20 / 110
20. 学校帰りにオススメのお店
しおりを挟む
「ここが二人の学校ですか……」
「そう。今日は終わるのが早いって言ってたから」
街から少し離れた場所にある大きな学校。ツミキの学校より遥かに大きい学校に呆気にとられている。周りには帰る学生が溢れてる
「噂をすれば、来た来た」
学校に夢中のツミキをよそに、手を振ってカエデとミオリを呼ぶ
「えっ?なんでツミキが?」
驚くカエデとムスっとした顔のミオリ。やっと二人に気づいたツミキも手を振る。急いで駆け寄るカエデ。後ろから重い足取りのミオリも三人のもとに辿り着く
「そりゃあ、ツミキちゃんも近々ここに通うもの。下見しに来たの」
「へ?」
聞いてなかった話しに声が裏返って返事をしてしまったツミキ
「……先に失礼する」
ルモカの発言に、一気に不機嫌になったミオリ。一人さっさと歩いていく
「あっミオリさん、そっちの道じゃ……」
「まあ、それはそれでカエデちゃん」
ミオリの後を追いかけようとするカエデを、止めるルモカ。その間もミオリは少しずつ離れていくが、それでも話を進めてく
「最近、二人とも頑張っているでしょ?ツミキちゃんも色々こちらの都合に巻き込んでいるでしょ」
「でね、ゼフドが美味しいの食べに行くと良いってお金預かっているんだけど……」
ルモカの話が聞こえたミオリ。思わず足が止まる。それに気づいても見て見ぬふりして、ツミキとカエデにニコニコと話を続けていく
「私のオススメするお店でパフェでも食べに行かないかしら?」
「行きます!」
「私も行きたいです!」
ルモカからの嬉しい知らせにテンションが上がる二人の側で、まだ立ち止まったままのミオリに、ルモカが声をかける
「ミオリちゃんどうする?私と前にも行ったあのお店だけど……」
声かけに返事せずに歩いていた道を変えて、一人歩き出すミオリ
「待って、そっちの道じゃないから。ミオリちゃん、みんなで行きましょ」
ルモカの声で再び立ち止まり、また最初歩いていた道を歩くミオリ。後から来る気配のない三人に気づいて突然振り返る
「カエデ、ツミキ。何をしている。さっさと行くぞ」
そう一言、話したあとスタスタと歩き出す。振り返った時に、嬉しそうな表情だったミオリを見た三人。後ろ姿を見ながらツミキがカエデにヒソヒソと話し始めた。ルモカも聞き耳をたてて話しに加わる
「ねぇ、カエデちゃん。ミオリさん、実は嬉しい……とか」
「うーん……多分」
「多分じゃないと思うけどね。それより迷子になる前に早く行きましょうか」
「そう。今日は終わるのが早いって言ってたから」
街から少し離れた場所にある大きな学校。ツミキの学校より遥かに大きい学校に呆気にとられている。周りには帰る学生が溢れてる
「噂をすれば、来た来た」
学校に夢中のツミキをよそに、手を振ってカエデとミオリを呼ぶ
「えっ?なんでツミキが?」
驚くカエデとムスっとした顔のミオリ。やっと二人に気づいたツミキも手を振る。急いで駆け寄るカエデ。後ろから重い足取りのミオリも三人のもとに辿り着く
「そりゃあ、ツミキちゃんも近々ここに通うもの。下見しに来たの」
「へ?」
聞いてなかった話しに声が裏返って返事をしてしまったツミキ
「……先に失礼する」
ルモカの発言に、一気に不機嫌になったミオリ。一人さっさと歩いていく
「あっミオリさん、そっちの道じゃ……」
「まあ、それはそれでカエデちゃん」
ミオリの後を追いかけようとするカエデを、止めるルモカ。その間もミオリは少しずつ離れていくが、それでも話を進めてく
「最近、二人とも頑張っているでしょ?ツミキちゃんも色々こちらの都合に巻き込んでいるでしょ」
「でね、ゼフドが美味しいの食べに行くと良いってお金預かっているんだけど……」
ルモカの話が聞こえたミオリ。思わず足が止まる。それに気づいても見て見ぬふりして、ツミキとカエデにニコニコと話を続けていく
「私のオススメするお店でパフェでも食べに行かないかしら?」
「行きます!」
「私も行きたいです!」
ルモカからの嬉しい知らせにテンションが上がる二人の側で、まだ立ち止まったままのミオリに、ルモカが声をかける
「ミオリちゃんどうする?私と前にも行ったあのお店だけど……」
声かけに返事せずに歩いていた道を変えて、一人歩き出すミオリ
「待って、そっちの道じゃないから。ミオリちゃん、みんなで行きましょ」
ルモカの声で再び立ち止まり、また最初歩いていた道を歩くミオリ。後から来る気配のない三人に気づいて突然振り返る
「カエデ、ツミキ。何をしている。さっさと行くぞ」
そう一言、話したあとスタスタと歩き出す。振り返った時に、嬉しそうな表情だったミオリを見た三人。後ろ姿を見ながらツミキがカエデにヒソヒソと話し始めた。ルモカも聞き耳をたてて話しに加わる
「ねぇ、カエデちゃん。ミオリさん、実は嬉しい……とか」
「うーん……多分」
「多分じゃないと思うけどね。それより迷子になる前に早く行きましょうか」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
とりあえず異世界を生きていきます。
狐鈴
ファンタジー
気が付けば異世界転生を果たしていた私。
でも産まれたばかりの私は歓迎されていない模様。
さらには生贄にされちゃうしで前途多難!
そんな私がなんとか生き残り、とりあえず異世界を生きていくお話。
絶対に生き延びてやるんだから!
お気に入り登録数が増えるのをニマニマしながら励みにさせてもらっています。
皆様からの感想は読んで元気をいただいています!
ただ私が小心者の為なんとお返事すればいいか分からず、そのままになってしまってます……
そんな作者ですが生温かい目で見守ってもらえると嬉しいです。
※小説家になろうにも掲載中です。
幼女に転生したらイケメン冒険者パーティーに保護&溺愛されています
ひなた
ファンタジー
死んだと思ったら
目の前に神様がいて、
剣と魔法のファンタジー異世界に転生することに!
魔法のチート能力をもらったものの、
いざ転生したら10歳の幼女だし、草原にぼっちだし、いきなり魔物でるし、
魔力はあって魔法適正もあるのに肝心の使い方はわからないし で転生早々大ピンチ!
そんなピンチを救ってくれたのは
イケメン冒険者3人組。
その3人に保護されつつパーティーメンバーとして冒険者登録することに!
日々の疲労の癒しとしてイケメン3人に可愛いがられる毎日が、始まりました。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
包帯令嬢の恩返し〜顔面難病の少女を助けたら数年後美少女になって俺に会いに来た件〜
藤白ぺるか
恋愛
「――綺麗だ」
五歳の頃にかかった顔の難病により、常に顔全体に包帯を巻いているイギリスハーフの少女、宝条・ルーシー・凛奈。
小学四年生のある日、雨の降りしきる公園のドーム型遊具の中で一人泣いていた時、そこに同い年の少年、九藤光流が現れる。
周囲にはいない金髪碧眼の彼女に目を奪われた光流は、包帯の下の顔も見たいと半ば強引に包帯を取ってもらう。
爛れた肌に無数の吹き出物で埋め尽くされた彼女の顔を見た光流は本気で綺麗だと言った。
ルーシーは彼の言葉を信じ初めての友達になったが、このあと二人には思いも寄らない悲劇が起きてしまい離れ離れになってしまう。
これは、何も持っていなかった少年と顔の難病を持った少女が出会ったことで、奇跡が生まれ、友情を通して成長し、音楽で心が繋がり――そして、恩返しされる青春と純愛の物語。
集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~
武雅
ファンタジー
永遠の時に存在する神ネレースの気まぐれによって? その創造神ネレースが管理する異世界に日本から30000人が転送されてしまう。
異世界に転送される前になぜか神ネレースとの面談があり、提示された職業に自分の思い通りの職業が無かったので神にダメ元で希望を言ってみたら希望の職業と望みを叶えられその代償として他の転送者よりも過酷な辺境にある秘境の山奥に送られ元の世界に戻りたい以前に速攻で生命の危機にさらされてしまう!
神が面白半分で決めた事象を達成するとその順位により様々な恩恵を授けるとのこと。
「とりあえず町を目指せ!村ではなく町だ!!」とそれ以外特に神ネレースより目的も与えられず転送された人々は・・
主人公は希望の職業を要求した代償としていきなり森を彷徨いゴブリンに追われることに。
神に与えられた職業の能力を使い、チートを目指し、無事に異世界を生き抜くことを目指しつつ自分と同じ転送された人々を探し現実世界への帰還を模索をはじめる。
習慣も風俗も法律も違う異世界はトラブルだらけで息つく暇もなく、転送されたほかの人たちも暴走し・迷走し、異世界からの人々をめぐって国家単位で争奪戦勃発!?
その時、日本では謎の集団集団失踪や、令和のミステリーとして国家もマスコミも世間も大騒ぎ?
転送された人々は無事に元の世界にかえれるのか、それとも異世界の住人になって一生をおえるのか。
それを眺め娯楽とする神の本当の目的は・・・。
※本作は完結まで完成している小説になりますので毎日投降致します。
初作品の為、右も左も分からず作った作品の為、ですます調、口調のブレが激しいですが温かい目でお読み頂ければ幸いでございます。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
今、ここに生きる星-転生したら養女モブ!-
秋濃美月
ファンタジー
月1、第一日曜日正午更新になります。よろしくお願いします。
◎どちらの個人企画にも参加していません。参加予定もありません。応募関係はタグのみです。
◎小説表紙 https://www.pixiv.net/artworks/69630403 からお借りしました。ありがとうございます。
前世である現代日本で
・実家の製薬会社がネット炎上事件をこじらせて中学にして一家心中し↓
・異世界転生したら伯爵令嬢、麻疹をこじらせて前世の心中の記憶を思い出し↓
・そこが大人気漫画ないとなう!の世界だと気づくも親はモブ↓
・漫画の中の魔大戦においてもモブの伯爵にして騎士の両親は本編で紹介すらされずコマとコマの間で戦死↓
・それでも国は勝ったし親のライバルにして親友の侯爵家に養女として引き取られました、わーい地位が上がった!?二階級特進!?↓
・などと喜ぶはずもなく、すっかり生きる気力も何もありませんけど、養い親が帝国学院に入学させたいというので帝都に引っ越し↓
・戦勝祝いと新年祝いを兼ねたお城のパーティに引きずり出されるが、キラキラした世界になじめずさっさと一人で帰宅しようとしたところ↓
・救国の英雄アスランの暗殺イベントに巻き込まれたんだけど
という前世友原のゆり、異世界では転生養女エリーゼの、英雄×モブが成立するかどうかの物語!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる