77 / 132
77. どうするかは気持ち次第
しおりを挟む
本部に戻ってきたノエル達。まだ塞ぎ気味のクリルとメイナを、ずっと支えていたノエルとリエルも、長距離移動もあって疲れた顔をしている側では、本部に着いて気持ちが落ち着いてきたカノンと、バルバとダングが、着いて早々フラワードの資料を確認に忙しそうにしている
「カリア、部屋でメイナちゃんが落ち着くまで一緒にいるように……リエルちゃんも休んでね」
カノンの指示を受けるカリアは、疲れた様子も見せず、メイナの側に寄り添い、リエルも見ながら支えている
「ノエル君、悪いけどクリル君といてね。僕らはフラワードの報告をしないといけないから。時間が出来次第、すぐ部屋にくよ」
小さく頷いて返事をするノエル。クリルも、声を出すのもツラそうな様子
「もう、フラワードに行かない方がいいの?」
メイナが不安そうに呟き、カリアを掴む手が更に強くなる
「むしろ行くべきだよ。二人の事は歓迎していたからね……」
カノンが優しく話しかけても、不安そうなメイナ。
クリルもまた落ち込んでいってる様子
「ほらほら、早く休んで元気になったら皆で美味しいの食べよう。ひとまず、おやすみなさい」
「さて、どうしたものか……」
事務室に来たカノン達。資料を睨みながらため息つくいたダング。フラワードの報告をどうすべきか悩んでいる
「カノン、あの態度は駄目だ。本部の人間としてもよろしくないな」
「だってねー……」
バルバもため息ついてカノンに注意しても、笑ってごまかそうとするカノン
「フラワードはこれからどうする?」
「二人は、気持ち次第だろうな。本部としては、また行かねばならないけど……」
そう話すとバルバが、また大きなため息をついた
「次からは、自分とダングの二人で行くようにしようか。結局、今の住人の主な時間帯が分からなかったしな。何かあれば報告をする」
バルバの提案に、不服そうでも納得するしかないカノン。フラワードの資料を一枚とると、載っていたのは昔、事件があった時の報告が書かれていた
「……あの日、何があったのかねぇ?」
「さあな?アゼルなら知ってるだろうがな」
カノンの疑問に答えながら、同じくフラワードの資料を取り考え込む
「なんでアゼル?」
意外な人が会話に出てきて、資料を読んでいた手も止まり、バルバの方を向いて嫌そうな顔になる
「確かフラワードの事、色々調べていただろう?」
ちらりとカノンを見ながら、質問に答える
「そうなんだ……。もしかしたら居たのかもね」
「もし、居たらどうする?」
笑いながら質問するバルバに、同じく苦笑いで答えるカノン
「んー……怒るでしょ、そりゃあ」
「カリア、部屋でメイナちゃんが落ち着くまで一緒にいるように……リエルちゃんも休んでね」
カノンの指示を受けるカリアは、疲れた様子も見せず、メイナの側に寄り添い、リエルも見ながら支えている
「ノエル君、悪いけどクリル君といてね。僕らはフラワードの報告をしないといけないから。時間が出来次第、すぐ部屋にくよ」
小さく頷いて返事をするノエル。クリルも、声を出すのもツラそうな様子
「もう、フラワードに行かない方がいいの?」
メイナが不安そうに呟き、カリアを掴む手が更に強くなる
「むしろ行くべきだよ。二人の事は歓迎していたからね……」
カノンが優しく話しかけても、不安そうなメイナ。
クリルもまた落ち込んでいってる様子
「ほらほら、早く休んで元気になったら皆で美味しいの食べよう。ひとまず、おやすみなさい」
「さて、どうしたものか……」
事務室に来たカノン達。資料を睨みながらため息つくいたダング。フラワードの報告をどうすべきか悩んでいる
「カノン、あの態度は駄目だ。本部の人間としてもよろしくないな」
「だってねー……」
バルバもため息ついてカノンに注意しても、笑ってごまかそうとするカノン
「フラワードはこれからどうする?」
「二人は、気持ち次第だろうな。本部としては、また行かねばならないけど……」
そう話すとバルバが、また大きなため息をついた
「次からは、自分とダングの二人で行くようにしようか。結局、今の住人の主な時間帯が分からなかったしな。何かあれば報告をする」
バルバの提案に、不服そうでも納得するしかないカノン。フラワードの資料を一枚とると、載っていたのは昔、事件があった時の報告が書かれていた
「……あの日、何があったのかねぇ?」
「さあな?アゼルなら知ってるだろうがな」
カノンの疑問に答えながら、同じくフラワードの資料を取り考え込む
「なんでアゼル?」
意外な人が会話に出てきて、資料を読んでいた手も止まり、バルバの方を向いて嫌そうな顔になる
「確かフラワードの事、色々調べていただろう?」
ちらりとカノンを見ながら、質問に答える
「そうなんだ……。もしかしたら居たのかもね」
「もし、居たらどうする?」
笑いながら質問するバルバに、同じく苦笑いで答えるカノン
「んー……怒るでしょ、そりゃあ」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
妹、電脳世界の神になる〜転生して神に至る物語に巻き込まれた兄の話〜
宮比岩斗
ファンタジー
大学一年の冬に義妹が死んだと連絡を受けた兄がいた。
よく笑い、よく泣き、よく理不尽に怒り、そこにいるだけで存在感を示す義妹であった。その天真爛漫さは親からすると可愛らしく大量の愛情を受けて育った義妹であった。良く言えばノビノビ、悪く言えば増長して、俺に対して強く当たるようになった義妹であった。
そんな義妹が死んでから数か月後、「にーちゃん、ここに来て 愛しの妹より」と頭の悪いメールが届く。それは兄と妹、二人を待ち受けるのは奇々怪々な面々が起こす事件の数々。そして、妹が神に至る物語の幕開けを告げるものであった。
絶対に自ら認めようとしないブラコンとシスコンの二人が、互いを大切に思ったり、意地と意地がぶつかり合ったり、妹がバーチャルアイドルを始めたり、ドルオタの兄を軽蔑したりするファンタジーでオカルトで近未来でVRMMOな学生の物語。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
妹はわたくしの物を何でも欲しがる。何でも、わたくしの全てを……そうして妹の元に残るモノはさて、なんでしょう?
ラララキヲ
ファンタジー
姉と下に2歳離れた妹が居る侯爵家。
両親は可愛く生まれた妹だけを愛し、可愛い妹の為に何でもした。
妹が嫌がることを排除し、妹の好きなものだけを周りに置いた。
その為に『お城のような別邸』を作り、妹はその中でお姫様となった。
姉はそのお城には入れない。
本邸で使用人たちに育てられた姉は『次期侯爵家当主』として恥ずかしくないように育った。
しかしそれをお城の窓から妹は見ていて不満を抱く。
妹は騒いだ。
「お姉さまズルい!!」
そう言って姉の着ていたドレスや宝石を奪う。
しかし…………
末娘のお願いがこのままでは叶えられないと気付いた母親はやっと重い腰を上げた。愛する末娘の為に母親は無い頭を振り絞って素晴らしい方法を見つけた。
それは『悪魔召喚』
悪魔に願い、
妹は『姉の全てを手に入れる』……──
※作中は[姉視点]です。
※一話が短くブツブツ進みます
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げました。
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。
【完結】聖獣もふもふ建国記 ~国外追放されましたが、我が領地は国を興して繁栄しておりますので御礼申し上げますね~
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
婚約破棄、爵位剥奪、国外追放? 最高の褒美ですね。幸せになります!
――いま、何ておっしゃったの? よく聞こえませんでしたわ。
「ずいぶんと巫山戯たお言葉ですこと! ご自分の立場を弁えて発言なさった方がよろしくてよ」
すみません、本音と建て前を間違えましたわ。国王夫妻と我が家族が不在の夜会で、婚約者の第一王子は高らかに私を糾弾しました。両手に花ならぬ虫を這わせてご機嫌のようですが、下の緩い殿方は嫌われますわよ。
婚約破棄、爵位剥奪、国外追放。すべて揃いました。実家の公爵家の領地に戻った私を出迎えたのは、溺愛する家族が興す新しい国でした。領地改め国土を繁栄させながら、スローライフを楽しみますね。
最高のご褒美でしたわ、ありがとうございます。私、もふもふした聖獣達と幸せになります! ……余計な心配ですけれど、そちらの国は傾いていますね。しっかりなさいませ。
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
※2022/05/10 「HJ小説大賞2021後期『ノベルアップ+部門』」一次選考通過
※2022/02/14 エブリスタ、ファンタジー 1位
※2022/02/13 小説家になろう ハイファンタジー日間59位
※2022/02/12 完結
※2021/10/18 エブリスタ、ファンタジー 1位
※2021/10/19 アルファポリス、HOT 4位
※2021/10/21 小説家になろう ハイファンタジー日間 17位
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」
水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?
ラララキヲ
ファンタジー
わたくしは出来損ない。
誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。
それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。
水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。
そんなわたくしでも期待されている事がある。
それは『子を生むこと』。
血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……
政略結婚で決められた婚約者。
そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。
婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……
しかし……──
そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。
前世の記憶、前世の知識……
わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……
水魔法しか使えない出来損ない……
でも水は使える……
水……水分……液体…………
あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?
そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──
【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる