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65. また呼び戻せるように
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「もー、ノエルどうしたの?」
そのままミコトの手を引っ張ったまま、学園近くの公園まで飛んで来ると、地面に足が着くとミコトの手をパッと離して、ニコニコと微笑みながら本を差し出した
「この本、読んで」
「なにこの本」
「ノア達の学園の本だって。サクナさんが持ってきたのを持ってきちゃった」
「えー……」
「いいから、早く読む」
グイグイと本を差し出され仕方なく本を受け取り開いてページを流し読みをするミコト。最後のページまで適当に見終えると、パタンと閉じてノエルに本を差し出した
「特に変な魔術なんて書いてないよ」
「ちゃんと読んでる?ここ、ここの魔術」
と、ミコトから本を受け取り、魔術が書かれているページを開いて指差しミコトに見せると、ノエルから本を取り読み始めた
「私、こんな術知らない。ノエルが使ったんじゃないの?」
「そんなわけないよ。ミコトの事すら覚えてなかったのに……」
「そうだね、でも……」
ノエルにあまり浮かない顔をして答えるミコト。そんなミコトを見てノエルがミコトの頬を軽くつついた
「だから、もう一回試してみない?」
「なにを?」
ミコトがノエルに不思議そうに返事をすると、ノエルが生徒会長しか持てないという本を持っていた
「この本を使ってみようかなって」
「そんなダメだよ!もうまた呼び戻せる保証なんてないし、記憶だってまた……」
「今はノアもナギもモカだっているでしょ?どうにかなるよ。それにまた迎えに来てくれるでしょ」
ミコトの言葉にニコッと微笑み返事をするノエルを見てミコトが本をぎゅっと抱きしめ少しうつ向いた
「うん……。でも、ノエルはまだ魔力も術も……」
そう言いながら顔を上げると、今さっきまで会話をしていたはずのノエルが居なくなっていた。驚いてすぐ辺りを見渡してみても、付近には誰一人も居らず、また少しうつ向いて、本をさっきよりも強く抱きしめた
「待ってて。すぐにみんなで迎えに行くから……」
そのままミコトの手を引っ張ったまま、学園近くの公園まで飛んで来ると、地面に足が着くとミコトの手をパッと離して、ニコニコと微笑みながら本を差し出した
「この本、読んで」
「なにこの本」
「ノア達の学園の本だって。サクナさんが持ってきたのを持ってきちゃった」
「えー……」
「いいから、早く読む」
グイグイと本を差し出され仕方なく本を受け取り開いてページを流し読みをするミコト。最後のページまで適当に見終えると、パタンと閉じてノエルに本を差し出した
「特に変な魔術なんて書いてないよ」
「ちゃんと読んでる?ここ、ここの魔術」
と、ミコトから本を受け取り、魔術が書かれているページを開いて指差しミコトに見せると、ノエルから本を取り読み始めた
「私、こんな術知らない。ノエルが使ったんじゃないの?」
「そんなわけないよ。ミコトの事すら覚えてなかったのに……」
「そうだね、でも……」
ノエルにあまり浮かない顔をして答えるミコト。そんなミコトを見てノエルがミコトの頬を軽くつついた
「だから、もう一回試してみない?」
「なにを?」
ミコトがノエルに不思議そうに返事をすると、ノエルが生徒会長しか持てないという本を持っていた
「この本を使ってみようかなって」
「そんなダメだよ!もうまた呼び戻せる保証なんてないし、記憶だってまた……」
「今はノアもナギもモカだっているでしょ?どうにかなるよ。それにまた迎えに来てくれるでしょ」
ミコトの言葉にニコッと微笑み返事をするノエルを見てミコトが本をぎゅっと抱きしめ少しうつ向いた
「うん……。でも、ノエルはまだ魔力も術も……」
そう言いながら顔を上げると、今さっきまで会話をしていたはずのノエルが居なくなっていた。驚いてすぐ辺りを見渡してみても、付近には誰一人も居らず、また少しうつ向いて、本をさっきよりも強く抱きしめた
「待ってて。すぐにみんなで迎えに行くから……」
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