シンフォニー・レイ

シャオえる

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93. 進む未来を守るなら

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「いつから、ここに住んでるの?」
 辺りをキョロキョロと見渡しながら、建物の中を案内され進むツミキ達。シキに質問するツミキの声が廃墟の中から響いている
「さあ?もう覚えてないな……」
 シンクの後ろ、ツミキ達を案内しながら答えるシキ。シンクの服をつかみ重い足取りで進んでいる。その後ろ、二人の後を追うようにツミキ達も先へ進む
「街を壊し始めたのは数ヵ月前だが、それよりも前か?」
「うん。多分……」
 ミオリの質問にも答えるシキ。意外と素直に答える様子に、ふふっとシンクが笑う
「それより前は?」
「知らない町に居た……」
「そっか……」
 カエデの質問にも答えながら、まだまだ歩き続けていく。大分奥まで進んで、明るい日差しが入っていた廃墟の中も、段々と暗くなっていく

「この場所は……」
「昔からあった廃墟ですね。探していたとは思っていたのですが……」
 ノア隊員とゼフドが話している隣で、無言でモニターを見ていたルモカ。そーっと気づかれないように、指令室から出ようと歩き出す
「ルモカ、どこに行く?」
 横を通りすぎようとした時、ルモカの左腕をつかむゼフド。その声にノア隊員や他の隊員達が二人を見る。強く腕をつかむゼフドを振り払うことなく、二人無言で動かずにいる。その間もツミキ達の話し声がスピーカーから流れている。つかんでいたルモカの腕をゆっくり離すと、ノア隊員の隣の椅子に座ると、モニターを見ながらルモカに声にかける
「見ておけ。あの子達を守ると決めたのなら……」

「ここにお父様とお母様がいるわ……けど、お二人は病み上がり……あまり長居はできないわ」
 指令室にも緊張感が溢れている頃、とある部屋の前まで案内されたツミキ達。シンクの言葉に、更に緊張感が増していく
「ミオリ君、カエデ君……いいかね。名は名乗らぬように……」
 指令室にいる人達にも緊張感が増して、静かになっている部屋に響くゼフドの声。シンクとシキに気づかれないように、ミオリが小さく頷き、その側ではシンクがコンコンと扉を叩いて、返事のない部屋をゆっくりと開いた
「お父様、宜しいですか?」
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