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8. 変化のない日々
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「今日の記録はこれ終わりね。ご苦労様。私が確認しておくわね」
学校が終わり、記憶を渡しに施設に来たノエル。いつものように、メアに本を渡され魔術を使い本に記録を書き写し本を返した
「何かあった?」
昨日と特に変わらず本に書かれた今日一日の記録のノエルの様子を見つつ、部屋の隅にあるテーブルに置かれたお菓子を食べようとしているノエルに声をかけた
「いえ、なにも。もし、何かあっても記憶を渡しているのだから分かるじゃないですか」
「ええ、そうね。でもあなたの力なら渡さないことも可能じゃないかしら」
「記憶を渡さない利点が私にはありませんが」
「ええ、そうね。ナツちゃんにも、アオイのためにもね」
フフッと笑いながら返事をするメア。パラッとページがめくられる音が部屋に響き、今度はノエルが食べたお菓子を噛む音が少し部屋に聞こえた
「今日はもう帰ります」
「ええ、ゆっくり休んでね。また明日」
テーブルの側にあるソファーに置いていた鞄を取り、バタバタと騒がしく足音をたて、部屋の扉をバタンと勢いよく閉じた
「あの子だけというのは、本当なのかしらね」
遠くなっていくノエルの足音を聞きながらメアが笑いながら独り言のように呟くと、部屋にいた女性の魔術師が、ノエル用に用意していたお茶とお菓子を片付けながら首をかしげた
「何が本当なのですか?」
「魔力よ。あなたもそろそろ危ないでしょう?」
「ええ、ですが私は移動の術さえ使えれば不満はないので、魔力が減っても気にしていません」
「あらそう、気にしないなら大丈夫ね」
本を見つめながら返事をすると、手にもっていた本にふぅ。と息を吹きかけた。メアの吐息が本に当たり一瞬で姿が消えると、コツコツとヒールの音をたて歩きノエルの鞄が置かれていたソファーに座った
「私はとても気になるわ。どうしてたった一人のせいで、ここまで術が使えなくなるのかってね」
学校が終わり、記憶を渡しに施設に来たノエル。いつものように、メアに本を渡され魔術を使い本に記録を書き写し本を返した
「何かあった?」
昨日と特に変わらず本に書かれた今日一日の記録のノエルの様子を見つつ、部屋の隅にあるテーブルに置かれたお菓子を食べようとしているノエルに声をかけた
「いえ、なにも。もし、何かあっても記憶を渡しているのだから分かるじゃないですか」
「ええ、そうね。でもあなたの力なら渡さないことも可能じゃないかしら」
「記憶を渡さない利点が私にはありませんが」
「ええ、そうね。ナツちゃんにも、アオイのためにもね」
フフッと笑いながら返事をするメア。パラッとページがめくられる音が部屋に響き、今度はノエルが食べたお菓子を噛む音が少し部屋に聞こえた
「今日はもう帰ります」
「ええ、ゆっくり休んでね。また明日」
テーブルの側にあるソファーに置いていた鞄を取り、バタバタと騒がしく足音をたて、部屋の扉をバタンと勢いよく閉じた
「あの子だけというのは、本当なのかしらね」
遠くなっていくノエルの足音を聞きながらメアが笑いながら独り言のように呟くと、部屋にいた女性の魔術師が、ノエル用に用意していたお茶とお菓子を片付けながら首をかしげた
「何が本当なのですか?」
「魔力よ。あなたもそろそろ危ないでしょう?」
「ええ、ですが私は移動の術さえ使えれば不満はないので、魔力が減っても気にしていません」
「あらそう、気にしないなら大丈夫ね」
本を見つめながら返事をすると、手にもっていた本にふぅ。と息を吹きかけた。メアの吐息が本に当たり一瞬で姿が消えると、コツコツとヒールの音をたて歩きノエルの鞄が置かれていたソファーに座った
「私はとても気になるわ。どうしてたった一人のせいで、ここまで術が使えなくなるのかってね」
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