63 / 85
63.嬉しくても困ったお願い事
しおりを挟む
「困ったなぁ……どうしよう……」
「ルカちゃん、どうしたの?」
ルナからの連絡が来た携帯電話を見て、ため息ついたルカ。リビングでのんびりしていたアカリとミツキが、携帯を見るなり、困った顔になったルカに目を向けた
「お母さんが、何かお菓子を作っててほしいって……こんな時間に急に言われても……」
はぁ。とまたため息ついて、何を作るか悩み始めたルカ。
アカリも冷蔵庫の中を思い出して、何が作れそうか考える
「でもあまりお菓子の材料が無いから、朝早起きして買いに行く?」
「アカリ、早起きできるのか?」
「失礼だなぁ。出来るよ!」
ミツキとアカリが、言い争っていると、玄関の扉の鍵が開く音が聞こえてきた
「ただいまー」
「お帰りー」
聞こえてきたノドカの声に、リビング答えるアカリ達。その声を聞いてノドカもリビングに入ってきた。三人のんびりと過ごしている様子を見て、微笑むノドカ。帰ってきたノドカを見て、ミツキがソファーから立ち上がると、ノドカに話しかける
「夕飯あるけど食べる?」
「そうだね。頂こうかな」
とノドカの返事を聞いて、キッチンに行ってハンバーグを温め直すミツキ。その間に、部屋に行って着替えを終えたノドカもキッチンにやって来た。アカリもノドカの隣に座って、ノドカとの会話を楽しんでいる
「それでね、お父さん。お母さん帰ってくるんだって」
「そうなの?アカリに連絡来たの?」
「ううん。ルカちゃんのお母さんが言ってたの。一緒に帰ってくるって」
「そっか。帰ってくるならよかった。ところで、ルカちゃんは?」
一人、リビングに残ったままのルカ。アカリ達の声が聞こえないのか、会話に参加せずに携帯とにらめっこして、何を作るか考えている様子
「さっきお菓子作ってて言われて、なに作るか悩んでるみたい」
とアカリが話していると、食器棚からお皿を取ろうとしていた、ミツキと目があったノドカがクスッと微笑む
「みんな、ルカちゃんのお菓子にハマってるね。とても美味しいものね」
「えっ?みんなって?」
「カグヤ君も美味しいって言ってたし、ミツキも好きだもんね」
「カグヤさんも?あれ?いつルカちゃんのお菓子食べたんだろ?」
ノドカの言葉を聞いて、カグヤと一緒にいた時にお菓子を食べていたか思いだす。その間にノドカの夕飯が来て、食べ始めると、ルカも何やらメモを書きはじめた
「ルカちゃん、なに作るか決めたの?」
思い出すのを諦めて、ルカの隣に駆け寄るアカリ。メモに書かれた買い物リストを見て何を作るか分かり、アカリのテンションがちょっと上がっている。そんな二人を微笑ましくノドカが食べながら見ている。そうこうしているうちに、メモを書き終えたルカが、アカリを見てニコッと笑う
「これでよしっと。明日、一緒にお買い物行って、一緒に作ろう」
「ルカちゃん、どうしたの?」
ルナからの連絡が来た携帯電話を見て、ため息ついたルカ。リビングでのんびりしていたアカリとミツキが、携帯を見るなり、困った顔になったルカに目を向けた
「お母さんが、何かお菓子を作っててほしいって……こんな時間に急に言われても……」
はぁ。とまたため息ついて、何を作るか悩み始めたルカ。
アカリも冷蔵庫の中を思い出して、何が作れそうか考える
「でもあまりお菓子の材料が無いから、朝早起きして買いに行く?」
「アカリ、早起きできるのか?」
「失礼だなぁ。出来るよ!」
ミツキとアカリが、言い争っていると、玄関の扉の鍵が開く音が聞こえてきた
「ただいまー」
「お帰りー」
聞こえてきたノドカの声に、リビング答えるアカリ達。その声を聞いてノドカもリビングに入ってきた。三人のんびりと過ごしている様子を見て、微笑むノドカ。帰ってきたノドカを見て、ミツキがソファーから立ち上がると、ノドカに話しかける
「夕飯あるけど食べる?」
「そうだね。頂こうかな」
とノドカの返事を聞いて、キッチンに行ってハンバーグを温め直すミツキ。その間に、部屋に行って着替えを終えたノドカもキッチンにやって来た。アカリもノドカの隣に座って、ノドカとの会話を楽しんでいる
「それでね、お父さん。お母さん帰ってくるんだって」
「そうなの?アカリに連絡来たの?」
「ううん。ルカちゃんのお母さんが言ってたの。一緒に帰ってくるって」
「そっか。帰ってくるならよかった。ところで、ルカちゃんは?」
一人、リビングに残ったままのルカ。アカリ達の声が聞こえないのか、会話に参加せずに携帯とにらめっこして、何を作るか考えている様子
「さっきお菓子作ってて言われて、なに作るか悩んでるみたい」
とアカリが話していると、食器棚からお皿を取ろうとしていた、ミツキと目があったノドカがクスッと微笑む
「みんな、ルカちゃんのお菓子にハマってるね。とても美味しいものね」
「えっ?みんなって?」
「カグヤ君も美味しいって言ってたし、ミツキも好きだもんね」
「カグヤさんも?あれ?いつルカちゃんのお菓子食べたんだろ?」
ノドカの言葉を聞いて、カグヤと一緒にいた時にお菓子を食べていたか思いだす。その間にノドカの夕飯が来て、食べ始めると、ルカも何やらメモを書きはじめた
「ルカちゃん、なに作るか決めたの?」
思い出すのを諦めて、ルカの隣に駆け寄るアカリ。メモに書かれた買い物リストを見て何を作るか分かり、アカリのテンションがちょっと上がっている。そんな二人を微笑ましくノドカが食べながら見ている。そうこうしているうちに、メモを書き終えたルカが、アカリを見てニコッと笑う
「これでよしっと。明日、一緒にお買い物行って、一緒に作ろう」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
司書ですが、何か?
みつまめ つぼみ
ファンタジー
16歳の小さな司書ヴィルマが、王侯貴族が通う王立魔導学院付属図書館で仲間と一緒に仕事を頑張るお話です。
ほのぼの日常系と思わせつつ、ちょこちょこドラマティックなことも起こります。ロマンスはふんわり。
勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~
時野洋輔
ファンタジー
英雄のパーティ、『炎の竜牙』をリストラされたクルトは、実は戦闘以外は神の域に達している適正ランクSSSの持ち主だった。
そんなことを知らないクルトは、自分の実力がわからないまま周囲の人間を驚かせていく。
結果、多くの冒険者を纏める工房主(アトリエマイスター)となり、国や世界の危機を気付かないうちに救うことになる。
果たして、クルトは自分の実力を正確に把握して、勘違いを正すことができるのか?
「え? 山を適当に掘ったらミスリルが見つかるのってよくある話ですよね?」
……無理かもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※令和元年12月より、コミカライズスタート(毎月第三火曜日更新)
※1~5巻好評発売中(コミカライズ1巻発売中)2020年11月時点
※第11回ファンタジー小説大賞受賞しました(2018年10月31日)
※お気に入り数1万件突破しました(2018年9月27日)
※週間小説ランキング1位をいただきました(2018年9月3日時点)
※24h小説ランキング1位をいただきました(2018年8月26日時点)
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚
咲良喜玖
ファンタジー
アーリア戦記から抜粋。
帝国歴515年。サナリア歴3年。
新国家サナリア王国は、超大国ガルナズン帝国の使者からの宣告により、国家存亡の危機に陥る。
アーリア大陸を二分している超大国との戦いは、全滅覚悟の死の戦争である。
だからこそ、サナリア王アハトは、帝国に従属することを決めるのだが。
当然それだけで交渉が終わるわけがなく、従属した証を示せとの命令が下された。
命令の中身。
それは、二人の王子の内のどちらかを選べとの事だった。
出来たばかりの国を守るために、サナリア王が判断した人物。
それが第一王子である【フュン・メイダルフィア】だった。
フュンは弟に比べて能力が低く、武芸や勉学が出来ない。
彼の良さをあげるとしたら、ただ人に優しいだけ。
そんな人物では、国を背負うことが出来ないだろうと、彼は帝国の人質となってしまったのだ。
しかし、この人質がきっかけとなり、長らく続いているアーリア大陸の戦乱の歴史が変わっていく。
西のイーナミア王国。東のガルナズン帝国。
アーリア大陸の歴史を支える二つの巨大国家を揺るがす英雄が誕生することになるのだ。
偉大なる人質。フュンの物語が今始まる。
他サイトにも書いています。
こちらでは、出来るだけシンプルにしていますので、章分けも簡易にして、解説をしているあとがきもありません。
小説だけを読める形にしています。
万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
Gai
ファンタジー
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。
貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。
貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。
ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。
「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」
基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。
さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・
タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。
題名のない魔王
Ss侍
ファンタジー
___世界に新たな魔王が生誕した。
その魔王は歴代の魔王と同様、人間達を滅ぼそうと企んでいた。しかし人間達は先手をとった。魔王が生まれることを予測し、前もって勇者を用意し、魔王が暴れる始める前に討ったのだ。
目覚めて一週間で倒される魔王。
勇者の強力な一撃を受け、自分の名を後世へ残せなかったこと、否、それ以前に自分の名すら得ることができなかったことを悔いながら消えてゆく……。そのはずだった。
再び目を開けると魔王は見知らぬ場所の、見知らぬ部屋にいた。
そこは別世界。彼を呼び出し治療したのは、その世界の魔王と孫娘。彼らの願いはその世界の勇者を倒すこと。
手違いで呼び出された名も無き魔王。彼はその世界の魔王達の願いを叶えると決めた。その理由は二つ。一つは命が救われたことに対する恩返し、もう一つは自分の名を残すため。
魔王は知らなかったのだ。その選択によって、やがて世界を股にかけ、多くの者を救うことになるとは___!
※本作品は完結しました。
__________
本作品はアルファポリス様の他に、小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様にも投稿しております!
・小説家になろう↓
https://ncode.syosetu.com/n2439db/
・カクヨム様↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893775634
・ノベルアップ+様↓
https://novelup.plus/story/718995763
異世界二度目のおっさん、どう考えても高校生勇者より強い
八神 凪
ファンタジー
旧題:久しぶりに異世界召喚に巻き込まれたおっさんの俺は、どう考えても一緒に召喚された勇者候補よりも強い
【第二回ファンタジーカップ大賞 編集部賞受賞! 書籍化します!】
高柳 陸はどこにでもいるサラリーマン。
満員電車に揺られて上司にどやされ、取引先には愛想笑い。
彼女も居ないごく普通の男である。
そんな彼が定時で帰宅しているある日、どこかの飲み屋で一杯飲むかと考えていた。
繁華街へ繰り出す陸。
まだ時間が早いので学生が賑わっているなと懐かしさに目を細めている時、それは起きた。
陸の前を歩いていた男女の高校生の足元に紫色の魔法陣が出現した。
まずい、と思ったが少し足が入っていた陸は魔法陣に吸い込まれるように引きずられていく。
魔法陣の中心で困惑する男女の高校生と陸。そして眼鏡をかけた女子高生が中心へ近づいた瞬間、目の前が真っ白に包まれる。
次に目が覚めた時、男女の高校生と眼鏡の女子高生、そして陸の目の前には中世のお姫様のような恰好をした女性が両手を組んで声を上げる。
「異世界の勇者様、どうかこの国を助けてください」と。
困惑する高校生に自分はこの国の姫でここが剣と魔法の世界であること、魔王と呼ばれる存在が世界を闇に包もうとしていて隣国がそれに乗じて我が国に攻めてこようとしていると説明をする。
元の世界に戻る方法は魔王を倒すしかないといい、高校生二人は渋々了承。
なにがなんだか分からない眼鏡の女子高生と陸を見た姫はにこやかに口を開く。
『あなた達はなんですか? 自分が召喚したのは二人だけなのに』
そう言い放つと城から追い出そうとする姫。
そこで男女の高校生は残った女生徒は幼馴染だと言い、自分と一緒に行こうと提案。
残された陸は慣れた感じで城を出て行くことに決めた。
「さて、久しぶりの異世界だが……前と違う世界みたいだな」
陸はしがないただのサラリーマン。
しかしその実態は過去に異世界へ旅立ったことのある経歴を持つ男だった。
今度も魔王がいるのかとため息を吐きながら、陸は以前手に入れた力を駆使し異世界へと足を踏み出す――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる