時を奏でる境界線

シャオえる

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67. みんなの姉妹はいるの?

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「もー!むかつく!」
 ノエルとクリルが、話し込んでいる時、女子部屋では、メイナが怒りに任せ叫んでいた
「どうしたの?」
 慌ててメイナの元へ駆け寄るリエル。カリアも部屋にいたため一緒に駆け寄る

「見て!これ!リーリル、ボロボロ!昨日直したばかりなのに!」
「あっ、ごめんなさい……」
「違うの!カリアさんじゃないよ。お兄ちゃんが悪い!もう一緒に練習したくない!」
 朝、カリアとダングとの対戦の後、二人でちょっと練習をしていた時に、ボロボロにした様子。クリルがずっと隠していたのをメイナが今見つけて、怒り叫んでいる

「ねぇリエルは、イラつくことないの?」
 メイナの怒りも落ち着かないまま、ベットに座ってリーリルを修理中。カリアもリエルのベットに横たわって、リエルと共にのんびりしながら、女子会が始まる
「うーん……。お兄ちゃん、あんまり怒らないし……私も怒るのめんどくさい方だし……」

「ねぇ、カリアさんは兄弟いないの?」
 リエルの言葉に、思わず固まるメイナ。そーっとカリアを見ると、ニコニコ笑って答えようとしていた
「いえ、お姉ちゃんが一人いるけど……ここ最近は会えていないの……」
 リエルに話す声はいつもと同じ。でも、メイナだけあたふたしている。そんなメイナに気付かず、会えてないという話の内容に、しょんぼりしているリエル
「そうなんだ……。お姉ちゃん見てみたいなぁ。カリアさんみたいに優しい人かな?」
「ええ。優しい人で、私も怒った所を見たことがない、とても素敵な人でしたよ」

 微笑むカリアを見て、戸惑うメイナ。リーリルの修理の手が止まって、まだあたふたと二人を見ていると、カリアに呼ばれて三人同じベットに入って布団に潜り込む
 カリアとリエルに挟まれたメイナ。さっきまで怒っていた事や、あたふたも収まって、一気にご機嫌になっていく

「じゃあ、カノンさん達も兄弟いるの?どっちの時間の人?」 
「私以外は、みんな一人っ子。でも、昔からずっと知ってるので、兄弟みたいなもので……。良いことも嫌なことも知りすぎな部分もありますが……」
 リエルとカリアが楽しそうに話していると、布団の暖かさに負けて、うとうとし始めたメイナ
「メイナちゃんも眠そうだし、もう寝ましょうか。お話はまた明日。おやすみなさい」
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