デスパレートレアス

シャオえる

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51. 難しい質問に答えた後に

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「ナオ、ツムギから連絡あった?」
「いや、まだ……」
 ツムギが起きる少し前、学園の教室に着いていたナオとカホがツムギが心配で携帯をずっと睨んでいた
「大丈夫かな?帰りにレアスの家に行ってみる?」
「行ってもなぁ……」
 カホにため息混じりに返事をしながら、携帯を鞄に閉まっていると、教室に来たニーナが二人に気づいて声をかけてきた
「ナオさん、カホさん。ツムギさんは今日もお休み?」
「ええ、まあ……」
 ニーナの質問に苦笑いで答えるナオ。カホも返事に困って同じく苦笑いをしている
「そう……。テストが終わったからと、休んでばかりだと次の昇級試験に響きますよ」
「はい、ツムギに伝えておきます」
「そうそう、レアスさん、どこにいるか分かる?」
「えーっと……」
 また答えづらい質問がきて、困ったナオが苦笑いでカホの方に振り向いて助けを求めた
「レアス、まだ見つかってないんですか?」
 ナオの表情を見て、カホがニーナに質問し返すと、今度はニーナが困った顔でため息をついた
「ええそうなのよ、魔力の反応がして、追いかけても見当たらなくて……。もしレアスさんを見つけたら、すぐ学園に連絡してね」
「……分かりました」
 ナオとカホが返事をすると、ニーナがニコッと笑って、教壇の方へと歩いていった。その後ろ姿を見た二人が、ふぅ。とため息をついてすぐ、授業の開始を知らせるチャイムが鳴り響いた








「うーん、どうしよっか……」
 ナオとカホが、困っていることを知らないツムギは、レアスの家の冷蔵庫とにらめっこして悩んでいた
「別に無理して作らなくても……」
 ツムギの側で、呆れた様子で見ていたレアスがそう言うと、ツムギが勢いよく振り向くと、ちょっと怒った顔で返事をした
「ダメだよ!朝ご飯は食べたい!ルトとララだって、そうでしょ?」
 と、レアスの肩に乗ってツムギを見ていたルトとララに話しかけると、困ったように見つめ合っていると、ぐぅ。とツムギのお腹の音が響いた
「あなたが食べたいだけじゃない」
 大きなお腹の音を聞いて呆れながらレアスが言うと、ツムギがエヘヘと笑って誤魔化している。すると、何か思い付いたのか、冷蔵庫の扉をバタンと閉めるなり、パンッと手を叩いた
「そうだ!ご飯食べに行こう!それとも、寮のご飯食べに行く?」
 突然の提案に、レアスがキョトンとしていると、ツムギがレアスの手をつかんで、キッチンを出てレアスの部屋へと向かってく
「やっぱり、お外が良いよね!お洋服も買いに行こう!」
「ちょっと……」
 ご機嫌になったツムギに対し、レアスが戸惑いうろたえていると、レアスの部屋に着いてすぐ、クローゼットを開けて、レアスの服をあれこれ選ぶとその様子を呆然と見ていたレアスにニコッと笑いながら手渡した
「ほらほら、早く着替えて!ルトとララもお手伝いしてね」
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