夢をいただいていたのだが、奴らが俺に悪夢を食われて死ぬくらいなら、街を襲って人間を連れてきますと泣きつくので、その計画を了承したのだ。フロアボスだからこのフロアを離れるわけにはいかないからな」
成程。
つまりは餌が他の餌を持ってくるから食べないでと懇願したわけか。
弱い者たちがさらに弱いものを差し出す。
ブルースが加速しちゃいそうだな。
「まあ、こうして糧となる人間がやってきたのだ。美味しく頂かせてもらおうか」
そう言ったナイトメアの両目が光った気がした。
次の瞬間、俺は前世の工場にいた。
「アルトさん、市場回収品はどう見てもうちの責任ですよ。これ最悪の事態じゃないですかね」
そういわれる。
最悪の事態とはリコールの隠語だ。
市場回収品の解析が終わったが、そうかうちが悪いのか。
「水漏れしているのがうちの部品が原因だから、どうにもならないですよ」
「それに関しては車両メーカーも把握している。ただ、他の大規模な最悪の事態に合わせて裏リコールで対応と決まったよ」
「裏リコールですか」
裏リコールとはリコールの届け出をしないで、他のリコールに合わせて部品を交換する手段だ。
他にも、車検時に部品を交換しちゃったりもあるのだが、それだとディーラーに持ってきてくれないと交換できないので、全部に適応するのは難しい。
当然ながらどちらも見つかると怒られる。
「しかし、裏リコールするにも、向こうのほうが先行しているから、対策部品を間に合わせるのが大変だぞ」
「徹夜しても間に合わないかもしれませんね」
「対応してくれる試作屋を探さないとな」
「役員の承認はとれているのですか?」
「ああ、ここに至っては俺の判断だけじゃ無理だ」
「一筆もらったらどうですか?」
「そんな証拠残せるわけないだろ。ばれたら俺が責任負わされて終わりだよ」
「ご愁傷様です」
なんて嫌な会話だ。
あれ、俺なんでこんなことやっているんだ?
あの水漏れはばれずにうまく裏リコールで対応できたはずだよな。
それで、その後死んじゃって異世界に転生したんじゃなかったか?
「……ルト」
ん?
呼ばれたか?
「アルト」
俺が目を開けると、そこにはシルビアがいた。
先程までの工場の会議室ではない。
「よかった。目を覚ましたみたいね」
「馬鹿な。貴様の悪夢は始まっていたのに、目を覚ますだなんてあり得ない。生まれてから一番のつらい経験を再現させた悪夢を見ながら死ぬ呪いをかけたのに、どうして目を覚ませるのだ」
安どの表情を浮かべるシルビアと、対象的に焦るナイトメア。
「残念だったな。俺には前世の記憶がある。辛かった悪夢は前世の物だったから、呪いは完全にはかかっていなかったんだろうな」
「何だと!」
「嫌なこと思い出させやがって!!お前だけは絶対殺す!!!!」
俺は作り出したリングゲージを手でつかんで、思いっきりナイトメアを殴りつけた。
ローレットの模様が反転してナイトメアに刻印される。
馬面を歪めながら結構遠くまで吹っ飛んだ。
鼻血を流しながらナイトメアがこちらを睨む。
「人間ごときがこんな力を出せるだと?!」
そうだ、俺の身体強化一万倍で思いっきり殴ったのだ。
普通の人間ではあり得ない。
あれでも死なないとは流石フロアボスだな。
殴っても死なないなら、ピクリン酸で爆殺だ。
「爆破」
それっぽい名前を唱えてみる。
内容はナイトメアを中心にピクリン酸を作り出して、爆破するだけなんだけどね。
ドゴーン
爆音と閃光があたりを包む。
視力と聴力が回復すると、あたりにはナイトメアを構成していた肉片が飛び散っていた。
グロイ……
「恐ろしい敵だった。具体的には国●省の1/7くらいの恐ろしさだったな」
「よくわからないけど、その『コッコーショー』っていうのがフロアボスの7倍強いっていうのはわかったわ」
どうやらシルビアにも国交省の恐ろしさが伝わったらしい。
ちなみに、経●省はナイトメアの3倍くらい恐ろしいぞ。
こうして俺達フロアボス討伐隊はその目的を達成して帰路に就いた。
品質管理レベル34
スキル
作業標準書
作業標準書(改)
温度測定
硬度測定
三次元測定
重量測定
照度測定
投影機測定
ノギス測定
pH測定
輪郭測定
マクロ試験
塩水噴霧試験
振動試験
引張試験
電子顕微鏡
温度管理
照度管理
レントゲン検査
蛍光X線分析
C面ゲージ作成 new!
シックネスゲージ作成
定盤作成 new!
テーパーゲージ作成 new!
ネジゲージ作成
ピンゲージ作成
ブロックゲージ作成
溶接ゲージ作成
リングゲージ作成
ラディアスゲージ作成 new!
ゲージR&R
品質偽装
リコール
※作者の独り言
この物語はフィクションであり、実際の人物・団体とは一切関係がありません。
この物語はフィクションであり、実際の人物・団体とは一切関係がありません。
大切なことなので二回言いました。
裏リコールなんて経験したことないし、ましてや水漏れを誤魔化したこともありません。
本当にそういうことがあっても、それはただの偶然です。
裏リコールなんて経験したことないし、ましてや水漏れを誤魔化したこともありません。
本当にそういうことがあっても、それはただの偶然です。
大切なことなので二回言いました。
それと、ここに登場する国●省と経●省は異世界の話です。
実在の日本の省庁ではないので、フィクションとしてお楽しみください。
実在の日本の省庁ではないので、フィクションとしてお楽しみください。
大切なことなので二回言いました。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
断罪される1か月前に前世の記憶が蘇りました。
みちこ
ファンタジー
両親が亡くなり、家の存続と弟を立派に育てることを決意するけど、ストレスとプレッシャーが原因で高熱が出たことが切っ掛けで、自分が前世で好きだった小説の悪役令嬢に転生したと気が付くけど、小説とは色々と違うことに混乱する。
主人公は断罪から逃れることは出来るのか?
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
冒険者ギルド品質管理部 ~異世界の品質管理は遅れている~
犬野純
ファンタジー
レアジョブにも程がある。10歳になって判明した俺の役職はなんと「品質管理」。産業革命すら起こっていない世界で、品質管理として日々冒険者ギルドで、新人の相談にのる人生。現代の品質管理手法で、ゆるーく冒険者のお手伝い。
前回の拙著が愚痴とメタ発言が多すぎたのでリメイクしました。
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる